赤ちゃんのまつ毛のトラブル
赤ちゃんのまつ毛の悩み5つ~長い・短い・目に入る時は?
赤ちゃんのまつ毛が長い、短い、逆さまつげになっているなど、まつ毛にまつわる悩みやトラブルと、その対処法をご紹介します。長いまつ毛は切るべきなのか、まつ毛がない新生児はいつから生えてくるのかといった疑問にも回答。まつ毛のそばに異常がみられる目の病気も要チェックです。
赤ちゃんのまつ毛トラブルへの対処法
顔の印象を決めると言われる「目元」は、赤ちゃんを見る時にも、ついつい気になってしまうもの。「目元はパパ似かな?ママ似かな?」「一重かな?二重かな?」など、しっかりチェックしたパパママも多いでしょう。
そこで、気になるのが赤ちゃんの「まつ毛」。長すぎたり短すぎたり、まつ毛が全く生えていなかったり、まつ毛が原因で目の周りのトラブルに悩まされることもあります。
今回は、赤ちゃんの「まつ毛」について、多い悩みとトラブル対処法をご紹介します。さらに、赤ちゃんのまつ毛に関する気になるウワサもまとめてみました。
赤ちゃんのまつ毛には個人差があり、成長の過程でどんどん変化していきます。あまり思い悩まず、おおらかな気持ちで成長を見守ってあげましょう。
赤ちゃんのまつ毛によくみられる5つの悩み
赤ちゃんのまつ毛には個人差があり、長い、短い、逆さまつげなど、さまざまな特徴があります。ここでは、赤ちゃんのまつ毛について多い悩みと対処法をご紹介します。
まつ毛だけでなく、赤ちゃんの様子を観察するのは大切なことです。まつ毛の根元にできる目の病気もありますので、日頃から赤ちゃんのちょっとした変化に対処できるようにしましょう。
1.まつ毛が長い
まつ毛の長い赤ちゃんは、目力があり、うらやましいとさえ感じる方もいるでしょう。しかし、長すぎるまつ毛は涙で濡れると垂れ下がり、目の中に入ってしまうことがあります。目のトラブルの原因となるため、赤ちゃんのまつ毛の長さに悩んでいる方もいます。
赤ちゃんの長いまつ毛は切る?切らない?
長いまつ毛が邪魔そうだからと、まつ毛を切ることを考えるパパママもいるでしょう。また、地域によっては「赤ちゃんの頃にまつ毛を切ると長くなる」と言われることもあり、祖父母が赤ちゃんのまつ毛を切るよう勧められるケースもあります。
しかし、赤ちゃんの目元に刃物を近づけるのは危険です。眼球を傷つけ、取り返しのつかない事態になることもあり得ます。
まつ毛が長いことで生じるトラブルも、目元の筋肉が発達すれば徐々に改善されていきます。自己判断でまつ毛を切るのはやめましょう。
2.まつ毛がない・短い
生まれたての赤ちゃんに、まつ毛が無くてビックリした方もも多いでしょう。髪がフサフサな子もいれば薄い子もいるように、まつ毛の生え方にも個人差があり、新生児期にまつ毛が生えていない赤ちゃんは実は多いです。
まつ毛が無い赤ちゃんも、数か月後には生えてくるので心配いりません。また、まつ毛は成長と共に伸びることもあり、短いからといって、大きくなってもそのままとは限りません。新生児期にまつ毛が無い・短いからと、心配し過ぎないようにしましょう。
赤ちゃんのまつ毛はいつから伸びる?
赤ちゃんのまつ毛が無かったり短かったりすると、いつから伸びてくるのか気になります。しかし、まつ毛が伸びる時期にも個人差があり、生後1ヶ月~4ヶ月頃に伸びる子が多いものの、それ以降にぐんぐん伸びる子もいます。
また、赤ちゃんが体を動かせるようになると、顔や目元がスッキリし、今まで目立たなかったまつ毛が確認できるようになります。その頃に、急にまつ毛が伸びたと感じることも珍しくありません。
3.抜けたまつ毛が目に入った
抜けたまつ毛やゴミが目に入ることもありますが、ほとんどの場合が自然に取れるので問題ありません。赤ちゃんが痛がって泣くこともありますが、そうなれば涙と一緒に流れていきます。
まつ毛などのゴミは無理に取らない
目に入ったまつ毛やゴミを無理に取ろうとすると、ふいに赤ちゃんが動き、目を傷つけてしまうことがあります。目が充血してきた、目やにが出てきた、ゴミがなかなか取れないという時には、眼科を受診しましょう。目やにが多い時は、清潔なガーゼを濡らし、優しく拭き取ってあげるようにしてください。
4.逆さまつ毛になっている
赤ちゃんのまつ毛トラブルで多いのが「逆さまつげ」。逆さまつげとは、本来、外側にカールして生えるまつ毛が、内側に向かって生えることで眼球を傷つけてしまう状態です。
病名は、「眼瞼内反(がんけいないはん)」・「睫毛内反(しょうもうないはん)」・「睫毛乱生(しょうもうらんせい)」などと原因によって分かれており、皮下脂肪が多く目の周りの筋肉が未発達な赤ちゃんは、逆さまつ毛(睫毛内反)になりやすいと言われています。
逆さまつ毛によるトラブルが続く場合は病院へ
赤ちゃんに見られる逆さまつ毛は、ほとんどの場合が1歳前後で自然と良くなりますが、長引く場合は手術が必要になることもあります。
逆さまつ毛は、痛みがあるだけでなく、そのままにしておくと視力低下につながることもあるため、明らかにまつ毛が目に入っていたり、目が充血している、目やにが出る、まばたきしながら泣くといった症状が見られる場合は、眼科に相談しましょう。
まつ毛が目に入って痛そうだからと、自己判断で逆さまつ毛を抜くことはおすすめできません。原因を取り除かなければ、再び逆さまつげが生えてしまうため、赤ちゃんに無駄な痛みや恐怖を与えてしまいます。
5.まつ毛の付け根に白いできものがある
赤ちゃんのまつ毛の根元に、ポツポツとした白いできものを見つけたら、それは目の病気である可能性があります。まつ毛の付け根だけでなく、まぶたの裏側にも症状が現れることがありますので、注意して見てみましょう。
白いポツポツは目の病気「霰粒腫」
白いポツポツの正体は、「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」と呼ばれる目の病気。難しい病名ですが、「ものもらい」や「めいぼ」と聞けばわかる方も多いでしょう。
霰粒腫は、しこりや腫れといった症状が見られることもありますが、痛みや赤みが現れにくく、気づくのが遅れてしまいがちです。自然治癒することもありますが、悪化すると痛みを伴い、赤ちゃんにつらい思いをさせてしまいます。
気づいた時に小児科や眼科を受診しましょう。点眼薬で炎症を抑えられるはずです。
赤ちゃんのまつ毛に関する気になるウワサは嘘?本当?
顔の印象を大きく左右する目元だからこそ、赤ちゃんのまつ毛に関するウワサは気になるものです。ここでは、赤ちゃんのまつ毛について耳にすることの多いウワサの真相を解説します。
赤ちゃんのまつげは長い方がいい?
まつ毛には、空気中のゴミやホコリから目を守り、風や光を遮るといった役割があります。また、まつ毛がビシッと生えていると、目がぱっちりして見えることから「まつげは長い方がいい」と考える人もいます。
しかし、まつ毛が短いからといって、目を保護する機能が劣るわけではありません。赤ちゃんのうちは、まつ毛が長いことがトラブルの原因になる可能性も高く、一概に長い方がいいとは言えないのです。
まつ毛が短いと一重まぶたになる?
「まつ毛が短いと一重まぶたになる」など、まつ毛の長さが一重や二重に関係するというウワサもあります。実際、まつ毛がくるんとカールしやすい二重まぶたは、まつ毛が長く見えます。一方、まつ毛が下向きに生えやすい一重まぶたは、まつ毛が短く見える傾向にあります。
しかし、それはあくまで見え方の問題に過ぎず、まつ毛が短いから一重まぶたになるわけではありません。一重や二重といったまぶたの形状は、両親からの遺伝による要素が大きく、まつ毛とは無関係。
赤ちゃんの目元の印象を気にしすぎるあまり、まつ毛を引っ張ったり、アイプチのように二重のラインを作ろうと考える方もいらっしゃいます。しかし、赤ちゃんの肌はとってもデリケート。皮膚を傷つけるだけでなく、眼球を傷つけてしまう恐れがあるので、無理は禁物です。