ズッキーニの離乳食レシピ

離乳食でズッキーニはこう使う!献立の主役になる簡単レシピ

離乳食にズッキーニはいつから使えて、どう活用するべきか紹介!ズッキーニを使った中期・後期・完了期の簡単レシピで、離乳食のレパートリーを広げましょう。種は気になる場合のみスプーンで取り除き、皮は1歳過ぎまで無理に与える必要はありません。冷凍保存は生のままよりも、加熱してからが便利!

離乳食でズッキーニはこう使う!献立の主役になる簡単レシピ

ズッキーニの選び方・おいしさを維持する保存方法

赤ちゃんにより美味しいズッキーニを食べてもらえるように、選び方や保存方法をご紹介します。スーパーや八百屋さんなどで美味しいアタリのズッキーニをゲットしましょう!

美味しいズッキーニの選び方は?

ズッキーニはハウス栽培もされているので年中手に入れることができますが、旬は夏で、6月~8月には新鮮で美味しいズッキーニが出回っています。

美味しいズッキーニに見られる5つの特徴

  • 太すぎず均一に膨らみがある
  • 表面に傷がなく、皮が柔らかくつやがある
  • 色は緑色でも黄色でも濃いもの
  • ヘタの切り口がみずみずしいもの
  • 重みがあるもの

ズッキーニは「黄色」と「緑」で味が違う!離乳食には黄色がおすすめ?

黄色のズッキーニ

黄色のズッキーニは、緑のズッキーニに比べると「淡泊で癖のない味わう」と評されることが多く、緑のズッキーニはやや青臭い風味が残るものもあります。そのため、離乳食により向いているのは、黄色のズッキーニです。

しかし、こうした味の特徴はあくまで「生で食べた場合」によるものなので、加熱して使う離乳食ではそこまで神経質になる必要もありません。「緑は青臭い」といっても、きゅうり(離乳食初期からOK)などに比べればそこまで強い風味がある訳でもありませんから、緑でも黄色でも手に入りやすい方を使うのが1番です。

ズッキーニは乾燥と低温に弱いので、野菜室で保存しよう

ズッキーニは水分の多い夏野菜なので、乾燥や低温の環境下では傷みやすくなります。購入後にすぐに使わない場合は、新聞紙等に包んで冷暗所か冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。

あまり日持ちは期待できないので、3~4日以内に食べきるか、加熱処理して冷凍した方が良いでしょう。

また、使いかけのものは切り口が乾燥しないようにラップでしっかり密封し、冷蔵庫の野菜室で保存してなるべく早めに使い切るようにしましょう。

赤ちゃんにズッキーニを食べさせる際の注意点

ズッキーニはあく抜きすればさほど癖がなく、食べやすい野菜ではありますが、アレルギーなど注意すべきポイントもあります。

ズッキーニは口腔アレルギーが起きやすい「ウリ科」に属する野菜

ズッキーニは口腔アレルギーに注意

ズッキーニは、ウリ科カボチャ属の食用野菜ですが、ウリ科の植物は口腔アレルギーを引き起こす可能性があります。

口腔アレルギーの主な症状は、口の中のイガイガやヒリヒリ感といった名前の通りの口腔内の異変を中心に、鼻水、目の充血、蕁麻疹や腹痛、嘔吐、稀にアナフィラキシーショックを引き起こすこともあります。

赤ちゃんに初めてズッキーニを与えるときは、医療機関を受診できるように平日の午前中がおすすめです。小さじ1さじにして様子に変化がないかチェックしましょう。

口腔アレルギーは花粉症との関連があるとされ、ウリ科の植物の場合はブタクサなどのキク科の植物で、花粉症を引き起こす人には出やすいという特徴があります。

食中毒に注意!ズッキーニの苦みが強いものは食べないで!

ズッキーニを含むウリ科の植物にはククルビタシンという多量に摂取すると腹痛や嘔吐などの食中毒症状を引き起こす可能性のある成分が含まれています。

通常、ズッキーニやきゅうりなど食用のウリ科植物には微量にしか含まれていないので気にすることはないのですが、稀に多量に含まれているものがあり、食中毒を引き起こした例が報告されています。

ククルビタシンは苦みが特徴なので、ズッキーニの苦みが強い時は食べるのを避け、離乳食で使う際にはあらかじめ味見をするようにしましょう。

ズッキーニの栄養価は侮れない!赤ちゃんに嬉しい3つの栄養素


ズッキーニは約95%が水分の淡色野菜ですが、かぼちゃの仲間であることからも伺えるように、赤ちゃんの成長に欠かせない栄養素も多く含んでいる侮れない存在です。代表的な栄養素は次の3つが挙げられます。

ズッキーニの栄養

丈夫な骨づくりを助けるビタミンK

100gのズッキーニには1歳頃の赤ちゃんが摂取する目安の60μgの半分以上に相当する35μgのビタミンKが含まれています。ビタミンKはたんぱく質を活性化し骨の形成を促す栄養素です。

2.抗酸化作用で免疫力UPさせるビタミンC

100gのズッキーニには1歳頃の赤ちゃんが摂取する目安の35mg の約57%に相当する20mgのビタミンCが含まれています。

ビタミンCは抗酸化作用や細胞と細胞を結ぶコラーゲンの合成を促し、皮膚の粘膜を強化する働き、鉄分の吸収率を高める働きがあるので、新陳代謝が激しい赤ちゃんに欠かせない栄養素の一つです。

3.赤血球の合成を促して貧血予防に役立つ葉酸

100gのズッキーニには1歳頃の赤ちゃんが摂取する目安の100μgの1/3に相当する36μgの葉酸が含まれています。

葉酸は赤血球の合成を促すので、不足すると貧血の原因となる恐れのある栄養素です。
過剰に摂取しても問題がなく、不足する方が心配なのでいろんな食材を食べて積極的に摂取することが勧められます。

ズッキーニは離乳食期から食べ慣れさせておこう!

ズッキーニは、10年ほど前からスーパーでも手軽に購入できるようになりました。農林水産省のデータによると平成12年から平成24年の12年間で日本での収穫量が4倍に増え、身近な野菜になりつつあります。

栄養価も高く、幼児期以降であれば皮ごと調理をしても食べやすい野菜であるズッキーニを、ぜひ離乳食期から食べ慣れさせておきましょう。