育児・お世話

赤ちゃんが耳を触る3つの理由

赤ちゃんが耳を触る3つの原因!観察のポイントは?

赤ちゃんが耳を触るのはなぜ?眠いときや怒るときに触るのは単なる癖やマイブームの可能性が高いですが、中耳炎などの耳の病気、肌のトラブルなどが原因となるケースもあります。赤ちゃんが耳を触っているときの観察ポイントを紹介し、原因別に対処法をお伝えします!

赤ちゃんが耳を触るの3つの原因

赤ちゃんが耳を触るのには、以下の3つの原因が考えられます。

  1. 耳のトラブル
  2. 肌のトラブル

単なる癖なら心配はいらないのですが、中には中耳炎などの病気の可能性もあるので、しっかり様子を観察しましょう。

赤ちゃんが耳を触る原因、癖の場合はどのように対処していくのか正解か、耳の病気や肌トラブルの場合のケア方法をお伝えします。

赤ちゃんが癖で耳を触るときの対処法

赤ちゃんがよく耳を触る原因として、最も多いのがそうしたしぐさが癖になっているということ。

こうした状態は、「耳を触る=癖になっている」と考えて良いでしょう。
特に眠くなってくると、耳を触る赤ちゃんは珍しくありません。耳を触ることで、安心感を得ているようです。

耳を触る癖は止めさせるべき?

赤ちゃんの耳を触る癖は、無理にやめさせる必要はありません。
自由に手が動けるようになってきた頃に、たまたま耳を触った感触や感覚が気に入っただけですので、もっと活発に体全体で動けるようになると、しだいに興味の対象が移ります。

しばらくは、様子を見てあげましょう。大人と同じように赤ちゃんも癖の一つや二つはあるものです。

耳を触るのも勉強のうちです!

赤ちゃんは成長していくにつれて、自分の身体を少しずつ認識していきます。赤ちゃんはよく指しゃぶりなどの行動をとりますが、これは自分の手を認識しはじめた証拠。同様に耳を触るのも、「おや、これは何だろう?」と好奇心が芽生えているからこその行動です。

耳を何度も触ることで、自分の身体の一部だと確認・認識していくはずです。時には自分で強く引っ張ったり、握ってしまうこともあると思いますが、それもまた自分の身体を認識する経験として、心の成長に繋がります。

耳をかきむしるときの対策は?

たとえ耳を触るのが癖、大切な遊びだとしても、眠れないときなど泣き喚きながら耳をかきむしるようなら少し問題です。赤ちゃんの肌はとても薄く、傷ついて耳の周辺から血が出てしまうこともあります。

ミトンを使う

耳をかいても傷が付かないように、ミトン(手袋)によって対策することは可能です。しかし、ミトンは体温調整ができない、赤ちゃんの指しゃぶりを妨げるなどのデメリットもあります。

赤ちゃんの月齢にもよりますが、イライラしてかきむしる子の場合は、できるだけ早く耳を触る癖をやめられるように、根気よく教えていった方が良いでしょう。眠るときにかきむしる癖のある子の場合は、寝かしつけの時のみミトンを使用し、眠ったら脱がしてあげましょう。

爪切りのコツ

爪をこまめに切って、赤ちゃんが爪で耳をひっかくのを防止しましょう。長さもそうですが、尖らない、ひっかからないように丸く切るのがポイントです。

爪の両端から切り、4〜5回に分けてこまめに切ると、丸み帯びた爪になり、ケガをしにくくなります。

耳を触る癖は自閉症のサイン?

赤ちゃんに耳を触る癖があるだけでは、自閉症の診断することはできません。確かに自閉症の子供には、特定の癖を持つ子もいますが、そうじゃない子も大勢おり、0歳の頃の癖だけでの自閉症の可能性を判断することは不可能です。

自閉症は、専門医でも3歳以降でないと診断できません。3歳を過ぎても耳を触り続けたり、他にも発達上、気にかかるような点があれば、専門医を受診しましょう。

耳のトラブルの可能性も!見分ける方法は?

今まで耳を触るしぐさが見られなかったのに、急に耳を気にするようになった。そのうえ、機嫌が悪い。

そんな時は耳のトラブルや病気が起こっている可能性もあります。
以下のような症状はありませんか?

赤ちゃんの行動や触り方によって分かる、耳のトラブルについて解説します。

耳に水が入って気持ち悪い

赤ちゃんをお風呂に入れたときに、耳の中に水が入ってしまうことがあります。
耳の穴にガーゼやタオルを軽くあてて吸収すると、赤ちゃんもすっきりします。綿棒などを使うときは、耳の奥に入れないように気をつけましょう。

赤ちゃんの耳に水が入っていても、基本的にはそのまま流れたり、蒸発するので、過度に心配する必要はありません。

お風呂で耳は押さえるときの注意点

赤ちゃんの耳の中に水が入らないように、耳を押さえてお風呂に入れるママやパパは多いでしょう。しかし耳をぎゅっと力を入れて押さえると、赤ちゃんが痛がって、バスタイム中に大暴れなんてこともあります。

耳を抑える時は優しく、耳穴を軽くふさぐ程度で、水の侵入は防げます。もし仮に赤ちゃんの耳に水がかかったとしても、耳の奥まで水が入ってしまうことはほとんどありません。

耳垢が溜まっている

耳の中に耳垢がたまっていると、赤ちゃんは違和感を覚えて、耳を触ったり、首を振るなどの症状が見られるケースがあります。

赤ちゃんは新陳代謝が活発なので、耳垢もすぐに溜まってしまいます。また、新生児のうちはママのお腹の中にいた時の羊水のカスが耳の中に残っていることもあり、黒くて大きな耳垢となって出てくることもあります。

赤ちゃんの耳の臭いをチェックしよう

赤ちゃんが耳をよく触っているのが確認できたら、まずは耳の臭いを嗅いであげましょう。赤ちゃんの耳垢は大人に比べて湿っぽく、耳垢が溜まっていると臭いがすることがあります。

臭いがする場合、寝ている時に口から流れた母乳やミルク、よだれが耳に流れて、耳の中で雑菌が繁殖している可能性もありますから、早めに耳掃除をしてあげた方が良いでしょう。

本格的な耳掃除は耳鼻科におまかせ

耳垢が溜まると耳の中がかゆくなったり、耳の聞こえが悪くなったりします。そんな時は耳掃除をした方が良いですが、ママやパパがお家で行う耳掃除は、綿棒を使い、耳の穴のまわりを優しく拭き取るだけにしてください。

それ以上奥の耳掃除は、鼓膜を傷つける可能性があり危険ですから、耳鼻科を受診し、専門の器具で行ってもらうようにしましょう。

「耳掃除だけのために耳鼻科に行っていいの?」と不安になるかもしれませんが、赤ちゃんの耳掃除を目的に受診する人は珍しくありません。耳を頻繁に触る、臭いがするなどの症状があるなら、なおさら受診すべきです。乳幼児医療費助成の適応範囲ですから、費用も数百円のケースが大半です。

中耳炎や外耳道炎

赤ちゃんが耳を触る理由として、「中耳炎」や「外耳道炎」などの病気の可能性も考えられます。ひどくなると治療が長引いてしまう病気なので、「もしかしたら?」と感じたらすぐに耳鼻科に連れて行きましょう。

中耳炎の症状は?

中耳炎は、風邪をひいたときなどに、ウイルスや細菌が耳の中耳(鼓膜から内耳までの間)に入り込み、炎症を起こす病気です。中耳炎は中耳が腫れるので違和感を覚えるだけでなく、痛みや耳だれなどの症状を伴います(注1)。

しかし、赤ちゃんは言葉で痛みを訴えることができません。そのため、耳を触ったり、機嫌が悪かったり、泣くことで体の異常を訴えているはずです。

赤ちゃんが中耳炎に感染したことに気が付かず、治療を行わないと、滲出性中耳炎になることもあります。滲出性中耳炎は痛みや発熱を伴うことが少ない代わりに、難聴に陥る可能性が高まります。

外耳道炎の症状

耳の穴の入り口から鼓膜までの道を外耳道(がいじどう)と呼びます。その外耳道が傷ついてしまうと炎症を起こし、外耳道炎になります。傷の部分が痛かったり、治りかけているとき、赤ちゃんは耳を触る機会が多くなります。

外耳道炎は、耳かきが原因でついた傷によって起こることが非常に多い病気です(注2)。外耳道炎にならないようにするためにも、本格的な耳掃除は耳鼻科で行いましょう。

その他の耳の病気

中耳炎や外耳道炎の他に、「外耳道湿疹」という病気もあります。耳の入り口に湿疹ができることで、かゆくなり、赤ちゃんが耳を触る原因になります。
掻いてしまうと悪化しますので、早めに耳鼻科で薬をもらうことをおすすめします。

意外!耳を触るのは肌トラブルが原因?

赤ちゃんが耳を触るのは、癖や耳のトラブルだけでなく、肌トラブルの可能性もあります。
耳の周りは汗をかきやすい一方で、入浴時は耳に水が入らないようにと気遣うため、しっかり洗えていないことも多い部位です。

そのため、実は赤ちゃんが気になって触りたがっているのは耳そのものではなく、耳たぶや耳の裏側、付け根など、周囲の肌の状態というケースもあるのです。

耳を触る原因となる、赤ちゃんの肌トラブルについて解説します。

新生児ニキビ(乳児湿疹)

赤ちゃんの顔全体に赤い湿疹ができている場合は、新生児ニキビの可能性あります。生後1週間から1ヶ月頃の赤ちゃんによく見られる症状で、過剰に分泌された皮脂が、肌の表面、毛穴にたまることでニキビができます。

症状は赤いブツブツのほか、膿を持ったものや中に白い芯があるものもあり、徐々に炎症を起こして膿んだり、白くなることもあります。顔以外に、耳の裏側にもそれらしき湿疹ができていないか確認しましょう。

寝返りができない赤ちゃんは布団で寝ている時間がとても多く、頭や首、耳の裏側など特定の部位はどうしても汚れが溜まりがちです。また、一度ニキビができると、摩擦や汗で、肌が敏感に反応してしまいます。

赤ちゃんが触らないようにして小児科や皮膚科に連れて行きましょう。

乳児脂漏性湿疹

赤ちゃんのおでこ、眉毛などの生え際から黄色いかさぶたが現れることがあり、これを乳児脂漏性湿疹(にゅうじしろうせいしっしん)と言います(注3)。生後すぐから、1歳くらいまでの赤ちゃんに起きやすい症状で、赤ちゃんのホルモンバランスの変化によって引き起こると考えられています。

一般的には、おでこや眉毛などに現れることの多い症状ですが、実は乳児脂漏性湿疹は、耳たぶや耳の裏側、耳の付け根などにもみられることがあるのです。

入浴で毎日しっかり洗ってあげましょう。ベビーオイルやオリーブオイルを患部に10分ほどコットンに付けて当ててあげ、患部がふやけてきたら洗ってあげると綺麗にかさぶたが取れます。

乳児脂漏性湿疹は、悪化すると細菌感染を起こす恐れもあります。症状が重くなったり、2週間ほど経ってもよくなる様子がないなら、1度病院を受診しましょう。

赤ちゃんが耳を触っているときは様子を観察しよう

赤ちゃんの耳を触る原因は癖や遊びだけでなく、耳の病気、肌のトラブルのサインの可能性もあります。耳を触るときのご機嫌はどうか、他に症状はないかよく観察しましょう。

日頃の耳かきや爪切りなどのケアにも注意を払い、気になる症状が見られたら、すぐに小児科や耳鼻科、皮膚科に連れて行きましょう。

参考文献