赤ちゃんとぬいぐるみは仲良し
赤ちゃんにとってぬいぐるみは、はじめてのお友達であり、共に成長していく同士のような存在でもあります。お父さん・お母さんは、赤ちゃんが生後2~3ヶ月くらいになったときに、是非はじめてのぬいぐるみをプレゼントしてはいかがでしょうか。
今回のテーマは「赤ちゃんとぬいぐるみ」です。ぬいぐるみと言っても、最近ではとてもたくさんの種類が出ているので、我が子にはどんなぬいぐるみが合うのか気になります。そこで、ぬいぐるみの選び方のポイントや、いつでも清潔に使うためにぬいぐるみの洗い方についてもまとめていきます。
【体験談】うちの子はこんな風にぬいぐるみと遊んでいます
成長と共に男の子は電車遊び、女の子はおままごとなど、性別によって好きな遊びにも違いが出てきます。でも、ぬいぐるみは男の子でも女の子でも、楽しんで遊ぶことができるおもちゃです。そこで、子育て真っ最中のお父さん・お母さんに「赤ちゃんのぬいぐるみ遊び」についてお話を伺い、体験談をまとめてみました。
赤ちゃんとぬいぐるみ体験談まとめ
- 生後2ヶ月の娘は、ベッドの脇に並べられたぬいぐるみを見て、毎日にこにこしている
- 1歳を過ぎた頃から、娘にとってぬいぐるみはお友達。視界からなくなると、泣きながら探しにいく
- 2歳の息子はイヤイヤ期の真っ最中ですが、私の言うことは聞かなくても、ぬいぐるみから言われると効果抜群です。
- 寝るときには、必ず同じぬいぐるみを抱き締めて寝ています。たくさんぬいぐるみがあるのに、必ず同じもの。洗濯をするタイミングに困っています。
- ぬいぐるみのお世話をはじめた3歳の娘。双子の息子は、ぬいぐるみで戦いごっこをしています。
このように、男女関係なく遊べるぬいぐるみ。低月齢の頃は、そばにいるだけで安心の存在となる場合が多いようですが、成長と共におままごとの一員になっていたり、話し相手になっていたりと、ぬいぐるみの遊び方も変わってきます。このように考えると、ぬいぐるみは長く使えるおもちゃであることが分かります。赤ちゃん自身がぬいぐるみとの関係を変化させながら、一緒に成長していくのだと覚えておきましょう。
ぬいぐるみが赤ちゃんに与える影響とは?
ぬいぐるみは、赤ちゃんにとても良い影響を与えます。お父さん・お母さんからは「ぬいぐるみって、結構場所をとるから邪魔」「ぬいぐるみは、なかなか捨てにくいから困る」などが聞こえてきます。確かに、0歳と4歳の子供達がいる我が家も、ぬいぐるみの置き場には困っています。
あっちにゴロゴロ、こっちにゴロゴロしているので、毎日片付けに奮闘中。時には、イライラしてしまうこともあります。でも、ぬいぐるみが赤ちゃんに与える影響を知ったら、ぬいぐるみを処分しようという気持ちがおさまってしまいました。早速、その影響についてまとめてみます。
影響1.安心感を与えてくれる
赤ちゃんは、毎日さまざまなことから刺激を受けています。楽しい気持ちやワクワクする出来事に目をキラキラさせる時もあれば、見たことがないもの、聞いたことがない音に恐怖感を覚えてしまう時もあるのです。大人よりも、赤ちゃんの毎日は刺激がいっぱいなのかもしれません。
そんな時、赤ちゃんはまず泣きます。そして安心感を求めて、お父さん・お母さんに抱きついたり、自分が安心できるアイテムを探す場合が多いでしょう。ぬいぐるみは、可愛い・手触りが良い・抱きつきやすいなど、赤ちゃんが気に入る要素がたくさんあるので、不安な気持ちもぬいぐるみを持っていることで和らぐのです。
筆者の娘は、泣くと必ずゴマちゃんを探します
筆者の娘はお兄ちゃんに何かを取られたり、人見知りをして泣きたくなると、必ずゴマちゃんのぬいぐるみを求めて、部屋中をハイハイで必死に探し回っています。アンパンマン・メロンパンナ・うーたん・わんわんなど、手当り次第渡しても、絶対にダメ。0歳の娘は、必ずゴマちゃんじゃなければいけないみたいです。
影響2.身近なお友達になってくれる
保育園や幼稚園に通うと、自然とお友達ができていきますが、赤ちゃんのうちは自宅の中でお母さんと赤ちゃんの2人きりという環境が多いでしょう。例え兄弟がいても、赤ちゃんにとってはお友達という感覚ではありません。でも、赤ちゃんにとってぬいぐるみは心を許したお友達です。
自分が好きな時に抱きしめられますし、何をしてもどんな時でも、赤ちゃんの心を受け止めてくれるからです。2歳半くらいになってくると、嬉しいこと、嫌なことがあるとお気に入りのぬいぐるみにお話をして、自分自身が満足する子も多いです。
影響3.応援してくれる存在になる
筆者の娘は、ぬいぐるみに応援されると、不思議と何でもトライする姿勢を見せてくれます。おもちゃ遊びにどんなに没頭していても、「アンパンマンだよ!○○ちゃん一緒にご飯食べよう」と言うと、アンパンマンのぬいぐるみを目掛けて高速ハイハイしてやってきます。
お薬を飲むのを嫌がっている時には、お薬を入れているスポイトをアンパンマンの指人形に持たせてあげます。すると、なんということでしょう!あっさりと、お薬を飲んでくれます。お母さんである私1人の力では、どうにもならない時が子育て中にはたくさんあります。そのような時に、力を貸してくれるのが、ぬいぐるみたちなのです。
影響4.色んな肌触りを教えてくれる
ぬいぐるみは、1つ1つ肌触りが違います。しっとりした素材でできているもの、ツルツルとした気持ちいい素材、タオル生地、色んな肌触りを教えてくれるのは、ぬいぐるみだからこそです。赤ちゃんははじめて目にしたものや、使ったことのないアイテムに触れる時には、怖さを抱いてしまうケースがほとんどです。でも、ぬいぐるみなら赤ちゃんにすんなりと受けいれてもらえるので、自然と赤ちゃんに色んな肌触りを経験させてあげられるのです。
筆者も、ぬいぐるみに子育てを手伝ってもらっています
4歳の息子にはぬいぐるみ作戦は通用しませんが、0歳の娘には効果抜群です。夜泣きが始まった娘ですが、私がどんなにあやしても泣き止まないときでも、お気に入りのゴマちゃんのぬいぐるみを渡すと、ピタッと泣き止みます。正直にお話すると、悔しいです!母親歴も4年目になり、赤ちゃんを泣き止ませることには自信があったはずなのに、ゴマちゃんのぬいぐるみに負けるなんて・・・でも、泣き止んでくれればそれで良しです。
赤ちゃんのぬいぐるみの種類は?
赤ちゃん向けのぬいぐるみには、さまざまなタイプがあります。手の平に収まるほどのサイズのぬいぐるみ、キャラクターのぬいぐるみ、音がなるもの、小さいもの、大きいものなど、さまざまです。赤ちゃんがお気に入りのぬいぐるみを、見つけてあげるのはもちろんのこと、ぬいぐるみは、知育玩具としての役割も持っているので、1人1人の赤ちゃんの性格に合ったものや、親として伸ばしてあげたい能力が備わるものを選んであげましょう。
赤ちゃんのぬいぐるみを選ぶときのポイント
赤ちゃんのぬいぐるみを選ぶときには、どのようなポイントを意識すれば良いのでしょうか?以下にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
ポイント1.月齢に合わせたものを選ぶ
一番優先すべきことは、月齢に合わせたものを選ぶことです。ハイハイ期の赤ちゃんに特大のぬいぐるみを手渡しても、あまりの大きさにどうやって遊べばよいのか分かりませんし、むしろ危ないです。1歳頃の赤ちゃんには、片手で持てる小さめサイズのぬいぐるみをおすすめします。たっちやあんよをするようになったり、ぬいぐるみが自分に覆いかぶさってきても、自分で避けられるようになってきたのなら、特大のぬいぐるみをお友達としてプレゼントしても構いません。
ポイント2.細かな部品がついていないもの
赤ちゃんの誤飲は、本当によく起こる事故です。ビニール・おもちゃ・お金・ボタン・電池・糸など、赤ちゃんは飲み込んで良いものと悪いものの区別がつきません。「これって、どんな味がするのだろう?」「これは、食べられるのかな?」と思うと、すぐに口の中に入れて、舐めて確かめるのです。ぬいぐるみは、細かな部品がないものを選びましょう。
ポイント3.気軽に洗えるもの
ぬいぐるみは、目には見えないバイ菌や雑菌がたくさん付いています。赤ちゃんが直接触れたり口にするものですから、ぬいぐるみは気軽に洗えるものを選びましょう。0歳と4歳の子供を持つ筆者は、子供達が寝た後に「さて、今しかない!」とばれないように、ぬいぐるみを1つ1つ洗うようにしています。朝起きてくると、明らかにお気に入りのぬいぐるみを探しているのですが、ここはとぼけます。赤ちゃんのためにも、気軽に洗えるぬいぐるみを選びましょう。
ポイント4.肌に優しい素材で作られているもの
肌に優しい素材で作られているぬいぐるみを選ぶのも、大切なポイントです。赤ちゃんの肌は、大人よりも薄く本当にデリケート。ですから、肌に優しい素材で作られているものを、意識的に選んであげる必要があるのです。オーガニックコットンや綿、シルク入りの素材を選ぶようにして、肌への刺激がないものを選ぶようにしましょう。
ぬいぐるみは汚い?答えは汚い
自宅に1つでもぬいぐるみがあるのなら、定期的に洗濯するようにしましょう。なぜなら、ぬいぐるみは、目には見えないホコリやダニがたくさん付着しています。付着しているぬいぐるみを抱っこするだけで、ホコリは舞い上がりますし、それを触った手にも見えないバイ菌がたくさん付着しているのです。見た目はキレイでも、実は想像以上に汚れている…いや、ぬいぐるみは汚いのです。
もちろん、赤ちゃんはそんなことを考えずに、ほっぺをすりすりしたり、ぬいぐるみを噛んだりするので、出来るだけぬいぐるみは、キレイな状態にしておくべきです。でも、すべてのぬいぐるみが洗濯できるわけではありません。中には、洗濯できないタイプもあるのです。洗ってから後悔するような状況にならないように、はじめに洗濯できないぬいぐるみのタイプを確認していきましょう。
こんなぬいぐるみは洗えません
- 装飾品がたくさんついているもの(洗うと飾りが取れてしまう恐れがあるため)
- アンティーク調のもの
- あまりに大きいもの
- 繊細な素材でできているもの
赤ちゃんにぬいぐるみを買ってあげる時には、基本的に洗えないものは選ばない方が賢明です。洗う度に装飾品を外すのも面倒でしょうから、ぬいぐるみは可愛らしさや見た目だけではなく、洗いやすさでも選んでいくことをおすすめします。
正しいぬいぐるみの洗濯方法
それでは、正しいぬいぐるみの洗濯方法をご紹介します。ぬいぐるみを洗う時には、大きく分けて2つの洗濯方法に分けられます。
方法1.洗濯機でざぶざぶ洗い
方法2.手洗いで丁寧洗い
これらの方法を1つ1つご紹介していく前に、洗う前にはいくつかの準備が必要です。まず、付属品を外すようにして下さい。ぬいぐるみの装飾品やラベル、着ているお洋服は全て取り外さなければ、洗っている途中にどこかに行ってしまう可能性が大です。次に、ぬいぐるみの表面に付いているホコリやゴミを、しっかりと落とします。洗濯の前に軽くはたくか、ブラッシングをしておきましょう。
方法1.洗濯機でざぶざぶ洗い
「時間が無いけど、ぬいぐるみもしっかり洗っておきたい」「洗濯機でざぶざぶ洗いたい」という人も多いはずです。洋服と同じように、洗濯機でも思いっきり洗えたなら、とても便利です。以下に、簡単な方法をまとめてみました。
準備
- おしゃれ着用中性洗剤
- 柔軟剤
- ぬいぐるみが入る大きさの洗濯ネット
手順
- 洗濯前の準備が終わったら、洗濯ネットにぬいぐるみを入れます。
- 中性洗剤と柔軟剤を入れて、手洗いコースを選択してください。
- すすぎが終わったら、一旦取り出します。
- バスタオルでぬいぐるみを包んで、水気をしっかりと取ります。
脱水したい気持ちも分かりますが、長時間の脱水はぬいぐるみに与えるダメージが大きいので、注意しましょう。 - 小まめに脱水していく。30秒ずつ小まめに脱水をしていきます。
- 直射日光が当たらない日陰、そして風通しの良い場所に干します。しっかりと中まで乾かしてください。
洗濯機を使用する方法のメリットは、何より簡単なこと。しかしながら、人間の手で洗うよりもぬいぐるみにダメージがかかりやすいのがデメリットです。長時間脱水は確実にぬいぐるみの質を落としますので、小まめに脱水するように心掛けましょう。
方法2.手洗いで丁寧洗い
ぬいぐるみを洗うのなら、手洗いが一番おすすめです。ぬいぐるみの形状が崩れにくいですし、何より素材によって自分で力の調節ができるのが、メリットです。
準備
- おしゃれ着用中性洗剤
- 柔軟剤
- 洗濯用ネット
- バケツ(ぬいぐるみがスポッと入るような容器)
- タオル
- ぬいぐるみの形が崩れないように、柔らかめのブラシ
手順
- ぬいぐるみがすっぽり入る容器にぬるま湯(38度くらい)を入れる。
- そこに中性洗剤を溶かしいれます。
- ぬいぐるみを入れて、ギュッギュッと押し洗いをします。汚れがひどいところは、部分的に洗いましょう。
- 何回か繰り返し洗うと、汚れた水ではなくなってきます。それが目安です。
- しっかりとすすぎます。洗剤が残っていると、ぬいぐるみの変色を招くので要注意です。
- 容器に再びぬるま湯をためて、柔軟剤を入れます。繊維をフワフワにする効果が期待できます。
- 15~20分浸け置きしましょう。
- 最後の仕上げは洗濯機を使用します。タオルでぬいぐるみを包んで、洗濯ネットに入れて、脱水します。
- 日陰に干して、しっかりと乾燥させましょう。
手洗いはぬいぐるみの形状が、一番崩れないのでおすすめです。
赤ちゃんのぬいぐるみは清潔に
「赤ちゃんとぬいぐるみ」というテーマでお話をしてきました。赤ちゃんにとってぬいぐるみは、中にただの綿が詰められたものではありません。抱き締めているだけで安心感が生まれるもの、そばにいると元気や勇気が生まれるものです。ただし、赤ちゃんのよだれがついたり、床に直接置くことも多いので、定期的に洗って出来るだけ清潔にしておきましょう。