母乳の止め方

母乳の止め方|トラブルなく卒乳・完ミへ切り替える方法

母乳の止め方をご紹介。母乳育児・混合育児から完全ミルク育児に切り替えるためには、少しずつ母乳の分泌量を減らしていくことが大切です。また、断乳・卒乳時には、乳腺炎のリスクがありますので、やはり正しいケアが大切。トラブルなく、上手に母乳を止めるための方法や注意点を解説します!

母乳の止め方|トラブルなく卒乳・完ミへ切り替える方法

母乳の止め方が知りたい!卒乳・完ミへの切り替え方法

基本的には、母乳は赤ちゃんが飲まなくなれば止まります。ですが、飲まなくなったからといってすぐに止まる訳ではなく、数週間~数ヶ月かけて徐々に分泌されなくなるものです。

たくさん母乳が出ているときに、いきなり授乳をやめると、乳腺炎などのトラブルに発展します。完全母乳育児にしても、混合育児にしても、母乳を止めたいと思ったら、少しずつ準備してくことが大切です。

  • 母乳育児・混合育児から完全ミルク育児に切り替えたい
  • 卒乳・断乳をしたい

以上のようなときに必要な母乳を止めるためのステップ・注意点を見ていきましょう。

完全ミルク育児に切り替えたいときの母乳の止め方

哺乳瓶でミルクを飲む赤ちゃん

母乳を止めて完全ミルク育児に切り替えたいときは、赤ちゃんをミルクに慣れさせるだけでなく、お母さんの母乳も徐々に出なくなるのが理想です。赤ちゃんにも無理をさせず、お母さん自身も自然な形で母乳量が減っていくように取り組みましょう。

授乳時には母乳を早めに切り上げる

完全ミルク育児への切り替えを決意したら、授乳時には母乳を早めに切り上げ、不足分をミルクで補うようにしていきましょう。

赤ちゃんがミルクを飲むことに慣れてきたら、徐々におっぱいを切り上げるタイミングを早め、ミルクが主体で栄養を摂らせるようにします。

母乳を飲ませる回数を減らす

哺乳瓶でミルクを飲むことに赤ちゃんが慣れてきたら、母乳を飲ませる回数を徐々に減らしていきます。食後や寝かしつけ時など、すべてのタイミングで母乳を飲ませる代わりにミルクを飲んでくれるようになれば、完全ミルク育児への切り替えは完了です。

赤ちゃんへ母乳を与える量や回数が減っていくと、母乳量はだんだんと減少します。母乳の出が悪くなってくると、赤ちゃんもおっぱいを飲むのに苦労するようになり、徐々におっぱいを欲しがる回数も減っていくはずです。

卒乳したのに母乳が止まらないときは?

赤ちゃんに授乳してるママ

卒乳・断乳したのに、母乳がなかなか止まらないこともあります。場合によっては、搾乳し過ぎないように注意していても母乳量がまったく減らないように見えることもあります。

母乳は急には止まらないのが普通

赤ちゃんが卒乳・断乳したからといって、急に母乳は止まりません。授乳をやめても数ヶ月は、お風呂などで身体が温まるとじわりと滲む方もいます。珍しい症状ではありません。

張ったり、痛みがないのなら、「早く止めなきゃ」と焦るのではなく、長い目で見るようにしましょう。

母乳パッドがあると安心

卒乳・断乳後、数日~数週間は、ブラジャーに母乳パッドをつけていると安心です。差し乳などで母乳パッドがこれまで必要なかった方もいると思いますが、卒乳・断乳時には胸が張ってしまい、母乳が勝手に出てしまうことがあります。

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外出するときには、念のため予備のパッドも持って行きましょう。長時間パッドの取り換えができないときは、吸収力の高いタイプの母乳パッドを選びましょう。

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産婦人科を受診し、薬を処方してもらう

半年以上経過しても母乳が止まらず、中には1年以上母乳が出続ける人も時に見受けられます。多くの場合は体質の問題ですが、時にはホルモンの異常などの可能性もあります。1度産婦人科を受診しておくに越したことはありません。

母乳の分泌を止めるための薬も存在します。母乳の分泌を促す「プロラクチン」というホルモンを抑制する成分が入っており、医師が定めた用量・回数飲むことで母乳が出にくくなっていきます。

必ず病院で診察を受け、身体の状態をチェックしてもらってから、適切な分量の医薬品を処方してもらうようにしてください。また、病院で医薬品を処方してもらったときも、正しい服用方法を守り、異変を感じたらすぐに再受診しましょう。

トラブルなく母乳を止めるための注意点

胸の痛みから手で押さえる女性

母乳を止める際に、1番心配になるのが乳腺炎などのおっぱいトラブルです。急に母乳を止めると、乳房が痛くて日常動作に支障をきたしたり、発熱して全身がだるくなることもあります。

どのようなことに注意をすれば、母乳を止める際のトラブルを予防できるのでしょうか。

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締め付けの強い下着を身に着けない

下着の締め付けが強いと、おっぱいが詰まりやすくなります。断乳・卒乳時などには締め付けの強い下着を身につけないようにしましょう。

運動や入浴を控えて母乳の出を抑える

母乳は血液から作られますので、血行がよくなること、例えば運動や入浴をすると作られる母乳量も増えてしまいます。数日間は運動や入浴を控えて、母乳の出を意識的に抑えるようにしてください。

我慢できないときは搾乳する

おっぱいが張ったり、痛くなったら、適度に搾乳しても構いません。搾乳するときは、しこり部分を軽く押すようにして、乳腺全体に詰まりがなくなるように意識します。

母乳を搾乳する方法|手や搾乳器で搾るコツとタイミング
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ただし、おっぱいが張る度に搾乳し過ぎると、母乳の量を減らすことができません。搾乳はどうしても張りや我慢できないとき限定の対処法です。1日1~2回程度を目処にして、からっぽになるまで絞らないようにしましょう。

搾乳器より手で搾るのがベター

搾乳器は、赤ちゃんに飲ませるための母乳を搾乳するときに使用する器械です。そのため、乳頭部を刺激して母乳が出やすいようにしますので、母乳が出る期間が長引く恐れがあります。

搾乳器に慣れている人は、つい搾乳器を使っておっぱいをすっきりとさせたいと思いがちですが、今回は「母乳の出を止める」ことが目的の搾乳ですので、使用は控えましょう。

「圧抜き」で少しだけ刺激を与える

母乳パッド

痛みがそこまで強くないなら、母乳を絞る搾乳ではなく、張った乳房に少しだけ刺激を与える「圧抜き」がおすすめです。乳輪のまわり360度を指先で軽く押し、少しずつ圧迫します。母乳を出し過ぎないように、多くてもおちょこ1杯程度に留めましょう。

パンパンに張ったおっぱいを圧抜きしようとすると、母乳が飛び出す可能性もありますので、母乳パッドやタオルを準備して行いましょう。1日1回~3回が目安で、最低3時間は間隔をあけるようにしてください。

断乳後のおっぱいを圧抜きする方法
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食事量を徐々に元に戻していこう

授乳期間中は、自然と湧いてきますので、普段より食事量が増えている人も多いでしょう。しかし、母乳量を減少させていき、母乳を止めるのなら、食事量も少しずつ減らさなくては、産後太りの原因になります。

厚生労働省では、完全母乳育児の場合は通常よりも1日当たり350キロカロリー増やすべきと基準を定めています(注1)。そのため、少しずつ食事量も減らしていきましょう。

350キロカロリー目安

  • お茶碗軽く2杯分のご飯
  • 6枚切りの食パン2枚(バターやジャムなどをつけない状態)
  • 6枚切りの食パン1枚と大さじ1のバター、コップ1杯の牛乳
  • うどん1杯(ただし、具は梅干しやワカメなどの低カロリーのもの)
  • あんこやクリームが入ったドーナツ1個
  • アイスクリーム1カップ(小さなスクープのときはダブル)

乳房が張って痛いときの対処法

痛みのあまり眠りが浅くなったり、育児や家事、仕事に集中できなくなったりすることもあります。おっぱいの張りがつらいときは、次の方法を試してみてください。

乳房を冷やす

張りや痛みが強いときは、乳房を冷やしましょう。運動や入浴などで乳房の血行が良くなると、母乳はよく出るようになります。反対に、乳房の血行が悪くなると、母乳は出にくくなります。

冷水で絞ったタオルを乳頭部に当てないように注意しながら乳房に当て、おっぱいを冷やして見ましょう。ドラッグストア等で販売されている「冷却パッド」を使うのも良い方法です。

冷たすぎるものを使って乳房を冷やすと、外したときに反動で痛みが強くなったように感じることもあります。どんなに痛みや張りが強いときも、なるべくタオルや冷却パッド等で穏やかに冷やすようにしてください。

母乳外来を受診する

母乳外来で診察を受ける女性

母乳がなかなか止まらず、張りや痛みが続くようなら一度母乳外来を受診することも検討してください。

しこりができてしまっている場合も、助産師さんにマッサージをしてもらうと、消えてなくなることもあります。次の出産で乳腺が開きやすくするためにも、プロのケアはメリットが大きいでしょう。

母乳外来とは?母乳育児の味方「母乳外来」の費用と利用方法
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母乳を止めても育児は続く!

母乳が止まると、育児が一段落ついたよう少し寂しい気持ちになるでしょう。ですが、母乳は、赤ちゃんとの関わりにおけるほんの小さなピースに過ぎません。赤ちゃんの成長に合わせて「言葉」や「行動」、「食事」などの新しい関わりが増えていくのです。

まだまだ続く赤ちゃんとの楽しい生活。その生活を思いっきり充実させるためにも、トラブルなく母乳を止めるための準備・行動をしていきましょう。

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