離乳食のかぶレシピ
離乳食のかぶレシピ!葉も活用して美味しく調理するコツ
離乳食でかぶの葉や実はいつから使えるのか、栄養素や調理・冷凍保存のポイントとともに解説。初期・中期・後期・完了期のおすすめレシピや相性の良い食材もご紹介します。かぶのペーストを作りたいときには、炊飯器を使うと甘味を引き出せ、すりつぶすのも簡単です。
離乳食にかぶはいつから?実と葉の使用時期
離乳食にかぶは白い実の部分と、葉の部分の両方が使えます。かぶは、白菜やキャベツと同じアブラナ科の野菜で、地域によっては「かぶら」や「かぶな」と呼ばれることもあり、日本では古くから親しまれてきた野菜です。
かぶといえば、白い実の部分を食べるのが一般的に思いますが、葉の部分は緑黄色野菜として扱われ、豊富な栄養がたっぷり含まれています。葉を主に食べるセンツァテスタというイタリア料理などで使われるかぶの品種もあるほどです。
かぶの実は離乳食初期(5か月)からOK!加熱して甘味のあるペーストにしよう
かぶの白い実の部分(正確には「胚軸」と呼ばれる)は90%程度が水分です。じっくり加熱すると甘みが増し、赤ちゃんでも簡単にモグモグ咀嚼できるぐらいやわらかくなります。アレルギーの心配も少なく、ペースト状にもしやすいので、離乳食初期(5か月・6ヶ月)に食べさせるのにもおすすめの野菜です。
歯茎でも簡単につぶすことができるので、中期(7ヶ月・8カ月)の終わりごろには、小さめの角切りにして噛む練習をさせるのにも適しています。
かぶの葉は離乳食後期(9カ月以降)から、茎は完了期以降からOK!
葉や茎の部分は栄養たっぷりなのですが、アクが強く、かたいのが特徴。
しっかりとゆでて細かく刻めば葉先の部分は離乳食後期(9カ月)から、茎の部分を含めると完了期(1歳)以降から使用した方が良いでしょう。
また、かぶの葉は栄養たっぷりですが、少し苦みがあります。甘い実の部分とともに食べたり、一緒に食べる食材の組み合わせを工夫した方が良いでしょう。
離乳食でかぶを美味しく調理するポイント
かぶの旬は、春と冬の2回ですが、現在はスーパーで年中手に入れることが可能です。
春のかぶはやわらかく、冬のかぶは甘いという特徴もありますが、選び方や調理方法のポイントを知っておけば、より美味しい離乳食が作れるでしょう。
美味しいかぶの見分け方
かぶの実はハリとツヤのある真っ白いものがオススメ
- できるだけ白いものが新鮮(収穫後に少しずつ変色するため)。
- 表面に茶色の傷がなく、ハリとつやのあるものを選びましょう。
かぶの葉は茎がまっすぐ伸びているものが新鮮!
- 緑色が鮮やかで、茎がまっすぐに伸びているものを選びましょう。
- 葉はとても傷みやすいので購入したら2日以内に調理しましょう。
離乳食に使うかぶの下ごしらえポイントは?炊飯器調理がおすすめ!
離乳食に使うかぶは、購入後できるだけ早く下ごしらえを済ませましょう。味付けせず赤ちゃんにおいしく食べてもらうためには、甘味を引き出す炊飯器加熱がおすすめです。
購入後はできるだ実と葉を切り分けて鮮度と栄養を維持
葉付きのままでは水分が抜けやすくなり、実の栄養分が葉に取られてしまいます。購入したらできるだけ早く、葉と実の部分を切り分けます。
かぶを洗う時は優しく!ボウルに水をためて手でこする
水を張ったボウルにかぶを浸し、葉の間の汚れや実についている汚れを浮かせて落とします。実は傷がつきやすいので、洗う際にはたわし等は使わないようにしましょう。
実の皮は厚めにむいて、アルミホイルに包んで炊飯器へ
離乳食に使うかぶは、皮に近い部分は繊維質が多いので厚めにむきましょう。
初期のペースト作りのために下茹でしたい場合は、ご飯を炊くときにアルミホイルに包んだかぶを一緒に炊飯器に入れましょう。
炊飯器でゆっくり加熱することで甘味が引き出せます。また、裏ごし不要で、つぶすだけでペーストが作れるほどの柔らかさに仕上げられるのでとっても簡単です。
葉は熱湯で茹でて、水に浸してしっかりアク抜き
葉の部分はアクが強いので、熱湯で茹でたら水にさらしてアクをしっかりぬいてください。よく水気を絞って使いましょう。後期は葉先の部分のみ、完了期以降から茎を含めてOKです。
離乳食のかぶはペーストや角切りにして冷凍保存もOK
生のかぶでも冷凍保存はできますが、離乳食に使う場合はあらかじめ加熱しておいたものを冷凍した方が調理の際に使いやすいです。2週間を目安に使い切りましょう。
離乳食初期・中期はペーストにして製氷皿などで保存
初期・中期はペースト状にしたものを製氷器などに小分けにする、もしくはジップ付きの密閉袋に入れて割って適量を使うという方法もあります。
離乳食後期は角切りにして冷凍保存しておくと解凍して色々なレシピに使える
後期以降は小さめの角切りにして、1回分程度に小分けをして冷凍すると使いやすくなります。
離乳食後期から使う「かぶの葉」はみじん切りにして保存
葉の部分は下茹でした後にみじん切りにし、1回分程度に製氷器もしくはラップに包んで冷凍保存すると便利です。
離乳食のかぶレシピ
離乳食でのかぶのかたさ目安やおすすめの組み合わせ食材、初期・中期・後期のレシピをご紹介します。
かぶの離乳食初期・中期・後期・完了期のかたさの目安
かぶの実は鍋で茹でたり、炊飯器などで加熱するとペーストにするのも、角切りするのも簡単です。後期から使うかぶの葉は、月齢にあわせて小さくみじん切りしましょう。
離乳食のかぶの実のかたさ目安
離乳食初期(5~6カ月) | |
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柔らかく加熱してペーストにします。 | |
離乳食中期(7~8ヶ月) | |
柔らかく加熱してつぶす、もしくは3㎜程度に細かく刻みます。 | |
離乳食後期(9~11ヶ月) | |
柔らかく加熱して5㎜角に切ります。 | |
離乳食後期(1歳~1歳半) | |
柔らかく加熱して1㎝角程度に切ります。 |
離乳食のかぶの葉のかたさ目安
離乳食後期(9~11ヶ月) | |
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葉は茹でた葉先のみをみじん切りにします。 | |
離乳食後期(1歳~1歳半) | |
葉は茹でて茎も含めてみじん切りにします。 |
栄養価UPする食材の組み合わせは?かぶは肉や魚との相性抜群!
かぶやかぶの葉にはたんぱく質がほとんど含まれていないので、大豆製品、白身魚、鶏肉、豚や牛の赤身のひき肉などと組み合わせるのがおすすめです。
たんぱく質の多い食材には鉄分も多く含まれるので、かぶに含まれるビタミンCを一緒に摂ることで体内への吸収率をUPさせることができます。
また、かぶの実の部分は水分が多く、加熱してつぶすととろみも出てきます。栄養価だけでなく、肉類や白身魚の飲み込みにくさをカバーしてくれるでしょう。
初期(5ヶ月・6か月)のかぶレシピ~甘味のあるペーストで赤ちゃんも満足!
初期にかぶを初めて食べさせるときは、ペーストにする必要がありますが、炊飯器加熱だとゆっくり熱を加えることで野菜本来の甘味を引き出してくれます。お湯で伸ばす必要がないくらい柔らかくなるので、すり潰しも楽ちんです。
炊飯器で甘味を引き出す「かぶのペースト」
材料
- かぶ 1個
-
かぶは洗って皮を厚めにむき、アルミホイルに包んで炊飯時に入れます。
-
ご飯が炊けたらかぶを取り出し、つぶします。
-
余りは冷凍保存がおすすめです。
中期(7カ月・8カ月)のかぶレシピ~鶏ささみなどのたんぱく質と一緒に煮込もう
かぶといえば、あんかけやクリーム煮などの料理を思い浮かべますが、離乳食中期はそのような料理の離乳食版を作るとイメージしましょう。鶏肉や豆腐、納豆などのたんぱく質食材の旨味を活かしながら、だし煮や水溶き片栗粉を加えたあんかけ、粉ミルクなどを使ったクリーム煮がオススメの調理方法です。
和風だし・お好みでミルク風もOK!ささみとかぶのだし煮
レシピでは、出し汁(和風だし)で作っていますが、すりおろした人参はミルクとも相性が良い食材なので、粉ミルクや牛乳で代用しても構いません。
材料
- ささみ 10g
- 下茹でしたかぶ 10g
- にんじん 5g
- だし汁 大さじ2
-
にんじんはすりおろし、かぶは3mm角に切り、ささみは茹でてすりつぶします。
-
小鍋にだし汁と1をいれてひとに立ちさせて具材をつぶします。
モグモグ期にピッタリな「かぶの納豆あえうどん」
材料
- 下茹でしたかぶ 10g
- うどん 50g
- だし汁 1/4カップ
- ひきわり納豆 小さじ1
- 青のり 少々
-
かぶは3mmに切り、うどんは茹でて細かく刻みます。
-
小鍋にだし汁とかぶ、うどんを入れてひと煮たちしたらひきわり納豆を混ぜ合せ、最後に青のりをかけます。
後期(9カ月~11ヶ月)のかぶレシピ~1食でかぶの実と葉の両方を味わおう
離乳食後期・カミカミ期からは白い実だけでなく、かぶの葉の部分も食べられるようになります。葉は緑色が鮮やかで、自然に食欲をそそります。
実と葉の両方を活用「かぶとかつおぶしの軟飯おにぎり」
材料
- 下茹でしたかぶ 20g
- 下茹でしたかぶの葉 5g
- かつおぶし 1/2パック
- しょうゆ 少々
- 軟飯 80g
-
かぶは3㎜角に刻み、かぶの葉はみじん切りにします。
-
ボウルに材料をすべて入れて混ぜ合わせ、赤ちゃんのつかみやすいサイズのおにぎりを作ります。
味付けなしでもおいしい「かぶとツナのうま煮」
材料
- 下茹でしたかぶ20g
- 下茹でしたかぶの葉 5g
- ツナ水煮缶 大さじ1
- だし汁 1/4カップ(50cc)
-
かぶは5㎜角に刻み、かぶの葉はみじん切りにし、ツナはほぐしておきます
-
小鍋にだし汁、かぶ、ツナを入れてひと煮たちさせ、最後にかぶの葉を入れます。
完了期(1歳~1歳半)のかぶレシピ~鶏肉やバターを使ってクリーム煮もOK
完了期になれば小さくカットした鶏もも肉も噛めるようになるので「かぶと鶏肉のクリーム煮」などの定番料理の離乳食版を作れるようになります。風味付け・味付けのために、バターや塩を使い過ぎないようにして、おいしく調味しましょう。
かぶと鶏肉のクリーム煮
材料
- 下茹でしたかぶ 40g
- 下茹でしたかぶの葉 5g
- 玉ねぎ 15g
- 鶏もも肉 15g
- バター 小さじ1/2
- 小麦粉 小さじ1
- 牛乳 1/4カップ
- 塩 少々
-
かぶは1㎝、かぶの葉は3㎜程度に切り、たまねぎはみじん切りします。
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鶏肉は5㎜角に切ります。
-
小鍋にバター、小麦粉、鶏肉と玉ねぎを入れて炒めます。
-
3にかぶと牛乳を入れて弱火で3分程度加熱してとろみをつけ、最後にかぶの葉を混ぜ合せ、塩で味を調えます。
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