育児・お世話

お宮参りのときの義母への対応

お宮参りで義母と抱っこバトルを起こさないための対処法

お宮参りで義母が嫌いになるママは多い!?赤ちゃんの初めての行事となる初宮参りですが、義母が赤ちゃんを抱っこする風習への理解や認識の違いから関係が悪化することも。最初から呼ばないという選択もありですが、遠方から来てくださるなら、上手な誘い方をして悪感情が残らないようにしましょう。

お宮参りで義母との関係を悪化させないようにしよう

お宮参りは、赤ちゃん誕生後のはじめての大々的な行事と呼べるものです。遠方に義母が住んでいる場合でも、生後1ヶ月のお宮参りに合わせて、はじめて孫の顔を見に来てくれることもあるでしょう。

しかし、お宮参りをきっかけに、義両親、特に義母に悪感情を持ってしまうママもいます。もともとの性格の不一致もあるかもしれませんが、お宮参りの時期というのは赤ちゃんが産まれて間もない頃ですから、ママも義母も以いつもとは違う精神状態にあることは覚えておきましょう。

産後1ヶ月、お宮参りの時期はママのガルガル期と重なっている

お宮参りの頃は、ママは疲労が溜まっており、ホルモンバランスが崩れて情緒不安定になったり、無性にイライラしたり、他人に攻撃的になりやすい時期でもあります。通称ガルガル期と呼ばれ、「赤ちゃんを触らせたくない」「抱かせたくない」という気持ちが芽生えることもあります。

義母はお宮参りできると孫フィーバーの真っただ中なのかもしれない

孫フィーバーとは、祖父・祖母が赤ちゃんに夢中になり、他人の迷惑を顧みない言動を繰り返すことです。近くに住んでいる場合はアポなしの訪問、遠方の場合でも毎日のように電話がかかってくるようなら要注意です。

普段はお嫁さんへの遠慮や良識があるのに、孫可愛さのあまり常識外れの行動をとってしまう孫フィーバーは、ママのガルガル期と重なると非常に厄介です。

お宮参りで義母が赤ちゃんを抱っこする風習はなぜ生まれた?

お宮参りでは、義母が赤ちゃんを抱っこするのが風習・習わしです。それは理解できても、赤ちゃんから離れず1度も自分に抱かせてくれない義母に嫌悪感を抱いたり、イライラしてしまう方もいて、この「お宮参りの抱っこ」が嫁姑関係のしこりとなるケースは時折見かけます。

ですが、義母にとってはそれが当たり前の風習であり、産後の女性に抱かせるのをタブー視している可能性もあります。「意地悪された」と思わずに、まずはそうした風習が産まれた背景を知っておきましょう。

お宮参りで義母が赤ちゃんを抱っこする理由

お宮参りの時には、母親ではなくおばあちゃん、特に「父方の祖母が赤ちゃんを抱っこする」という昔からの風習があります。なぜそのような風習があるのでしょうか。

産後は出産の忌み期間であり、神前に立つことが許されなかった

昔は、出産を穢れたものと位置づけ、産後の女性は75日ほど忌み期間に入るとされていました。忌み期間中は神前に立ったり、神域に入ることはできないので、赤ちゃんのお宮参りには母親は同行せず、父方の祖母が赤ちゃんを抱っこしてお参りしていました。

最近は、義母が赤ちゃんを抱っこする習慣はまだ残っていますが、母親が家でお留守番するケースはあまり見かけません。両親と祖父母揃って赤ちゃんのお宮参りに行く方が一般的となっています。

産後のママの体調を考慮して、義母が抱っこを引き受けたから

産後の母親の体調を考慮して、義母が赤ちゃんを抱っこしていたという理由も考えられます。産後1ヶ月頃というとまだ母親の体調が完全に回復していません。母親の体調を考慮し、義母が赤ちゃんの抱っこを引き受けてくれていたのでしょう。

お宮参りで義母ではなく、ママが赤ちゃんを抱っこして祈祷したい場合はどうする?

義母が抱っこするのが風習ではありますが、現代ではこだわらない家庭も増えてきています。お宮参りでは、パパやママが赤ちゃんを抱っこしてお参りをしたいとうご家庭もあるでしょう。

お宮参りは赤ちゃんにとって初めての、そして一生に一度の大切な行事です。ご家族にとって納得のいく形で行えるのが一番ですから、その場合は義母とのコミュニケーションが大切になります。

最初からママが赤ちゃんを抱っこしてしまう

何も言わず、神社に着いたらママが赤ちゃんを抱っこしてしまいましょう。義母が「私が抱っこするよ」と言われたら、「大丈夫ですよ。今から抱っこしたら疲れると思うので、あとで代わってもらえますか」と答えましょう。よほど風習にうるさい義母でない限り、「今はそんなものか」と納得してくれるはずです。

仕切り屋の義母には事前に「私が抱っこします」と伝えておく

義母がイベント事に大張り切りするタイプや孫フィーバー中の場合は、「赤ちゃんはママが抱っこする」といった旨を事前に義母に伝えておくのも1つの方法です。

やや難易度が高いかもしれませんが、仕切るのが好きだったり、風習にこだわる義母の場合、そのままにしておくとあらゆることが義母のペースで進んでしまいます。子供に関する行事は、親である自分たちが取り仕切っていくという姿勢を「お宮参り」という赤ちゃんのはじめての行事で示しましょう。

もしママから言いにくいのであれば、パパから話してもらえるように相談してみてください。単に「自分が抱っこしたい」というだけでなく、「当日は神社が混雑する模様で疲れますので」・「暑いなか抱っこするのは大変なので」など、義母が不愉快にならないような伝え方をしましょう。

祈祷後に義母に抱っこしてもらい記念撮影してあげる

祈祷後の帰りは義母に抱っこをお願いしたり、写真館の家族写真などのフォーマルな形でなくても、義母が赤ちゃんを抱っこしている写真をスマホやデジカメなどで撮影してあげると喜んでもらえます。

せっかくお宮参りに一緒に来ていただいたのだし、義母は赤ちゃんを抱っこできるのを楽しみにしていたかもしれません。基本的にママが抱っこするのはまったく構いませんが、悪感情が残らないような気遣いが大切です。

義母が帰宅してから、「先日はありがとうございました」とお宮参りのときの写真を贈れば、義母にとっても素敵なお宮参りの思い出になるはずです。

お宮参りで義母に赤ちゃんの抱っこをお願いしたい場合はどうする?

お宮参りに父方の祖父母をお誘いし、義母に赤ちゃんの抱っこをお願いしたいのなら、さほど気を使うことはありませんが、事前に相談や確認をしておいたほうが良い点もあります。

赤ちゃんの抱っこをお願いしたい旨をあらかじめ伝えましょう

お宮参りの時に義母に赤ちゃんの抱っこをお願いした場合は、お宮参りの日程とともに事前にその旨をお伝えしておきましょう。

「お義母さんにぜひ抱っこしてほしいです」と言われて、悪い気持ちになるお姑さんはいません。また、赤ちゃんを抱っこする・しないで義母の当日の服装が変わってくる可能性がありますので、そうした意味でも親切です。

着物?洋装?義母のお宮参り当日の服装を確認しておきましょう

最近は、洋装でこられるおばあちゃんも増えていますが、赤ちゃんのお宮参りだからきっちりしたいと着物で着てくださるかもしれません。

着物の場合、洋装に比べて準備に少し時間がかかりますので、あまり早い時間のお参りにしないなど、調整できると親切です。

お宮参り当日の流れについて伝えておきましょう

お宮参り当日の流れについて、わかる範囲で事前に義母には連絡しておきましょう。お宮参りの後に写真スタジオで記念撮影をしたり、お祝いの会食をしたりすることもあるでしょう。当日のスケジュールがあらかじめ判っておくと、義母も予定が立てやすいので助かります。

お宮参りの段取りポイント!ご祈祷には予約が必要な場合もある

お宮参りの際のご祈祷には予約が必要な神社もありますし、写真撮影をする場合はほぼ予約必須と考え、事前に神社側に問い合わせておきましょう。

七五三の時期や安産祈願の戌の日には、神社が混雑することが予想されます。仏滅・大安などの六曜は良いに越したことはありませんが、大きな神社では参拝客で特に混み合う日となることも予想されます。

産後まもないママ、産まれたばかりの赤ちゃんを連れて行くことを考えると、六曜にこだわるよりもできるだけ混雑日を避けることをオススメします。

お宮参りに義母を呼びたくない場合の上手な断り方

義母と普段からあまり関係がよくないなどの理由で、赤ちゃんのお宮参りに義母を呼びたくないという場合もあるでしょう。

義母がお参りに来る気のない場合は、あまり気にする必要はありませんが、義母が一緒にお宮参りにくるつもりだった場合は、どうお断りしてよいか困ってしまいます。

家族だけで簡単にお宮参りしたいとお断りする

「小さな赤ちゃんを長く連れまわすのはかわいそうなので」「お宮参りは家族だけで近所の神社で簡単に済ませたい」という理由だとお断りしやすいです。

お宮参りは一緒できないけど、かわりに別の日程で赤ちゃんの誕生を祝うお食事会などを企画すれば、義母も納得しやすいでしょう。

ママの体調が良くないのでお呼びできないとお断りする

産後のママの体調回復具合が思わしくないので、お呼びできないとお断りする方法もあります。義母もご自身が出産した経験から、産後の女性の辛さはわかってくれるでしょう。