眠っている赤ちゃんの起こし方を知りたい!
おっぱいをあげる時間なのに眠り続けている赤ちゃん。「おっぱいの時間ですよ」と声をかけてもなかなか目覚めてくれないと、授乳の回数が減りおっぱいの量が不足してしまうのではと不安になってしまいます。
赤ちゃんが規則正しく眠り、起きてくれるといいのですが、そう上手くはいかないものです。どうしても赤ちゃんを起こしたい時に試してほしい赤ちゃんの起こし方をご紹介していきます。
眠っている赤ちゃんを起こすベストタイミングは眠りが浅い時
ぐっすり眠っている赤ちゃんを起こすのは一苦労です。しかし、起こそうとしているタイミングが悪ければ、どんなに頑張っても赤ちゃんは起きてくれません。ここで考えたいのは、赤ちゃんが起きやすいタイミングです。
赤ちゃんを起こすベストタイミングは、眠りの浅い時と言えるでしょう。このタイミングを狙って赤ちゃんを起こすようにしてください。赤ちゃんの睡眠は、大人と同じように浅い睡眠と深い睡眠を交互に繰り返します。1回の睡眠周期は40~60分で小刻みに繰り返されます。
この睡眠周期を利用すると、赤ちゃんを起こしやすくなります。では、寝ている赤ちゃんの「眠りの浅い時」「眠りの深い時」を見分けるためのポイントを見ていきましょう。
赤ちゃんの睡眠が浅い場合に見られる特長
このような特長が見られる場合は眠りが浅い証拠なので、このタイミングで起こしてあげるようにしましょう。
- 口がモゴモゴ動いている
- 手が緊張状態で手のひらを握っている
- 時折手足が動いている
- 瞼の下の眼球が動いている
赤ちゃんの眠りが深い時に見られる特長
寝ている赤ちゃんを観察し、下記のような特長が見られる場合は深い睡眠のため、起こすのはもう少し待ちましょう。
- 口が動かない
- 手足が動かない
- 手のひらが開いている
- 瞼の下の眼球が動いていない
今すぐ試せる!赤ちゃんの起こし方5つ
赤ちゃんを起こすタイミングがきたら、実際に赤ちゃんを起こしてみましょう。「おっぱいの時間だから起きようね」と声をかけても、トントンと赤ちゃんの体に触れても眠りから目覚めない時は、これからご紹介する起こし方を試してみてください。
赤ちゃんの起こし方1.カーテンを開けて明るさを変えてみる
ぐっすり寝ている赤ちゃんには、刺激を与えて起こしてあげましょう。薄暗い部屋で眠っている場合は、電気を付けたり、カーテンを開けて明るくしてあげると、光の刺激で目を覚ます可能性があります。ただし、まぶしすぎて目が開けられない場合もありますので、明るさに注意してあげましょう。
赤ちゃんの起こし方2.部屋の温度を変えてみる
なかなか起きられない時に、布団をバサっとはがされると目が覚めるという経験はありませんか。大人であっても布団をはがされることで寒さを感じ、目が覚めることは、赤ちゃんも同じです。
布団をはがして様子を見たり、布団はそのままで窓を開けて外の風を取り込むことで、赤ちゃんが温度の変化を感じて目を覚ます場合があります。涼しい風を当ててあげる場合は、寒すぎないように注意してあげましょう。
赤ちゃんの起こし方3.赤ちゃんの足の裏を刺激してみる
足の裏を指圧するように刺激する方法は、助産師さんや看護師さんもよく行う起こし方です。突然の刺激に、赤ちゃんがびっくりして目を覚ますのです。
足の裏を刺激する場合は、力が弱すぎると全く効果がありません。どの程度の力加減でやったらいいかわからない場合は、看護師さんや助産師さんに見本を見せてもらってください。自分の手を使って再現してもらうなどで教えてもらうと良いでしょう。
赤ちゃんの起こし方4.おむつを替えてみる
おむつを替えてみるのは、多くのママが実践している定番の起こし方です。寝ている赤ちゃんのおむつを外し、おしりふきでおしりを拭くと、その刺激や冷たさにびっくりして目を覚ます場合があります。
多くの赤ちゃんは目を覚ましますが、おむつを替えている間にまたウトウトして眠ってしまう赤ちゃんもいるので、「赤ちゃんの起こし方3.」の足裏の刺激をして起こした後におむつを替えるなど、他の起こし方と併せてみるのもよいでしょう。
赤ちゃんの起こし方5.水で濡らしたガーゼで顔を拭いてみる
赤ちゃんは「冷たい」という刺激に敏感です。そこで、水で濡らしたガーゼでお顔を拭いてあげる起こし方も効果があります。大人が、朝起きて顔を洗うと目が覚めるのと同じです。赤ちゃんも同じように顔を濡らしたガーゼで拭かれると目が覚めます。
眠っている赤ちゃんを起こしてもいいかは赤ちゃんの様子を見て決める
ぐっすり眠っている我が子はとてもかわいいのですが、あまりにも長い時間眠っていると、「こんなに眠って大丈夫かな?」と心配になりますが、逆に「せっかく寝ているのに起こしてもいいものなのかな?」と悩んでしまうこともあります。
「寝る子は育つ」という言葉もあるくらいなので、眠っている赤ちゃんを無理やり起こすと、成長を妨げるのではないかと不安にかられることもあるでしょう。
赤ちゃんを起こすか起こさないかを決めるカギは、「赤ちゃんが普段どんな様子であるか」という点にあります。
チェックすべき項目は以下の通りです。
- ミルクをしっかり飲んでいる
- おしっこやうんちの回数に問題はない
- ご機嫌に過ごしている
- 顔色がよい
- 問題なく体重が増えている(生後2か月の場合、1日30グラム増加が目安です。)
上記の内容を確認し、問題ないようであれば、長い時間寝ていても心配ありませんので、無理に起こす必要はないと言えます。ただし、通っている助産院やおっぱい外来などによっては、「3時間おきに必ず起こす」など方針が異なりますので、しっかり確認しておきましょう。
赤ちゃんが寝すぎるときは体調不良に注意!
赤ちゃんがスッと寝てくれなくて寝かせ方に苦労しているママから見ると、いつもぐっすり眠ってくれる赤ちゃんはまさに天使のように思えます。
赤ちゃんが寝なくて困る、赤ちゃんが寝すぎて困る、それぞれの違いは、赤ちゃんの個性や月齢によるものと言われています。しかし、注意しなくてはならないのは、病気の疑いがある場合です。
「良く寝ているな」と思っていたら、実は体調不良でぐったりしていたという事があるかも知れません。赤ちゃんの体は水分量が多く、発熱や下痢を起こすことで脱水を起こしやすいです。
おしっこの回数が少なくなっていたり、普段涙が出ているのに、泣いても涙が出ていない、極端によだれの量が少ないといった症状が出ている場合は脱水の疑いがあります。これらのことが気になる時は、かかりつけ医に相談するようにしましょう。
赤ちゃんの規則正しい睡眠のためにできること
体内時計が未熟な赤ちゃんは、昼夜が逆転しやすいです。規則正しい睡眠習慣をつけるためには、ママやパパが気を付けてあげる必要があります。では、どのような点に気を付けてあげるとよいのか、順番にチェックしてみましょう。
1.睡眠環境を整える
夜眠るとき、赤ちゃんの様子をいつでも見られるように、間接照明や常夜灯を付けたまま寝ているママが多くいます。また、赤ちゃんがウトウトしている隣で、ついついスマホを見てしまうママもいますが、これらの光が赤ちゃんの睡眠の質を下げてしまっている可能性があるので注意しましょう。
赤ちゃんが寝る時は出来る限り部屋を暗くし、静かな空間を作ってあげてください。隣の部屋から聞こえてくる音楽やテレビの音も低くするように家族にも協力してもらいましょう。睡眠環境を整えることで、日中眠りがちな赤ちゃんも、夜しっかり眠ってくれるようになります。
2.日中は外気浴や日光浴をしてメリハリをつけてあげよう
朝起きたらカーテンを開け、赤ちゃんに太陽の光を感じさせてあげることで、赤ちゃんが「朝だ」と認識できるようになってきます。
夜になったら暗くなり、朝になったら太陽の光を浴びるという事を繰り返していくと、赤ちゃんの体内時計もそれに慣れてくるようになります。
体内時計がしっかりしてくると、赤ちゃんが寝すぎる・赤ちゃんが寝ないといった睡眠に関する心配事も、おのずと少なくっていくでしょう。
赤ちゃんの起こし方を試すのはほどほどにしよう
赤ちゃんの生活リズムが整うまでには少し時間がかかります。たくさん眠る事以外に気になる事がなく、日中もご機嫌で、体重もしっかり増えているのであれば、心配はいりません。
おっぱいを時間通りにあげたくて、赤ちゃんの起こし方をいろいろ試すのもいいですが、いつもいつも無理やり起こすのは控えた方がいいです。むしろ赤ちゃんと一緒に眠ったり、好きな事をするなど、ママのリラックスタイムにしちゃいましょう。