赤ちゃんのおんぶはメリットだらけ

赤ちゃんのおんぶはいつから?おんぶ紐で背負うメリット

赤ちゃんのおんぶは、メリットがたくさん!抱っこの方が安心というお父さん・お母さんにも、ぜひおんぶのメリットを知っていただきたいと思います。おんぶは子育てを楽にするだけではなく、赤ちゃんの発達にも良い影響があるのです。昔ながらのおんぶ紐が愛されて続けていることにも理由があります。

赤ちゃんのおんぶはいつから?おんぶ紐で背負うメリット

赤ちゃんのおんぶ育児にはいいことがいっぱいある

「赤ちゃんをおんぶすると、様子が分からないから不安」「おんぶより、断然抱っこ派!」というお父さん・お母さんが少なくありません。最近では、続々と機能性抜群で、デザインに富んだ抱っこ紐がたくさん発売されているので、ママたちのファッションアイテムのひとつとしても重宝されています。

しかしながら、「おんぶ」だって抱っこと負けず劣らず便利ですし、抱っこでは得られないメリットがたくさんあります。そこで今回は「赤ちゃんをおんぶするメリット」を、オススメのおんぶ紐と合わせてご紹介します。ぜひ、参考にしてください。

赤ちゃんのおんぶは広い場所や自宅がおすすめ

赤ちゃんを抱っこして散歩する母親

「私は赤ちゃんの顔が見えるから、断然抱っこ派」「私は家事をしながらでも平気なように、おんぶ派」と、抱っこ派とおんぶ派に分かれています。しかしながら、世の中のお父さん・お母さんたちのお出かけの様子を見ていると、0歳1歳の時は赤ちゃんと一緒にいる時は抱っこ紐を使っている場合がほとんど!

確かに、赤ちゃんが自分の前にいることで安心感も大きいですし、さっと装着できるのもポイントが高いです。人がたくさんいる場所に出掛けたり、電車に乗る時には、抱っこの状態の方が赤ちゃんを守りやすいのも事実です。

でも、おんぶが良くないということは、全くありません。比較的、人の行き来が少ない場所や自宅内では、おんぶをオススメします。理由は、ひとつ!おんぶには、メリットがたくさんあるからです。

赤ちゃんをおんぶするメリット

おんぶにたくさんのメリットがあるって、ご存知でしたか?「抱っこの方が便利なイメージがある」「おんぶって、あまりしたことが無い」「昔はよくおんぶしていたわと祖母から教えられたけれど、自分はちょっと・・・」と、おんぶに対してマイナスな意見もゼロではありません。

しかしながら、現時点ではマイナスのイメージでも、きっとプラスに変わってしまうかもしれません。お父さん・お母さんだけではなく、一緒に赤ちゃんの面倒を見ているおじいちゃん・おばあちゃんのみんなにも知っておいて頂きたいおんぶ育児のメリットはこちらです。

おんぶのメリット1.両手や身体の前のスペースが空くから家事がしやすい

赤ちゃんをわきに抱えて家事をする主婦

「子育てをしながら、家事もしっかりとこなしていきたい!」と誰だって思っているはずです。しかしながら、なかなかうまくいかないのが現実です。夫から「赤ちゃんが寝ている間に、家事とかできるでしょ?」と言われても、出来ないものは出来ません。

なぜなら、ちょっとした音や振動で起きてしまう赤ちゃんもいるので、寝ている間は極力物音を立てずに過ごしているお母さん達も少なくないからです。水をジャーッと出す音・やかんのお湯が沸いたときのピーッという音・掃除機の音・ピンポーンという玄関のチャイムの音など、大人には気にも止まらない音が、赤ちゃんは気になってしまう場合が珍しくはないのです。

だからこそ、赤ちゃんの面倒を見ながら家事をこなしていかないと、1日があっという間に終わってしまうのです。でも、大丈夫です。おんぶなら両手も自由に使うことができますし、身体の前のスペースが空くので、料理・洗濯・掃除などの家事がしやすいですよね。

抱っこだと、こんな家事ができなかった

ちなみに筆者の経験上、抱っこ育児中はこんなことに困りました。

  • 抱っこ紐をしながら、クイックルワイパー使用中。危うく、我が子が抱っこ紐からすり抜けて落下しそうになる。
  • 抱っこ紐をしながらの料理は無理。前が見えないし、何より赤ちゃんに火傷の可能性もある。
  • お風呂掃除も、落下の可能性があり危険。また、赤ちゃんは自由に使える両手で、ベタベタと洗剤を触るからアウト!

おんぶのメリット2.赤ちゃんのインナーマッスルが鍛えられる

赤ちゃんをおんぶしてハイキングする母親

実際に抱っこ紐をお使いの方ならお分かりでしょうが、最近の抱っこ紐は赤ちゃんがママにしがみつかなくても、バランスが取れる安定したつくりになっています。ですから、赤ちゃんは楽ちんです。なぜなら、「抱っこされるがまま」だからです。

しかしながら、おんぶの場合はそうはいきません。昔ながらのおんぶ紐の場合は、とても造りがシンプルなので、赤ちゃんは自分でママの背中にしがみついてバランスを取ることになります。このように文章にするとちょっと大変そうに聞こえますが、実際にはママにペターッとくっついているので大変ではありません。

木登りでも同じことですが、何かにしがみつくというアクションは、自然とインナーマッスルが鍛えられます。赤ちゃんはハイハイ、伝え歩き、自立歩行と少しずつ成長していきますので、そのためにもインナーマッスルが鍛えられることは非常に大切なのです。身体を支える、バランスを取る、歩く、伸び上がる、内臓を正しい位置に戻すなど、インナーマッスルは健康維持、発達促進のためには必要不可欠です。

おんぶのメリット3.お父さん・お母さんと同じ目線で見られる

母親におんぶされて周りを見る子供

さぁ、お父さん・お母さん、赤ちゃんになりきってみましょう。抱っことおんぶでは、赤ちゃんの目線、つまり広がる景色にも違いがあります。

まず抱っこですが、赤ちゃんが正面を向いている場合、広がる世界のほとんどが「抱っこしている人の顔」です。赤ちゃんにとっては安心できるポイントですが、普段見慣れている景色からは刺激は生まれません。

さて、おんぶの場合はどうでしょうか?抱っこをしている時よりも高い位置にいますし、正面を向いていることから、おんぶをして肩越しに見える世界は間違いなく広がります。

お父さん・お母さんと同じ目線は真似に最適

「あれ、いつの間にかおもちゃを片づけている」「ママと同じように、机を拭きはじめた」と、親としては赤ちゃんの突然の成長に驚くこともあるでしょうが、決して突然ではないのです。赤ちゃんはいつもそばにいる人の行動をよく観察して、そして真似て、色んな動作を覚えていきます。ママと同じ目線で過ごすことで、赤ちゃんは自分が実際にしているような感覚になるのです。

脳内には自分以外の人がしていることを、自分がしているように感じられるミラーニューローンという神経細胞があり、おんぶをすることでこの力が強く働きだします。抱っこでは、おとうさん・お母さんと逆の目線になってしまうので、自分がしているようには感じられません。おんぶだからこそ、ミラーニューローン細胞が活発化するというわけです。

おんぶに関する疑問1.おんぶはいつからしていいの?

ゼロ歳児

赤ちゃんは、生まれてすぐにおんぶができるわけではありません。目安は、首が座った頃です。だいたい、生後3~4ヶ月頃からおんぶができるようになるでしょう。抱っこと違って、なかなか赤ちゃんの顔を見られないので、首が座っているのかを1つの目安にしましょう。

おんぶに関する疑問2.おんぶをする時の注意点は?

おんぶは赤ちゃんにも、お父さん・お母さんにもメリットがありますが、注意点もあります。きちんと確認をして、おんぶ育児を安全に楽しみましょう。以下が、おんぶをする時の注意点です。しっかりと頭の中に入れて、おんぶ育児をしていきましょう。

  • 長時間のおんぶは赤ちゃんの負担が大きいので、1時間以内に
  • 赤ちゃんの手足に触れて、体温を確認
  • 紐が緩んでいないか確認
  • 髪の毛が赤ちゃんの顔や目にかかっていないか確認
  • ヘアピンなど赤ちゃんが手に取って誤飲しそうなものは避ける

赤ちゃんのおんぶ紐のおすすめ

「おんぶ紐にはどんな種類があるの?」「赤ちゃんの使い心地重視のおんぶ紐が欲しい」という、お父さん・お母さんの声も多いです。おんぶ紐には、大きく分けて「マルチタイプ」と「昔ながらの専用紐」の2つのタイプがあります。それぞれについて、詳しくまとめていきます。

おんぶ紐のおすすめ・選び方のポイントは?人気の5選も
おんぶ紐のおすすめ・選び方のポイントは?人気の5選も

タイプ1.どんな抱き方でもOK。マルチタイプ

ひとつは、最近人気のマルチタイプです。抱っことおんぶが兼用のタイプ、前抱っこ・おんぶ・横抱っこ・ノーマル抱っこの4つのタイプの抱っこができる利便性の高いタイプもあります。お値段はやや高めですが、1つでいくつもの抱っこの仕方をサポートしてくれるので、本当に心強いアイテムです。

しかしながら、デメリットもあります。マルチタイプは腰ベルトによって支えるため、どうしても赤ちゃんをおんぶした時に、頭の位置がやや下の位置にきてしまいます。重心が高い位置にないため、おんぶのメリットに1つであるお母さんと同じ肩越しの目線が叶わない時もあります。おんぶに特化したものではないので、仕方ないと割り切るしかないでしょう。

タイプ2.昔ながらのおんぶ紐

昔ながらのおんぶ紐

現代よりも、昔の方がおんぶ育児は盛んでした。昔はマルチタイプのようなおんぶ紐はなく、おんぶ専用のものが当たり前だったのです。最近おんぶ育児の良さが見直されたことで、よく名前を聞くようになったいわゆる「昔ながらのおんぶ紐」とは、とてもシンプルな作りのものです。

赤ちゃんの足をおんぶ紐に通して、背中に担ぎ、肩でバッテンを作り胸の下で結ぶというタイプです。自分で赤ちゃんの位置や、紐の締まり具合を簡単に調整できるので、マルチタイプよりも重心が高くなり赤ちゃんの視界も開けます。おんぶ専用であり、シンプルな作りなので、お値段はマルチタイプよりもお手頃なのも嬉しいですね。

筆者が昔ながらのおんぶ紐を買ったきっかけ

筆者は、0歳と4歳の子供を育てていますが、上の子の時から断然「昔ながらのおんぶ紐」を愛用しています。前抱っこ・おんぶ・横抱っこ・ノーマル抱っこの4つのタイプの抱っこができるなるマルチタイプも持っていますが、息子が生後7か月の時に昔ながらのおんぶ紐を買い足しました。筆者の実体験を元に、昔ながらのおんぶ紐をオススメする理由をまとめました。 1つでいくつもの抱き方をサポートしてくれる、マルチタイプの商品を購入しましたが、基本的には抱っこメインで使用していました。そして、必要になった時におんぶ紐として使用するつもりでしたが、マルチタイプの商品にちょっと不便に感じてしまったのです。これが、私が昔ながらのおんぶ紐を買い足したきかっけです。

きっかけ1.肩ひもをイチイチ直すのが面倒に感じた

マルチタイプのおんぶ紐は面倒

抱っこで使う時とおんぶで使う時には、微妙に肩ひもの締め具合が異なりました。赤ちゃんに怪我があっては大変ですから、使う度にきちんと直していきますが、忙しい毎日の中で正直面倒に感じてしまったのです。

我が家は私と夫の2人、そして同居している私の母の3人で1つの抱っこ紐を使用していたので、自分が使う時には必ずと言っていいほどウェストと肩幅、長さを調節しなければなりませんでした。毎日何度も繰り返されるので、正直イライラ!

ママ友に相談したところ、「昔ながらのおんぶ紐なら、胸の前でキュッと縛るだけで調節完了だよ。すごく簡単」と教えられたので、昔ながらのおんぶ紐のリサーチを始めたのでした。

きっかけ2.使い方が分からない母に何度も聞かれるのが嫌だった

昔ながらのおんぶ紐で、筆者をおんぶ育児してくれた母。マルチタイプが便利なことは分かっているようでしたが、使いこなせずに「これどうやって使うの~?」と何度も聞かれてしまいました。子供を預けている以上、不満を言えない立場であるのは分かっているので、母が使い慣れている昔ながらのおんぶ紐を購入することにしました。

実際に、昔ながらのおんぶ紐を購入して使ってみた感想

結論から申し上げて、すごく良かったです。まず肩ひもの面倒な調節が無くなって、肩ひもを自分でキュッと引っ張るだけで、子供を自分の背中の上の位置におんぶできるようになりました。また、母も昔から使っている物なので、自分で簡単に装着していました。使用した感想を一言でまとめるのなら「お値段お手頃、装着簡単」です。

マルチタイプの抱っこ紐兼おんぶ紐は、22000円しましたが、昔ながらのおんぶ紐は驚きの1980円。赤ちゃんと自分との密着度も高いので、私自身腰への負担もなく、すごく快適に使うことが出来たのです。

母は「最近は色々な子育て便利グッズが発売されていて、いいわね」と言いますが、昔から使われている商品にも良さがあります。ぜひ、ベビーショップでサンプルを試しながら、自分はどんなおんぶ紐が使いやすいのかを吟味してみてはいかがでしょうか。

赤ちゃんはおんぶがいい!おんぶ紐をどんどん活用して行こう

今回は「おんぶのメリット」と「オススメのおんぶ紐」についてお話しました。赤ちゃんの視線が広がり、大人と同じ目線で過ごせるので、赤ちゃんにとってはとてもいい環境が整うおんぶ育児。お母さんも子供とスキンシップを図りながら、家事をサクサクとこなすことが出来るので、おんぶって便利です。

抱っこ・前抱っこ・横抱っこ・おんぶなど色んな抱き方ができるタイプは確かに機能性に長けていますが、やっぱり昔ながらのおんぶ紐が一番です。付け慣れないお父さんでも、おばあちゃんでも、昔ながらのタイプなら簡単に装着できるのでオススメです。お値段もお手頃なので、是非子育て真っ最中のご家庭は、検討してみてくださいね。