赤ちゃんのくしゃみの原因と対処

赤ちゃんがくしゃみ連発!くしゃみが出る原因と解消法

赤ちゃんがくしゃみを頻繁にしているとママは風邪かアレルギーかと心配に…。赤ちゃんがよくくしゃみをするのは赤ちゃんならではの鼻の構造のせいなのかも?赤ちゃんがくしゃみを連発する原因、鼻水など注意すべき症状、赤ちゃんのくしゃみを解消する方法について解説していきます!

赤ちゃんがくしゃみ連発!くしゃみが出る原因と解消法

赤ちゃんのくしゃみが多いので心配…原因は風邪?アレルギー?

赤ちゃんは生後すぐから、とってもよくくしゃみをしますよね。暑くても寒くても関係なく、しょっ中クシャンクシャンしています。じぃじやばぁばからは「風邪なのか?」「寒いんじゃないのか?」などと心配されることも多いですよね。

この記事では、そんな気になる赤ちゃんのくしゃみの原因と対処法について解説します。

赤ちゃんが頻繁にくしゃみをする理由

くしゃみが止まらずママの手を握りしめる赤ちゃん

大人はくしゃみが出るとき、自分で何が原因かわかりますよね。
ほとんどが、風邪かアレルギー(花粉、ハウスダストなど)か寒いかが原因でくしゃみが出ますが、赤ちゃんの場合は本当にささいな刺激でもくしゃみが出てしまいます。

鼻の構造上くしゃみが出やすい

くしゃみをしょっちゅうする赤ちゃん。鼻の穴をよ~く見てみてください。鼻毛がまだ生えていないのではありませんか?
産まれたばかりの赤ちゃんには鼻毛は生えていません。ママのお腹の中にはゴミなどの異物がないので、異物をキャッチする機能は必要ないのですね。

生後しばらくして、外気に触れるようになれば少しずつ鼻毛も発達してきて、個人差はありますが、3~6ヶ月頃に少しずつ生えてきた、という方が多いようです。
それでも大人の立派な鼻毛と比べたらまだ産毛程度。ゴミやホコリをキャッチできないので、すぐにくしゃみが出てしまいます。

また、赤ちゃんは自分で鼻をかむこともできないので、鼻水やはなくそが絡んでしまうとすぐにムズムズしてくしゃみが出ます。このくしゃみのおかげで鼻水やはなくそが気持ちよく外に出てくることもあります。

ささいな刺激でもくしゃみが出る

くしゃみで涙目になったキラキラ目の赤ちゃん

赤ちゃんの鼻の穴はとっても敏感なので、大人ではたいしたことのない刺激でもくしゃみが出ます。
赤ちゃんが「寒い」「暑い」とまでは感じなくても、ちょっとした寒暖差も刺激になってくしゃみが出てしまいます。

また、珍しい症状として「光くしゃみ反射」というものがあります。
これはまぶしい光を見るとくしゃみが出るというもので、大人にも見られることがあります。鹿児島大学の調査では、日本人の約25%が光くしゃみ反射を持っているとのことです。

光くしゃみ反射は遺伝します。もし、まぶしいところに行くと赤ちゃんがくしゃみしている場合は、パパやママ、じぃじやばぁばに同じ症状がある人がいるのではないでしょうか。

風邪の症状の一つ

赤ちゃんはささいなことでもくしゃみが出ると書きましたが、風邪症状の一つであることももちろんあります。

こんな場合は風邪を疑いましょう

・鼻水が垂れるほど出てくる
・咳が出る
・発熱している
・機嫌が悪い

アレルギーを発症している可能性もある

可愛いくしゃみでスッキリした表情の赤ちゃん

鼻水がさらさらとしていて透明で、他に具合の悪いところがなければアレルギー性鼻炎の可能性があります。アレルギー性鼻炎の診断は、鼻水や血液を採取した検査に基づいて行われますが、赤ちゃんの場合は確定診断することはほとんどありません。

なぜなら、赤ちゃんの場合は、仮にアレルギー性鼻炎だったとしても安全性が確立されている薬や治療法がないためです。

従って、赤ちゃんのアレルギー性鼻炎については正確なデータがありませんが、東京都の調査では「3歳児の約20%がアレルギー性鼻炎を発症していた」ともされています。

このように、アレルギー性鼻炎はかなり高い確率で発症するものです。また、アレルギー体質は遺伝するので、パパやママがアレルギー体質の場合は、赤ちゃんもアレルギー体質になっている可能性があります。

珍しいこんな病気のケースも!

たかがくしゃみと思っていると、実はつらい病気にかかってしまっていることもあります。くしゃみの他、下記の症状が見られれば至急病院を受診しましょう。

中耳炎

くしゃみや鼻水に加えて、38度台の熱が出て、耳を触ったり頭を左右に振ったりしていたら中耳炎の疑いも考えられます。赤ちゃんは耳と鼻の距離が近く、鼻のウイルスが耳に入りやすいので、くしゃみ・鼻水をきっかけに中耳炎を発症しやすいのです。

中耳炎が悪化し、耳に膿がたまってしまった場合は鼓膜を切開する必要も出てきますので、早めに受診して治療しましょう。鼻水を抑える薬、抗菌剤などが処方されます。

赤ちゃんのくしゃみを楽にしてあげたい

今にもくしゃみが出そうで苦しむ赤ちゃん

何か異常のあるくしゃみではなかったとしても、赤ちゃんが頻繁にくしゃみをしているのは苦しそうで何とかしてあげたいですよね。赤ちゃんの頻繁なくしゃみは、鼻毛が生えてくれば次第に減ってくるものですが、その時期は赤ちゃんによってまちまち。

赤ちゃんのくしゃみを楽にしたいときは、これから紹介する方法を試してみてください。

赤ちゃんのくしゃみを治すには

赤ちゃんのくしゃみ対策の基本は、鼻に異物が入らないようにすることです。

1.空調を整える

空気が乾燥すると、空気中のゴミやほこりが舞って鼻に入りやすく、くしゃみが出やすくなってしまいます。また、朝晩に気温が下がったときお風呂上りの寒い時にもくしゃみは出がち。

室温は春・秋・冬では23度前後、夏では28度前後、湿度は5060%程度に保ちましょう。加湿器や空気清浄機を上手に活用しましょう。

くしゃみが出やすい時の加湿器の選び方

加湿器にも色々な種類があり、選ぶのに迷いますよね。
くしゃみが出やすい赤ちゃんがいるご家庭におすすめなのは「スチーム式」の加湿器です。スチーム式は、一度水を沸騰させてから加湿するので、きれいな蒸気が出てきます

超音波式や気化式は、頻繁に加湿器のお手入れをしないと、部屋にカビをまき散らすことになっていまい、くしゃみが出やすい赤ちゃんには逆効果です。

おすすめのスチーム式加湿器はこちらです。


スチーム式加湿器/象印の画像

スチーム式加湿器/象印

こちらの加湿器は、ポットを製造している象印の商品なだけに、まるでポットのような構造をしています。タンクやフィルターがないので、お手入れがとっても簡単なところが忙しいママにおすすめです。

沸騰するときに多少音がボコボコいうことと、毎回沸騰させて加湿しているので電気代がかさむことが若干難点ではあります。でも、広い部屋でもしっかり加湿され、きれいなスチームだという点を考えればとても良い商品です。

2.お風呂であたためる

お風呂にゆっくり浸かると詰まっていた鼻みずや鼻くそがふやけ、鼻の穴が開通してすっきりします。
鼻がすっきりすれば、くしゃみの症状も和らぎます。赤ちゃんに水に慣れさせることもかねて、あまり嫌がらない程度にお風呂のお湯を顔にかけてあげると「フン!フン!」と鼻息を出し、そのはずみで鼻くそがポンと出てくることがあります。

3.部屋をきれいにする

赤ちゃんのくしゃみは、ハウスダストやペットの毛が原因の可能性もあります。
食物アレルギーやひどいアレルギー症状でもない限り、赤ちゃんにアレルギー原因物質の血液検査をすることはほとんどなく、原因を特定することは難しいので、くしゃみの原因となっている可能性のある物質は部屋から除去しましょう。

布団には特にハウスダストが多く潜んでいるので、徹底的にきれいにしましょう。ダニは60度程度で死滅するので、布団乾燥機を使うか、夏であれば屋外に駐車している車の中に布団を入れておくとダニを殺すことができます。


 DC61 モーターヘッド/ダイソンの画像
出典:www.dyson.co.jp

DC61 モーターヘッド/ダイソン

アレルゲンは生きているダニではなくダニの死骸。しかし生きているダニも多ければハウスダスト量も多くなります。ダニを殺した後はしっかりと死骸を除去しましょう。布団用掃除機を使うのがおすすめです。

4.鼻くそをとってあげる

赤ちゃんの鼻の穴を除くと、鼻くそが詰まっていることがよくありますよね。鼻くそが詰まっていると赤ちゃんは苦しいし、鼻がむずむずするのでくしゃみの原因にもなります。

先ほど紹介した、お風呂でふやかして赤ちゃんの鼻息と共に鼻くそを排出させる方法を試してダメな場合は、ベビー綿棒を使ってやさしくとってあげましょう。
決して奥に突っ込んでしまわないように!また、ベビー綿棒を使うと赤ちゃんが嫌がって暴れるので取れない!というときは、横抱っこで授乳しながらやってみるといいですよ。

ベビー綿棒を少し母乳で湿らせてから鼻の掃除をしてあげると鼻粘膜を傷つけにくくなります。また、母乳点鼻という民間療法があるように昔から母乳は鼻づまり解消に役立つとされているため、鼻の穴に塗ると鼻づまり解消にもなってくれるかもしれませんね。

赤ちゃんの鼻くその取り方&鼻くそが増える環境や病気
赤ちゃんの鼻くその取り方&鼻くそが増える環境や病気
赤ちゃんの鼻くそが詰まって苦しそう。そんな赤ちゃんの鼻くそはママたちがとって楽にしてあげましょう。鼻くそを簡単に取る方法や赤ちゃんの鼻くそが多い原因、鼻水・鼻くそが多く出る病気などを解説します。

赤ちゃんのお鼻ケアにおすすめのグッズ

自分で鼻をかめない赤ちゃんの鼻水は、鼻吸い器でとるのが手軽です。こちらの商品は使いやすく、価格も手ごろでおすすめです。


ママ鼻水トッテの画像
出典:www.tampei.co.jp

ママ鼻水トッテ

鼻吸い器ではなかなか取れない、固まった鼻くそをとるのはこちらのベビー綿棒がおすすめです。


ベビー綿棒 200本入 2個パックの画像
出典:www.pip-club.com

ベビー綿棒 200本入 2個パック

ベビー綿棒なんて、どれもあまり変わらないんじゃないの?とお思いのママ、実はその通りです。そこまで大きく使い心地に差はありません。ピップのベビー綿棒は他のメーカーの商品と比べて安いのですが、使い心地に不自由はありません。

参考までに、他のメーカーの綿棒の価格をまとめました。

ベビー綿棒の価格一覧(全て税込)価格は2016年4月現在、Amazonまたは公式オンラインストアでの販売価格

・ピップ:400本402円(100本あたり100円)
・イオン トップバリュー:250本297円(100本あたり119円)
・コットンラボ:200本306円(100本あたり153円)
・WIN山洋:200本312円(100本あたり156円)
・ピジョン:200本489円(100本あたり244円)

たくさん消費するものですから、安いものがありがたいですよね。

赤ちゃんのくしゃみの可愛いしぐさ

心配なこともある赤ちゃんのくしゃみですが、思わず笑ってしまうほどかわいいときも。生まれたばかりの赤ちゃんは、しばしばくしゃみに「失敗」します。

出典:www.youtube.com

こちらの赤ちゃんは、1回くしゃみをしたあと、2回目は「はふ~」と可愛い声を出して失敗しています。

出典:www.youtube.com

こちらの生まれたばかりの赤ちゃんはくしゃみを連発した後、最後に「キュン!」という失敗音を出しています。
くしゃみの失敗を動画に撮るのは至難の業!月齢があがるとくしゃみも上手になるのでくしゃみの失敗は見られなくなってしまいます。タイミングよく動画に撮れるとラッキーですね。

出典:www.youtube.com

こちらの赤ちゃんは、自分でくしゃみをした後、にこっと微笑んでいます。
とってもかわいいですね。

心配だけど可愛い赤ちゃんのくしゃみ!病気でなければ気にしすぎないで

赤ちゃんは生まれてからしばらくの間は、頻繁にくしゃみをしてしまいますが病気の可能性がある症状の特徴に当てはまらないようであれば、あまり心配しすぎなくて大丈夫です。

我が子もしょっちゅう、2~3回連続のくしゃみをしていて、最後は必ずといっていいほど、「はひゅ~ん!」「はい~」と、失敗で締めくくっており、そのたびに「可愛い!」と盛り上がっていました。
でも、7~8ヶ月頃からくしゃみも上手になり、失敗をしなくなってしまいました。あの可愛い失敗はもう二度と見られないんだなぁととてもさみしく思いました。

くしゃみさえも可愛いひとコマ。赤ちゃんて本当に愛おしいですね。