赤ちゃんの外食デビュー!望ましい場所や月齢、シチュエーション
慌ただしく新生児期が過ぎ、赤ちゃんとの生活にもリズムが生まれ、ママの体も落ち着いてくる生後2ヶ月~3ヶ月。
そろそろ外食デビューをさせたいと思うママも多くなる時期ですよね。ですが、赤ちゃんが突然泣いたり、パニックになったりすることを考えると、「周りに迷惑をかけないで外食するのは難しそう・・・」とちょっと消極的な気持ちになってしまうのではないでしょうか。
赤ちゃんの外食デビューはいつからが望ましいのか、またどのようなお店を選べば良いのか、そして、外食するときに注意をしなくてはならないことについて探っていきましょう。
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赤ちゃん連れで行けるかお店に確認する
赤ちゃんの外食デビューはいつからが良いのかは、お店の対応や構造にもよります。完全個室で座敷もしくはベビーベッドを設置できるようなレストランなら、生後すぐの赤ちゃんでも対応可能です。
ですが、完全個室の場合でも、隣室と近い構造になっているならば、赤ちゃんが大泣きしたときに声が聞こえてしまいますので、お断りされることもあるでしょう。
まずは、外食しようと思っている店に問い合わせ、赤ちゃんの月齢を正直に話してみましょう。赤ちゃんには『絶対』ということはないので、予約する際に「うちの子は絶対に大泣きしません」とか「騒ぐことは絶対にありません」と確約することは不可能です。
迷惑が掛かっても問題ない相手と行く
赤ちゃんが突然大きな声で泣きだしたとき、室内でうんちをしたとき、ママやパパ、おじいちゃんやおばあちゃんなら「かわいらしい」とほほ笑んで見ることができるかもしれませんが、家族以外の人と一緒に外食に行くとするならば「なんてうるさいんだろう」「食事中なのにニオイが臭い」と言葉にしなくても不快に感じる可能性はあります。
また、昔と比べると外食することは特別なことではなくなっています。ですが、高齢の方と一緒に出かけようとするなら「赤ちゃんが小さいのに外食したいなんてわがままだ」と批判的な目で見られてしまうかもしれません。
誰と一緒に行くか、そして、その相手にどこまで迷惑をかけられるか、無礼を許容することができる年齢・性格の人かということも、赤ちゃんや子どもを連れて外食するときに考慮しなくてはならない要素となります。
赤ちゃんを連れていくことができるお店・できないお店
お店を選ぶときはまずは正直に赤ちゃんの月齢・年齢を告げ、「連れて行っても良いか」と直接尋ねることが必要です。
前もって席の予約をしておくなら、赤ちゃんに便利な個室を取ってもらうことや、ベビーカーを置きやすい位置のテーブルに案内してもらうことができます。
ファミリー系の店がおすすめ
やはり同じような赤ちゃんや子ども連れのファミリーが多いお店が、気楽で便利です。もちろん常識の範囲内ですが、少々騒いだり泣いたりしても声がかき消される程度の喧騒が好ましいと言えるでしょう。
とは言うものの、ファミリー系のお店でも、完全禁煙になっていないお店も少なくありません。分煙になっている場合でも空間がしっかりと区切れていないので、お店全体になんとなくタバコのにおいが漂っているところもあります。
予約するときは、お店の詳細情報を事前にチェックし、できれば完全禁煙になっているお店を選ぶようにしましょう。
ファミリー系でも子どもの年齢が高いところはNG
ファミリー系のお店だと言っても、場所や店舗によっては、大人か中学生以上の子どもしかいないお店もあります。また非常に静かで、スプーンの音も響いてしまうようなお店もあります。
お店に問い合わせて「うちは小さなお子様や赤ちゃんも大丈夫ですよ」と言われても、実際には小さな子どもや赤ちゃんがおらず、気まずい思いをすることも少なくありません。
初めて行くお店のときは、口コミなどをチェックして、おおよその客層や雰囲気を知っておく方が良いかもしれませんね。
飲酒している人や喫煙者が多い居酒屋はNG
最近、子どもや赤ちゃんを連れて行く大人が増えています。居酒屋でも子ども用のメニューや子ども用の椅子を用意していたりして、もっと気楽に利用してもらおうと対策を練っています。
そのような流れになってきたとはいえ、やはり居酒屋は大人が気軽にお酒を飲んだり食事をしたりする場所ですので全席喫煙可になっていることが多く、小さな子どもや赤ちゃんの体にもタバコの煙が入っていきます。
子どもの健康を考えるなら、居酒屋はNGと言えるでしょう。
また、居酒屋は本来静かに食事をする場所ではありませんので、お店側は禁止をしているとしても、お酒を飲んで騒ぐ人も少なからず存在します。
そのような様子を子どもに間近で見せることは、教育的に良いとは言えないのではないでしょうか。
人が少ない時間帯を選んで入店する
人気のお店や話題のお店に行きたいとき、静かそうな雰囲気だけれどちょっと気になるお店に行きたいときは、人が少ない時間帯を選ぶことで、赤ちゃんや小さい子ども連れで行けることもあります。
お店によって混む時間帯は異なりますが、一般的には、食事系の店なら平日15時~17時、デザート系の店なら曜日に関わらず午前中か19時以降が空いています。
絶対に赤ちゃんや小さな子どもNGのお店もある
電話で問い合わせたときに「○歳以下のお子さまはご遠慮いただいております」と言われるなら、その年齢に満たない場合は子連れの外食はあきらめるようにしましょう。
子どもOKのお店でも、ドレスコードがあるお店や食事の取り分けができないお店は静かにしなくてはならないことが多いので、子連れで行かない方が良いでしょう。
外食の際に持っていくもの
赤ちゃんや子どもが連れていけるお店に、事前に子どもの月齢・年齢を伝えて予約を取ったなら、さあいよいよ楽しい外食に出かけましょう。
でも子どもが小さいと言うことは、様々なシチュエーションを想定して準備しなくてはならないということでもあります。何を持っていくなら、より快適に外食をすることができるでしょうか。
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ミルクを作るための調乳用品
赤ちゃんがまだミルクやおっぱいを飲んでいる時期なら、哺乳瓶や粉ミルク、ポットに入れたお湯を忘れずに持っていきましょう。
赤ちゃんが眠たくなったときや機嫌が悪くなったときも、大好きなミルクがあれば機嫌よく過ごすことができます。粉ミルクは分包のものもしくは固形状のものを持っていくと便利です。
機嫌よく過ごしてもらうためのおやつ
赤ちゃんが好きなおやつも、赤ちゃんを機嫌よく過ごさせるための必須アイテムです。赤ちゃんも慣れない場所で情緒が不安定になることもありますので、いつもよりも多めにお気に入りのおやつを持っていく方が良いでしょう。
ただし飲食店は本来、食べ物や飲み物の持ち込みは禁止しています。もちろん多めに見てくれることが殆どとは言え、赤ちゃんや小さな子どもであっても例外ではありません。
調乳するときやおやつを与えるときは、お店の人に一言「ミルクを飲ませても良いですか?」と許可を求めるようにしましょうね。
普段使っているスプーンやフォーク
赤ちゃんのスプーンやフォークは、普段使っているものを持っていく方が良いでしょう。お店から借りることもできますが、いつも使っているものと比べると大きくて口に入りにくかったり、材質が異なるために赤ちゃんが食べるのを嫌がったりすることもあります。
スプーンやフォークを使い捨ての袋もしくは専用のケースに入れて、持ち歩くようにしましょう。
落としても音のしないプラスチックの食器
赤ちゃんに取り分けたものを入れる食器は、お店に借りることができます。ですが、赤ちゃんが自分で食べる場合や、手を伸ばしてテーブルのものを触りたがる場合は、お皿が割れてお店に迷惑をかけてしまう可能性があるので、プラスチック製の落としても大きな音がしないものを持っていくようにしましょう。
食べやすいサイズにできるキッチンはさみ
食べ物を一口大に切って、赤ちゃんが食べやすいようにするために、赤ちゃん用のキッチンはさみ(刃の部分がプラスチックになっていることが多い)を持っていくのも良いでしょう。
うどんやスパゲッティなどの長いものを短くするのにも使えますよ。
赤ちゃんの事故を防ぐ椅子ベルト
ガードがついた椅子を貸してもらえる場合は問題ないのですが、赤ちゃんガードがない子ども用の椅子や普通の椅子に座るときは、体が前に倒れたり、横からずり落ちたりしないように、椅子用のシートベルト『椅子ベルト』を持っていく方が良いでしょう。
赤ちゃん用品専門店やネットストアでは様々な種類の『椅子ベルト』が売られていますが、装着が簡単でかさばらないもの、赤ちゃんの腰の部分だけでなくお腹の上までしっかりと支えることができるものを選ぶようにしましょう。
また、椅子ベルトを忘れたときは、抱っこ紐を代用して、赤ちゃんの体を支えることができますよ。
ウェットティッシュ・紙ナプキン・エプロン
赤ちゃんが自分で食べる練習をしている場合は、どうしても周辺や赤ちゃんの手足・顔を汚してしまいます。
お店の人に持ってきてもらうのも良いですが、なるべく家族内で処理をするためにも、ウェットティッシュや紙ナプキンなどは多めに持っていくようにしましょう。
また、エプロンも必須です。お店によっては紙のエプロンをくれることもありますが、赤ちゃんがカサカサという紙の音が気になってしまったり、首の回りがかゆくなったりして、満足に食事が出来ないこともあります。
普段使用するエプロンを持っていくか、タオルをクリップで留めたりして、赤ちゃんが快適に食事を楽しめるようにしましょうね。
赤ちゃんと行くお店はどんなジャンルのお店がベスト?
赤ちゃんと外食に行くお店は、どんな食べ物を提供するお店が良いでしょうか。
赤ちゃんの消化に良いうどん屋さん
もちろん、月齢によっても異なりますが、消化しやすく脂肪分が少ない食事が良いでしょう。小麦粉アレルギーの赤ちゃん以外におすすめなのは、『うどん』屋さんです。
うどんは消化も良く、味付けもシンプルなので、離乳食が終わった赤ちゃんに適した食事だと言えるでしょう。
ただし、長いうどんをそのまま食べることは難しいですので、赤ちゃん用のキッチンはさみを持っていくようにしましょうね。
シンプルな味付けの和食レストラン
将来的に生活習慣病を予防するためにも、なるべく薄い味付けのものを食べさせたいですよね。お子さまランチ的なものも良いですが、ハンバーグや揚げ物、チキンライスなど、塩分と脂肪分が高いものばかり入っていることが多いのでどうしても子どもが食べたいと主張するのでなければ、できれば避けておきたいものです。
自分で食べられるようになった赤ちゃんや小さな子どもを連れて外食するときは、シンプルな味付けの和食が食べられるお店を選ぶ方が良いかもしれません。
デパートの子ども用品のフロアにあるレストランやカフェ
デパートの子ども用品を打っているフロアにあるレストランやカフェは、子どもや赤ちゃん連れの親が入りやすいように工夫されていることが多いです。
月齢や離乳段階別の離乳食がメニューにあったり、アレルギーを持つ子どもに対応したメニューもあったりすることがあります。何と言っても、赤ちゃんや小さな子どもが多いですので、入りやすいだけでなく、親も子どももくつろげることが嬉しいですよね。
赤ちゃんとの外食は、周囲の人への配慮が大切
子どもがある程度の年齢になったら、心から外食を楽しむことができるようになりますが、まだ、行動が予測しがたい赤ちゃんや小さな子どものときは親や子どもが心地よく過ごせることよりも、周囲への配慮・周囲が心地よく過ごせることが大切だと言えます。
本当に赤ちゃんや小さな子どものことを考え、赤ちゃんや子どもが居心地良く過ごせる環境を選ぶなら、最善の選択肢は『自宅のテーブル』になるはずです。
それを敢えて『外で食べる』という選択を行うわけですから、居心地の良さを追求するのではなく、社会性を育てるための1つの教育として、周囲に気を配ることを親が教えていかなくてはならないのです。
そのためには、親が率先して、周囲に気を配っていること、迷惑な行動はとらないことの手本を示していかなくてはなりません。