赤ちゃんと歩行器の正しい使い方

歩行器はいつからいつまで?メリット・デメリットと発達への影響・安全な使い方を徹底解説

昔は定番だった歩行器ですが、今は「使わないほうがいい?」と迷うママが急増中。おすわりができる生後7ヶ月頃からの正しい使用期間や、発達を妨げないための短時間利用のコツ、段差などの事故を防ぐ安全対策をわかりやすくまとめました。

歩行器はいつからいつまで?メリット・デメリットと発達への影響・安全な使い方を徹底解説

歩行器はいつからいつまで使える?利用時の注意点

赤ちゃん用の「歩行器(ベビーウォーカー)」は、昔から育児の定番アイテムとして多くの家庭にあり、かつては保育所などでも進んで利用されてきました。しかし近年では、「歩行器を長時間利用していると、赤ちゃんの1人歩きが遅れる」というデータが海外から発信されたり、カナダのように販売を禁止する国が出たりしたこともあり、日本でも「歩行器を使わない育児」にシフトする家庭が増えています。

インターネットの口コミや育児書などを見ても、歩行器については賛否両論あるため、「うちの子には必要なのかな?」「買っても大丈夫かな?」と準備するかどうか迷っているママ・パパが多いでしょう。

この記事では、歩行器が赤ちゃんの発達に及ぼす弊害や事故リスクなどの正しい知識を、メリットとデメリットの両面から客観的に考えます。また、赤ちゃんはいつからいつまで歩行器を使えるのかという時期の目安や、ライフスタイルに合った歩行器の選び方(レンタルか購入か)と併せて詳しく解説します。

これから歩行器を準備しようとしているママに向けて、安全基準を満たした今人気のおすすめ歩行器も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

赤ちゃんに歩行器は必要?使う時期やメリットとデメリット

歩行器には、赤ちゃんのご機嫌をとったりママの家事時間を確保したりと沢山のメリットがある反面、身体面や安全面でのデメリットも存在します。赤ちゃんは月齢とともにどんどん成長していきますが、親の気持ちとしては「早く立ってほしい」「早く歩いてくれる姿を見たい」と期待してしまうものです。

しかし、正しい知識がないまま「歩く練習になるから」と長時間歩行器に頼ってしまうと、本来鍛えられるべき足腰の筋肉が使われず、結果的に一人歩きをする時期が遅くなる可能性があります。

母親と歩く練習をしている赤ちゃん

歩行器とはそもそもどのような育児アイテムなのか。メリットとデメリットを具体的に比較していきながら、いつからいつまで安全に使えるのか、正しい知識を解説します。

歩行器とは赤ちゃんの1人歩きをサポートする育児アイテム

歩行器とは、赤ちゃんの移動や歩行の疑似体験をサポートしてくれる育児アイテムです。上から見ると浮き輪やドーナツのように真ん中に穴が開いていて、その中にあるシート(股当て)に赤ちゃんを座らせます。本体の下には車輪(キャスター)が付いているので、赤ちゃんが床を足で軽く蹴るという少しの力だけで、スイスイと前に進むことができます

歩行器には広いテーブルが付いているものが多く、座ったままの状態で離乳食などの食事を取ることもでき、お気に入りのおもちゃを置けば座ったまま安全なスペースで遊ぶこともできます。ママがキッチンで忙しくしているときでも、歩行器に乗って後追いしてくることができるため、赤ちゃんの視界が広がり、ぐずることも少なくなります。

現在市販されているものは「折りたたみ式」の歩行器が主流になっており、利用しないときには薄くコンパクトに収納できるため、居住スペースがあまりとれない家庭でも手軽に取り入れることができます。

赤ちゃんは一般的に、生後3ヶ月〜4ヶ月程で首がすわり、生後5ヶ月から生後8ヶ月にかけて「おすわり」や「ずりばい・ハイハイ」ができるようになり、行動範囲が大きく広がります。そして生後8ヶ月〜10ヶ月頃になると足腰の運動機能がさらに発達し、つかまり立ちや伝い歩きをし始めるようになります。

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この「自力でしっかりおすわりができるようになる時期(生後7ヶ月から生後8ヶ月)」が、歩行器を利用し始める基準期間になります。その後、赤ちゃんが完全に1人で歩けるようになる生後15ヶ月(1歳3ヶ月)頃には、歩行器の利用は役目を終えることになります。

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歩行器を利用できる期間は「赤ちゃんがおすわりできてから」

歩行器はいつからいつまで使えるのか、具体的な期間の目安を解説します。歩行器を使いはじめる正しい時期は、「1人でおすわりができるようになる生後7ヶ月〜8ヶ月頃」です。

ここで重要なのは「月齢の数字」ではなく「赤ちゃんの発達段階」です。赤ちゃんの成長スピードには個人差(ズレ)があるため、たとえ月齢が生後7ヶ月に達していても、まだおすわりがグラグラして安定しない赤ちゃんを無理に歩行器に座らせることは絶対にしないでください。腰がすわっていない状態で乗せると、背骨や腰に過度な負担がかかってしまいます。

「1人で安定しておすわりができるようになった赤ちゃんが、生後7ヶ月を過ぎたとき」が、歩行器を使い始める正しいスタートラインとなります。

そして卒業の目安は、赤ちゃんが自分の足でトコトコと1人歩きできる期間と同じ、生後15ヶ月(1歳3ヶ月)頃となります。体重制限(12kg〜15kg程度)が設けられていることも多いため、必ず取扱説明書の記載を守りましょう。

歩行器を利用するメリット

歩行器には、赤ちゃんにもママにも嬉しいメリットがあります。ハイハイが始まると赤ちゃんの動きが活発になり、手当たり次第に家の中の全てに興味を持つ時期なので、「一時的な安全地帯」として歩行器を賢く使うママもいます。それでは、歩行器の代表的なメリットをいくつか紹介します。

歩行器のメリットを確認する赤ちゃん

歩行器に座ったまま食事ができる。

歩行器にはテーブルがついているものがあります。歩行器を使う時期の赤ちゃんはとにかく動き回ることが多いため、赤ちゃんに与える食事が上手くいかずに苦労するママが多いです。赤ちゃんを歩行器に座らせることで赤ちゃんの動きを少しだけ落ち着かせることもできるので、赤ちゃんの食事のときだけベビーチェア代わりに歩行器に座らせるママもいます。

1人遊びをしてくれる。

忙しいママに嬉しいのは、歩行器に座らせると赤ちゃんが一人で遊んでくれることです。自分で蹴って歩くことに興味がある赤ちゃんは暫くの間夢中になり遊んでくれます。また、歩行器を使う時期の赤ちゃんはいろいろな物や場所に興味を持つので、危険な場所にも躊躇なく移動することもあるため、本体のバンパーガード(外枠)があることで直接家具や壁にぶつかるなどの危険から守ることもできます。

赤ちゃんの興味を引き出してくれる。

歩行器に座らせることで、床を這っているときよりも目線が高くなり、赤ちゃんも嬉しくなります。目線が高くなることでハイハイやおすわりでは見えなかったテーブルの上などを見ることができるので、興味津々で夢中になるため、夕暮れ泣きなどでぐずってほしくない時や機嫌が悪いときでも赤ちゃんを喜ばせることができます。

このように、歩行器ならではの目線の高さや移動のしやすさは、赤ちゃん自身の知的好奇心を刺激してくれます。ママにとっても手が離せない時のお助けアイテムになるので、魅力を感じる場合は購入やレンタルを検討しましょう。

歩行器を利用するデメリットや弊害

メリットを踏まえたうえで、知っておかなければならない歩行器のデメリットや、赤ちゃんの発達への弊害・医学的な注意点について解説します。

歩行器のデメリットに驚愕する赤ちゃん

歩行器に頼り過ぎると赤ちゃんの足腰の発達が遅れる可能性がある。

赤ちゃんの1人歩きを歩行器に頼っていると、赤ちゃんの成長自体が遅れてしまう可能性があります。赤ちゃんはハイハイ、伝え歩き、ズリバイなどで腰回りや足の筋肉をバランス良く発達させています。しかし歩行器を利用すると、つま先立ちのまま簡単な力で前に進んでしまうので、赤ちゃんが自力で体を支える筋肉を使う機会がぐっと減ってしまいます。短時間の利用は問題ないのですが、歩行器に頼り過ぎると赤ちゃんの足腰の発達(歩行完成時期)に影響を及ぼす可能性があります。

転落事故に巻き込まれる可能性がある。

歩行器は赤ちゃんの少しの力でもスーッと前に進んでしまうことがあり、思わぬ方向に猛スピードで進み、玄関の土間や階段から転落・転倒などの大事故が多発しています。事故を防止するためには2階では絶対に使わない、階段や段差の前にベビーゲートを設置する、歩行器の周りにケーブルやおもちゃなど転倒の原因になる物を置かないようにすることが極めて大切です。また車輪の動きを固定・ロックできる歩行器もあるので赤ちゃんに乗せる前に調整するのも事故防止に効果的です。

赤ちゃんが歩行器に乗っているときはママが付きっきりになる必要がある。

歩行器の転落事故や、手が届くようになった高い場所の熱いお茶などをひっくり返す火傷事故などが多発していることもあり、赤ちゃんを歩行器に乗せるときにはママは常に目の届く範囲で見守る(付きっきりになる)のが望ましいです。短時間や食事のときなら大丈夫ですが、別の部屋に行って長い時間赤ちゃんを歩行器に乗せたまま目を離すのは重大な事故に繋がる恐れがあります。

歩行器は、「早く歩けるようになるための練習器具」ではなく、「ママの目が届く安全な部屋で、ごく短時間(1日15〜20分程度)だけ遊ばせるおもちゃ」という認識を持つことが大切です。長時間座らせっぱなしにするのは絶対に避けましょう。

用途や頻度から最適な歩行器を選択しよう

歩行器には、食事用の広いテーブルがついているシンプルなものや、赤ちゃんが指先を使って遊べる知育おもちゃ(ボード)が付いているものなど、様々な種類があります。

食事用のテーブルが付いている歩行器は、赤ちゃんに離乳食を与えるときにハイチェア代わりとして大変重宝するので、食事メインで使いたいママにとっては是非とも欲しい機能と言えます。食べこぼしをサッと拭き取れるプラスチック製テーブルや、洗えるシートかどうかもチェックポイントです。

おもちゃ付きの歩行器は、ボタンを押すと音楽が鳴るものや、車のコクピットの形で赤ちゃんがハンドルを握って運転しているように見える物など、赤ちゃんが飽きない工夫がたくさんされているので、楽しく歩行器に乗ってくれます。

また、歩行器の機能として、食事中や危ない場所に行かせたくない時に車輪を止める「ストッパー(安全ロック)」が付いているものや、転落から赤ちゃんを守る「ストップマット」が付いているものもあります。使用する部屋の広さや、使う用途や頻度により、安全機能が備わった最適な歩行器を選択しましょう。

3ヶ月から4ヶ月の利用であればレンタルがお得

歩行器は「購入」と「レンタル」のどちらがお得なのでしょうか。歩行器の購入価格は、安いものなら5,000円程度から、多機能で高いものだと15,000円を超える商品もあります。

一方、ベビー用品レンタル店で借りる場合の相場は、1ヶ月1,500円〜2,500円程です。歩行器を利用する期間は生後7ヶ月〜10ヶ月頃の一時的な時期になることが多いため、3ヶ月から4ヶ月程度の利用であればレンタルのほうがお得だと言えます。

たっちして外の景色を眺める兄弟

もし半年以上長く使うのであれば購入するほうがお得に思えますが、実は歩行器には「相性」があります。赤ちゃんによっては、乗せられると足が宙に浮く不安感から嫌がって激しく泣く子や、すぐに飽きてしまう子もいるため、せっかく新品を購入しても1度も使わずに終わってしまう……という「先輩ママの失敗談」も珍しくありません。

購入してしまってから「うちの子には合わなかった」と後悔するのは勿体無いですし、使わなくなった大きな歩行器の処分にも困ります。そのため、まずは1ヶ月だけのレンタルでお試しするという使い方が、失敗を防ぐ最も賢い方法と言えるでしょう。

ベビー用品レンタルショップ比較&レンタル利用の注意点
ベビー用品レンタルショップ比較&レンタル利用の注意点
ベビー用品のレンタルは安くて安心な物を利用したいですよね。ここではママたちから人気のあるレンタル店のBEST3をご紹介します!レンタル利用時の注意点など気になることも解説します。

ママの育児も楽になるおすすめ歩行器

購入やレンタルで迷っているママやパパに向けて、とくに安全性が高く人気の歩行器を紹介します。赤ちゃんに大人気のキャラクターデザインのものや、車のコクピットになっているもの、シンプルでオシャレな歩行器など、それぞれの特徴を解説します。

KATOJI ベビーウォーカー|DRIVE(ドライブ)の画像

出典:www.katoji-onlineshop.com

KATOJI(カトージ) ベビーウォーカー|DRIVE(ドライブ)

価格 : 10,584円(税込) ※価格は参考です

人気ベビーブランドKATOJIの、男の子が大好きな車のコクピット(運転席)を模したかっこいい歩行器です。歩行器としてスイスイ進める機能の他に、車輪を浮かせるストッパー(ロック機能)があり、赤ちゃんのロッキングチェアにもなるので、ママが少し目を離さざるを得ない忙しいときでも安全に1人遊びさせることができます。背もたれが高く、段差からの落下防止ストッパーもあり赤ちゃんの安全対策がしっかり考えられた歩行器です。


KATOJI ウォーカー|ニューヨーク・ベビー(ホワイト)の画像

出典:www.katoji-onlineshop.com

KATOJI(カトージ) ウォーカー|ニューヨーク・ベビー(ホワイト)

価格 : 8,618円(税込) ※価格は参考です

赤ちゃんの歩行をシンプルにサポートする、お食事テーブル付きの歩行器です。おもちゃなどがついていないフラットなテーブルなので、赤ちゃんが自分で絵本を見たり、離乳食の食事をとったりするのに最適です。利用後は折りたたんでベッドの下などにコンパクトに収納することができます。カラーも白と黒のモノトーンを基調となっているので、男の子でも女の子でもリビングのインテリアを邪魔せずオシャレに使うことができます。


エムアンドエム それいけ!アンパンマンウォーカーの画像

出典:www.mimi.co.jp

エムアンドエム それいけ!アンパンマンウォーカー

価格 : 10,584円(税込) ※価格は参考です

赤ちゃんがみんな大好きなアンパンマンの歩行器で、ハンドルを回したりボタンを押すと楽しいメロディーやキャラクターのおしゃべりも流れるので、ご機嫌で長く遊んでくれます。上部のおもちゃボードは取り外し可能で、外すとフラットな食事用テーブルとしても使える多機能な歩行器です。もちろん折りたたむことでコンパクトになるので、帰省先への持ち運びや収納場所に悩むこともないのが嬉しいポイントです。

まとめ:歩行器は短時間利用で安全に楽しもう

歩行器は、赤ちゃんの発達段階(おすわりが安定した生後7ヶ月頃〜)に合わせて適切に使えば、赤ちゃんの好奇心を満たし、ママのちょっとした家事の時間を助けてくれる便利なアイテムです。

しかし、長時間の使用は発達を遅らせる原因になったり、段差からの転落などの重大な事故を招く恐れもあります。「1日15分〜20分程度のおもちゃとして使う」「段差のない安全な部屋で大人の目の届く範囲で使う」というルールを必ず守りましょう。

赤ちゃんの性格によって「好き・嫌い」が分かれるアイテムでもあるので、迷った場合はまずは1ヶ月のお試しレンタルからスタートするのがおすすめです。赤ちゃんの安全を第一に守りながら、ご家庭に合った形で上手に取り入れてみてくださいね。