赤ちゃんを寝かしつける時に寝落ちすると困る
赤ちゃんを寝かしつけているうちに寝落ちしてしまうのは「育児あるある」で、多くのママやパパが経験したことがあるでしょう。ハッと目が覚めたらもう真夜中で、子供が寝ている間にやりたかったこともできず、ため息をつくママやパパは少なくありません。
寝落ちをしても、ぐっすり眠れれば目覚めもよく、疲れもとれます。しかし、寝ようと思っていなかったのに寝てしまうと、疲れが上手くとれなかったり、ストレスが溜まったりなどデメリットもあります。
やる予定だった家事が溜まってしまう
子供が小さいうちは、家事をやり終える前に手を止めてお世話をすることが多々あります。
「夕飯の洗い物が溜まっているけれど、先に寝かしつけよう」「洗濯機を回しておいて、その間に寝かしつければちょうど終わってる頃かな」と家事を残して寝落ちしてしまった時は、起きてしばらく言葉を失います。
朝起きて山積みになっている食器を洗い、洗濯機をもう一度回し、朝は朝で忙しいのに、二度手間で無駄な時間を費やす羽目になってしまいます。
二度寝できないと翌日も結局寝不足になってしまい身体が辛い
寝落ちする場合は、そもそも寝る予定ではなかったので、夜中に目が覚めてしまうことも多いです。時計を見ると夜中の3時。すぐに諦めてもう一度寝ることができれば良いのですが、困るのが目が冴えてしまったときです。
諦めて寝ようと思ったのに上手く眠れず、明け方ようやく睡魔がやってくる。こうなると、生活リズムがくずれてしまいます。
子供と同じ時間に寝たにもかかわらず寝不足になり、おまけに朝の家事も増えるというダブルのデメリットを感じる日もあるでしょう。
メイクオフしない、コンタクトのまま寝てしまうことでダメージが大きい
女性にとってメイクをしたまま寝ることは、肌にかなりのダメージを与えることになります。眠くてぐずっている子供を待たせておいてメイクを落とすのも気が引けるため、そのまま寝かしつけをして寝落ち。後悔した経験がある方も多いのではないでしょうか?
更に深刻なのがコンタクトをしたまま寝落ちするケースです。目が痛くなったり、深刻な眼球のトラブルが起こる可能性もあります。
寝落ちする気はなくても、念のために子供の寝かしつけをするまでにメイクオフを済ませ、メガネにした方が良いのは間違いありません。
赤ちゃんの寝かしつけで寝落ちしないための対策8選
寝かしつけ時の寝落ちするのを防ぐためにはどうすれば良いか?
子供の寝かしつけで寝落ちしてしまうのが困る!という方は、寝落ち対策として効果的な方法を試してみて下さい。
1.座り抱っこ・立ち抱っこで寝かしつける
「一緒に横になって寝てくれなきゃイヤだ!」という赤ちゃんは難しいですが、そうでない場合は座ったまま抱っこをしたり、立って歩きながら抱っこをしながら寝かしつけると睡魔に襲われることはまずありません。
ただし、疲れている時は、このまま自分も一緒に寝たいという誘惑に負けないようにする必要があります。
座ったり立ったりしながらの寝かしつけが不可能だという方は、横になっても肘を立てて頭を乗せていれば、枕に頭を乗せているよりは寝てしまう確率が低くなります。
肘で頭を支えます
田中美幸(42歳)
あまりお行儀は良くありませんが、私が考えた寝落ちを防ぐ対策は、赤ちゃんの横に寝ながら肘で頭を支える姿勢をキープすることです!
この姿勢で寝落ちしそうになると、腕がしびれるのですぐに起きてしまいます。そのため、長時間寝落ちすることが少なくなりました。
それでもどうしても眠い時は肘を外してしまうことがあったので、寝落ちの不安があるときは、赤ちゃんと添い寝を初めて30分後にスマホのバイブのみでアラームをかけます。絶対寝落ちしたくない日は、5分ごとに繰り返し鳴るように設定すると更に効果的です。少しでも寝れば体力が回復しているので、夜活動できます!
「寝かしつけ=横になる」ではない!
佐々木 祐子(30代前半)
赤ちゃんを寝かしつける時に、自分もついつい赤ちゃんと一緒に寝てしまうのは、自分にとってもお布団が心地よい快適な環境であることが原因です。
そのため、寝落ちしないためには自分にとって心地よい環境を作らないことが重要だと考えました。私はベットに赤ちゃんと一緒に寝転がるのではなく、立って抱っこする、身体を動かすなどして寝かしつけを行い、寝落ちを予防しました。
赤ちゃんがなかなか寝てくれず、イライラするときは、抱っこ紐などで赤ちゃんを抱っこした状態で残っている家事をすることにしました。部屋の電気はつけていても、適度に振動しますし、赤ちゃんは密着している安心感から割と早く寝てくれます。
「どうして寝ないの?」とイライラしなくて済みますし、溜まりがちな家事も片付くので一石二鳥です!
2.アラームをセットする
赤ちゃんが寝てから鳴るようにアラームをセットしておく方法もあります。これならたとえ寝落ちしてしまっても起きられます。
人間は眠りに入ってから40分~60分程度で深い眠りに入ります。寝かしつけを始めてから20分も経てば子供が寝てしまう場合は、30分後に鳴るようにアラームをセットしておきます。子供が寝るまでに時間がもう少しかかるのであれば、アラームもその時間に合わせてください。
大きな音で鳴ったら子供が起きてしまう可能性もあるので、スマホのバイブ機能がおすすめです。確実に起きることができるように、スマホをウエストの辺りに入れておいたり、肩の下に置いておくとビックリして目が覚めやすいです。
寝室から少し離れた場所にスマホを置く
うさぎちゃん(20代後半)
ついつい寝かしつけてるうちに自分が寝てしまい、やり残した家事もあるのにとモヤモヤしていることが多くありました。主人の帰宅前に寝かしつけをするのですが、私が寝てしまって主人が一人で食事をすることも多くあり反省していました。
どうすればいいかなと思い私がした対策は「ケータイのアラームを利用する」でした。もちろん子どもの近くで音を大きく鳴らすと起きてしまうので、少し離れた場所にケータイを置いて私が起きて止めにいくようなスタイルにしました。
寝かしつけから2時間後にセットして何度かこのアラームに助けられました。
アプリを利用してもOK
最近は子供の寝かしつけで寝落ちしてしまう親向けのアプリ『添い寝アラーム』が人気です。内臓センサーとマイクを利用して、声などの音、動きなどが検知されないとアラームが作動します。
他にも、寝落ち対策用のアラームはあり、電車の降り過ごしを防止する機能がついているものもあります。良い睡眠アプリがないか探してみてください。
3.子守歌を歌う・音楽を聴く
子守歌を聞かされると、赤ちゃんはスヤスヤと眠くなりますが、歌いながら眠ることなかなかできません。スムーズに寝かしつつつ、寝落ち予防になる方法です。
ポイントとして、歌う側は「この曲の何番まで!」と明確に決め、歌詞も正確に発しましょう。なんとなく歌っていると、うとうとしてきて、結局寝落ちしてしまいます。
好きな音楽をイヤホンで聞く、毎日違った寝かしつけの曲をセットして赤ちゃんの様子を楽しむなど、音楽を活かせる寝落ち防止法は色々あるので、試してみてください。
片耳イヤホン
ゆきなつこ(30代後半)
寝落ちを予防する方法として、自分の好きな音楽を片方の耳でイヤホンで聴きながら赤ちゃんに添い寝しています。
自分の好きな歌(私の場合はロックやR&B)を静かに口ずさむことで、なんとか自分の意識を手放さずに赤ちゃんを寝かしつけています。
子守唄を何も聞かない状態で口ずさんでいると逆に寝落ちする率が高くなってしまうため、音楽を聴くのは必須になっています。
片方の耳でしか聞かないので、もう片方のイヤホンはなるべく赤ちゃんから離しておかないと結構音が聞こえてくるので注意してください。
ヒーリングミュージックも大丈夫
むーちょ(40歳)
寝付きの悪い娘と一緒にゴロゴロしていると、ついつい自分もウトウトしてしまい、そのまま朝を迎えてしまう日々が続いていました。
こりゃいかん!と思い、娘がなるべくすんなり眠れて、自分も寝落ちしない方法を模索しました。そこで、ヒーリングミュージックや寝かしつけに向いている音楽を流すことにしました。
YouTubeを活用し、実験気分で毎日違う曲を試してみました。ヒーリングミュージックだとうっかり自分も眠くなってしまう可能性もありましたが、毎日違う曲にしたことで、新鮮な気持ちになります。
そしてなにより、娘がウトウトしたり、目がトロンとしてきたりする様子を観察するのが楽しくて、寝落ちすることもめっきり少なくなりました。知ってる曲なら口ずさむこともありました。
あとは、「この後起きて○○をするんだ!」という強い意思も大切です!
4.カフェインの力を借りる
効き具合には個人差がありますが、カフェインは摂取してから20分くらいすると、覚醒効果が表れます。コーヒーを飲んだのが原因で眠れなくなるという方は、カフェインの覚醒効果が期待できる体質と言えるので、寝かしつけを行う30分ほど前にコーヒーや緑茶を飲んでみてください。
さらにカフェインには利尿作用もあるので、トイレに行きたくて目が覚めるという効果もあるでしょう。
最終手段のブラックコーヒー
鈴本彩音(20代前半)
赤ちゃんを寝かし付けると同時に自分も眠くなってしまうことが悩みでした。
目薬を差したり、5分に1回アラームをセットして意識を保つなど様々な事を試しにやってみて、1番効果があったのは「コーヒーを飲むこと」です。
本来授乳中のコーヒーは良くないと言われていますが、少量であれば赤ちゃんへの影響も少ないと医師に指導されました。元々量を飲む方でもなかったので、どうしても寝たくないときは、寝かしつけの前に数口ブラックコーヒーを飲むと、寝落ちせずに済みました。
5.寝かしつけしながらストレッチ
赤ちゃんを寝かしつけをしながらでも、意識的に何かをしていれば眠くはなりません。
例えば足首をクルクル回してむくみを防止したり、思いっきり手足を伸ばしたり、布団の中でこっそりできるストレッチを行ってみましょう。腹式呼吸やツボ押しもおすすめです。
「ダイエット」などの目的があると、モチベーションも維持しやすいでしょう。
6.スマホをこっそり見る
睡眠不足に悩む方に対して「寝る前のスマホはやめましょう」とアドバイスされるのは、スマホやタブレットのブルーライトが眠気を醒ましてしまうからです。ということは、スマホを見れば眠くならないということになります。
ただし、赤ちゃんがまだ起きているうちにスマホを見れば、子供の方がスマホを気にして寝てくれません。また、目への影響も心配です。
寝かしつけでは、ベッドの中で静かになって、寝たか寝ていないか微妙な時間があります。この時間に暇をして寝落ちしてしまう方は多いので、対策としてそーっとスマホを取り出して、光が赤ちゃんに当たらないようにこっそり見ましょう。スマホの操作音を消すよう設定することも忘れないようにしてください。
ただし、当然のことながら暗闇でのスマホは大人の目にも良くありません。どうしても寝たくない日限定の対策としましょう。
7.家族に起こしてもらう
あらかじめパートナーに「30分後に起こして」と頼んでおけば安心して寝かしつけできます。
もし寝落ちしたらどうするのか、〇分後には起こすなどのルールを事前に決めておくとスムーズでしょう。
8.寝かしつけ後にやりたいことを考える
子供が寝るまでの時間に考え事をするのも、眠気に負けないためには有効な方法です。できるだけ家事など「やらなければいけないこと」は寝かしつけ前には済ませておき、「自分がやりたいこと」を意識します。
「今日こそ絶対に録画してあるドラマを観よう!」「ネットショッピングしよう!」など、やりたいことを思い浮かべていれば、ワクワクして眠れなくなります。
考え事をしていても眠くなるという方は、目を閉じないで考え事をしてみて下さい。意識的に目を開けていることで、心理的に眠くなるのを防ぐ効果があります。
赤ちゃんを1分でも早く寝かしつけるには?
赤ちゃんの寝かしつけに1時間以上かかっているようだと、親が寝落ちしてしまうのも無理ありません。
寝る態勢に入ってから寝るまでの時間が短ければ短いほど、寝落ちする確率は低くなります。様々な方法の中から、子供に合うものを見つけることから始める必要があります。
赤ちゃんを早く寝かしつけるコツ
- 赤ちゃんが寝やすい電気の明るさにする
- 昼寝の時間を調整する(午後3時以降に寝かせない)
- 朝は早めに起こす
- 夕方の早い時間にお風呂に入る
- 昼間に身体を動かすようにする
- 隣に寝て安心させる
- 親がリラックスする
- 気温調節に気を付ける
- 夕飯はあまり食べさせ過ぎない(胃腸が活発に動いていると寝付きが悪くなるため)
- 寝る前の入眠儀式を決める
- ぬいぐるみやタオルなどの安眠グッズを決める
寝かしつけの時に寝落ちするのはイヤだけど寝落ちにはメリットもある!
寝落ちしてしまうと後悔する方が多いですが、育児をしているうえではやむを得ないことであり、疲労回復のために必要だった可能性も高いです。
寝落ちをしてしまったときは、「体が睡眠を必要としてた」「むしろ良かったのかも!」と、あえてメリットに目を向けて、ポジティブに考えましょう。
睡眠不足を解消できる
寝落ちによる様々なデメリットはすべて抜きにして、ぐっすり寝た後のスッキリ感はたまりません。短時間でも熟睡できれば、体は楽になるはずです。
普段は子供を寝かしつけてから家事を済ませ、自分の時を楽しむ方も多いと思いますが、睡眠が不足すると精神的にもよくありませんし、集中力もなくなってきます。自分の時間を持つのと同じように、よく眠ることも多忙な子育て中は大切なことです。
寝落ちしたときは、「睡眠不足が解消された」とプラスに捉えるようにしましょう。
早起きして有意義な時間を過ごせる
子供と一緒に寝落ちしたおかげでいつもよりも早く目が覚める日もあります。まだ子供が寝ている間にゆっくりとコーヒーを飲んだり、ストレッチをしたりと貴重な自分の時間に充てることができます。
赤ちゃんを寝かしつける時の最大の寝落ち対策は一緒に寝てしまうこと!
育児中の疲れを効率よく回復させ、子育てを楽しむために、夜は寝る時間を赤ちゃんに合わせるというのも1つの方法です。夜早く寝た分、朝に自分の時間をとれるというメリットがあります。
「8時や9時に寝るのはさすがに早すぎる」「旦那はまだ帰ってきてすらいない」というような方は、週に1日のみ早寝する「寝落ちOKな日」を設けるのはいかがでしょうか?
あれもこれもやらなければ!と頑張っていれば、疲労が蓄積されて当然です。
週に1日でも早寝する日を設ければ、体力が回復しますし、肌の調子も良くなります。赤ちゃんと一緒に寝てしまうことは精神的なメリットが大きいはずですから、検討してみてください。