育児・お世話

赤ちゃんの便秘は何日目で病院?

赤ちゃんの便秘は何日まで大丈夫?何日目で病院へ行く?

赤ちゃんの便秘は何日まで様子を見て、何日目で病院へ連れていくべき?赤ちゃんのうんちは変化が激しく、うんちが3~4日出ないからといって異常とは限りません。元気ならまずはセルフケアが基本。それでも出ない場合の病院受診のタイミングを解説。赤ちゃんの便秘の原因と対処法をまとめました。

赤ちゃんの便秘は何日くらいまで様子を見て大丈夫?

赤ちゃんの成長はとっても早く、うんちの状態も日々変化を見せてくれます。言葉でハッキリとお腹の調子を伝えられない赤ちゃんの健康状態は、赤ちゃんの様子やおっぱいを飲む量・うんちやおしっこの状態を見ながら判断することも可能です。

つい最近までは毎日のようにうんちが出ていた赤ちゃんが、急に便秘になるのはよくあること。ここでは、赤ちゃんが便秘になってしまった時の状態を正しくチェックするためのポイントをご紹介します。病院に連れて行くか迷っている親御さんは必見です!

赤ちゃんのうんち事情・成長過程で便秘になりやすい理由とは

赤ちゃんの目を見張るような成長と同じく、うんちの状態も少しずつ変わっていくもの。特に1歳前の赤ちゃんはうんちが出にくくなる便秘になりやすいと言われています。

1歳前の赤ちゃんが便秘になる原因

1歳前の赤ちゃんのうんちは、月齢が進むにつれて少しずつ変化するのが一般的。母乳やミルクの授乳間隔も少しずつ長くなり、離乳食は赤ちゃんの心と身体にとって驚きの連続。小さな体の腸内環境はどんどん変化していきます。

生理的便秘=体の成長に伴う自然な反応

赤ちゃんは1歳までになる間に免疫力・体力・知識などあらゆるものを身に付けて、スクスクと日々成長しています。新生児期は1日に数回うんちをしていましたが、月齢が大きくなるにしたがってうんちの回数が減るのは自然なことです。「うんちの回数が減る=便秘」とは限らず、消化器官の成長期の可能性もあります。

特に生後2ヶ月~4ヶ月には赤ちゃんの消化器官が発達することで生理的便秘になりやすい時期です。これは決して悪いことではなく、赤ちゃんの腸がうんちを溜めておけるようになった証拠ですので、元気なら心配はいりません。

母乳の質・ミルクの量・離乳食の内容

離乳食の内容はもちろん、母乳の質や与えるミルクの量、授乳間隔など、赤ちゃんの食事は直接うんちの状態に影響します。離乳食が始まると、馴れないうちはうんちの状態が変化したり、便秘気味になってしまうことはよくあります。大人でも食べ慣れないものを口にすると、繊細な人なら下痢や便秘になってしまうこともありますよね。

離乳食の開始時期や硬さが適切なら、体が慣れれば排便ペースも定まってくるはずです。母乳やミルクの場合、量は足りているか、ママの食事内容は適切か見直してみましょう。

生活リズム・環境の変化

胃腸はとても敏感な器官で、大人でも体調を崩したり、精神的なストレスがあると便秘や下痢になることはよくありますよね。旅行に行くと便秘になる人も珍しくありません。赤ちゃんも同じように生活リズムの変化によって便秘になることはよくあります。

できるだけ同じ時間に起こし、眠らせて、規則正しい生活を心がけましょう。おでかけはして良いのですが、赤ちゃんの体はとっても繊細で、環境の変化にはあまり強くないことは覚えておきましょう。大人からすると少し物足りないくらいの外出で、赤ちゃんにとっては十分大きな刺激になっているはずです。

赤ちゃんの睡眠時間が短いと発育が心配ですし、第一ママだって疲れます。どうしたら赤ちゃんがぐっすり寝てくれるのか、赤ちゃんが寝ない原因と、ぐっすり寝るための生活習慣のポイントについてまとめました。

便秘だけど元気!そんな時は自宅でセルフケア

「あれ?うんちが出てない!」と思った時には、まずは上記で説明した「生理的便秘」「食事の内容」「生活リズム」の3つに思い当たるものがないか確認しましょう。
そのうえで、赤ちゃんが元気なら、まずは自宅で便秘を解消させるためのセルフケアを行いましょう。小児科にはたくさんの感染症の子がきますので、別の病気をもらうのも心配です。病院が休診の場合もありますし、今後のことを考えて、赤ちゃんの便秘解消術を身に着けておきましょう。

水分を十分に摂取させる

赤ちゃんが便秘になってしまう理由は、日常の些細なことである場合がほとんど。特に離乳食が始まった赤ちゃんは急激に水分を取る量が減るため、腸の動きが悪くなって便秘になってしまいます。赤ちゃんが脱水症状にならないようにこまめな水分補給を心がけましょう。

生活習慣や食生活を見直す

赤ちゃんも不規則な生活をしていると体調を崩してしまいます。また赤ちゃんの内臓では消化しきれないような食べ物も便秘の原因となるため、小さな赤ちゃんであっても規則正しい生活と食事に気を付けてあげましょう。

オリゴ糖を摂取する

便秘にも良いとされるオリゴ糖は母乳にも含まれている成分です。ただし、赤ちゃんに与える際には市販の「オリゴ糖入り」という商品ではなく、水がミルクに混ぜて飲ませてあげることができる粉末タイプが便利。もちろん100%天然由来のものを選びましょう。

適度な運動やマッサージをする

赤ちゃんのお腹がポッコリしている時には、優しくお腹をさすってあげたり、足の付け根などをマッサージして腸に刺激を与えます。ママが赤ちゃんの両足を持って、赤ちゃんが寝たまま屈伸運動をするような足の動きをさせると、便秘が解消されやすくなります。

肛門を刺激してあげる

赤ちゃんがうんちをしたくて力んでいるのになかなか出ない…そんな時には肛門のまわりを指の腹で軽く触ったり、綿棒でツンツンと優しくつついてみましょう。しかし、こちらは決してやり過ぎないように!お尻が切れているようなら病院に連れていきます。

危険な便秘かも?病院へ行くか見極める際のポイント

赤ちゃんが何日もうんちが出ていない場合、まずはお家で母乳やミルクの量や離乳食の内容を見直す、マッサージをするなど、セルフケアをしてあげましょう。しかし、便秘以外にも様子がおかしい部分がある場合には病院へ連れていくべきなので要注意です。

病院を受診すべき赤ちゃんの症状

便秘の赤ちゃんを病院に連れて行く際には、「赤ちゃんの状態」をしっかりと把握しておくことが大切。うんちが出にくいだけで病院に駆け込む必要はありませんが、まだ言葉で気持ちを伝えられない赤ちゃんの見せる表情に注目しておきましょう。あまりにも苦しそうな場合には、大人の手で無理やりうんちを出させようとせずにお医者さんの指示に従う方が安心です。

赤ちゃんの機嫌が悪く激しく泣く

赤ちゃんの機嫌が悪く、グズる、激しく泣いている際には、ただの便秘ではない可能性を疑いましょう。お腹が張って苦しくて泣いていることもあれば、中には何らかの体の不調を訴えているケースもあります。便秘の症状を診てもらうだけでなく、他の病気の可能性を医師に診断してもらうことが大切です。

うんちをする際に痛みで泣く&苦しそう

赤ちゃんがうんちをしようと力んでいるけれどなかなか出ない、これは便秘のうんちが硬くなってしまって赤ちゃんの肛門から出られなくなってしまっています。柔らかいうんちに慣れている赤ちゃんにとって、石のような硬さのうんちをするのは結構大変!体はうんちを出そうとしているけれどあまりの痛さで「出したいのに出せない」という状態に陥ってしまいます。このような状態で無理にうんちを出させると肛門が切れてしまうので、早めにお医者さんに連れていってあげましょう。

うんちに血が混ざっている

うんちをしているけれど血が混ざっている場合、赤ちゃんが痔になっているのかもしれません。1日ほどで状態が回復することもありますが、なんらかの病気にかかっていて便秘以外の症状が赤ちゃんの体に出ている可能性があり得ます。胃腸の調子が悪くなっているのは間違いないので、大事を取って病院で診てもらいましょう。その際にはおむつを持って行ったり、うんちの状態を詳細に説明することが重要です。

母乳や離乳食を取れなくなり体重が増えない

便秘が長く続いて赤ちゃんの体調も崩れてしまうと、食欲がなくなって母乳や離乳食を受け付けなくなってしまいます。その月齢の赤ちゃんが摂取するべき量を満たしていないと、順調に体重が増えずに成長過程で問題が出てきてしまうこともあります。
便秘になって赤ちゃんの元気がなくなってしまうと、必然的に栄養や水分不足に陥り体力の回復が遅くなってしまいます。栄養が摂れていないと体の免疫力も落ちてしまい、病気にかかりやすくなってしまうので要注意です。

病院での治療法・処置法

「便秘で病院なんて大げさなのかな…」とママは躊躇する部分があるかもしれませんが、赤ちゃんの便秘で病院を受診するのは珍しいことでも、恥ずかしいことでもないので安心してください。セルフケアしてもうんちが出なかった場合、かなり頑固な便秘です。赤ちゃんにとってはツライ症状ですので、楽にしてあげましょう。病院で施される一般的な治療や処置をまとめてみました。

食生活・ミルクの状態をチェック&アドバイス

赤ちゃんの便秘で病院へ連れていくと、赤ちゃんの体重を測定し、成長具合を確かめるはずです。その結果、母乳の量や赤ちゃんの食生活についてお医者さんからアドバイスがあるでしょう。
自分では母乳やミルクをしっかりとあげているつもりでも、赤ちゃんが十分な量を飲めていなかったために便秘になってしまうこともあります。客観的に食生活やミルクの量、赤ちゃんの成長具合をチェックしてもらうと、赤ちゃんにとってベストなコンディションを作ってあげられます。

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状態をみて肛門の塗り薬を処方

便秘や痔の赤ちゃんを病院で診察してもらうと、お尻につける塗り薬を処方してもらえます。薬局などでも薬は売られていますが、やはり繊細な部分であり、まだまだ肌の弱い赤ちゃんなので、お医者さんが勧めてくれるものを使うようにしましょう。

病気の可能性を診断

赤ちゃんの便秘はよくあることですが、何らかの体の不調や病気が隠れている場合も考えられます。うんちが出なくても元気な赤ちゃんはのんびり見守ってあげることもできますが、機嫌も悪く泣きやまないとなるとうんち以外のことで苦しんでいる可能性も考えられます。赤ちゃんを病院に連れていって、体全体の症状を診てもらっておくと、家に帰ってからも安心して過ごせます。

日数ではなく、機嫌や食欲など赤ちゃんの変化が大切

赤ちゃんの便秘は何日で病院へ行くというはっきりとした答えはありません。赤ちゃんの月齢はもちろん、母乳やミルクの飲み方や離乳食の進み具合、そして体質によって違うからです。

大切なのは、便秘以外の症状を確かめること。食欲や機嫌、いつもと違う様子があるかどうか、ママが察知する赤ちゃんの状態の変化です。赤ちゃんの便秘は決して珍しいことではありません。いつでもすぐに病院に行けるとも限りませんので、まずは便秘の原因に合ったセルフケアを覚えておくと安心ですね。