赤ちゃんせんべいとは?
赤ちゃんせんべい(ベビーせんべい)とは、米粉やもち米を原料としたソフトな食感のお菓子です。
「せんべい」という名前がついていますが、舐めたり、口の中に入れるとふわっと溶けるので、歯が生え揃ってない1歳未満の赤ちゃんでも食べることができます。
砂糖や食塩が加えられていますが、心配するほどの添加物、化学調味料・保存料・香料などは入っていないものがほとんどです。また、カルシウムや鉄などを配合した商品も存在します。
赤ちゃんせんべいは、実はスーパーで買える材料で手作りできます。素材にこだわる方は、好みの材料で手作りしても良いでしょう。
赤ちゃんせんべいはいつからあげる?
市販の赤ちゃんせんべいはいつから食べられるのか、赤ちゃんにとってのおやつ(お菓子)の役割とともにご紹介します。
生後6・7ヶ月からOKとしているメーカーが多い
市販の赤ちゃんせんべいは、「生後6カ月、7カ月からOK」としている商品が主流です。
ただし、離乳食を開始したばかりの赤ちゃんは、まだ食べることや飲み込むことに慣れていません。赤ちゃんせんべいは舐めるだけで溶けていきますが、お米や野菜、豆腐などに慣れてから与えた方が良いでしょう。
また、あくまでお菓子ですので、無理に食べさせる必要もありません。少量とはいえ砂糖や塩も入っており、赤ちゃんせんべいの味に慣れてしまうと、通常の離乳食に支障が出る可能性もあります。与える時期、与えすぎには注意しましょう。
赤ちゃんにとってのおやつの役割
赤ちゃんは離乳食と母乳・ミルクによって栄養を摂取します。0歳の離乳食期には、授乳も続いていることが大半ですので、栄養的にはおやつは必須ではありません。
ですが、赤ちゃんにとって「おやつ」とは、楽しみの時間でもあります。赤ちゃんせんべいは、味覚や嗅覚を刺激し、食べる楽しみを覚えられるというメリットもあります。
おでかけ時などに少量与えるだけなら、罪悪感を覚える必要はありません。育児は大変なものですから、上手に活用してください。
赤ちゃんせんべいを食べるときの約束
赤ちゃんせんべいを食べさせる際に、ママやパパが気を付けたい点をまとめました。赤ちゃんせんべいは確かに口の中で簡単にとけますが、時にはむせてしまったり、口の中の水分を奪ってしまうこともあるので、以下のことを守りましょう。
量を決めておく
赤ちゃんせんべいなどのお菓子を与える際には、最初に「1枚だけ」「一袋だけ」と赤ちゃんに伝えて、その量を守りましょう。
泣かれるたびにズルズルと与えてしまうと、ぐずったり泣いたりすればもらえるものだと覚えてしまいます。後々ママが大変になってしまいますし、虫歯や肥満などのリスクに繋がってしまいます。
お茶などの水分を準備する
赤ちゃんせんべいを食べる際には、お茶などの水分をそばに置いて食べさせるようにしてください。万が一、詰まりそうになったときはもちろん、せんべいが赤ちゃんの上顎にくっついてしまうこともあります。いつでも赤ちゃんが口の中を洗い流せるようにしておきましょう。
食べているときはそばで見守る
赤ちゃんせんべいは持ちやすくて溶けやすいので、手づかみ食べの練習にぴったりです。大好きなおやつを自分の手で食べられたのなら、赤ちゃんの満足度も高いでしょう。
しかし、離まだまだ赤ちゃんは、ちょっと目を離した隙に一気に口に入れようとしたり、無理に飲み込もうとしたりと、油断は禁物です。食べている時は必ず側で見守ってあげましょう。
小さくしてから与える
まだ手づかみ食べをしないような月齢の赤ちゃんにベビーせんべいを与える場合は、ママやパパが赤ちゃんのお口の大きさに合わせて小さく割ってあげましょう。
赤ちゃんせんべいを手作りしてみよう!
米粉で手作りする赤ちゃんせんべいのレシピをご紹介します。
2~3日乾燥させる時間はかかりますが、完成すればジップロックなどに入れて1~2週間程度保存できます。
生地が電子レンジでふわっと膨らむ瞬間は感動的です!愛情たっぷりのおやつに赤ちゃんも喜んでくれるでしょう!
手作り赤ちゃんせんべい
材料
- 米粉 80g
- 甜菜糖 小さじ1
- 塩 ひとつまみ
- お湯 60cc~
-
ボウルに材料全てを入れます。
-
お湯を足しながら耳たぶ程度のかたさになるまで捏ねます。
-
4等分に丸め、クッキングシートを敷いた蒸し器に並べます。
-
中火で15分蒸します。
-
銀杏程度の大きさに小さく丸めます。
-
ラップを巻いた綿棒で薄くのばします。
-
クッキングシートの上に並べ、2、3日乾燥させます。
-
乾燥させたら電子レンジ500Wで30~50秒加熱すれば食べられます。ぷっくりと膨らんだら完成です(生地の暑さで加熱時間が変わるので調整して下さい)。
-
乾燥させた生地はジップロックなどの袋に入れて保存が可能です
「赤ちゃんせんべい」アレンジレシピ
赤ちゃんせんべいを大人向け、子供向けにアレンジしたメニューをご紹介します。
余った赤ちゃんせんべいを消費したい時や、おやつの時間に赤ちゃんと同じものを一緒に食べたいという時におすすめのレシピです。
カナッペ風赤ちゃんせんべい
赤ちゃんせんべいをカナッペのように使い、たまごサラダとクリームチーズ&マーマレードジャムをトッピングしました。
今回は手作りせんべいで作っていますが、市販の赤ちゃんせんべいでももちろん美味しくできます。パーティーなどで出しても赤ちゃんせんべいだとわからないような味と見た目です。
材料
- 赤ちゃんせんべい5枚(お好きな枚数)
- ゆで卵 1個
- マヨネーズ 大さじ1
- 醤油 少々
- ブラックオリーブ(お好みで)
- 青のり(お好みで)
- クリームチーズ
- マーマレードジャム(お好きなジャム)
-
ゆで卵をフォークなどで潰し、マヨネーズと醤油で味付けします
-
赤ちゃんせんべいの上に1をのせ、お好みでブラックオリーブを飾り青のり少々ふります
-
クリームチーズとマーマレードジャム、赤ちゃんせんべいを用意します
-
クリームチーズを塗り、マーマレードジャムをトッピングすれば完成です
赤ちゃんせんべい入りバナナヨーグルトパフェ
赤ちゃんの他にお子さんがいる方に向けた、赤ちゃんせんべいのアレンジレシピです。
バナナとプレーンヨーグルトのパフェで、赤ちゃんせんべいはコーンフレークの変わりになっています。
さくさくとした歯ごたえがバナナとヨーグルトにマッチしています。少し時間がたつと赤ちゃんせんべいが柔らかくなってくるのもまた美味しいです。
バナナを好きなフルーツにしても、アイスクリームを加えたりしても良く、子供も大人も美味しく食べられるパフェです。
材料
- 赤ちゃんせんべい2枚
- バナナ1本
- プレーンヨーグルト100g
- きな粉 小さじ1
-
赤ちゃんせんべいを袋に入れて砕きます
-
バナナを5ミリ幅程度で切り、他の材料とパフェを入れる器を用意します
-
赤ちゃんせんべい→ヨーグルト→きな粉→バナナと重ねていき、最後にバナナをトッピングすれば完成です
赤ちゃんせんべいを上手に活用しよう
量を守れば、赤ちゃんせんべいなどのお菓子を与えるのは悪いことばかりではありません。赤ちゃんにとってはひとつの経験になりますし、味覚の幅を広げることにも繋がります。
また、育児中、赤ちゃんがぐずったり泣いたりするたびに、ストレスに押しつぶされそうになるよりは、赤ちゃんせんべいを1枚与えて笑顔でいられた方が良いでしょう。
大人も赤ちゃんも笑顔でいられるような、赤ちゃんせんべいの食べさせ方をみつけていきましょう。