添い乳のやめ方

添い乳のやめ方10選!寝かしつけの授乳を卒業するには?

添い乳のやめ方が知りたい!寝かしつけや夜間の添い乳は、便利な反面、習慣化すると赤ちゃんの眠りが浅くなったり、断乳・卒乳を難しくしたり、ママ以外の人と一緒に寝なくなったりとデメリットもあります。そろそろ添い乳を卒業したいママに向けて、添い乳をやめるための方法をご紹介します!

添い乳のやめ方10選!寝かしつけの授乳を卒業するには?

添い乳のやめ方とは?やめるタイミングはいつ?

添い乳はいつまでにやめなければいけないという決まりはありませんが、寝かしつけの時の添い乳が習慣化すると、夜泣の原因になったり、断乳時の寝かしつけに苦労するという話もあります。

また、寝る前の入眠儀式として添い乳をすると、歯磨きをせずにそのまま寝てしまう場合があります。添い乳と虫歯の関係については、はっきりとした結論が出ていませんが、「虫歯のリスクが上がる」という指摘もあるので、気になる方も多いのではないでしょうか。

生後6ヶ月を過ぎたら、添い乳をやめるかどうかはママしだい

赤ちゃんに添い乳する母親

生後間もない赤ちゃんは、3時間おきぐらいの授乳の必要があります。添い乳なら、夜中におっぱいを求めて泣いている赤ちゃんを授乳しつつ、母子ともに身体を休めることができます。

しかし、月齢とともに授乳間隔は開き、生後6ヶ月くらいになると寝る前にしっかりと授乳すれば、夜は6時間ほど間隔があきますので、栄養的には夜中の授乳の必要はなくなります。

生後6ヶ月を過ぎ、体重の増加に問題がないなら、夜間の授乳はやめても構いません。ただし、赤ちゃんが夜中におっぱいを求めてくるのは、お腹が空いたからではなく、精神的な安定を求めているケースが少なくありません。

添い乳をやめるなら、どのように寝かしつけを行うか、夜中に目が覚めたときはどう対応するかは考えておきましょう。

添い乳のメリットとデメリット

多くのママが行っている授乳法である添い乳にはメリットもデメリットもあります。両方をしっかり理解しましょう。

添い乳のメリットは楽な姿勢で授乳ができ、入眠がスムーズなこと

赤ちゃんと添い寝をしている母親

添い乳のメリットは、なんと言ってもママにとって楽な姿勢で授乳できることです。寝不足で疲れた体を労わりながら、夜間の授乳も可能です。

また寝かしつけが楽だというのも大きなメリットです。添い乳は赤ちゃんの方も乳首をくわえながらママの体温が感じられて安心できる体勢です。

抱っこをしないと寝てくれない。寝たと思ってベッドに下ろしたら泣き出す。
寝かしつけに関するお悩みが多い中、添い乳は非常に便利な寝かしつけの方法なのは間違いありません。

添い乳のデメリットは赤ちゃんの眠りが浅くなったり、ママの寝落ちリスク

添い乳は寝かしつけなどに効果抜群の方法ですが、習慣化すると寝不足やおっぱいトラブルの原因になることもありえます。

赤ちゃんが夜中におっぱいを求めてくる

添い乳での寝かしつけは非常に楽ですが、赤ちゃんにとっておっぱいが寝る前や夜中起きたときの睡眠導入になり、添い乳をしないと寝ないようになってしまう可能性もあります。

「赤ちゃんが朝まで寝てくれない」「夜泣きがひどかったけど、添い乳をやめたら治まった」というママの話もよく見受けられます。

睡眠不足が辛いママは、最初は辛いですが、思い切って「添い乳をやめる」という選択肢も視野に入れましょう。

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同じ授乳姿勢が続くことでの乳腺炎の原因になる

添い乳を行うときは、ママと赤ちゃんの位置が決まっている場合が多いです。毎日その体勢で添い乳をしていると、片方のおっぱいばかりで授乳したり、吸い付く場所が偏ります。

その結果、あまり吸わない側のおっぱいの乳腺が詰まり、乳腺炎を引き起こす可能性があります。添い乳に限らず、授乳は色々な姿勢で飲ませるのが乳腺炎を予防するポイントです。

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母乳の吐き戻しやゲップをしないことでの不快感

赤ちゃんがおっぱいを飲んだ後に吐き戻すことは珍しくありません。個人差がありますが、吐き戻しやすい赤ちゃんは添い乳のまま寝てしまうと、母乳がのどに詰まってしまう可能性もあります。

また、添い乳をしてゲップをしないまま寝ると、お腹が苦しくて、すぐに起きてしまったり、不快感から夜泣きの原因になることもあります。

赤ちゃんの虫歯のリスクが上がる

お母さんに歯磨きしてもらっている赤ちゃん

歯磨きをせず添い乳で寝てしまうと虫歯のリスクが上がるという指摘もあります。特に離乳食が始まると、母乳だけの時よりも口の中は細菌が繁殖しやすい状態です。

母乳自体に虫歯の原因があるわけではありませんが、母乳に含まれている乳糖と歯垢が混ざると虫歯になりやすいという説もあるので、寝る前に念入りな歯磨きが必要です。

ママが赤ちゃんより先に寝落ちしてしまう

添い乳はママにとっても心地よい姿勢なので、疲労がたまっている時はママの方が先に寝てしまうこともあります。しかし、寝ている時に赤ちゃんに覆いかぶさるのは非常に危険です。

添い乳をしても、赤ちゃんには大人の布団がかからないように配慮し、ベビー布団やベビーベッドの上に寝かせてあげるのが1番安全です。

添い乳のやめ方10選

添い乳での寝かしつけをやめるにはどうすれば良いのでしょうか?効果的なやめ方をご紹介します。

1.「おっぱいもお休み中」作戦

断乳時には下着をつけたままお風呂に入るというママの話を聞いたことありませんか?これは赤ちゃんにおっぱいの存在自体を見せないための作戦です。

添い乳が癖になっている赤ちゃんは、横になると無意識におっぱいを探してくわえようとします。それを止めさせるために下着をつけっぱなしにしたり、中には乳首に絆創膏を貼って「おっぱいは無くなった」と言うママもいます。

断乳するわけではなく、添い乳をやめるだけなら「無くなった」とまで言わなくても構いません。「夜になるとおっぱいもねんねするんだよ」と言い聞かせることで、寝る前や夜間の添い乳を卒業しましょう。

2.ママ以外が寝かしつけをする

赤ちゃんと添い寝をするパパ

目の前におっぱいがなければ添い乳もできません。寝かしつけをパパや祖父母などにお願いするのも添い乳をやめる方法です。

ママ以外の人と一緒に寝ることに慣れておけば、ママの体調が悪い時や下の子を出産する時など、いざという時に子供を安心して預けることもできます。

3.眠くなるまで寝かせない

添い乳をやめるためには、ベッドや布団に横になったらすぐに寝てしまう状況を作るのが効果的です。

夜寝る時間を決めてから逆算して、お昼寝をさせると習慣付けしやすくなります。9時には寝て欲しいと思うなら、お昼ご飯を食べてすぐに短いお昼寝をさせて、夕方はお昼寝なしにすれば夜は自然と眠気に襲われます。

赤ちゃんによって体力や必要とする睡眠時間に個人差はありますが、習慣付けをすることで規則正しい生活リズムをつけていくことができます。

4.昼間に思いっきり遊ぶ

おもちゃで遊ぶ赤ちゃん達

体力を消耗すれば自然に眠くなります。起きている間に沢山コミュニケーションをとりながら遊んであげましょう。お散歩や買い物に出かけたり、家の中で思いっきり身体を動かして遊ばせて体力を消耗させます。

地域の子育てサロンなどに出向いて他の赤ちゃんと遊ばせるのを日課にしているママも多いです。昼間のお出かけは準備が大変なこともありますが、赤ちゃんがたくさん遊んで夜ぐっすり眠ってくれれば、ママも十分な睡眠をとったり、リフレッシュのために時間を使えるはずです。

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5.哺乳瓶に切り替える

添い乳で眠りにつく赤ちゃんは乳首をくわえながら眠るという癖がついています。それが急に何もくわえずに眠るとなれば口寂しいのは当然なので、哺乳瓶でミルクを飲ませるのも効果的です。

お風呂上りに喉が渇いた状態で、添い乳をしながら眠るのが癖になっている場合は、喉を潤すためにミルクや白湯を入れた哺乳瓶をくわえさせるのも良いでしょう。

ただし、哺乳瓶も癖になります。お風呂上りの水分補給は必要ですが、寝る前に必要以上に飲むとおむつが心配です。入眠前に水分を摂りすぎる癖がつくと、オムツ卒業時にやや苦労する可能性もあります。

6.寝るまで抱っこ

寝る前の習慣を添い乳から「抱っこ」に変更する方法です。添い乳が癖になっている赤ちゃんは、急にやめると泣いたりぐずったりしますが、抱っこで安心感を与えて落ち着けてあげましょう。

寝かしつけの度に抱っこをして歩き回るのは大変ですし、暗いなか布団の上を歩くのは危険も伴います。ベッドや布団に座った状態で抱っこをして、軽く揺らすだけに留めましょう。

7.背中トントン

「背中トントン」は寝かしつけの定番方法です。ただし、添い乳から背中トントンに移行するにはママの根気も必要になるので、諦めずに続けることがポイントになります。

「そもそもなぜ背中トントンが寝かしつけに効果的なのか?」というと、お腹の中にいた時の環境と似ているからです。お腹の中では頭が下でおしりが上を向いている場合が多いですが、その体勢でいると背中やお尻の辺りでお母さんの心音を感じています。

長く過ごしたママのお腹の中にいる時と同じ環境が心地よくてリラックスできるので、赤ちゃんは安心して眠りにつくことができます。背中トントンで眠れるようになると、ママ以外の人の寝かしつけも楽ですし、保育園入園時のお昼寝にも困りません。

8.寝る前にミルクを飲ませる

ミルクを哺乳瓶から飲んでいる赤ちゃんと粉ミルクのイラスト

寝る前の添い乳の代わりに、粉ミルクをあげるのも効果的なやめ方です。粉ミルクは母乳よりも消化吸収が遅いので腹持ちが良いと言えます。満腹になれば睡眠時間も長くなり、授乳間隔も長くなるので、夜中に眠い目をこすって添い乳する機会もなくなります。

「母乳のみで育てたい!」というこだわりを持つママもいますが、添い乳のせいで疲労が溜まって体調を崩してしまっては心配です。ミルクならママ以外の人も与えられるので、育児負担を軽減することにも繋がります。

気持ちに余裕があれば寝る前の赤ちゃんとのリラックスタイムも楽しく過ごすことができますし、質の良い睡眠を確保できるようになります。

9.おやすみツアー

赤ちゃんの入眠儀式として、おすすめなのが家の中にあるものにおやすみの挨拶をしてからベッドに入るという「おやすみツアー」です。

家族にはもちろん、テレビやおもちゃ、冷蔵庫などに「おやすみ」と言いながら家中を歩き回ることで「さあ寝る時間だ」と意識するようになります。

10.絵本の読み聞かせ

絵本の読み聞かせも定番ですが、おすすめの入眠儀式です。パパでも気軽に実践できますし、赤ちゃんが大きくなってからも親子のリラックスタイムとして長く続けられる習慣です。

絵本を読んでいる間、赤ちゃんはママやパパの声を聞いて安心しています。あまり興奮するような内容ではなく、リラックスできるような絵本を選んであげましょう。

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添い乳のやめ方は子供に合った方法で!

添い乳はママにとっても楽ですし、赤ちゃんにとっても安心感を得られる授乳方法です。しかし、いつかは添い乳を卒業する時が訪れます。

寝かしつけで添い乳、夜中に起きて泣いたら添い乳を繰り返していると、ママも赤ちゃんも眠りが浅くなり負のスパイラルに陥ってしまう場合もあります。

添い乳以外にも、寝かしつけに効果的な方法はありますし、夜間の添い乳がなくなると断乳・卒乳もスムーズにいきやすいというメリットもあります。最初は苦労するかもしれませんが、ママがそろそろ卒業させたいと思っているのなら、紹介した方法をぜひ試してみてください!