ズッキーニの離乳食レシピ
離乳食でズッキーニはこう使う!献立の主役になる簡単レシピ
離乳食にズッキーニはいつから使えて、どう活用するべきか紹介!ズッキーニを使った中期・後期・完了期の簡単レシピで、離乳食のレパートリーを広げましょう。種は気になる場合のみスプーンで取り除き、皮は1歳過ぎまで無理に与える必要はありません。冷凍保存は生のままよりも、加熱してからが便利!
離乳食でズッキーニはいつから?使い方のポイント
ズッキーニはきゅうりに見た目が似ていますが、かぼちゃの仲間で名前もイタリア語で小さなかぼちゃという意味です。
普段の食卓で使ったことがあまりない方もいるかもしれませんが、実の部分は加熱すると柔らかくなるので離乳食にも使えます。離乳食でズッキーニはいつからどのように始めたらよいのか、使い方のポイントを解説します。
ズッキーニはアク抜きをして皮をむけば中期からOK!
離乳食でズッキーニは中期から使っても良い食材です。
皮をむいてしっかりあく抜きをし、柔らかく加熱したものからスタートします。水分が多いので加熱すると簡単にすりつぶすことができます。
中期・後期・完了期の大きさの目安
離乳食中期(7~8ヶ月) | |
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すりつぶし~2㎜程度に細かく刻みます | |
離乳食後期(9~11ヶ月) | |
加熱し、5㎜角程度に切ります。 | |
離乳食後期(1歳~) | |
加熱し、8㎜角程度に。スティック状にしてもOKです。 |
種が大きくて目立つ場合はスプーンなどで取り除く
ズッキーニは育ちすぎると種が大きくなるので、種が目立つ場合は縦に半分に切りスプーンなどで種を取り除いてから使いましょう。
少量だけ使う場合はスプーンを使うと実の部分が少なくなってしまうこともあるので、加熱してから、種をフォークや箸を使って取り除いてください。
ズッキーニの皮は離乳食期は無理に与える必要なし
ズッキーニの皮はかぼちゃに似て固いので、奥歯で噛むことのできない離乳食期に急いで与え始める必要はありません。
ただし、かぼちゃの皮と同様に、ズッキーニの皮はじっくり加熱すると柔らかくなりますし、βカロチンなどの栄養素も豊富に含まれています。完了期頃から少しずつ取り入れて、赤ちゃんが嫌がったりしないか、噛もうと試みるかチェックしてもよいでしょう。
ズッキーニの下ごしらえはレンジでもOK!アク抜きをして加熱
ズッキーニの加熱は、1本程度であれば電子レンジでも可能です。電子レンジを使うと、水に溶けやすいビタミン類の損失も少なくなるというメリットもあります。ズッキーニはアクの強い野菜なので、切ったあとは必ず水にさらすことを忘れないでください。
ヘタとお尻の部分を切り落とし、ピーラーで皮をむいて輪切りにします。種が多い場合は輪切りにする前にスプーンで取り除きます。
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1を10分程度ボウルの水に浸してアクを抜き、水気をしっかり切ります。
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【電子レンジの場合】耐熱容器に入れて、ふんわりとラップをかけて600Wで2分程度加熱します。
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【鍋で茹でる場合】鍋に水を沸騰させ、2を5分程度茹でます。
ズッキーニの冷凍保存は生よりも、加熱してからオススメ
ズッキーニは生でも冷凍保存は可能ですが、加熱処理をして酵素の活動を抑えた方が栄養価が落ちにくくなります。離乳食用に使いたいものを冷凍保存するときは、皮をむいて加熱処理したものを適当な大きさにしてフリーザーバッグや製氷器に小分けするのが使いやすくておすすめです。冷凍保存した場合は2週間程度で使い切るようにしましょう。
ズッキーニを使った離乳食レシピ!離乳食ではどう使うべき?
赤ちゃん向けのズッキーニ料理を作るコツ、旨味を吸わせて赤ちゃんにより美味しく食べてもらえるようなレシピをご紹介します。ズッキーニは和風・洋風両方の味付けに合いますし、副菜としてだけでなく、ボリューム感のある汁物・メインディッシュとしても使える食材です!
ズッキーニは離乳食ではこう使う!
離乳食でズッキーニを使うときにおすすめの調理法、組み合わせたい食材を紹介します。ズッキーニは水分が多く、味に癖もないので、ぜひ離乳食での使い方をマスターしましょう!
煮込み系料理との相性抜群!旨味をたっぷり吸わせよう!
ズッキーニは、大人が食べるときと同様、煮込み料理がおすすめです。細かく切って煮込めば旨味成分が染み込みやすくなり、野菜や肉の出汁とともに赤ちゃんもおいしくいただけます。ズッキーニを使った代表的な料理にラタトゥイユがありますが、これはトマトの旨味成分を活かした調理方法です。
たんぱく質食材と組み合わせると栄養価アップ
肉、魚など動物性たんぱく質を多く含む食品は、鉄分も含まれているのが特徴です。
ズッキーニにはビタミンCが含まれているので、たんぱく質食材に含まれる鉄分の吸収率をUPさせてくれる効果が期待できます。
中期(7~8か月)のレシピ|細かく刻んでお粥や野菜と混ぜよう
中期はズッキーニの柔らかさを活かした調理方法がおすすめです。ペーストにしたり、細かく刻んで、おかゆや芋類と混ぜます。ズッキーニとともに、白身魚やツナ缶なども混ぜると出汁がでて、味付けなしでもおいしく食べられます。
素材の味に挑戦「ズッキーニのペースト」
はじめてズッキーニを与えるときには、まずはペーストにして、そのものの味を感じてもらいましょう。調理前のズッキーニを見せてあげるのもおすすめです。アレルギー反応もなく、赤ちゃんが受け入れてくれたらお粥などにかけても大丈夫です!
材料
- 下ごしらえ済みのズッキーニ 15g
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ズッキーニをすりつぶします。
アレンジもしやすい「ズッキーニ入りマッシュポテト」
マッシュポテトの中にツナの水煮やほぐした鮭などをまぜても良いですし、じゃがいもではなくかぼちゃやさつまいもなどの野菜に替えても美味しいレシピです。少量の粉チーズやバターで風味をつけると、より食べやすくなります。
材料
- 下ごしらえ済みのズッキーニ 10g
- じゃがいも 30g
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ズッキーニは2mm程度に細かく刻み、じゃがいもは皮をむいて水に浸してアクを抜き、ラップに包んで電子レンジ600Wで1分加熱します。
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ボウルに1を入れ、じゃがいもをつぶしながら混ぜ合わせます。
後期(9カ月~11ヶ月)のレシピ|離乳食ラタトゥイユを作ろう!
後期は肉や魚などのたんぱく質食材を組み合わせて旨味を活かして、ズッキーニをより食べやすくしましょう。煮込み料理であれば、予め加熱処理せずに使ってもOKです。
ズッキーニ料理の王道「ベビーラタトゥイユ」
ズッキーニといえば「ラタトゥイユ」というトマトを使った煮込み料理が定番です。離乳食版のラタトゥイユはおいしさはもちろん、野菜や肉などを一度に摂れるので、赤ちゃんにもぜひ食べさせたい一品です。
材料
4回分
- ズッキーニ 1/4本(50g)
- トマト 中1個(150g)
- たまねぎ 1/4個 (50g
- ピーマン 1個(40g)
- 豚もも肉薄切り 50g
- オリーブオイル 少々
- 醤油 少々
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ズッキーニは皮をむいて5㎜角に切って水に10分浸してアクを抜きます。
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トマトは湯むきして皮と種を取り除き、玉ねぎとピーマンは5㎜角程度に刻みます。
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豚もも肉は細かく刻みます。
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小鍋にオリーブオイルを薄く敷き、醤油以外の材料をすべて入れて軽く炒め、豚肉に火が通ってから5分程度煮て醤油で味付けします。
塩が決め手「白身魚とズッキーニのスープ煮」
白身魚の出汁や癖の少ないズッキーニには、塩味のスープがよく合います。レシピでは鯛を使っていますが、タラなど白身魚ならお好きな種類を使って構いません。
材料
- 白身魚(鯛) 15g
- ズッキーニ 30g
- だし汁 1/4カップ
- 塩 一つまみ
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ズッキーニは皮をむいて5㎜角に切って水に10分浸してアクを抜きます。
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小鍋にだし汁を入れ、白身魚ほぐしながら加熱し、ズッキーニを加えて5分程度煮て最後に塩で味付けします。
完了期(1歳以降)のレシピ|大きめにカットし、独特の食感を楽しもう!
ズッキーニはやや大きめに切ると噛み応えを楽しめますので、油を使った炒め料理などにも向きます。ラタトゥイユなどズッキーニは洋風料理と合うイメージが強いですが、チャンプルーや中華炒め、味噌汁の具としても食べやすいです。
食べごたえあり「ズッキーニ入りオムレツ」
メイン料理になるズッキーニのオムレツは、赤ちゃんはもちろん、大人もおいしくいただけます。ケチャップをかけるときは、赤ちゃんの分は少量に留め、薄く塗るようにしてください。
材料
- ズッキーニ 30g
- 玉ねぎ 10g
- 卵 1/2個
- 塩 少々
- オリーブオイル 少々
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玉ねぎはみじん切り、ズッキーニは皮をむいて8㎜角に切り水に10分浸してアクを抜きます。
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ボウルに卵を割りほぐし、1と2、塩を加えて混ぜ合わせます。
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フライパンにオリーブオイルを薄く敷き、3を流し入れて焼きます。
取り分けで簡単「ズッキーニと油揚げの味噌汁」
皮ごと使った大人からの取り分けメニューです。赤ちゃんのお口の成長に合わせて離乳食分に皮を取り込む量を調整してあげてください。
材料
- ズッキーニ 1本
- 油揚げ 1枚
- だし汁 2カップ
- 味噌 大さじ2
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ズッキーニはヘタとおしりを切り落として斜めに輪切りにしたものを5㎜幅の細切りにし、水に10分浸してアクを抜きます。
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油揚げはキッチンペーパーに包んで電子レンジ600Wで1分加熱して油抜きをし、ズッキーニと同じ幅に切ります。
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小鍋にだし汁とズッキーニを入れて沸騰させ、油揚げを加えて10分程度中火~弱火で煮たら、大さじ1の味噌を溶かして離乳食用に取り分けます。取り分けた後に残りの味噌を溶かします。
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