赤ちゃんの食器はもう揃えましたか?
離乳食が始まる前の生後4~5月くらいになると、子育て真っ最中のお父さん・お母さんたちに頻繁にネット検索されるようになるのが「離乳食 食器」「赤ちゃん 食器」というワードです。ずっとミルクや母乳で育ってきた赤ちゃんは、これからさまざまな食べ物に挑戦していきます。
赤ちゃんが楽しい気持ちで食事に取り組めるように、離乳食を食べるときの「食器」はとても重要です。もちろん、離乳食を作るお母さんたちも、テンションが上がる食器で作りたいものです。今回のテーマは「赤ちゃんの食器」です。赤ちゃん向けの食器の種類、素材ごとのメリット・デメリットをまとめてみました。
赤ちゃんにはどんな食器を揃えるといいの?
最近は、食器洗いの手間が省けるから、ワンプレートにするお母さんたちが増えてきました。もちろん、ワーキングマザーの筆者も常に時間との戦いのため、ワンプレート食器を使うときがあります。しかしながら、やはり1つの食器に1つのおかずを盛り付けてあげることをおすすめします。おかず同士の味が混ざりませんし、見た目もきれいです。
離乳食初期から後期に使いたい赤ちゃんの食器
離乳食の食器は、赤ちゃんの食べる量や食事内容に合わせて、変えていくことが大切です。そこで「離乳食初期~後期まで」のおすすめ食器について、まとめてみました。
ごっくん。離乳食初期の食器
離乳食を開始したばかりの頃は、スプーン1杯の10分粥から始めていきます。1週間後には、スプーン10杯ほどになっていますが、量は多くありません。食事内容としては、お粥と野菜のペーストがメインなりますので、少し深めで小さめの食器を準備してください。ペースト状の食事になるので、お皿などの平らなものは不向きです。
もぐもぐ。離乳食中期の食器
お粥やパン、刻んだ野菜、お豆腐や白身魚などのたんぱく質を食べるようになります。ペースト状ではなくなり、食材の形が残るくらいに作ります。種類も量も増えるので、食器の数も増やすことをおすすめします。具体的には、こちらです。
- お茶碗
- 汁物用のお碗
- 煮物用の少し深いお皿
- パンなどの固形物用の平らなお皿
- 果物用の小皿
もりもり。離乳食後期の食器
いよいよ幼児食に近づいてくる段階です。品数も量も増えてきますが、ペースト状のおかずはなくなり、固形物になります。お碗、深めのお皿だけではなく、お皿類が活躍する時期です。自分で食べたい気持ちが起きてくる時期でもあります。離乳食中期の食器に加えて、右と左の両方に取っ手がついている食器や、最後までおかずがスプーンですくいやすいように工夫されたものをお選びになってはいかがでしょうか。
【素材別】メラミン・プラスチック・木製・陶器を比較してみた
赤ちゃん用の食器には、いろいろな素材があります。ここでは、おすすめの素材の「メラミン」「プラスチック」「木」「陶器」の4種類についてお話していきます。
保育園・幼稚園でも使われている!丈夫なメラミン食器
お父さん・お母さんが赤ちゃんの食器に求めるのは「割れにくさ」です。赤ちゃんや幼児の食事では、食器を落としてしまうのはよくあることですから、落とす度に割れてしまっては本当に大変です。ちなみに、我が家の11か月の0歳児は、1日3回食事の度に「ちゃぶ台返し」の技を披露してくれます。
ある程度まで食べ進めていると、何か気にくわないことが出てきて、いつもお盆ごとひっくり返してくれるのです。お盆の上に乗った食器が宙に舞う毎日ですが、我が家の食器はとにかく割れません!なぜなら、メラミン素材だからです。メラミン食器は、保育園・幼稚園・小学校などの給食や高齢者向け施設でもよく使われています。
メラミン食器のメリット
- 割れにくい
- 食器洗浄機で洗える
- 食器が熱くなりにくい
- 軽い
- 保温性に優れている
- デザイン性に優れている
- 本格派の赤ちゃん食器がたくさんある
メラミン食器のデメリット
- 見た目は安っぽい
- ケチャップやカレーなど濃い色のおかずは、色が移ってしまう可能性がある
- なかなか油が落ちにくい
- 冷めないので、赤ちゃんはすぐに食べられない
- 電子レンジには使えない
軽くて便利!プラスチック食器
赤ちゃん食器の素材として、プラスチックは一番人気です。離乳食用の食器セットを出産祝いに贈る人も多いですが、プラスチック素材であれば、比較的お手頃値段で購入できるのでおすすめです。割れにくいという点では、メラニン食器と同じですが、プラスチック素材の食器には、どのようなメリットがあるのでしょうか。
プラスチック食器のメリット
- 軽くて丈夫
- 落としても割れない
- 食器洗浄機可能
- 電子レンジ可能なものが多い
- キャラクターものが多い
プラスチック食器のデメリット
- やや安っぽいデザイン
- 冷めにくい
- 油汚れが落ちにくいことがある
- 何度も使っていると、デザインが薄くなっていく
筆者は、プラスチック食器が向いていないみたい
プラスチック製の食器は落としても割れにくいので、お父さん・お母さんにとっては便利でしょう。しかしながら、0歳と4歳の子育てをしている筆者が、プラスチック素材の食器が不便だと感じることがあります。それは、何より離乳食が冷めにくい!
大人だったら良いのですが、赤ちゃんはひと肌程度に冷まして食べさせるので、熱々のお粥がなかなか冷めないのは…ワーキングマザーの私にとっては盲点でした。食べさせたいのに、なかなか冷めない。時間が刻々と過ぎていき、仕事に遅れそうになる。この負のスパイラルが生まれてしまったのです。
ひと肌程度に冷めたおかずなら、プラスチック食器でも良いですが、熱々のものは他の素材の食器をおすすめします。
扱いやすい!自然な木製食器
メラミン食器はどうしても給食感が否めませんが、木製食器はほっこりと温かみのあるテイストとなっています。木製食器のメリット・デメリットは何なのでしょうか。
木製食器のメリット
- 軽い
- 手に自然と馴染みやすい
- 落としても割れにくい
- 食器自体が熱くなりにくい。
- 見た目が可愛らしい
木製食器のデメリット
- 色が付きやすい
- 乾燥に弱い
- 水が染みこみやすく、腐りやすい
- お手入れが難しい
大人と同じように。陶器性食器
「落としたら、食器が割れることを教えたい」というお母さんもいるでしょう。このような考え方は、余裕を持って育児に取り組んでいる証拠でもありますから、同じ親としては尊敬します。筆者は節約のためにも、できるだけ同じものを使い続けたいですし、なにより片づけたくない病です。ですから、できるだけ割れないものを重視して選んできました。身を持って、教えてあげたいと思うお父さん・お母さんは、大人と同じ素材の食器を赤ちゃんにも準備してあげましょう。
陶器性食器のメリット
- 大人と一緒で、赤ちゃんも嬉しい
- 傷がつきにくい
- 安全性が高い
- 適度に重いので、すぐに倒れない
- 熱々のものは、冷めやすい
陶器性食器のデメリット
- 落としたら割れる
- コストがかかる
筆者のオススメはメラミン食器とプラスチック食器のW使い
0歳と4歳の子供のママである筆者は、現在メラミン素材とプラスチック素材の子供用食器を、ダブルで使用しています。最初は、木製食器を使用していたのですが、私の場合がちょっと扱いにくいという印象を受けました。気になった点を以下にまとめましたので、ご確認ください。
- 木製食器を重ねて収納したら、全然乾いてなかった
- 味や香りの濃い料理を入れたら、ニオイが移った
- 黒ずんできた
- 赤ちゃんがガシガシ噛んでいた
- 水はけがイマイチ
私はズボラ女子なので、キッチンに置いてある食器棚の片付けがなかなか進みません。子供2人分の使った食器は、保管スペースを確保するのが難しい状態のため、常に重ねた状態で保管しています。ですから、木製の食器だと重ねた食器がなかなか内部まで乾かないので、カビの原因となってしまうのです。このような状態は決して衛生的ではないので、カビ予防をしたいのなら、木製食器以外をオススメします。
【体験談まとめ】赤ちゃん用の食器どんなの使っている?
お父さん・お母さんたちの悩みの中で、圧倒的に多いのが「食事の悩み」です。ご飯を楽しく食べてくれない、食べている途中にお皿を投げる、食に興味が無さすぎるなど、さまざまな悩みがあります。どんな食べ物が好きなんだろう?どうやって調理すれば食べてくれるかな?
もしかして、食材ばかり気にかけている方も多いのではないでしょうか。
盲点なのは「食器」です!意外と食器に気遣うだけで、赤ちゃんがもりもり食べてくれるようになるかもしれません。
赤ちゃん食器の体験談はこちら
- 子供の大好きなキャラクターの食器にしたら、あっさり食べた。色んな調理法を試したのになぁ。
- 我が子は気にくわないことがあると、ちゃぶ台返しの如く食器を投げつけます。だから、プラスチック製の食器しか使えません。
- 保育園ではたくさん食べるらしいのですが、自宅では全然食べません。保育園と同じメラミン食器を準備したので、これから格闘してみます。
- 木製の器はすごくかわいい
- ワンプレート食器がすごく便利
このように食器を変えたら、子供の食欲が出たというケースも珍しくはありません。自分専用の食器は、嬉しいものですよね。
便利な離乳食の食器が発売されています!
「赤ちゃんが思うように離乳食を食べてくれない」「食器を投げられて、ウンザリする」と悩んでいるお母さんたちも少なくありません。筆者自身も0歳の娘がお盆に乗った食器を、1日3回の食事で必ずガチャンと落とすのに、正直うんざりしていました。せっかく時間をかけて作ったのに、一瞬でぐちゃぐちゃになるのですから、落ち込むというかイラッとします!
でも、やはり世の中のお母さんたちの悩みは一緒です。そこで、何かよいグッズはないものかと探してみました。すると、お母さんたちの身近な悩みを解決してくれるグッズがありました。早速、まとめてみます。
ひっくり返し防止!吸盤付き食器
どうやら食器をひっくり返すのは、我が子だけではないようです。食器の裏に吸盤が付いていて、食卓テーブルにペタッとくっつけることができるので、赤ちゃんの力では簡単には動かないようになっています。
木製のテーブルだと付きにくいですが、基本的にペタッと付いてくれるので、安心して食べさせることができます。実際に使ってみましたが、突発的に赤ちゃんが食器をひっくり返すのは高確率で食い止めることができます。
このグッズのおかげで、食器とおかずがどこかにふっとんでいくことは無くなりました。ストレスが1つ減っただけでも、万々歳です。
赤ちゃんの食器の洗い方
赤ちゃんの洋服と大人の洋服を分けて洗濯するように、赤ちゃんの食器を洗うときもちょっとした気遣いが必要です。そこで、お父さん・お母さんが迷ってしまうポイントをご紹介しつつ、衛生的に洗える方法をまとめてみました。
赤ちゃん用の洗剤を使わなきゃダメ?
赤ちゃん用の洗剤でなければ、赤ちゃんに重大なダメージがかかってしまうというわけではありません。赤ちゃん用の食器を洗う時でも、普段お使いになっている食器洗浄用の洗剤をお使い頂いても構いません。ただし、洗い残しがないように、しっかりとすすぎましょう。
大人用とスポンジは分けよう
生の鶏肉、刺身、生魚などを切った調理器具を洗うスポンジと赤ちゃんの食器を洗うスポンジは、分けておくのが懸命です。赤ちゃんの消化器官は未成熟しですし、すぐにお腹を壊してしまう可能性があります。赤ちゃんが口にする食べ物を置く食器ですから、もちろん清潔でなければなりません。念のため、スポンジも分けておきましょう。
我が家では見分けがつくように、油性マジックでスポンジに子供の名前を書いておきます。自分だけではなく、誰でもスポンジの使い分けができるようにしています。
食器は赤ちゃんの食べる楽しみを生み出す
「赤ちゃんの食器」について、お話しました。メラミン・プラスチック・木製・陶器など色んなタイプの食器がありますので、是非赤ちゃんの性格や食欲、お母さんの使いやすさなど、さまざまな観点から選んでみてください。
食器を揃えると、赤ちゃんが食べる意欲が湧いてくるだけではなく、お母さんが料理を作る意欲も湧いてきます。離乳食から始まる赤ちゃんの食事の時間が、より楽しくなるように、お父さん・お母さんも楽しみながら、食器選びを進めてください。