赤ちゃんの一人遊び見守り方

赤ちゃんの一人遊びの見守り方・一人で遊ぶ子遊べない子の発達

赤ちゃんの一人遊びはいつから始まる?ひとりで遊ばないのも困るけど、一人遊びばかりなのも心配に。新生児~1歳児のひとり遊びの変化について解説。一人遊びできない子には取り組みやすいおもちゃを与えたり、見守る時間を設けて、一人遊びを促してみましょう。

赤ちゃんの一人遊びの見守り方・一人で遊ぶ子遊べない子の発達

赤ちゃんが一人遊びするのはいつから?月齢で見る発達と一人遊び

赤ちゃんの一人遊びは意外に早くから始まります。というより、身体が発達し「ママと一緒に遊びたい!」「ママがいないと嫌!」となる前のネンネ期(生後2~3ヶ月頃)の赤ちゃんはおもちゃを使わなくても一人遊びをしてねながら楽しんでいるのです。

しかし、月齢が小さければ小さいほど、授乳やおむつ替えで忙しい親御さんたちはまさか赤ちゃんが既に一人遊びをしていいるなんて気づかずに「早く一人遊びをしてほしい」と思ってしまいがち。赤ちゃんが目をキョロキョロさせたり、手足を動かしたり、そんな赤ちゃんの仕草が見られたら赤ちゃんも一人遊びがもう可能性がありますので、そっと見守り、今後そうした遊びがどう変化していくのか見守りましょう!

見たものすべてが興味の対象!赤ちゃんの好奇心の変化と『遊び』

『一人遊び』と思い浮かべたとき、大人はおもちゃや本などといった道具を使っての一人遊びが頭に浮かんできますが、もちろん月齢の小さい赤ちゃんはそういった遊び道具はまだまだ使えません。

おもちゃや絵本を遊び道具と認識するまでは人知れず一人遊びの練習を繰り返し、寝返りやお座りが出来るようになる生後9ヶ月頃になると遊び道具について理解し始め、興味や集中力も出てくるので『これぞ一人遊び』ができるようなるといわれています。

赤ちゃんの一人遊びは五感を刺激する大切な時間

タグを食べる一人遊びをする赤ちゃん

「おもちゃ」が何かも分からない小さい月齢のうちも、赤ちゃんは好奇心が旺盛。道具があるかないかにこだわらず周りのものすべてが「遊び」の対象になってきます。大人には考えられないようなほんの小さな感覚すらも赤ちゃんにとっては刺激になり、「遊び」となっていることもあります。

一つの物をじっと見つめたり、小さな音にじっと耳を澄ませてみたり、顔にあたる風を楽しんでみたり…おもちゃを使って遊ぶ他にも、自然に感じられる「視覚」「聴覚」「嗅覚」「触覚」「味覚」の五感の変化を感じ取って驚いたり喜んだり怖がったりしているんですね!

赤ちゃんにとっての一人遊びは「生きていくために必要なお勉強」でもある

自分以外の誰かと一緒に遊べる協調性ももちろん大切ですが、自分のペースで試行錯誤しながら遊ぶ経験も、赤ちゃんが集中力や想像力を付けていく過程でもあるため、赤ちゃんの一人遊びは成長のために欠かせない大切な時間であり、必要な行為です。

手や足など自分の四肢を使った一人遊びによって身体の使い方や動かし方を学び、寝返り、おすわり、ハイハイ、つかまり立ち、一人歩きなどができるようにもなります。

一人遊びは発達の進みによりいろいろありますが、少しずつでも一人遊びが上手になり夢中になる時間が増えればOK!赤ちゃんが自分のペースに合わせて、集中力を育てている証拠です。

赤ちゃんなりの想像力や感覚を感じ取る作業は遊びというより、この世で生きていくお勉強といって良いでしょう。。赤ちゃんの感じているイメージの世界の邪魔にならないようにそっとしてあげましょう。

ひとりで遊べるのはいつから?発達で変化する一人遊び

赤ちゃんの一人遊びといってもどんな遊び方があるのか、月齢が小さいうちや初めての赤ちゃんだったりすると気が付きにくいかもしれません。
赤ちゃんの発達と共に変化していく赤ちゃんの好奇心や一人遊びを見ていきましょう。

ねんね~首据わりの頃(新生児~生後3ヶ月)の一人遊び

ママにキスしてもらい大喜びの赤ちゃん

生後2か月・3ヶ月頃の赤ちゃんは新生児期と比べると起きている時間が長くなり首も据わりはじめます。それに伴い徐々に視覚や聴覚も発達してきます。
寝たままの状態で動く物や音のする方向を見られるようになり、パパママの顔やカラフルなおもちゃに興味を持つようになります。

自分の体に興味を持つ!新生児の手足バタバタもひとり遊びの可能性あり

好奇心旺盛な赤ちゃんは、新生児期にも一人遊びのような行動、時折手足をバタバタと動かす仕草が見られることがあります。

こうした手足バタバタは、お腹が苦しい、お尻が気持ち悪いなどの不快症状を訴えていることもありますが、泣くこともないなら見守るという対応で大丈夫です。羊水の中とは違う手足の動かしやすさを実感しているのです。

お腹の中にいた胎児期の手足バタバタはお母さんは胎動として感じていたはず。これだけ「バタバタされれば痛いよな」と苦笑いが漏れてしまいますね。

赤ちゃんが手足をバタバタと激しく動かすのはなぜ?
赤ちゃんが手足をバタバタと激しく動かすのはなぜ?

生後2ヶ月からはじまるハンドリガードや指しゃぶりもひとり遊びの仲間

赤ちゃんは生後2ヶ月以降、手を見つめてみたりグーを作ってみたり、口にくわえてみたりという可愛い仕草を見せてくれます。「ハンドリガード(手をじっと見つめる)」と呼ばれるこの仕草は、生後2ヶ月・3ヶ月の赤ちゃんに多く見られるもので、「自分の手」というものを認識するための発達行動です。

赤ちゃんにとって最も身近なおもちゃは自分の手なので、ハンドリガードや指しゃぶり、こぶししゃぶりは立派なひとり遊びのひとつ。身体の柔らかい赤ちゃんは、自分の足を口元にもってきて、感触を確かめて遊ぶこともあります。

ハンドリガード、赤ちゃんが手をじっと見つめるその意味は?
ハンドリガード、赤ちゃんが手をじっと見つめるその意味は?

生後3ヶ月ごろは追視ができる!動くぶら下がりおもちゃを目で追う

新生児の視力は0.02ほどしかありませんが、生後3ヶ月ごろになると赤ちゃんは動くものを目で追う「追視」ができるようになります。

ベットメリーやモビールなどの動くぶら下がりおもちゃを目で追うようになります。始めは眺めているだけだった赤ちゃんも、手を伸ばして掴もうとするようになります。

まだ寝たままの状態の赤ちゃんにとっては手足を動かしたり、動くものを目で追ったり、遊んでいるようには見えないかもしれませんが、人知れぬ間、動かせるようになった部分を駆使して、とても楽しい遊びをしているのです。

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寝返りの頃(生後4カ月~生後半年)の一人遊び

自分のおむつをおもちゃにする赤ちゃん

生後4~6ヶ月頃の赤ちゃんは物を上手に握れるようになります。また、首がしっかりと据わり寝返りができるようになると視界も変化し遊びの範囲が広がります。

生後4ヶ月で手で物が持てる!気になるものに自分から近づく

生後4ヶ月になれば、小さな赤ちゃんの手でも不器用なりにも物を握れるようになるので、握りやすいものであれば手に持って遊べるようになります。キラキラするものやラトル(ガラガラ)などの音の出るおもちゃにとても興味を示すようになります。

長く続くなめなめ期の到来!口に入れたり噛んでみたりと忙しい

もともと赤ちゃんはなんでも舐めるものですが、自分でものを持つことを覚えていこうは、手に入るものはとりあえずなんでもなめまわします。おもちゃを口に入れたり噛んだりして感触を確かめているのです。

ただし、生後6ヶ月頃は歯が生え始める時期でもあるので、おもちゃを噛むのはムズムズ感や不快感を解消するための可能性もあります。噛む専用のおもちゃ歯固めを与えたり、おもちゃは洗浄したり除菌ティッシュでふき取ったり、清潔な状態にして渡してあげましょう。

手を伸ばしてとってみたり、口に入れて確かめてみたり、音を鳴らして楽しんだり、「なんだろう?」という好奇心も強くなる時期です。赤ちゃんのまわりにティッシュなどを置いておくと引き抜いて口に入れてしまう恐れがあります。赤ちゃんのまわりには誤飲につながるようなものはおいておかないようにしましょう。

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ひとり遊びならぬ「ひとりでおしゃべり」が聞こえることも

生後4ヶ月頃は、喃語と呼ばれる赤ちゃん独特の言葉、声を出す練習が盛んにみられる頃です。生後2ヶ月頃からクーイングと呼ばれる喉奥で慣らすような声が聞こえることがあったかもしれませんが、喃語は舌や喉がより使えるようになった赤ちゃんが発する言葉で、「ぱっ!」「ぷ~あっ」などの破裂音が特徴です。

まだ言葉らしい言葉を話せない赤ちゃんではありますが、自分なりに声を出す「ひとりおしゃべり」は赤ちゃんの言語習得の大切な過程の1つです。

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お座り~ハイハイの頃(生後7ヶ月・8カ月・9カ月)の一人遊び

風船で遊ぶ元気な男の子

生後7~9ヶ月の赤ちゃんは、お座りやハイハイが出来るようになるのでさらに視界が変化すると共に、自分の力で興味の対象まで移動出来るようになります!日の運動量や行動範囲がぐっと広がる時期です。

ひとり遊び=体をつかった遊び!ハイハイが楽しくて仕方ない

生後9ヶ月になると約9割の赤ちゃんがハイハイができるようになり、自分の力で動けるようになるのでボールを取りに行ったり、ママがかけている掃除機の後を追いかけたりなど、動くものを追いかける遊びが楽しくて夢中になります。

ハイハイの方向転換も上手くなり、急に向きを変えて突進してみたりと、とにかく家の中を自由の動けるのが楽しくて仕方ない時期といえるでしょう。

音や手の感触を楽しみ、なんでも「おもちゃ」にしてひとりで遊びます

新聞紙や雑誌などの髪をクシャクシャに丸めたり、破ってみたり音や感触を楽しむようになります。

赤ちゃんが自由に動きまわることはとても良いことなのですが、危険も多くなりますので注意が必要です。おもちゃ以外の物にも興味がわき、手に届くものはなんでも触ってみたくなります。
危険なものは身近に置かないようにし、赤ちゃんが簡単に開けられるような戸棚にはストッパーを付けるなどして注意しましょう。

たっち~あんよの頃(生後10ヶ月~1歳児)の一人遊び

沢山のおもちゃに目を奪われる男の子

生後10ヶ月を過ぎるとつかまり立ちや伝い歩きをする子が増え、1歳を過ぎると歩き出す赤ちゃんも出てきます。おおよそ1歳半までに9割の乳幼児がひとり歩きができるようになるので、行動範囲がさらに広がり、知的能力も発達するのでおもちゃの使い方も理解できるようになり遊びの種類も増えてきます。

ひとり遊びに最高のおもちゃ!積み木やブロックに集中して取り組む

生後10ヶ月の過ぎると、手や指先の動きも器用になり、小さいものを指でつまんだり、物を重ねたり組み立てたりもできるようになってきます。知的能力の発達から自分で考え工夫できるようになるので、積み木やブロックで楽しく遊べるようにもなります。

自宅にこうした手先を使うおもちゃがない場合、1歳の誕生日プレゼントに積み木やブロックをプレゼントするのもオススメです。

1歳の誕生日プレゼントで男の子・女の子が大喜びしたもの
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ひとりでも空想の世界に夢中!ごっこ遊びで想像力豊かに

1歳半を過ぎるとごっこ遊びや見立て遊びが出来るようになる子が増えてきます。家事の真似をしておままごとセットでお料理のまねごとをしてみたり、テレビのリモコンで電話をしている真似をしてみたりと、行動がますますかわいらしくなっていく頃です。

また想像力が豊かになるに従い、一人で遊べる時間も少しずつ長くなっていきます。一人で集中して遊べるのは、少しずつ考える力や集中力もついてきた証と言えるでしょう。

赤ちゃんの成長によって遊び方も変わってきますが、何でもないような仕草ひとつが赤ちゃんにとっては成長の種の大切な一人遊びにつながっています。赤ちゃんが一人で一生懸命に遊んでいる姿は愛らしく、大切にしてあげてください。

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赤ちゃんにとって大切な一人遊び!パパママの関わり方

赤ちゃんによっても個々の性格があるので、全く一人遊びをしない子や心配になるくらい遊びに集中してしまう子など様々です。成長のために大切な一人遊びに、家族はどう関わっていけばよいのでしょうか?

ひとり遊びは「かわいそう」ではない!発達に必要な行為です

赤ちゃんがひとりで遊べる時間が長くなると、中には「一人遊びは私が構ってあげないからはじめたことなのかも。かわいそう…」と罪悪感を抱いてしまう親御さんもいます。

ですが、泣く赤ちゃんを何時間も放置したりといったことがないのなら、一人遊びは赤ちゃんの正常な発達の範囲です。かわいそうに思う必要はまったくなく、もし「もっと遊んであげた方が良いのかも」と思うのなら、赤ちゃんが一人遊びしているとき以外、「構って!」とやってきたときに思いっきりコミュニケーションやスキンシップをとればいいだけです。

赤ちゃんの一人遊びの最中は?パパママの過ごし方

赤ちゃんの一人遊びを見守るママ

赤ちゃんが一人遊びをしている間は家事を片付けるチャンス!ですが、放っておいても大丈夫なのでしょうか?

基本的に「赤ちゃんの一人遊びは邪魔しない」が鉄則です!赤ちゃんの一人遊びはどんなタイミングでかかわっていくのがベストかを見ていきましょう。

構いすぎは発達の妨げに。優しく見守るのが正解です

赤ちゃんの一人遊びは集中力や想像力の成長、自立にも大きく関係してきます。
遊びに夢中になっている赤ちゃんは構いすぎないこと!大人だって集中しているときに水を差されるとその後は同じ作業をできなくなってしまいますよね。ですが、大人の作業は目標がありそれに合わせて集中力もコントロールできますが、赤ちゃんの場合は違います。

自分なりに考えて遊んでいるのに、親が手を出してしまうと「自分の力でやった」という達成感が得られにくく、そこで集中力も途切れ、想像力の成長も妨げられてしまいます。赤ちゃんが芽を蒔こうとしていた自立心の畑を踏み荒らしているようなものです。

赤ちゃんには一緒に遊ぶスキンシップもとても大切ですが、『一人遊び』を見守る時間もそれはそれで重要な意味を持っているのです。
赤ちゃんが一人遊びを始めてしまうと、楽になる反面少し寂しくなるかもしれませんが、自立の第一歩と考えて遊びの邪魔にならないようにそっと見守ってあげましょう。

完全放置はダメ!赤ちゃんからのサインを身逃さない

一人遊びをしているときも、赤ちゃんにはパパママの存在は必須。
「ママ!出来た!!」「パパこれ見て!」と視線を向けたときに、パパやママの姿が見えないと一人遊びの効果も半減するどころか、赤ちゃんがふてくされてしまう原因に…。

赤ちゃんのサインに気が付かずにいたり訴えを頻繁に放置していたりすると、「自分に関心がない」と思った赤ちゃんはだんだんとコミュニケーションを諦め心の成長に陰りが生まれてきてしまうことも。赤ちゃんがサインを送ってきたときには、声をかけるなど優しく対応してあげましょう。

赤ちゃんが一人遊びに夢中になれる環境は、家族が近くで見守っていてくれる安堵感の中に成り立ちます。一人遊びの中でいろいろなことを吸収し学んでいく大切な成長段階です。赤ちゃんが不安にならずに安心して一人遊びが出来る環境を整えてあげましょう!

ひとり遊びをしない子や一人遊びができない子への接し方

ハイハイができるようになり本格的に道具やおもちゃを使ってのひとり遊びができる月齢になったにも関わらず、1歳を過ぎたにも関わらず、まったくと言っていいほどひとりで遊ばない赤ちゃんもいます。ひとり遊びをしない子、一人遊びができない子へはどう対応していくべきなのでしょか。

一人遊びが苦手な赤ちゃんへの一人遊びの促し方

首を持ち上げどこかに移動しようとする赤ちゃん

うちの子はいつまでたっても一人遊びをしてくれなくて相手するのが大変…意外と一人遊びが苦手な赤ちゃんは多いものです。

一人遊びができない原因には赤ちゃんの個性が関係していると考えられます。人より緊張や不安を感じてしまいやすい『甘えんぼ気質』なのかもしれません。

無理やり一人遊びをさせても嫌がられるだけですので、「赤ちゃんが安心できているか」を意識しながらその子のペースに合わせて環境を提供してみましょう。

児童館などを利用してみよう

自分と同じくらいの子が遊んでいる姿を見せたのをきっかけに、遊び方や一人で遊ぶ楽しさを知り遊びに対する興味がわくこともあります。同じ月齢の子供が集まる場所を利用し、興味や関心を刺激してあげて一人遊びの楽しさを体験させてあげるのも良い方法でしょう。

一人遊びがしやすいおもちゃを準備しよう

赤ちゃんによって興味のあるものは変わってきます。積み木やブロックだったり、車や音の出るおもちゃだったり…。興味や関心のあるおもちゃは何か?を観察して、お気に入りを用意してあげると楽しく遊べて一人遊びにも夢中になりやすいはずです。

1人で遊ぶ時間を作って習慣づけてみよう

自宅の玄関で何かを見つめる赤ちゃん

「一人遊びを始めるとママがいなくなってしまう」という不安から一人遊びを続けられず、すぐに遊ぶのをやめてしまい後追いしてしまう赤ちゃんも。

パパママがいなきゃ遊べない子から離れるときは、「見える場所にいる」「声をかけて離れる」「ほんの短い時間離れてすぐに戻る」という行動を繰り返し、遠くに行かないよ、安心して遊べるよ、と思える状況を作ってあげましょう。

慣れてきたら一人で遊ぶ時間を延ばしつつ、様子を見ながら離れる間隔を少しずつ調整していきます。また、一人遊びの時間帯を決めてあげると習慣にもなります。「この時間は一人で遊んでもママはすぐに戻ってくるから大丈夫」と安心してくれたらいいですね。その子の抱える不安を取り除くことで一人遊びに集中できるようになるはずです。

赤ちゃんに一人遊びの強要は決してしないこと

不安や緊張が和らいだ状態でできる「一人遊び」。「一人で出来た!」という自信は自立へもつながっていきます。だからこそ一人遊びができないと、赤ちゃんのお世話で家事ができない大変だだけでなく、「大丈夫なのか」と心配になってしまうのですが、こればっかりは強要できるものではありません。

無理に一人にしてしまって泣かせたり、赤ちゃんが不安を感じてしまうような状況は作らないように注意して、その子その子の個性を尊重しながらうまく一人遊びができるように促してあげましょう。

一人遊びばかりしている赤ちゃんも発達に問題あり?

「一人遊びが上手で手のかからない子は発達に問題がある」―――こういった話をよく聞くので、あまりにも赤ちゃんが一人遊びばかりしていると家事ははかどって楽にはなっても、それはそれで心配が募り精神的に疲れてしまいます。

一人遊びのペースは赤ちゃんの性格による

黒猫に興味があり触りたい赤ちゃん

個人差はありますが、全体的に、1歳くらいまでは成長段階としても一人遊びを多くしている時間が多い時期でもあります。2歳頃になるとお友達にも興味は出てきますが、並行遊びの段階なので一緒に遊ぶというよりは個々に同じ空間でそれぞれ遊ぶといった状態の方が多いのが通常です。

コミュニケーションがとれ、家族とも喜んで遊んでいるようであれば少しくらい一人遊びが長くてもその子の性格によるものです。

ひたすら一人遊びに集中する子、周りの共感を得ようとする子、一人遊びをしない子…個々の性格や遊び方にもいろいろありますが、それぞれがそれぞれのペースに合わせて物事への集中力や興味を広げていけるよう、赤ちゃんの感じているイメージの世界の邪魔にならないようにそっと見守りながら関わってあげるようにしましょう。

間違われやすい「テレビ育児の悪影響」

赤ちゃんがテレビに夢中になってくれると、家事もはかどりご機嫌よくしていてくれるので少し休む時間が出来たり、ついついテレビやDVD、携帯のアプリなどに頼ってしまっていませんか?
ですが、2歳未満の赤ちゃんにテレビを長時間見せるような生活をしていると、赤ちゃんの発達に悪影響をもたらすといわれています。

テレビをだらだらとつけっぱなしにして赤ちゃんを放置した結果、ときとして言葉の発達の遅れや注意欠陥、コミュニケーション能力の成長を妨げる原因になり視線が合わない、表情が乏しい、呼びかけに反応が薄いなどの症状に似た症状がみられることもあります。

テレビがついている生活が当たり前になっている現代の大人にとって、テレビのない生活は厳しいものがありますが、赤ちゃんがテレビに夢中になっていてもそれを一人遊びとは捉えず、発達や脳への悪影響を与えないためにもテレビは最小限の時間に抑え、コミュニケーションのある生活を心掛けましょう。

赤ちゃんの一人遊びは個性の表れ!「見守る」姿勢を忘れないで!

赤ちゃんの発達にもとても大切な一人遊びだからこそ、してもしなくても心配になってしまうもの。もちろん一人遊びをしてくれるようになれば育児は少し楽になりますので、早く一人で遊んでいてくれれば…と思う気持ちもよくわかります。
ですが、一人遊びを始める時期は赤ちゃん一人ひとり違ってきます。早いから遅いからはあまり気にすることはありませんし、ひとりで遊べる長いか短いかだけで不安になることはありません。

また、一人遊びが上手だからといって放っておいていいわけではないですし、一人遊びが苦手な赤ちゃんには興味が持てるように上手く促してあげればいいのです。赤ちゃんの個性は赤ちゃんそれぞれです。成長にとても大切な一人遊びだからこそパパやママが上手に関わってあげて、赤ちゃんが一人遊びの中でいろいろ学べる環境を整えてあげましょう