離乳食後の便ににんじんがそのまま出るときにチェックすべきこと!
離乳食ににんじんを与えると、うんちにそのままにんじんが出てきたことはありませんか?にんじんを与えるのは、離乳食の早い段階なので心配になるのも無理はありませんが、離乳食期の赤ちゃんの便にはよく見られることです。
食べさせた形状と同じままうんちに混ざっているなら、もう少し小さめにカット
にんじんは不溶性の食物繊維が多いため消化されずに、そのまま便として出てきてしまうこともあります。ある程度の栄養は吸収されているので、赤ちゃんの機嫌が良いのなら心配いりません。
ただし、うんちに出てしまった場合は、念のためお口に入れる前の大きさより小さくなっているかをチェックしましょう。
お口に入れる前よりも小さければ歯や歯茎を使って咀嚼している証拠なので問題ないのですが、中期以降でほとんど大きさが変わっていない場合は丸のみしている可能性もあります。
もう少し小さく切るかすり潰したり、赤ちゃんが一人で食べているときは一口の量が多すぎないかチェックしてみましょう。
離乳食でにんじんを甘く柔らかく下ごしらえするコツ
最近のにんじんは生でサラダにしても甘く、フルーツにんじんと呼ばれる甘みを強化した品種も見かけるようになりましたが、選び方や加熱方法によっては、甘みを活かせないだけでなくかたく仕上がってしまうこともあります。
離乳食で使うにんじんを美味しく食べやすく下ごしらえするためのコツをまとめました。
にんじんは炊飯器で加熱すると甘く柔らかく離乳食用に仕上げやすい!
にんじんなどの根菜類を柔らかく仕上げるには、水からゆっくりと中心まで加熱していくことがポイントです。
ただし、煮物を作る場合と異なり、離乳食用の下ごしらえだけのために鍋でコトコトにんじんだけをゆでるというのは面倒なので、炊飯器でご飯を炊く際ににんじんの下ごしらえを一緒に行うのがおすすめです。
方法はとても簡単で、皮をむいてヘタを切り落としたにんじん(大きい場合は1/3~1/2程度にカットする)をアルミホイルに包んで炊飯器のお米の真ん中に入れるだけです。
出来上がったにんじんは熱いうちにつぶす、もしくは粗熱が取れたものをみじん切りにして使いましょう。
甘くて柔らかい人参の選び方
スーパーなどでにんじんを選ぶ時は、葉との境となる切り口が小さいものを選びましょう。
切り口はにんじんを輪切りにしたときに中心となる白くて固い芯の部分とつながるので、切り口が大きいほど芯の面積が大きく、甘みも少なくなります。
また、にんじんは年中出回っていますが、特に寒い地方で収穫されるものや冬に収穫されるものは寒さに耐えるために栄養をしっかり貯めこんで甘いものが多いと言われています。
にんじんを少量だけ使いたいときは、輪切りにしてレンジで加熱!
にんじんを少量だけレシピに使いたいときは、電子レンジが便利です。
電子レンジで加熱するときは輪切りにしたものをラップに包んで、30g程度あれば600Wで1分加熱すればOKです。
また、茹でて使う場合もみじん切りにせずに輪切りにした方が柔らかく仕上げられますので、加熱してから料理に合わせた大きさに切る方が良いでしょう。
離乳食のにんじんは冷凍保存し、常備野菜としてストック!
にんじんを冷凍するときは酵素による劣化を防ぐために、加熱処理して酵素の働きを弱めておくことが大切です。冷凍保存したものは2週間程度で使い切るようにしましょう。
炊飯器や鍋を使って大量に下ごしらえした場合は、つぶしたり細かく刻んだものを薄くのばしてジップ付きの冷凍保存バッグにいれる、もしくは製氷器に小分けして冷凍保存しましょう。にんじんは少量混ぜるだけでも見た目がよくなりますので、冷凍ストックは常に置いておくことをオススメします。
離乳食で摂りたい人参の栄養素!にんじんはβカロテンがたっぷり含まれた緑黄色野菜
にんじんには、厚生労働省が定めた緑黄色野菜の基準である可食部100g当たりに含まれるカロテンの量が600μg以上という値を遥かに上回る7200μgのβカロテンが含まれています。
また、βカロテンだけでなく赤ちゃんや成長しても欠かせない次のような栄養素が含まれています。
不足すると風邪をひきやすくなることも!βカロテン
にんじんには体内で必要な量だけビタミンAとして使われるβカロテンが、野菜の中ではモロヘイヤに次いで多く含まれています。「カロテン」という言葉は、英語で人参を表した「キャロット」からきているとも言われているほどです。
βカロテンは脂質と一緒に摂取すると吸収効率が上がるため、にんじんを含めたβカロテンが多い野菜は離乳食後期頃からは油を使った料理や脂質の含まれる動物性食品と一緒に摂取するのがおすすめです。
たんぱく質や脂質の代謝に欠かせない!ビタミンB6
にんじんにはビタミンB6が野菜の中では多めに含まれています。また、更にβカロテンの体内への取り込む量を増やすためには、動物性食品の組み合わせて食べるのがおすすめです。
たんぱく質や脂質の代謝をサポートするためににんじんに含まれるビタミンB6が役立つという相乗効果が期待できます。
便秘がちな赤ちゃんにおすすめ!食物繊維
にんじんには食物繊維の中でも、便のかさを増すことで腸の蠕動運動を活発にする不溶性食物繊維が多く含まれているので、赤ちゃんの便秘予防にも効果が期待できます。
1 2