天使のほほえみ!新生児が笑うのはどのような理由があるの?
新生児が無心に笑う様子は、まさに天使のほほえみともいうべき可愛らしさです。かわいい様子を写真に撮りたいけれど、なかなかタイミングをつかめない・・・という方もいらっしゃるのではないでしょうか。赤ちゃんが笑うときはどのようなときなのか、また、どんな風に笑うのかについて探っていきましょう。
新生児の視力は0.01くらい
新生児の頃(生後1ヶ月)の視力は0.01から0.02くらいしかありません。色の認識もほとんどできず、白と黒のコントラストがなんとなくわかる程度です。
とは言っても、どう見ても笑顔にしか見えない表情をすることがあります。大きな笑い声を出すことはないにしろ、寝ているときに笑っているような表情をしたり、小さな声でかわいく笑ったりすることはあります。
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新生児が笑う最大の理由は反射
新生児はなぜ笑うのでしょうか。新生児期の赤ちゃんの笑いは、何かを見たから、また、何かを楽しいと感じたから出てくるのではありません。顔の筋肉を動かしているうちに、笑顔に見えるような表情が作られたというだけなのです。
おむつを替えてすっきりしたときや眠りに落ちる前、お母さんやお父さんが抱っこしてくれたときなどに顔の筋肉が動き、笑っているかのような、喜んでいるかのような表情が作られるのです。つまり、本人の意思とは関係なく笑ってしまいますので、反射ともいうべき反応が赤ちゃん笑いなのです。エンジェルスマイルの秘密は、偶然の反射反応にあると言えるのです。
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生理的微笑と社会的微笑の違い
新生児の笑いのように、表情筋の偶然の動きによってつくられる微笑みを「生理的微笑」と言います。自分では何もできない赤ちゃんが、ママに守ってほしいと親の庇護欲をかきたてるために本能的に笑ったような表情を作っているのだと言われています。確かに自分を見つめて笑う赤ちゃんを放りだしたりはできないですよね。
一方、何かを見て楽しいと感じたり、嬉しいと思ったりしたときに見られる微笑みは「社会的微笑」と呼ばれます。生後3ヶ月くらいになると視力も0.04から0.05ほどに向上しますので、近くで話しているときの表情などを、赤ちゃんは見ることができるようになります。誰かが笑いながら話しかけてくれると、表情を真似して笑ったりするようになるのもこの時期です。
新生児期はまだ笑わないのが普通
早い場合は生まれてすぐ、通常は生まれてから1、2週間ほど経った頃、なんとなく表情が笑ったように見えるときがあります。これは、「楽しいから」や「嬉しいから」ではなく、ただ単に表情筋の変化によって笑う生理的微笑の時期です。赤ちゃんも大人や子どもと同じく、表情の作り方や表情の大きさはひとりひとり異なりますから、笑ったような顔がまったく見られなくても何の問題もありません。
ですが、目がしっかりと見えてくる生後3ヶ月以降に、赤ちゃんの顔に自然な笑顔が見られるようになるためにも、普段から楽しそうな明るい雰囲気と赤ちゃんの耳に心地よい笑い声に包まれた環境であるように心がけたいものです。
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新生児が笑わないのはなぜ?何か問題があるのか
新生児によっては、あまり笑わないこともあります。社会的微笑を見せるはずの生後3ヶ月から5ヶ月になっても、表情が硬いまま笑い声を上げない。このような場合、何か問題があるのでしょうか。問題だとするならば、具体的にどのような問題が考えられるのでしょうか。
笑わないのは元々の性格?
後天的に作られる性格もありますが、先天的な持って生まれた性格というものがあります。同じように育てられた兄弟や双子でも、社交的な子どももいれば内向的な子どもがいたり、表情が豊かで感情表現に優れた子どももいれば、何を考えているのか分かりにくい子どももいたりします。
赤ちゃんがあまり笑わないのは、もともと大人しい性格だからということも少なくないのです。心の中では「楽しい」「嬉しい」と思っていても、表情としては表現できないだけなのかもしれません。
大人や子どもでもそうですが、なかなか笑わないということと、楽しいことが好きではないということは同じではありません。ですから、赤ちゃんが笑わないからと言って、楽しませようとしないのはいけません。赤ちゃんが笑っても笑わなくても、どちらでも良いですから、とにかく赤ちゃんが「嬉しい」「楽しい」「お母さん・お父さん大好き」と感じられるようなアクションをとるように心がけましょう。
視力に問題がある?
生後3ヶ月くらいになると徐々に視力が出てきて、お母さんの表情や周りの顔などが見えるようになりますから、その笑顔に反応しようとして笑顔が出ることがあります。ですが、生後3ヶ月から5ヶ月になっても、周囲に無反応であったり、周囲の笑顔に反応した笑顔が出たりしていないなら、「もしかしたら、視力に問題があるのかしら?」と考えてしまうかもしれません。
赤ちゃんの視力の向上曲線は、個人差が大きく、生後何ヶ月になったから視力はどのくらいとは一概に言うことができません。そのため、生後3ヶ月になったからと言って、すべての赤ちゃんがお母さんやお父さんの表情を読みとれるほどに視力が出ているとは限らないのです。
気になるときは眼科で相談してみよう
もちろん、初めはなかなか視力が向上しなかった赤ちゃんも、徐々に自分のペースで視力が向上して、ほとんどのケースにおいては就学前には1.0ほどの視力が出ます。ですが、何らかの影響で視力が向上しなかったり、生まれつき視力が弱かったりすることがありますので、赤ちゃんの見え方が気になるときはかかりつけの病院で相談してみると良いでしょう。
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声を出すことが苦手なだけかも
声に出して笑うことが苦手な人は多いです。特に日本人は、大声を出して自分の感情を表現することが、あまり上品なことではないと考える傾向にありますので、大人も声に出して笑ったりすることは少ないです。
自分は声を出さないのに、赤ちゃんには声に出して笑ってほしい・・・というのは、幾分、無茶な要求かもしれません。赤ちゃんに声を出して笑ってほしいのなら、お父さんやお母さんが恥ずかしがらずに声を出して笑っているところを聞かせる必要があるでしょう。
赤ちゃんが喜ぶくらいの適度な音量に調整する必要はありますが、楽しいことを素直に表現できる子どもに育てていくためにも、親が子どもの前ではきちんと笑うことも大切です。
新生児のほほえみを引き出す!新生児期からの接し方
「早く赤ちゃんに笑ってほしい!」「赤ちゃんの笑顔はいつ見られるのかしら?」とお母さんやお父さんが赤ちゃんの微笑みを心待ちにすることは良いことです。大人たちや子どもたちが、赤ちゃんを笑わせようとして楽しそうな声で話しかけたり、赤ちゃんの顔を何度も覗き込んだりしますので、ぼんやりとした世界しか見えない赤ちゃんでも、楽しい気分で過ごすことができるからです。ここでは、赤ちゃんから微笑みを引き出すために、新生児期から生後3ヶ月から5ヶ月にかけて、どのような行動ができるのか探っていきましょう。
新生児の声や動きにリアクションしましょう
赤ちゃんが声を出したときに、もちろん、それが泣き声であっても、「どうしたの?」「おどろいたねえ」などの返事をしてあげましょう。いつも赤ちゃんの声に反応するようにしていると、赤ちゃんは「声を出したら声を出してもらえる」ということを覚え、笑い声のようなかわいい声を出してくれるかもしれません。
また、赤ちゃんの動きに対しても反応するようにしましょう。赤ちゃんが手足をばたばたとしたら、「どうしたのかな?」「お出かけする?」と声を出して、抱き上げてあげると、赤ちゃんも「いつも見ていてくれる」ということを身体で覚えていき、自分から何かアクションを起こしたいと考えるようになるでしょう。
もちろん、忙しいときには赤ちゃんの声や動きにこまめに反応することはできません。そのようなときは、簡単に声を出して返事をするだけでも構いません。赤ちゃんの近くにいるときは、何らかの声掛けや身体への接触を行うということを積み重ねてください。赤ちゃんは自分の声や動きに反応してくれる人がいることを理解していきます。
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顔はしっかりと見せてあげましょう
新生児は視力がまだ弱いために、近くにあるものがぼんやりと分かる程度にしか目は見えていません。ですが、白と黒のコントラストがはっきりとしている部分には、興味がひかれたり凝視したりすることがあります。
赤ちゃんが人の顔をじっと見つめることが多いのは、黒い瞳と白目や黒い髪と額といった、白と黒のコントラストが人の顔に多くあるからです。赤ちゃんが興味を覚えるものを見せることで、赤ちゃんの表情に変化が見られやすくなります。赤ちゃんの笑顔を引き出すためにも、赤ちゃんの近くで顔をしっかりと見せるようにしてくださいね。
新生児に笑顔を見せましょう!
赤ちゃんは、生まれたばかりのときは白と黒のコントラストしか見えていませんが、徐々に口の動きや目の表情、顔全体の様子などが見えてくるようになります。頻繁に笑顔を見せることで、赤ちゃんは親の表情を覚えて真似するようになり、自然な笑顔を見せるようになるでしょう。
赤ちゃんに笑ってほしいなら、まず親が笑顔になること、笑顔のまま話すことが大切です。赤ちゃんは本能的に「嬉しい」「楽しい」「居心地がよい」ということを感じ、表情が自然と柔らかくなっていくのです。
たとえ生理的微笑だとしても新生児が笑ったときには笑顔で返す
赤ちゃんが大人の笑顔を真似するのと同じく、お母さんやお父さんも赤ちゃんの笑顔を真似することができます。赤ちゃんが、例え反射反応であっても笑顔を作ったときに、すかさずお母さんやお父さんも笑顔になると、赤ちゃんは「なんとなく嬉しい」「なんとなく良いことをした」という気持ちになり、笑顔で応えてくれるようになります。
何もないところでも笑顔は生まれますが、笑顔がたくさんあるところには、たくさんの笑顔が生まれます。赤ちゃんの笑顔を引き出したいなら、まずは笑顔にあふれた生活を赤ちゃんにプレゼントすることから始めましょう。
新生児の身体をやさしく触る
新生児期の赤ちゃんの微笑みは、単なる顔の筋肉の動きとも言えます。ですが、筋肉が動いて笑顔のような表情を作るのですから、筋肉が動かしやすくなるように、身体を抱き上げたり、くすぐったり、手を触ったり、足を触ったり、頭をなでたりするようにしましょう。
身体を動かすと、当然ですが筋肉を動かします。身体に触れられると、その部分の筋肉を意識的に動かすようになります。赤ちゃんが表情豊かになるためにも、赤ちゃんの身体をたくさん触ってあげてください。
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