赤ちゃんの嘘泣きの特徴&対処法

赤ちゃんの嘘泣きの特徴と対処法!嘘泣き放置はNG?

赤ちゃんでも嘘泣きするの?涙が出ていない、泣きながらこっちを見ている気がするなど「もしや嘘泣き?」と不思議がっているママに向けて、嘘泣きの見破り方と赤ちゃんが嘘泣きする心理をご説明します。「なんだ嘘泣きか」と放置せず、できるだけ抱っこやおんぶで対処してあげてください!

赤ちゃんの嘘泣きの特徴と対処法!嘘泣き放置はNG?

赤ちゃんは嘘泣きするの?嘘泣きへの対処法と放置が危険な理由

赤ちゃんは、まだ言葉で自分の意思を伝えることができません。言葉を話すことができない赤ちゃんにとって、泣くことは、大切な自己主張の手段です。

赤ちゃんは泣くことで、お腹がすいた・眠たい・暑い・寒い・オムツが濡れているなどということを周囲に伝えようとしています。ただ、赤ちゃんは時には「嘘泣き」をすることもあります。

「もしかしてウチの赤ちゃん、嘘泣きしているのかな?」と感じている方へ、赤ちゃんが嘘泣きする理由、嘘泣きの特徴、対処法をご紹介していきます。

赤ちゃんが嘘泣きするのはなぜ?

純真無垢な赤ちゃんが、嘘泣きなんてするのか?」と驚かれる方も多いことでしょう。
しかし、初めのうちは、嘘泣きに気付かない方でも、何度か経験すると「コレは嘘泣きだ!」と直感的に判断できるようになります。

赤ちゃんが嘘泣きをする理由

ベッドの縁を掴んで泣く赤ちゃん

赤ちゃんが嘘泣きをする時は、たいていママやパパに構って欲しい時です。
ママが家事をしている時や、ママとパパが二人で食事をしている時などに、赤ちゃんは嘘泣きをして、ママやパパの気を引こうとします。

また、上に兄弟がいる場合には、ママやパパが上の子と遊んでいると、赤ちゃんが嘘泣きをして、自分の方に振り向いてもらおうとします。

「甘え泣き」とも呼ばれる嘘泣き

オムツが濡れた、寝たいのに上手く眠れないなど、多くの場合、赤ちゃんが本当に涙を流すのは不快症状を訴えるときです。

一方で、嘘泣きの多くは「寂しい」「甘えたい」という感情の表現です。
そのため、こうした不快症状に関係しない嘘泣きを『甘え泣き』と呼ぶこともあります。

赤ちゃんの「甘え泣き」わかる?本気泣きとの違いを15人に聞いてみた
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赤ちゃんの嘘泣きは、いつからいつまで続くの?

赤ちゃんが嘘泣きを始める時期や終わる時期は、その子により様々ですが、一般的な目安をご消化いします。

生後6ヶ月を過ぎたら嘘泣きの疑いあり

泣いた後で笑う赤ちゃん

生後6ヶ月を過ぎると、赤ちゃんの知能が発達し、嘘泣きによってママやパパに構ってもらおうという態度が見られることもあります。

低月齢の赤ちゃんは「快」「不快」の感情が大部分を占めています。しかし、生後6ヶ月を過ぎると、「嬉しい」「嫌い」「怖い」「触りたい」などの感情が占める割合が大きくなり、好奇心も強くなります。

そのため、「ママにもっと構って欲しい」「パパにこっちを向いてほしい」などと言った欲求が湧いてきて、振り向いてもらうために嘘泣きをするのです。

1歳になって嘘泣きが本格化する赤ちゃんもいる

一方では、1歳を過ぎてだいぶ知恵がついてきて、自分の要望を聞いてもらうために嘘泣きをするようになる赤ちゃんもいます。

中には、2歳頃になり下に妹や弟ができてママが自分に構ってくれる時間がなくなったため、ママに自分の方に振り向いて欲しくて嘘泣きを始める場合もあります。

赤ちゃんの嘘泣きはいつまで続く?

一般的には、生後9カ月を過ぎハイハイが上手になったり、1歳を過ぎて歩いたりできるようになると、自分の興味のあるものに目が行き、ママが側を離れても平気になる赤ちゃんが多くなります。

ただし、時にはハイハイをしながらわざと転んで嘘泣きをして、注目を集めようとする赤ちゃんは珍しくありません。

いずれにしても、嘘泣きはずっと続くことはありません。子供の成長する過程の中の一時のことですので、できるかぎり付き合ってあげましょう。

赤ちゃんの嘘泣きの特徴

赤ちゃんの嘘泣きには、いくつかの特徴があります。赤ちゃんの泣いている姿を見て、「もしかして嘘泣きかな?」と感じた時には、今からご紹介する嘘泣きの特徴にあてはまるかチェックしてみましょう。

赤ちゃんの側にいるママは、赤ちゃんの嘘泣きに意外と早く気付くものです。パパが中々気付かない場合は、こっそり教えてあげましょう。

涙が出ていない

涙なしで泣く赤ちゃん

赤ちゃんの嘘泣きで多いのが、「涙を流さずに泣いている」という姿です。お腹がすいていることをママに訴えたくて泣くときには、赤ちゃんは、涙を流しながら必死に泣くものです。しかし、嘘泣きの時は、涙を流さずに声だけで泣く赤ちゃんが多くいます。

ただ、涙を流すというのもある程度からだが発達してからです。生後3ヶ月頃までは、赤ちゃんの涙を作る機能が発達しきっていないことが多いので、赤ちゃんが涙を流さずに泣いていても、嘘泣きとは言えないでしょう。

また、赤ちゃんの涙を作る機能の発達スピードには個人差がありますので、生後半年ほどして、ようやく涙を流して泣くようになる赤ちゃんもいます。

赤ちゃんの嘘泣きを疑う時には、まず「涙が出ているか?」に注目してみましょう。

迫力がなく、声が弱弱しい

赤ちゃんの泣き方に感情がこもってない。いつもに比べて弱弱しいような泣き声のときは、嘘泣きの可能性があります。

赤ちゃんが、お腹がすいた・眠たいなどの欲求を訴えるために泣いている時には、「小さな体から、よくこんなにも大きな声が出るものだなぁ!」と、驚くほど大声で泣きますし、何かを訴えるような必死さが感じられるものです。

赤ちゃんの嘘泣きは、本気泣きに比べると感情がこもっていなくて迫力がないので、いつも赤ちゃんのそばにいるママなら、声の細さで嘘泣きと判るようになるでしょう。

すぐに泣き止む

笑う赤ちゃん

赤ちゃんの嘘泣きは、抱っこしたり、ママやパパが近くに行ってあげたりすると泣き止むことが多いです。

赤ちゃんの嘘泣きは、ママやパパに甘えたいという感情の表れです。もし、おっぱいが飲みたくて泣いているのなら、ママやパパが抱っこしてあげるだ泣き止むことはなく、おっぱいを飲み始めてようやく泣き止んでくれるはずです。

一方、嘘泣きの場合は、ママやパパに構って欲しくて泣いているので、ママやパパがそばにきたり、抱っこしてくれたりすると、ピタッと泣き止みます。

親を横目で見ながら泣く

赤ちゃんが、ママやパパの様子を横目で見ながら泣いている場合は、嘘泣きの可能性が高いです。

赤ちゃんがママやパパに構って欲しくて嘘泣きをしている場合、泣きながらママやパパの方を横目で見て、「こっちを向いてくれるかな?」と様子をうかがっています。

赤ちゃんが、お腹が空いていたり、眠たかったりして本気で泣いている時には、ママやパパの様子を見る余裕もなく、大声で涙を流して泣きます。親の方を横目で見ている時は、嘘泣きとわかりやすいです。

赤ちゃんの嘘泣きは放置しないで!

泣き続ける赤ちゃん

赤ちゃんの嘘泣きを放置しておくと、赤ちゃんはそのうち泣かなくなる可能性があります。しかし、それは嘘泣きをする時期が終わったのではなく、赤ちゃんが構って欲しい気持ちを我慢するようになっただけです。

ご説明した通り、嘘泣きは赤ちゃんの「構って欲しい!」という感情の表現方法です。言葉で説明できない赤ちゃんは、「どうやったらママやパパが振り向いてくれるのだろう?」と考えた結果、泣き真似という方法を発見しただけなのです。涙は出ていなくても、その気持ちは純粋なものと言えるでしょう。

赤ちゃんの嘘泣きは、放置せず、できる限り赤ちゃんを抱っこしたり、構ってあげたりするようにしましょう。

赤ちゃんの嘘泣きの対処法

赤ちゃんが嘘泣きをしている場合、ママはどのような対応をすれば良いのでしょうか。ママも赤ちゃんのお世話をしながら家事もこなさなければならないので、赤ちゃんがおきている間ずっと赤ちゃんの側にいることはできません。

ただ、赤ちゃんの嘘泣きに気付いたら、少し家事の手を止めて赤ちゃんの方に目を向けて上げましょう。

赤ちゃんを抱っこしてあげる

赤ちゃんを抱きあげる母親

赤ちゃんは、ママやパパの抱っこが大好きです。昔は、「抱っこのしすぎると抱き癖がつく」と言われ、泣いていても抱かずにそのままにするということもありましたが、最近は、「赤ちゃんを抱っこできる時はいくらでも抱っこしてあげましょう」と言われています。

家事の途中だったり、他の用事があったりするでしょうが、少しの間でも赤ちゃんを抱っこできそうであれば、抱っこしてあげましょう。

赤ちゃんの顔が見えるところに居る

赤ちゃんは、自分から見えるところにママやパパの姿が見えないと、ママやパパに来て欲しくて嘘泣きをすることがあります。ハイハイできるようになると、嘘泣きしながらママやパパの後を追いかけてくる姿も見られるようになります。

ママが用事をする部屋に赤ちゃんも一緒に連れて行ってあげると、赤ちゃんも不安な気持ちにならないでしょう。赤ちゃんの場所を室内で移動させるときには、持ち運びしやすいバウンザーが役立ちます。

赤ちゃんに後追いされるのも一時です。成長すると一人で遊ぶようになるので、今だけの可愛さと思って沢山一緒に居てあげてください。

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おんぶで家事を済ませる

おんぶで家事を済ませる

ママが赤ちゃんの側を離れただけで嘘泣きするので、家事が進まずに困っている場合には、おんぶひもで赤ちゃんをおんぶして家事を済ませるようにするのも、一つの作戦です。

赤ちゃんは、ママにおんぶされると、とても安心します。おんぶされると、安心してすぐに寝てしまうという赤ちゃんもよくいます。

赤ちゃんを一人で寝かせているために嘘泣きをされ、何度も家事を中断して赤ちゃんの様子を見にいくよりも、おんぶしてゆっくり家事をするほうがママもストレスを溜めずに済みます。

外に連れ出してあげる

赤ちゃんもずっとお家にいると飽きます。赤ちゃんが嘘泣きした時は、ベビーカーに乗せたり、抱っこやおんぶをしたりして、お散歩に連れだしてあげましょう。

ママも赤ちゃんがいつも家で嘘泣きをしていると、家事が進まずイライラしてしまうのでしょう。お散歩することは、赤ちゃんだけでなく、ママにとっても良い気晴らしになります。

赤ちゃんの嘘泣きに構ってあげられない時の秘策

赤ちゃんが嘘泣きをした時には、側にいたり、抱っこしてあげたりしてあげたいものです。ただ、ママやパパも忙しく、いつも赤ちゃんの嘘泣きに構ってあげることはできないでしょう。そんな時に、赤ちゃんが泣き止んでくれるような秘策があると、ママ・パパも赤ちゃんも助かります。

赤ちゃんの好きな音を聞かせる

赤ちゃんが聞くと泣き止むという音があります。赤ちゃんは、ママのお腹の中で聞いていた音を聞くと安心して泣き止むとよく言われます。

ママのお腹の中聞こえていた音に近いのは、「ビニール袋をこする音」・「ドライヤーの音」・「洗濯機の音」・「シャワーを流す音」・「掃除機の音」などです。私たちが耳にすると「うるさい」と感じるような音ばかりですが、赤ちゃんにはママのお腹の中で聞いていた懐かしい音なのです。

赤ちゃんの嘘泣きに気付いたら赤ちゃんの好きな音を聞かせてあげましょう。最近は、ビニール袋を擦る音がするぬいぐるみなどもあります。

赤ちゃんの好きなおもちゃを持たせる

玩具で遊ぶ赤ちゃん

産まれた頃は何も判らない赤ちゃんも、数ヶ月すると「お気に入りのおもちゃ」ができることがあります。何か、赤ちゃんの機嫌が直るお気に入りのおもちゃがあると、ママやパパもいざというときに助かります。

赤ちゃんが嘘泣きをしたら、お気に入りのおもちゃを持たせて、「もう少しで終わるから、これで遊んでいてね」と声をかけたり、「ぬいぐるみのくまさんと一緒に待っていてね!」などと優しく声をかけた上で、すぐに用事を済ませましょう。

離れていても、声や歌を聞かせる

できるだけそばにいてあげたいと思いつつ、どうしても難しいときには、赤ちゃんに対して声をかけ続けてください。

姿は見えなくても、「ちょっと待ってね~」「トイレに入ってるだけよ!」と声が聞こえているのと、姿も見えず声も聞こえないのでは、赤ちゃんの安心感が違います。ママ自身が気持ちを紛らわすために、好きな歌を大きな声で歌うのも良いでしょう。

赤ちゃんの嘘泣きを楽しもう!

産まれて数ヶ月の小さな赤ちゃんが、嘘泣きで大人達を翻弄している姿は、なんだか面白いものです。

赤ちゃんの嘘泣きは、ママやパパへの愛情のあかしであり、成長している証拠です。いつか赤ちゃんだった頃の嘘泣きを懐かしく感じることになるでしょう。

あまり赤ちゃんの嘘泣きに神経質になるのではなく、「そのうち終わるだろう」と楽な気持ちで対応してあげてください。