赤ちゃんのよだれかぶれの治し方

赤ちゃんのよだれかぶれを防ぐ4つの対策

赤ちゃんのよだれかぶれを治したい!口の周りやほっぺに赤い湿疹ができたり、皮膚が腫れるよだれかぶれ。保湿や洗顔などの基本ケアから、スタイは使わない方が良いなど、先輩ママも実践したよだれかぶれの対策をご紹介。ワセリン、市販薬、ステロイドをどう取り入れるべきかも解説します。

赤ちゃんのよだれかぶれを防ぐ4つの対策

赤ちゃんのよだれかぶれを治してあげたい

赤ちゃんはよだれが多く、口の周りに「よだれかぶれ」ができることもしばしば。よだれかぶれは、良くなっても繰り返しできてしまうこともあるため、正しいケアでしっかり治してあげたいものです。

そこで今回は、赤ちゃんのよだれかぶれについて、その原因と対策をご紹介します。さらに、よだれかぶれはいつまで続く?市販薬は使って大丈夫?といった疑問にもお答えします。

赤ちゃんのよだれかぶれが悪化しないよう、適切にケアしてあげましょう。

赤ちゃんのよだれかぶれは口の周りが赤くなること

赤ちゃんに離乳食を食べさせるママ

「よだれかぶれ」とは、よだれが皮膚に付くことにより引き起こされる症状。口の周りが赤くなったり、カサカサしたり、湿疹のようなものができてしまったりと、症状の現れ方はさまざまです。

赤ちゃんは生後2~3ヶ月頃からよだれが出始め、歯が生えて離乳食が始まる生後5~6ヶ月頃になると、量も増えていきます。口の周りについたよだれをそのままにしたり、何度も拭き取ることで、肌に負荷がかかりよだれかぶれを引き起こしてしまうのです。

赤ちゃんのよだれの原因は?心配のない症状と関係する病気
赤ちゃんのよだれの原因は?心配のない症状と関係する病気

赤ちゃんのよだれかぶれはほっぺや目の周り、あごの下や首にもできる

よだれかぶれは口の周りに多くできますが、ほっぺや目の周りにできることもあります。それは、赤ちゃんが、口に入れた手を頬や目に運ぶためです。

また、よだれの多い赤ちゃんは、あごの下や首にまでよだれが垂れてしまいます。赤ちゃんは首が短く、しわの間によだれが溜まりがちです。あごの下や首は見落としやすいので、注意してケアしてあげましょう。

乾燥する冬や肌がデリケートな赤ちゃんは要注意

よだれかぶれによる肌荒れは、かゆみを伴うこともあることから、特に乾燥する冬や、肌がデリケートな赤ちゃんは注意が必要です。

血が流れるほどに掻きむしってしまったり、赤ちゃんが不機嫌でひどく泣く場合は、小児科や皮膚科に早めに相談しましょう。

赤ちゃんのよだれかぶれは2歳ごろには落ち着く

口周りの筋肉が発達すると、少しずつよだれの量は減っていきます。個人差はあるものの、1歳~2歳頃には、よだれの量も落ち着くのが一般的です。

また、2歳を過ぎても、よだれの多い子供もいますが、徐々に皮膚も強くなるため、よだれかぶれは起きにくくなります。

赤ちゃんがよだれかぶれになる原因

皮膚に付いたよだれを放置したり、何度も拭き取ることで、よだれかぶれが起こりますが、どうして赤ちゃんはよだれが出てしまうのでしょう?

それは、赤ちゃんの顔の筋肉が未発達なことが原因。口周りの筋力が弱く、大人のように唾液を飲み込むことができないのです。

よだれの成分が肌を刺激する

カップに入ったジュースを飲む赤ちゃん

赤ちゃんの肌はとってもデリケート。皮膚は薄く、大人の半分ほどの厚さしかありません。唾液には、消化を助ける成分が含まれていますが、その消化酵素が、デリケートな肌を刺激してしまうのです。

離乳食も悪化させる要素

離乳食を食べる赤ちゃん

離乳食に含まれる塩分も、よだれかぶれを悪化させる原因となります。離乳食が始まる頃には、よだれの量も増え、口周りについた食べこぼしがよだれで流され、あごや首周りのかぶれの原因になることもあります。

赤ちゃんのよだれかぶれを防ぐ4つの対策

よだれかぶれを防ぐには、肌を清潔に保つことが基本。日頃からの心がけが大切です。よだれかぶれは、何度も繰り返してしまうこともあるため、おうちでのケアを習慣にしましょう。

ここでは、赤ちゃんのよだれかぶれ対策をご紹介します。先輩ママが実践していた対処法も参考にしてください。

1.よだれはこまめに丁寧に拭く

よだれかぶれの予防、また悪化を防ぐためにも「気づいた時」に「こまめ」によだれを拭き取ってあげることが大切です。その際は、ゴシゴシこすらず、ポンポンと押さえるように拭くのがポイント。湿らせる程度に濡らした清潔なガーゼや、ママの化粧コットンを使用しましょう。

デリケートな赤ちゃんの肌は、よだれを拭き取る刺激で傷ついてしまうことがあります。よだれの多い時期は拭く回数も多くなりますので、優しく丁寧に拭くことを心がけましょう。

タオルではなく、ガーゼで優しく!

ゆり(20代後半)


娘のよだれかぶれがひどかったのは、生後3ヶ月の頃から離乳食が始まった頃です。わりとよだれが多い子だったのですが、口の回りや首と胸元にかけて赤いプツプツとかぶれが出ることが多かったです。

調べた結果、こまめに拭いて清潔に保つのが大事だとあったので、とにかくそれを心がけました。タオルは肌触りがよくなかったし、手口拭きではいろんな成分が入っていて不安だったので、ぬるま湯をひたしたガーゼで擦らないようポンポンと軽く叩くようにして拭いていました。

よだれかけも使っていたのですが、濡れたままだとかぶれの原因になったので、少しでも汚れたら取り替えていました。なのでよだれかけは大量に使用しました。

離乳食に慣れてきたころから自然とよだれかぶれはなくなりました。

2.スタイ(よだれかけ)はこまめに交換する

スタイを付けた赤ちゃんとよだれかけのイラスト

スタイは、赤ちゃんの定番グッズ。よだれで服が汚れるのを防ぎ、気づいた時に口周りの汚れを拭くことができる便利なアイテムです。しかし、実はそんなスタイがよだれかぶれの原因になることもあるのです。

湿ったスタイをそのまま付けつづけるのはNG。湿ったスタイが肌に密着すると、その部分がかぶれやすくなります。さらに、湿ったスタイは菌が増殖しやすく、よだれかぶれを悪化させてしまいます。常に清潔に、こまめに交換するようにしましょう。

スタイの素材も要チェック

スタイを付けることでよだれかぶれが悪化する場合は、素材が赤ちゃんに肌に合っていない可能性もあります。コットン(綿)素材は、肌に優しく、吸収力が高いのでおすすめです。

よだれが目立つようになると、当然のようにスタイを付けますが、赤ちゃんに合ったものを選び、こまめに交換して清潔に保つことが大切。なかなかよだれかぶれが治らない場合には、思い切ってスタイをはずしてみるというのも一つの方法です。

「よだれかけ」をやめると治りました!

松田なおこ(27歳)


生後3ヶ月ごろからよだれの量が増え、生後6ヶ月のころアゴに赤いプツプツができてかぶれてきてしまいました。

こまめにお湯で濡らしたコットンで拭いたりワセリンを塗ってみたのですがどんどんブツブツが増えてしまいました。これだけ清潔にしているのになぜ治らないのかと悩んだのですが、よだれかけがいつも濡れていることに気がつきました。

ちょうど寝返りをしたり、自分で手を動かしたりする時期だったので、よだれかけがあごにいつも当たってしまっていました。よだれかけをつけることをやめて、よだれはこまめにガーゼで優しくふくようにすると三日ほどで皮膚がきれいになりました。
よだれかけを使用することをやめた以降に悪化することはなくなりました。

3.こまめに保湿する

よだれをそのままにしておくと、肌が乾燥してしまいます。よだれが蒸発する時に肌の水分も一緒に出てしまうからです。乾燥は肌荒れの原因となりますので、ベビーローションやワセリンなどの保湿剤を使って、皮膚の保湿を心がけましょう。

赤ちゃんの顔に塗る保湿剤は、口に入っても問題のないものを選びましょう。赤ちゃんにも安心して使えるベビー用ワセリンもあります。ワセリンは、よだれかぶれを治す薬ではありませんが、乾燥を防ぎ、皮膚を保護してくれるので、毎日のケアに取り入れたいアイテムです。

ワセリンは便利!

りりこ(30代後半)


わが子のよだれかぶれがひどかったのは、だいたい2~3ヶ月の頃です。この頃に指しゃぶりを覚えて、一心不乱に手をしゃぶっていることが多かったです。特に口の周りによだれかぶれ多かったです。

対処法としては、やはりよだれをこまめに拭きとること。そして、保湿です。
ガーゼで優しくよだれをふきとり、その後はワセリンを薄く塗っていました。

よだれかぶれは4ヶ月を迎える頃にはすっかり良くなりました。
でもワセリンは、おむつかぶれなどにも使えるので、赤ちゃんがいるなら常備しておくと便利ですよ。

4.優しく洗顔する

離乳食の食べこぼしは、ガーゼをお湯で濡らし、肌に刺激を与えないよう丁寧に拭き取りましょう。汚れを落とすのが大変な時は、洗い流してあげましょう。

毎日の洗顔は、しっかり泡立てた石鹸で優しく洗うようにします。あごや首のしわの汚れを見落とさないよう注意しましょう。入浴後や洗顔後は、皮脂が流され肌が乾燥しがちです。保湿して、肌の潤いを守りましょう。