育児のヒヤリハット

育児でよくあるヒヤリハットの対策をママ14人に聞いてみた

育児のヒヤリハット体験をご紹介。誤飲、転倒・転落、溺水などの事故は、大けがや命に関わりますが、危険は身近なところに潜んでいるものです。先輩ママの心臓が止まりかけたヒヤリハット体験を知り、対策に役立ててください!赤ちゃんの成長は早いので、「まだ大丈夫だろう」は禁物です。

育児でよくあるヒヤリハットの対策をママ14人に聞いてみた

育児のヒヤリハット体験談を紹介

赤ちゃんは昨日できなかったことが、今日は突然できるようになるもの。 乳幼児は、大人が思いもよらない行動を起こすもの。 そのため、赤ちゃんは思わぬ事故に見舞われる可能性があります。 幸い大事には至らなかったけれど、一歩間違えば重大な事故に繋がる恐れもあった育児中のヒヤリハット体験を先輩ママに語ってもらいました。

誤飲によるヒヤリハット体験談

危険:薬をいたずらしている赤ちゃん

赤ちゃんはなんでも口の中にいれるので、1歳前の誤飲事故は数多く報告されています。
体験談では、誤飲後に病院に電話したり、受診したママもいますが、そのとき医師から言われた内容はその子のケースに過ぎません。

たばこや漂白剤、電池などを飲み込んだ場合は、命に関わるので救急車を呼びましょう。どうするべきかわからないときは、かかりつけの小児科や「中毒110番」へ電話してください。

  • 大阪中毒110番:072-727-2499(24時間対応)
  • つくば中毒110番:029-852-9999(9時~21時)

ネジが赤ちゃんの口の中に

佐々木百合子(40代前半)


子供がお座りができるようになった10カ月頃の話です。おもちゃ入れとして、雑貨屋で買った箱を使っていました。子供はその箱から好きなおもちゃを出して遊ぶという感じでお座りをして遊んでいました。

ふと、子供を見ると、口が何かモゴモゴという動きをしていて、そのとき何かあやしいと思い、すぐに子供の口の中を確認しました。すると、口の中には小さなネジが入っていて、それをなめていたんです。もう少し目を離していたら、そのネジを飲み込んでいたかもしれないという状況でした。

すぐに口の中から取り出したので、飲み込むことはありませんでしたが、本当に冷や汗がでで、今でも思い出すとヒヤッとした感じがします。

そのネジは、おもちゃ入れにしていた箱に付いていたものでした。それからは、ネジなどは全くついていないプラスチックの箱におもちゃを入れることにしました。

消臭ゼリーを口に入れていた

高木なえ(40代前半)


子供が1歳の頃、まだまだ気になるものがあると、口に入れてしまうクセがありました。ある時、ちょっとした隙に、消臭用の丸いつぶつぶのゼリーを口に入れているのを見て、全身の血の気が引いたことがあります。

とにかく、口の中にあるものを私の手でかきだして、何度もうがいさせ、ごっくんしてないかどうか本人に何度も聞きました。飲み込んでなかったようなので、ネットで調べて牛乳を飲ませて様子を見ながら、まだ開いていたかかりつけの小児科に電話をして、この処置でよかったか確認しました。

大丈夫そうだなと思えるようになるまでの数時間、心臓のどきどきが止まりませんでした。それからは、消臭剤だけでなく、子供が口に入れてしまいそうなものは全て、子供の手の届かない高さに置くようにしました。

大変!石を飲んじゃった!

田中 さくら(30代後半)


ヒヤリハットがあったのは、9ヶ月ごろの出来事です。散歩に出かけて、いくつか石を拾って帰りました。家に帰って、食事の支度をしている間、子供の方を見ると、3つあったはずの石が1つ足りませんでした。

慌てて子供に聞いて見ると、どうやら食べたようでした。そこで、慌てて小児科に電話をしたら、先生に「飲んだ石の大きさ、形(尖っているか)、子供の様子(苦しそうかなど)」を聞かれました。「飲んだ石の大きさは、おはじきくらいの直径1cmくらい。形は、平べったく、尖っておらず、すべすべした丸い石。子供はケロっとしている」と様子を伝えました。

すると、先生から「2、3日様子を見て、毎日うんちをチェックしてください。石があれば大丈夫です。もし気になるようでしたら、レントゲンを撮って調べることもできますが、低年齢なので、なるべく避けた方が良いです」とアドバイスを受けました。その後、2日後くらいにウンチの中から、飲んだ石が出てきました。

転倒・転落によるヒヤリハット体験談

危険:脚立に立とうとしている赤ちゃんの足元

転倒・転落による事故も、非常に多く報告されています。
寝返りにより、ソファーやベッドなどから落下するのは非常によく見かけるケースです。「まだ寝返りできない」ではなく、「いつ寝返りするかわからない」と考えましょう。

また、油断できないのがママやパパが赤ちゃんを抱いているときに、そのまま転倒してしまうことです。

受診すべきかわからない、対処に迷ったときは、小児救急電話相談「#8000」に電話しましょう。自動的に済んでいる地域の相談窓口の医療機関につないでくれます。

抱っこしたまま転びそうに

香山りな(30代)


産後2週間ほど、1カ月健診前の出来事です。赤ちゃんは数時間おきに起きますから、寝不足で私自身もフラフラでした。

そのため、赤ちゃんを抱っこして、歩きながらあやしていたところ、なんでもないところでつまづいて、大きくバランスを崩しました。

なんとか倒れずに済みましたが、まさにヒヤリハット。赤ちゃんを落としたり、頭をぶつけたりしなくて本当に良かったです。

歩きながらの抱っこは危険もあります。できる限り、寝れるときは寝て、自分の体調管理にも気を使っています。

急に寝返りできるように

もみじ(29歳)


娘が6ヶ月くらいの頃でした。寝返りはできますが、うつ伏せの姿勢から再び寝返りをするには時間がかかると思っていました。

そのため、洗濯物を入れるために、娘をじいちゃんの部屋のダブルベッドの上に寝転がらせていました。チラチラと様子を見ながら取り込んでいたのですが、最初は大人しくしていたので安心していました。

しかし、下の階まで洗濯物を下ろしに行った一瞬でした。「ドスン」という音がしたのです。慌てて見に行くとベッドから落ちてしまっていました。

幸いにも下に絨毯がひいてあり、着地した体制もうつ伏せだったので頭を打たなくてすみました。その事があってからは、もう高さのあるところには寝かせないと決意しました。

チャイルドシートを抜け出ていた

本田慶一(40代前半)


当時1歳3カ月の子供を車のチャイルドシートに乗せて、保育園に向かったときのことです。我が家はチャイルドシートを運転席の真後ろの後部座席につけていました。子供はチャイルドシートにつけられるのを嫌がってぐずっていましたが、いつものことなのであまり気にせずに運転していました。

保育園に到着して車を降りて後部座席のドアを開けた時に、いつの間にか子供がシートベルトから抜け出ていて、頭から地面に落ちそうになりました。間一髪地面すれすれで子供の体を掴むことができたので、頭を地面にぶつけることはなかったのですが、一歩間違えば大きなけがをしていたところでした。

後部座席の状況を常に把握していなかったことを反省して、その対策として後部座席を運転席からも常に見渡せるような車内ミラーを取りつけました。

危険:チャイルドシートに収まる赤ちゃん

ソファーから危うく落下

小川真帆(30代前半)


赤ちゃんが3カ月の時のことです。首が座ったばっかりで、寝返りもおすわりもまだまだだったので、いつも通りにそっとソファーに寝せていました。

ちょこちょこ赤ちゃんを気にしながら家事をこなしていると、赤ちゃんがおっきな声で泣き出したので見に行くと、びっくりすることに寝返りをしてなんとソファーの端っこに転がっていました。もう少しでソファーから落ちるところでした。

びっくりしてすぐ抱き上げましたが、あの時のぞっとした感情は忘れられません。それからは寝返りはしばらくしなかったのですが、あの時のことが忘れられず、ソファーには寝せないようにしました。

お風呂デビューでの出来事

只野康(47)


1カ月健診が無事終わり、ベビーバスは卒業となりました。父親である私が息子をはじめてお風呂に入れようとしたときの出来事です。

まだ、首も座っていない息子をお風呂場で待っていたら、手慣れた様子のかみさんが息子を抱っこして、浴室に入ってきました。息子を私に手渡そうとしたときに、お風呂マットが濡れていたためか、マットごとずれていまい、カミさんは前に倒れこんできたのです。

慌てて私が息子とカミさんを抱きとめて、事なきを得ましたが、お互いかなりビックリしました。赤ちゃんを抱っこしているときは、大人も足元に気をつけなくてはいけませんね。

階段で落ちそうになりました

望月さな(30代)


3人の子供を年子で育てています。当時長女2歳半、長男1歳3ヶ月、次男2ヶ月のとき、寝室が三階にあるので、まだ首の座っていない赤ちゃんを抱っこして、のんびり階段をあがっていくのが習慣でした。

その日も踏み外さないように気をつけながら見ていたのですが、長女が二階の踊り場手前で足が上がり切らず、足先をぶつけて急に泣き出したのです。長女に注意を払っていたところ、急な泣き声に驚いた長男が階段を踏み外してしまいました。

転げ落ちてしまう手前で、なんとか服を掴まえて引っ張り上げることが出来ました。もし服を掴めなかったら、下まで転がっていたかと思うとゾッとします。

その後は3人目は一階のベビーベットで待っててもらい、2人を三階に上げてから、赤ちゃんを抱っこして連れて行くようにしました。大人が側にいなくて泣いてしまいますが、それよりも安全第一と考えるようにしました。