育児・お世話

赤ちゃんの寝過ぎについて

赤ちゃんが寝過ぎな気がする…ミルク不足や発達の心配は?

赤ちゃんが寝過ぎているときは起こしてまで授乳すべき?寝る子は育つとはいうものの3~4時間ごとの授乳が必要な赤ちゃん時期でも昏々と眠り続けることも…授乳不足で体重が増えない、脱水気味など発達や健康に心配な症状のチェックポイントや絶壁を防止するために知っておきたいことを解説します!

赤ちゃんの寝過ぎは問題?寝過ぎのときに気を付けてあげること

いつもよく寝てくれる赤ちゃん。大人しいのは良いけれど、あまりにも寝過ぎているようで心配になってしまうという人もいるのではないでしょうか?また、仕事の都合で赤ちゃんの起きている時間帯は家にいない、というパパも少なくないかもしれません。いつ赤ちゃんを見ても寝ているから、赤ちゃんが起きている様子をほとんど知らない、なんてことはありませんか?

生まれてから2~3ヶ月ほどは寝ているかミルクを飲むか泣いているかの赤ちゃんですが、寝過ぎは問題なのでしょうか?赤ちゃんのねんね時間や質の変化、「寝る子は育つ」と言うのは本当なのか、寝過ぎるときにチェックすべきことなどについて探っていきましょう。

赤ちゃんのねんね時間と質の変化

赤ちゃんは一般的にどのくらいの長さ寝ているものなのでしょうか?また、眠りの質や昼夜の区別、浅い睡眠と深い睡眠の割合、昼寝の時間などについて、月齢別に見ていきましょう。

赤ちゃんの睡眠時間が短いと発育が心配ですし、第一ママだって疲れます。どうしたら赤ちゃんがぐっすり寝てくれるのか、赤ちゃんが寝ない原因と、ぐっすり寝るための生活習慣のポイントについてまとめました。

新生児~1ヶ月は1日16時間~20時間睡眠

生まれて1ヶ月くらいは、1日に16時間~20時間眠ります。眠ると言っても、昼夜の区別がありませんので、浅く短い眠りを繰り返して過ごします。おっぱいを飲んでお腹がいっぱいになったら寝て、便意を催したら起きて、すっきりしたら寝て・・・という風に、1日に何度も短い眠りを繰り返すのです。そのため、夜にまとまって眠ることはあまりありませんし、お腹がすいたら2~3時間おきに目覚めておっぱいやミルクを要求します。

大人は、脳も休んだ状態の深い眠りの『ノンレム睡眠』から入眠し、『ノンレム睡眠』が90分ほど続いてから体が休んでいるのに脳が起きている浅い眠りの『レム睡眠』に移行し、10~20分後にまた『ノンレム睡眠』に移行して90分ほど続く・・・というサイクルを繰り返しますが、新生児はまず『レム睡眠』から入眠し、ノンレム睡眠とレム睡眠の周期が40分ほどとなります。

また、大人は浅い眠りの『レム睡眠』が睡眠全体の20~25%となりますので、短時間の睡眠でも充分に疲れを取ることができますが、新生児~1歳半までは『レム睡眠』が睡眠全体の50%を占めるため睡眠時間が大人よりもたくさん必要になるのです。

生後1~2ヶ月は1日15時間~18時間睡眠

生後1~2ヶ月の赤ちゃんは、1日に15~18時間ほど眠ります。この頃もまだ昼夜の区別がついていませんので、浅く短い眠りを繰り返し、夜中も3~4時間ごとに目覚めてお腹が空いたと泣いたりします。

生後2~3ヶ月は1日14時間~16時間睡眠

生後2~3ヶ月の赤ちゃんは、1日に14~16時間ほど眠ります。早い赤ちゃんでは3ヶ月頃から昼夜の区別がつくようになり、夜はまとまって寝ることも出てきます。まだ、昼夜の区別がはっきりとつかない赤ちゃんも、夜中におっぱいやミルクを飲むのは1回程度に減少していくでしょう。

また、眠りの周期も少しずつ長くなり、生後3ヶ月くらいになるとノンレム睡眠とレム睡眠の周期が50分~60分くらいになります。徐々に深い眠りをとることができるようになりますので、お昼寝からすっきりと目覚められない赤ちゃんも増えてくるでしょう。

生後4~6ヶ月は1日13時間~14時間睡眠

生後4~6ヶ月頃になると、1日の睡眠時間は13~14時間ほどに減少します。ほとんどの赤ちゃんが昼夜の区別がついてきますので、夜はまとまって眠るようになりますが、知能の高まりから不安を感じたり夢に驚いたりして夜泣きをすることもあります。

眠りの周期も長くなり、生後6ヶ月くらいになるとノンレム睡眠とレム睡眠の周期が1時間を超えるようになります。大人と同じようにノンレム睡眠から入眠するようになりますので、これまでより短時間で深い眠りが得られるようになるのです。

生後7~10ヶ月は1日11時間~13時間睡眠

生後7~10ヶ月頃の赤ちゃんは、1日に11~13時間ほど眠ります。夜はまとまって眠るようになりますので、お昼寝の時間も3時間を超えないようになります。

生後12ヶ月前後は1日10~12時間睡眠

1歳のお誕生日前後になると、睡眠時間もかなり減り、1日に10~12時間ほどになります。とはいえ、個人差も大きくなりますので、1日に13時間ほど眠る赤ちゃんもいれば、1日に10時間未満しか寝ない赤ちゃんもいるでしょう。

赤ちゃんによってはお昼寝をしないようになることもあります。夜に充分に眠れている証拠でもありますので、無理にお昼寝をさせる必要はありません。

寝る子は育つのか?【寝すぎ】の問題と気を付けてあげること

昔から「寝る子は育つ」と言われていますが、本当にたくさん寝る子は丈夫に大きく育つのでしょうか。赤ちゃんが寝過ぎているのを放置することで、実は、成長する機会を逃しているのかもしれませんよ!

新生児期~2、3ヶ月でも、夜間授乳なしで寝続ける子も

新生児期なら2~3時間おきに、生後2~3ヶ月なら3~4時間おきに、夜中に目を覚まして授乳するパターンが一般的ですが、中には、夜9時~10時には就寝し、朝7~8時まで一度も目を覚まさずに眠り続ける赤ちゃんもいます。

また、夜10時間以上連続して寝ているにもかかわらず、朝の授乳時もなかなか目がすっきりと覚めず、半分眠った状態でおっぱいを飲む子もいます。夜充分に寝ているはずなのに、お昼寝の時間も5時間以上・・・なんて、ほぼ一日中寝ているような赤ちゃんもいるようですね。

時間通りでなくてもOK

もちろん、毎日同じ時間に寝て同じ時間に起きる必要はありませんし、夜中の授乳は、いつも時間を決めて赤ちゃんを起こして飲ませる必要もありません。赤ちゃんの体調やお母さんの体調に合わせて、臨機応変に時間を変えることも、赤ちゃんの元気を作っていくのです。

何より、赤ちゃんがしっかり寝てくれるとお母さんも熟睡することができますし、お母さんが熟睡できて体調管理ができるようになると、赤ちゃんが起きているときは楽しくたくさん遊んであげられますよね。

体重増加をチェックしてみよう

とは言うものの、赤ちゃんが食事よりも睡眠を優先させているのだとしたらどうでしょうか。しっかりと大きく成長しなくてはいけないこの時期に、「眠たいから・・・」という理由で食事を抜いているのだとしたら困りますよね。

赤ちゃんが寝過ぎかもしれないと思われるときは、赤ちゃんの体重増加をチェックしてみましょう。体重があまり増加していない場合は、夜もちょっと起こして授乳する方が良いと思われます。

赤ちゃんの体重が増えすぎて肥満?増えない・減るのは異常?誕生から1歳までの赤ちゃんの平均体重の推移を月齢ごとの成長とともに解説。体重の測り方や離乳食や母乳など、赤ちゃんの食事量についてもアドバイス!
赤ちゃんの体重増加の目安

授乳間隔の目安

赤ちゃんは体が小さいにもかかわらず汗の量は大人とほとんど変わりませんので、一晩中何も水分を補給しない状態で過ごしてしまうと、体の水分量が不足してしまい、脱水症状を起こしてしまいます。

授乳間隔があまり長くなりすぎると、赤ちゃんの体重増加に影響するだけでなく、脱水症状に陥ってしまう可能性がありますので、尿の量があまりにも少ないときや色やにおいが強いときは、赤ちゃんを起こしてでもミルクやおっぱいをあげる方が良いでしょう。

赤ちゃんの授乳間隔の目安

赤ちゃんの起こしかた

脱水症状気味の赤ちゃんや体重増加が芳しくない赤ちゃんは、起こしてでも授乳する必要があります。ですが、すやすやと気持ちよさそうに寝ている赤ちゃんを起こすのはかわいそうな気もしますし、眠りが長い赤ちゃんは起こしてもなかなか起きてくれないこともありますよね。

どのような方法で赤ちゃんを起こしたらよいのか、いくつかご紹介いたします。

赤ちゃんを無理なく起こす方法

  • かけている布団を取る。
  • スリーパーや靴下を着ている場合は、外して少し涼しくする。
  • 足の裏をくすぐってみる。
  • 水でぬらしたタオルなどで、顔を拭いてみる。
  • 赤ちゃんに、「おはよう」と声をかける。

寝すぎると絶壁になってしまうのか…?

赤ちゃんが寝過ぎていると、発育不良や脱水状態だけでなく、後頭部の形が平たくなってしまうのではないかと心配するかもしれません。眠る時間が長い、つまり、頭を布団に押し付けている時間が長いと『絶壁』になってしまうのでしょうか。

絶壁はどうして起こる

絶壁には、『先天性』のものと『後天性』のものがあります。『先天性』の絶壁は、遺伝によるもので、お父さんやお母さん、また、おじいちゃんやおばあちゃんの頭の形が遺伝して、後頭部のふくらみが少ない状態になってしまうことです。

それ以外にも、お腹の中でいつも同じ方向を向いていた場合や、産道を通るときに強い圧力がかかり、赤ちゃんの頭が押されてしまったときも、絶壁になる可能性があります。最近では、お産を少しでも軽く短くするために『吸引分娩』などの方法で分娩をサポートしていきますが、この『吸引分娩』の際吸引力が強すぎるときも、赤ちゃんの頭の形に影響を与えてしまうとも…。

『後天性』の絶壁は、赤ちゃんの頭の骨が柔らかいために起こります。同じ部分に連続して圧力がかかり、頭の一部が平たくなってしまうのです。赤ちゃんの習慣や頭の微妙な形により、向きやすい方向ばかり向いてしまうと、絶壁になりやすくなってしまいます。

対策

先天性の絶壁は防ぐ方法がありませんが、後天性の絶壁は、月齢に合ったドーナツ型の枕を使用したり、バスタオルなどをたたんで赤ちゃんの背中に差し込み、いつも同じ方向ばかり向かないようにし、ある程度防いであげましょう。

海外でメジャーな治療例ですが、余りにも絶壁がひどいと思われる場合は、専門の病院でヘルメットを着用するなどの治療を受け改善することもできます。その場合は、赤ちゃんの頭の骨が軟らかい時期に治療を受ける必要がありますので、生後3~4ヶ月までには病院や治療施設を訪れるようにしましょう。

赤ちゃんの頭の形は、生後まもない頃は歪みやすいのです!どんな原因で、どんな風に歪んでしまうのか、いつまでなら治る可能性があるのかを解説します。併せて、絶壁や歪みを治せる時期や治し方もご紹介。

寝すぎる原因

では、寝過ぎる赤ちゃんの寝過ぎの原因について探っていきましょう。

睡眠環境が良い

あまりにも眠り心地の良い環境にいるため、ついたくさん寝てしまうのかもしれません。静かで湿度・温度ともに快適な環境にいるなら、大人も心地よくて長寝してしまいますよね。眠りすぎているときは、窓を開けて外の風を取りこんだり、エアコンを切って、多少不快な環境にしたりするのも良いでしょう。

個性

元々たくさんの睡眠を必要とする体質(個性)なのかもしれません。そのような個性の赤ちゃんは、大人になっても8時間以上眠ってしまうかもしれませんね。

体調不良

発熱や体調不良で、頭がなんとなくぼんやりしたり、体がだるくて起きることができなかったりする可能性もあります。いつもよりも顔が赤いときや、体が熱っぽいときは、赤ちゃんが病気にかかっているのではないかチェックしてみましょう。

発熱やおしっこの色や量をチェックする

体温を測り、37.5度以上あるときは、もしかしたら風邪や感染症にかかっているのかもしれません。こまめに水分を与えながら、体温が38度以上に上昇するときは病院に連れて行って診察を受けて見ましょう。

赤ちゃんは汗を大量にかきますので、水分が不足して微熱が出ているのかもしれません。おしっこの色や量をチェックして、色が濃すぎるときや飲んでいる量と比べて出ている量が少ないときは、意識して水分を多めに与えるようにしましょう。

新生児黄疸の疑い

白目の部分が黄色くなっていませんか?もし黄色くなっているなら、『新生児黄疸』の可能性もあります。9割以上の赤ちゃんに生理的な黄疸症状が見られますが、通常は生後1ヶ月を過ぎたら症状は落ち着き、肌や白目の黄色も正常に戻ります。1ヶ月を超えても黄疸症状が見られるときは、すぐに病院に連れて行き、専門の治療を受けるようにしましょう。

発達に問題がある可能性は?

発達に問題のある子のパパママの中には、赤ちゃんの頃を振り返ってみるて「そういえば良く寝ていた」と記憶する人もいます。ですが、もちろん寝すぎるというだけでは何も判断材料とはなりませんし、1歳~1歳半を過ぎないと本当に発達に問題がある疑いはもちろん診断にも至りません。

発達に問題がある可能性のある症状として、寝すぎ意外によく言われる特徴としては…

などがあります。

発達に問題があるのも個性のひとつと表現されることもありますし、診断に至るまではまだまだ先なので心配しすぎるのも良くありませんが、赤ちゃんが0歳児のときは、どのような傾向があるかを母子手帳などにメモしておくことで、我が子の傾向や興味などを引き出す手掛かりにもなります。

脱水症状と体重増加さえ注意すれば、寝過ぎてもほぼ問題なし!

しっかり寝てくれる子は、しっかりと成長していくことが多いのは事実です。ですが、お母さんやお父さんは、「脱水症状に陥っていないか」「体重がきちんと増えているか」の2点だけは、きちんといつでも把握するように心がけてくださいね。