母乳にいい飲み物ランキングTOP10をご紹介!
母乳育児を頑張りたい、赤ちゃんに栄養たっぷりの母乳を飲ませてあげたいというママは、授乳中の飲み物にも気を配りましょう!
母乳が出ない、出が悪くなる原因に、水分不足が挙げられます。母乳の80%以上は水分です。赤ちゃんが母乳を飲む以上に、ママも水分を摂らなければ、だんだんと母乳は出なくなってしまいます。
今回は、授乳中のママのおすすめの飲み物を「母乳にいい飲み物ランキング」と題して紹介します。
おいしくて毎日飲める、そんなおすすめのドリンクで、授乳中の水分不足を予防しましょう!
授乳中の水分補給のポイント
出産後たくさん母乳が出ていた人でも、時間がたつと母乳が出なくなってしまう人がいます。また、母乳が出にくかった人でも、生活習慣などを改善することで母乳が出るようになることもあります。
大量に飲むのではなく、こまめに飲む
授乳中に必要な水分量は1日2,000ml~2,500mlです。ですが、一度にたくさんの量を飲むと、尿として排出されてしまう可能性があります。
水分はこまめに摂るようにしましょう。授乳した後に水分を摂るような習慣が身に着くと、水分不足を自然に予防できます。
冷たい飲み物ではなく、温かい飲み物を!
血行が悪くなると母乳が出にくくなります。冷たい飲み物は胃腸に負担がかかり、体を冷やすので、水分を摂る時は冷たいものはできるだけ避け、温めてから飲みましょう。冷蔵庫から出したものをすぐ飲むのではなく、常温にしてから飲むだけでも冷えを予防できます。
母乳にいい飲み物ランキング
水分不足を解消することで、母乳の量を増やし、詰まりにくいおっぱいを作ることができます。また母乳は血液から作られるので、血流を改善すると、質の良い母乳になります。
母乳にいい飲み物をランキング形式で紹介していきます。
1位:タンポポ茶・タンポポコーヒー
日本でお馴染みの植物であるタンポポですが、タンポポは薬草としても効果が高く、胃病に効果があるとして、中国では古来より、漢方として使われています。
ノンカフェインで、ビタミン・ミネラル・鉄分などが多く含まれ、毛細血管での血液循環を促進させるので、血行が良くなり冷えを改善してくれます。また、タラキサンシンという成分が母乳の分泌を促す効果もあります。
昔はネット販売が中心でしたが、最近では新生児・乳幼児用品の専門店やドラッグストアなどでも購入できるようになりました。
タンポポコーヒーは、コーヒーの代用品になる?
気になる味ですが、タンポポ100%だと、かなり渋く苦みが強いです。最近では種類も豊富になり黒豆などとブレンドされているものがあり飲みやすくなりました。
タンポポコーヒーはタンポポを焙煎したもので、コーヒーの風味を感じられます。しかし、あくまでコーヒー風味なので、濃いコーヒーが好きな人や、ブラックコーヒーが好みの人にはやや薄く感じるはずです。
2位:ルイボスティー
ルイボスティーは、ルイボスの葉を乾燥させて作る健康茶で、原産地の南アフリカでは不良長寿のお茶とも呼ばれるほど健康的なお茶です。ノンカロリー、ノンカフェインなので授乳中でも安心して飲めます。
体内でエネルギーを発生させて体温を上昇させる亜鉛などのミネラルが豊富で、冷えを改善してくれます。また、ストレスを軽減し安眠効果のあるフラボノイドも含まれています。
また、冷え性や貧血の改善に必要な鉄分を多く含みますので、妊娠中から継続して飲むと更に良いでしょう。値段も安く、ドラッグストアやスーパーでも購入できます。
ルイボスティーの味は?
味は渋みのない紅茶と似ていて、後味もスッキリとしているので飲みやすいです。しかし、同じ茶葉、同じメーカーのものでも、煮だし方や淹れ方によって味が変わり、濃く煮だすほどクセが強くなります。
味が苦手という人は、薄く淹れたり、はちみつを入れると飲みやすくなります。
3位:あずき茶
小豆(あずき)を炒って煮だしたお茶があずき茶です。
栄養価が高く、ノンカロリー、ノンカフェインなので授乳中でも安心して飲めます。
血液をサラサラにし、血行を促進してくれる効果があるポリフェノールは、赤ワインの約2倍、疲労回復に効果があるビタミンB1が豚肉と同量含まれ、貧血に効果的な鉄分、血の量を正常に保ってくれるカリウムも多く含まれています。
あずき茶はネット販売が中心でスーパーなどにはあまり見かけませんが、自分で簡単に作れるので、ぜひトライしてみてください。
あずき茶の作り方
●材料
- あずき……50g
- 水…………1リットル
※分量はお好みで調整してください。
●作り方
- あずきを水洗いし、中火~弱火で10分ほど乾煎りします。
(目安は炒る前より少し黒くなる程度、炒りすぎると渋くなります - 鍋に炒ったあずきと水を入れて5~6分煮だして完成です。
(水が赤い色になればOKです)
※あずきは飲みきるまで入れておくと、成分を十分抽出ができます。
たくさん炒って保存容器に入れておくと、常温で1週間ほどもちます。
炒らず、そのまま水から茹でても作る方法もあります。
あずきを8時間ほど水につけ、その水は捨て、たっぷりの水とあずきを弱火で、水が半量になるまで煮れば完成です。アクには有効成分サポニンが含まれているので、取らずに茹でるのがコツです。
あずき茶を作った後の出がらしあずきは食物繊維が豊富なので、捨てずにそのまま食べてもいいですし、スープやカレーに入れたり、サラダのトッピングに使ったりといろんな料理に活用すれば、あずきの栄養を余すとこなく摂取できます。
あずき茶の味は?
原料が小豆ですから、あんこの香りはしますが、あんこの味はそれほどしません。すっきりしたほうじ茶のような味とも形容されますが、人によっては苦みを感じます。
あずきは産地や種類によって味が変わるので、好みの味を探してみてはいかがでしょう。
4位:ラズベリーリーフティー
ラズベリーリーフティーは、「安産のハーブ」とも呼ばれていて、バラ科のヨーロッパキイチゴの葉を乾燥させたものです。子宮口を柔らかくし、出産時の出血量を抑えてくれる働きがあることから、ヨーロッパでは妊娠後期からラズベリーリーフティーを飲用する人が多くいます。
ラズベリーリーフティーはビタミンや鉄、ミネラルを多く含むことから、母乳の栄養価を高め、分泌を良くする効果があります。産後の回復を高める効果も期待できるので、おすすめです。
粘膜の炎症を鎮める効果もあり、風邪をひいて喉が痛い時などは、ラズベリーリーフティーでうがいをすると、痛みを和らげてくれます。
かすかな甘みと酸味のある香りが特徴で、クセがなく初めての人でも飲みやすいハーブです。
大型のスーパーや新生児・幼児用品専門店などで購入できます。
5位:母乳育児サポートハーブ
母乳育児サポートハーブとは、母乳不足、乳腺炎など母乳に関するトラブルに対応したハーブを独自にブレンドしたものです。ハーブの専門家が、母乳育児のためにブレンドしたハーブティーですので、安心して飲めます。
ハーブは、「西洋の漢方」とも呼ばれていて、ブレンドして飲むことも多いのですが、ハーブに詳しくない人はどのハーブをブレンドしてよいかわかりません。中には授乳中に飲むのは好ましくない成分が含まれた種類もありますので、こうした「授乳中におすすめ」という表記があるものを選びましょう。
6位:ごぼう茶
ごぼうは言わずと知れた食物繊維が豊富な食材です。便秘を解消してくれるのはもちろんですが、ごぼう茶は乳腺炎を血液をサラサラにする効果があり、乳腺炎を予防してくれます。また、血液がスムーズに流れると体温が上昇するので、冷えも改善できます。
焙煎の仕方や種類にもよりますが、ごぼうの香りを感じます。ごぼうが好きな人は気になりませんが、苦手な人にとってはやや飲みにくいと感じやすいでしょう。
母乳の質を良くするためだけでなく、産後の便秘に悩んでいる方は、ぜひ生活の中に取り入れていきましょう。
7位:ローズヒップティー
ローズヒップは野ばらの果実を乾燥させて作るハーブティーです。鮮やかな赤色が特徴で、ビタミンCが豊富に含まれていることから、美容と健康に効果があります。
ローズヒップティーのビタミンCはレモンの約20倍、女性に不足しがちなカルシウムは牛乳の約9倍、鉄はほうれん草の約2倍、美肌効果があるとされるリコピンはトマトの約20倍も含まれています。
ホルモンバランスを整え、免疫力を高めてくれるので、授乳期には特におすすめです。
味はさわやかな酸味がきいていて、飲みやすいハーブティーです。母乳の出を良くするにはルイボスティーとブレンドするといいでしょう。
スーパーや大きいドラッグストアなどでも購入することができますが、ハーブ専門店やお茶の専門店などは種類も豊富です。店員さんはハーブに詳しいので、母乳にいいブレンドを聞いてみるといいでしょう。
8位:麦茶
麦茶は身近な飲み物の中ですが、血流改善、血圧を下げる、病気の原因といわれている活性酸素を撃退する、ストレス解消、不眠解消、むくみの解消など様々な効果があります。
血の流れを良くしてくれるので、母乳の出の悪さに悩んでいる人にとっては良い飲み物ですが、原料の大麦は体を冷やす作用もあるので、飲み方に注意が必要です。
冷やして飲むことの多い麦茶ですが、常温または温かくして飲むようにしましょう。また、ノンカフェイン飲料としてもっとも有名な飲み物ですが、水出し可能な麦茶の中には、色を出しやすいようにカフェインを含んでいる商品があります。購入する際は注意してください。
9位:青汁
青汁は野菜のビタミン・ミネラル・食物繊維・葉酸など栄養素が豊富です。青汁の原料に明日葉やケール、大麦若葉などが良く使われていますが、それらの野菜には授乳に必要な栄養素である葉酸、カルシウム、亜鉛、鉄分も多く含まれています。
授乳中は普段よりも栄養が必要ですが、料理にそれほど時間をかけられず、食事だけでは十分な栄養を摂れないこともあるでしょう。青汁を生活に取り入れれば、赤ちゃんにも栄養価が高い母乳を飲ませられます。
青汁の選び方ポイント
原材料が国産のもので農薬が使用されていないものを選びましょう。
ただし、栄養価が高くても飲み続けられなくては意味がありません。自分にとって無理なく飲めて、続けられるものを選ぶようにしましょう。
また、飲みやすいように甘味料などが入っているものがあり、中にはカフェインが含まれているものもあるので、無添加の青汁を選ぶようにしましょう。
10位:甘酒
甘酒は「飲む点滴」と呼ばれるほど栄養価が高く、ビタミンB群やアミノ酸が豊富に含まれています。ブドウ糖も豊富なので、甘酒1杯でごはん1杯分のエネルギーを補給できるので、食事ができない時などに手軽にエネルギーを補給できます。
甘酒は血流を促進する働きがあり、冷えの予防や改善にも効果があります。また、疲労回復、免疫力の向上、腸内環境の改善にも役立つため、産後の便秘の解消にもおすすめです。
酒粕で作られた甘酒にはアルコールが含まれているので、甘酒を選ぶ際には、米麹から作られている甘酒を選ぶようにしましょう。
母乳にいい飲み物番外編:牛乳と豆乳の違い
牛乳の代わりに豆乳を飲んだり、料理やお菓子作りにも牛乳の代用品として豆乳を使うことがあります。同じ「乳」がつきますが、牛乳と豆乳では栄養素がまったく異なります。
牛乳は飲み過ぎに注意
牛乳は、カルシウムが豊富で、たんぱく質を含み、身体を作る飲み物です。ホットミルクはリラックス効果もあります。ただし、脂質も多く含みますので、授乳中の飲み過ぎには気を付けましょう。
低脂肪牛乳は、牛乳から乳脂肪分をカットしていますので、日常的に牛乳を飲むという方は、切り替えも検討しましょう。
豆乳は、成分無調整を選ぶ
豆乳は牛乳に比べてカロリー、脂質は低めです。栄養価も高く、大豆イソブラボンは女性ホルモンと似た構造を持つため、産後のホルモンバランスの改善にはおすすめです。
豆乳を選ぶ際には、成分表示など確認して購入するようにしましょう。調整豆乳は飲みやすくするために糖分や塩分が含まれているので、成分無調整のものを選ぶようにしましょう。
授乳中は母乳にいい飲み物で無理なくおいしく水分補給を!
授乳中は、ストレスを溜めない生活が大事。母乳の出が悪い、母乳に良い影響があるからと「母乳にいい」といわれる飲み物を、おいしいとも思っていないのに飲むのは苦痛でしかありません。
無理せずに、自分がおいしいと思えるお茶などを、日常に取り入れるようにしましょう。もちろん、飲み物だけでなく、食べ物=食事も重要です。
同じものを毎日飲み続けると飽きてしまうという方は、朝起きて白湯を1杯、食事の時はくせのない麦茶、授乳後はたんぽぽコーヒー、リラックスタイムにはハーブティーなど、用途に合わせて飲み物を変えるのもおすすめです。
次はどんな飲み物を試してみようかな?と考えるのは良い気分転換にもなります。
赤ちゃんと密接に関われる授乳期間を楽しく過ごしてください。