胎教に絵本が大活躍!ママと赤ちゃんのコミュニケーション
妊娠中、おなかの赤ちゃんに音楽を聞かせたり、声をかけてみたり、絵本を読み聞かせてみたりする。妊娠中の芸能人だったり、先輩ママは「胎教はいい!」と言いますよね。実際おなかの中にいる赤ちゃんに効果はあるのでしょうか?胎教とは、教えるという字を使いますが、どちらかといえばおなかの赤ちゃんとママとのコミュニケーションを指します。声をかけたり、なでてみたり、音楽を一緒に聞いたり…。でも、これって生まれてからでもいいんじゃない?と思いますよね。
漠然としたイメージしかない「胎教」には、実はこんな効果があるんです。妊娠中ならぜひ試してみたい、胎教とその効果についてを詳しく見ていきましょう!
胎教に絵本が良い理由~生まれる前も後も読み聞かせで絆を深めよう~
おなかの中の赤ちゃんは外の世界を見ることはできませんが、外の世界の音を聴くことができます。実際、おなかの中で10ヶ月を過ごす赤ちゃんは毎日ママの声を聴いて生活しています。そして、ママの次によく耳にするであろうパパの声ももちろん聴いています。だからこそ、生まれてすぐに赤ちゃんはママとパパの声を聴き分けられると言われているんです。
さて、そんな赤ちゃんの「聞く」能力を使って、胎教・コミュニケーションをとるわけですが。中でもいいといわれているのが絵本の読み聞かせです。なぜかというと、赤ちゃんはママの声を聴くと心拍が上がるからです。この心拍が上がるというのは赤ちゃんの未熟な脳に刺激を与え、成長を促す効果があるといわれています。
- 絵本の読み聞かせで赤ちゃんの発育が良くなる5つの理由
絵本の読み聞かせが赤ちゃんの発達に与える影響を解説します。知っているようで、意外と知らない読み聞かせの効果。新生児からでも好影響がある5つの理由を紹介します。
胎教や絵本の読み聞かせの効果とは?
ママの声を聞かせてあげることで、赤ちゃんの脳の成長を促すなら声掛けでも十分では?実際声掛けでも確かにOKなのですが、一人でずっとおなかに向かって話しかけるにも限界があります。その点、絵本であれば適度な時間で、またママ自身も楽しめるというメリットがあるんです。
ちなみに、この胎教での絵本読み聞かせをしたママは産後鬱になりにくいという意見もあります。医学的、科学的には実は胎教に関してははっきり効果があるといわれているわけではありません。ただ、生まれる前から母親であることの自覚、そして自分の子供であるという愛情を育てる効果はあるといわれており、絵本を読むことはママがリラックスし、育児への不安を取り除くと期待されています。
絵本の読み聞かせはいつからはじめる?
明確に胎教はこの時期から始めればよい!というのはありません。妊娠中の赤ちゃんについてはまだまだ未解明な部分もたくさんあり、外からの影響がどれほど出てくるのかというのもまだまだ未解明な部分が多いのです。
妊娠した時から赤ちゃんとママはつながっています。妊娠が分かった時から開始してみてもいいのかもしれません。一般的にはママの体調が安定する安定期から開始した方やつわりが収まってから開始したママが多いようです。
とはいえ、絶対にやらないとダメ!ということはありません。ママが思いついたタイミングで、思い出した時にやってみるのが一番です。胎教とはいえ、勉強したりさせたりするわけではないので、気楽にリラックスしてやることが一番大事です。
0歳への赤ちゃんへの読み聞かせも推奨
胎教にはメリットがあるわけですが、もちろん生まれたばかりの0歳からでも絵本の読み聞かせはおすすめです。
生まれたばかりでは目もあまり見えず、泣くことしかできない赤ちゃんですが、外に出た瞬間から様々な刺激を受けて成長しています。ママが絵本を読み聞かせしてあげる、声掛けをしてあげるというのはまさに赤ちゃんにとってはリラックスした状態で脳に刺激を受ける瞬間です。見えていなくても、赤ちゃんに絵本を読んであげるのは親子の成長、絆を深めるコミュニケーションにつながります。
また、赤ちゃんに胎教や0歳児のころに読み聞かせをすると「夜泣きが少ない」「体の発達がはやい」「言葉を覚えるのが早い」「情緒が安定している子になりやすい」といった話もあります。科学的根拠はないとされていますが、絵本の読み聞かせは赤ちゃんにとって楽しい素敵な遊びですから、
どんどん読んであげて損はないでしょう。
胎教に良いオススメ絵本&アプリ10選
こんなにメリットがある胎教の絵本読み聞かせ。絵本といってもかなりの数がありますから、まずはよく知られているものから始めてみるのがいいかもしれません。また、自分が小さいころ好きだった絵本なら懐かしい気持ちに浸りながら楽しく読み聞かせもできるのではないでしょうか?
誕生後、赤ちゃんでも楽しめる絵本
はらぺこあおむし
作・絵:エリック=カール 約:もり ひさし 出版:偕成社
日本では知らない人はいないというほど有名な絵本ではないでしょうか。うまれたばかりの赤ちゃんや幼稚園年長さんまで楽しめ、絵もカラフルで非常に子供が引き込まれる絵本です。赤ちゃんの感性を刺激するという点でも、オススメの絵本です。
ぐりとぐら
作:中川李枝子 絵:大村百合子 出版:福音館書店
お料理大好きなネズミのぐりとぐら。小さいころにママも一度は読んだり聞いたりしたことがあるのではないでしょうか?シンプルでかわいらしい絵と、テンポのいいストーリーが魅力的な絵本です。また、シリーズもたくさんあるので好きなお話を探すのもいいですね。
ノンタン にんにん にこにこ
作・絵:キヨノサチコ 出版:偕成社
絵本や昔はアニメにもなったノンタン。わんぱくなノンタンがいろんなことに挑戦する絵本です。絵がかわいらしく、小さい子供にもわかりやすい表現のため、生まれてから幼稚園・保育園のお子さんまで楽しめる絵本ですね。シリーズもたくさんあるので、お子さんの成長に合わせて、ノンタン絵本を読み聞かせてあげるのもいいかもしれません。
ママも好きになれる絵本
どんなにきみがすきだかあててごらん
作:サム・マクブラットニィ 絵:アニタ・ジェラーム 訳:小川仁央
出版:評論社
もともとは英語の絵本ですが、日本でも大人気となり翻訳された絵本です。
大きなウサギと小さなウサギがお互いのことをどれだけ好きかを伝え合う掛け合いがたのしく、読んでいて思わず笑顔になれる絵本です。ママがよむとすこしウルっとくる場面も…。
また、この「どんなにきみがすきだかあててごらん」には春・夏などのシリーズがありますので、そちらも試したいですね。
ちいさなあなたへ
作:アリスマン・マギー 絵:ピーター・レイノルズ 訳:なかがわ ちひろ
出版:主婦の友社
45万部を突破したベストセラーで、今なお人気の絵本です。
ママが赤ちゃんをどんなにおもっているかを表現した絵本で、妊娠中のママでもおなかの赤ちゃんへの愛情がグッと強まるような内容になっています。胎教、産後、大きくなってから。ずっと読み聞かせてあげたい1冊です。
おおきな木
作:シェル・シルヴァスタイン 訳:村上春樹 /あすなろ書房
ロングセラー絵本が村上春樹さんの訳で復刻されました。大好きな坊やのために、自分のリンゴの実や枝、そして幹さえも与え続け、切り株になってしまうおおきな木。成長し、変わっていく少年。それでも木の愛情は少しも揺らぐことがありません。相手を愛するということはどういうことなのか、考えさせられる絵本です。子どもの頃読んだ方も、大人になった今なら読み方が変わるかもしれません。これからの長い子育てのために、一家に1冊あると優しい気持になれそうです。
そんなに難しくありませんから、英語版を自分で訳しながら解釈していくのも面白いかもしれません。
英語の絵本
Pat the bunny/日本名:ぱたぱたバニーPut the Bunny
作:ドロシー・クンハート 訳:すえよしあきこ
出版:講談社
アメリカで人気の絵本で、日本人でも比較的簡単に読める英文で構成されています。
何より特徴的なのは、物語に出てくるものに実際に触れられるという点。例えば「pat the bunny」(うさぎをさわってごらん)というシーンでは、同ページにフワフワのウサギがいるので、そこに触れることができます。鏡やおひげなど、実際にやって楽しめるので胎教中のママでも飽きず、赤ちゃんが生まれた後でも楽しく読み聞かせができるのではないでしょうか?
シリーズもたくさん派生しており、実際のウサギのぬいぐるみ付きの絵本も売られています。派生作品も非常に子供が聞き取りやすい英語、大人が読みやすい英語でできているので、幼いころから英語に触れる機会を作ってみてもいいかもしれません。
絵本以外にこんなものの読み聞かせしたい
絵本じゃなくても、ちょっとした詩を読むのもいいかもしれません。特に妊娠中のママにおすすめしたいのは「わたしがあなたを選びました」という詩です。
わたしがあなたを選びました
作:鮫島浩二 絵:植野ゆかり 出版:主婦の友社
これは、おなかの赤ちゃん目線でママやパパに語り掛けるような詩になっています。作者は産婦人科医だからこそ、ママやパパに赤ちゃんの思いを伝えることができたんだろうなと思う詩です。妊娠中だからこそ読んでほしい、心に響くおすすめの詩です。
注意してほしい、この詩を送るタイミング
いい詩だからこそ、妊娠中の方に送りたい詩ですが、この詩を嫌う方もいるということを覚えておいてほしいと思います。
例えば、妊活中のママだったら、これを送られてしまうと「私は選んでもらえなかったんだ」と思う方もいらっしゃるでしょう。あくまでこれは「無事に妊娠、出産まであと少し」「無事に出産した」という方に限定したものであるということだけは注意しましょう。
妊娠・出産というのは非常にデリケートです。良かれと思ったことが裏目に出ないように、誤解を招かないように気を付けましょう。
おすすめの絵本アプリは?
最近はスマートフォンや、タブレットを使ったアプリケーションによる絵本も流行っています。絵が動いたり、音が鳴ったりするとやっぱり赤ちゃんの食いつきも違ってきます。
童話や昔話の絵本がたくさん入っているアプリです。何より魅力的なのは『プロによる読み聞かせ』が入っています。ママが読んであげた後「子供が自分からよみたい!」と思った時にプロの音声で読み聞かせが入っていることで、文字を理解し、場面を理解するという成長にもつながりますね!
無料で何冊か読めますが、月400円でどの絵本でも読み放題のプランがあります。何冊も買ってかさばるよりも、お手頃です。
こちらも、絵本がスマホでよめるアプリです。が、ブックるとのちがいは「図鑑もある」ことです。
こちらは子供向けアニメとのコラボなどもあり、絵もブックるに比べてよく動くので、2才~幼稚園・保育園のお子さんまで楽しめるような絵本・図鑑がたくさんそろっています。もちろん0歳でもたのしめる絵本もあるので、好きな本をさがしてみるのもよさそうです。ナレーションつきで、楽しく動き回るキャラクターたちは読み聞かせしている大人でも楽しめるようになっています。
- 赤ちゃんに読み聞かせたい知育にも良い絵本アプリ8選
赤ちゃんに読み聞かせたい絵本アプリを紹介します。ナレーション機能や英語読み上げ機能など高機能なデジタル絵本をiphoneとアンドロイド共通で使える無料アプリのみ厳選しました。
胎教での絵本の読み聞かせはメリットいっぱい!今からでも始めよう!
胎教による絵本の読み聞かせは、ママも赤ちゃんも楽しめる時間。生まれる前からできる親子のコミュニケーションです。メリットがたくさんあるからこそ、妊娠中からチャレンジしたい胎教ですが、生まれた後のコミュニケーションとしても絵本の読み聞かせはぜひ活用したいですね!
絵本を通じて、ママから赤ちゃんへの愛情を伝えたり、赤ちゃんの成長の手助けをしたり。妊娠中~生まれた後まで役立つ「絵本の読み聞かせ」ちょっと意識してやってみてはいかがでしょう?