赤ちゃんに靴下は基本的に必要ない理由と冷え対策
出産のお祝いなどで頂く機会の多い赤ちゃんの靴下。小さな足に可愛らしい靴下を履かせてあげたい大人の気持ちとは裏腹に、実は、基本的に赤ちゃんには靴下は必要ありません!
あら少し残念…ですが、『基本的に不要』というだけで、もちろん靴下を履かせるべきときだってありますよ!
では、どんなときに赤ちゃんの小さな足に靴下を履かせてあげるべきなのでしょうか?
冷え性になりやすい大人の体とは違って、赤ちゃんの体は代謝が高くポカポカ。その違いに注目して赤ちゃんに靴下を履かせてあげるタイミングを学びましょう。
赤ちゃんに靴下を履かせるときと履かせないとき
市場には生まれたての赤ちゃん用の靴下だってあるわけですから、履かせてあげようと思えば新生児のときから足に靴下をつけてあげることはできます。
しかし、常時靴下をつけた状態は赤ちゃんにとってはベストとは言えません。体温高めな赤ちゃんには、小さな体に負担をかけないような靴下使いをすることがとっても重要なのです!
赤ちゃんが家にいるときには履かないでOK
基本的に1歳未満の赤ちゃんは、月齢が低いほどほぼお家の中で生活をします。季節を問わず、温かい室内で過ごす赤ちゃんには、基本的には靴下を履かせる必要はありません。
なぜなら…赤ちゃんは新陳代謝が活発である
いつもお世話をしているパパママなら、赤ちゃんの体温の高さについて身をもって感じていることですが、新陳代謝が活発な赤ちゃんは小さい体であることも相まって、冬であってもお家の中なら体はポッカポカ。
赤ちゃんの足を触ってみて、表面だけがひんやりしているのなら、靴下を履かせて寒さ対策をする必要はありませんよ。
赤ちゃんは手や足の裏で体温調節をしている
赤ちゃんは常にポカポカと体温が高いけれど、大人のように洋服を脱いだり着たり部屋の空気を入れ替えたり、暑い寒いに応じた行動はできませんよね。
新陳代謝が活発な小さな体では、手や足の裏が熱を逃がす重要な役割を担っています。赤ちゃんは小さな手や足の裏で、赤ちゃんなりの体温調節をしています。
つまり、足の裏に靴下を履かせると体の熱の逃げ道はふさがってしまい、体温が外に放出されなくなってしまうのです。
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気を付けて!赤ちゃんの体が温かいのに靴下を履かせると…
よって、体温が高い赤ちゃんに安易に靴下を履かせてしまうのは、赤ちゃんの健康管理の面において賢明とはいえません。それにより、大人では考えられない症状が出てきてしまう可能性だってあるからです。
熱がこもって脱水症状を起こしてしまう
体温調節を足裏で行っている赤ちゃんに靴下を履かせると、熱が体の中にこもって脱水症状をひき起こしてしまうことも…!
暑くても自分で「暑い!」と言えず、うまく伝えられない赤ちゃんなだけに、赤ちゃんの体温調節やそれに応じた水分補給は、周りの大人がいつも気にしてあげたいことのひとつです。
うつ熱になりやすくなってしまう
体の熱が外に放出されずに体の中にこもってしまうことを『うつ熱』と呼びます。これは暑い季節には大人にも起こうる『熱中症』の原因となるもの。
基本的に大人より体温が高いだけでなく、大人より体が小さく体温が上昇しやすい赤ちゃんは、『うつ熱』の状態に陥りやすいといえるため、大人と同じ感覚で安易に厚着をさせたり靴下を履かせてしまわないようにしてあげましょう。
「赤ちゃんは薄着で良い」「大人より一枚少なく」と言われるのには、このような理由もあるのです。
部屋の中なら裸足が一番!他にもあるよ、赤ちゃんには裸足がおすすめな理由
ヨチヨチ赤ちゃんが靴下で滑らない
部屋の中では靴下いらずの赤ちゃん。
まだ、たっちやヨチヨチ歩きのときにお部屋で靴下を履かせてしまうと、体のバランスを崩したときに足に踏ん張りがきかなかったり、靴下が滑ってコケてしまうことも。
バランス感覚を育むには、足の裏から伝わる感覚も大切です。
足全体を使うことで筋力を鍛えられる
裸足は足に力を入れやすいため、バランス感覚だけでなく、自然と全身の筋肉を鍛えることにもつながります。たっちやあんよに必要な筋力も裸足のほうが得られやすいと言えます。
足の裏が刺激されて脳も活性化
足の裏には多くのツボがあり、そこに沢山の刺激がかかると脳も活性化され、赤ちゃんの成長を促してくれます。
土踏まずが刺激されて体の成長をサポート
裸足の生活は土踏まずが刺激されるので、大人にも適した健康法のひとつですよね!
本格的に赤ちゃんが靴下を履くのは靴を履くようになってから
1歳未満の赤ちゃんはお家で生活することが多いため、靴下を履く機会はごくときどきになるかもしれませんね。したがって赤ちゃんが本格的に靴下を着用するのはお靴デビューのときになります。
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『靴』を履くときには、靴下を履かせて摩擦から赤ちゃんの素足を保護
赤ちゃんの足はとっても柔らかくて繊細。ある程度靴に慣れるまでは、靴との摩擦でも傷つきやすいため、靴下を履かせてガードしてあげなくてはいけません。また、靴を履いた状態は熱や汗の逃げ道をふさがってしまいます。汗で不快になりがちな靴の中、靴下が吸汗機能としても役立ちますよ!
本当に裸足で大丈夫?靴下を履かせないと足の冷えが心配…
赤ちゃんには普段から靴下を履かせる必要はない、そうは言っても大人の感覚からすると、さすがに「寒くないかな?」と心配になってしまいますよね。
こんなときは、赤ちゃんが靴下を履かなくても大丈夫!というポイントを知ればそんな不安もなくなりますよ。
靴下を履かせないでもよい室内温度の目安は
大人の感覚とは違う、赤ちゃんが『暑く感じるとき』『寒く感じるとき』。
とは言っても、大人は大人の感覚を基準に判断することになるので、どうしても寒いのでは?と心配になるほうが多くなります。
赤ちゃんが靴下を履かなくても問題ない室温の目安を知っておきましょう。
快適な室温
・夏のお部屋:26~28度
・冬のお部屋:22~23度
赤ちゃんの「寒い!」の信号はココでチェック!
でも、いくらぽかぽか赤ちゃんでもどんな環境下でも寒くないわけではありませんね、当然です。お父さんお母さん、周りの大人さんは、赤ちゃんの「寒い!」という信号をキャッチし適切な対処をしてあげましょう。
お腹や背中の体温が低い
「寒くないかな?」と心配になったら、赤ちゃんのお腹や背中をタッチ。ひんやりとしていたら体が冷えてしまっているのかも!
屋外にいるのであればすぐに温かい室内に入って、おむつを替える、服を着せるなどして体温調節を助けてあげましょう。
おむつがぬれている、お腹や背中に汗をかいて冷えている
赤ちゃんのお腹や背中が汗をかいたまま、冷たくなってしまっているときの室内は適温のようでも赤ちゃん自身も寒く感じている可能性が高いと言えます。
ぬれたおむつも取り換え、汗をかいた洋服を取り換えてあげたあと、水分補給を行います。寝起きは特に注意!
また、汗をかいた原因も改善してあげましょう。室温が高いか、洋服や布団の枚数が多かったりなどの要因が考えられます。
体幹の温度が低い
逆に、赤ちゃんのお腹や背中がいつもより汗をかいていないときで、お腹や背中を触ったとき温度が低く感じられたときは、体が寒くなってしまっていると考えられます。
洋服の枚数を調節するほか、室温も今一度見直してみましょう。
赤ちゃんの機嫌が悪い
赤ちゃんがやけにご機嫌ななめ。お腹もいっぱいなのにグズるときには、もしかしたら風邪をひきかけて寒さを感じているからかもしれません。
赤ちゃんの顔が青白い/唇が紫になっている
明らかに赤ちゃんの顔色が悪かったり唇の色が紫がかっていたら「寒い」のサイン!
気温が低いにもかかわらず水遊びをした…などの元気な理由以外でこのサインが見られたら、迅速に温かい室内に入れ、洋服を着させたり毛布を掛けてあげるべき!病気が疑われるときはその後の様子もしっかりと見てあげて。
季節で違う赤ちゃんの足元対策!こんなときどうする?
夏のお散歩時、ベビーカー/抱っこ紐のとき靴下は?
夏のお出かけときには、素足でベビーカーに乗せちゃってOK!
ベビーカーに赤ちゃんを乗せると、温度の高い地面に近い位置にシートがあるため、赤ちゃんは普段よりも暑い環境にいることになります。裸足にさせるだけでなく、水分補給のための休憩もこまめに設けましょう。
抱っこひもでの外出も、大人と赤ちゃんの体がくっついていることから、赤ちゃんは暑くなりがち。
やはり裸足で、こまめな水分補給を心がけて。
ですが、夏場は直射日光や外気温と室温の差が気になるところ。かなりキツめの冷房きいている場所もあるので油断できません。公共施設などに行く場合は、対策として靴下を持参しておけば良いでしょう。
冷房だけでなく、日焼けも心配ですね。
直射日光対策としては、靴下より日よけ傘などを用いてあげると赤ちゃんは快適かもしれません。
どうしようもないときに小さな足を保護するため靴下を履かせたなら、履かせっぱなしにせず、時折脱がせてあげたりして体温調節をサポートしてあげましょう。
冬の室内/赤ちゃんが寝ているとき
冬でも、室内で赤ちゃんが寝ているときには靴下は必要ありません。よほど冷えるおうちでない限り、タオルケットなどを足先までかぶせてあげる程度で大丈夫です。
赤ちゃんの冷え対策にレッグウォーマー!
冬、赤ちゃんに靴下を室内で履かせると足裏から熱が放出されないのでちょっぴり心配…というときは、足裏を覆う靴下よりもレッグウォーマーが便利!足首を温めてあげると体もポカポカと温かくなっていきます。
赤ちゃんの靴下を選ぶとき、サイズの見方、靴下の脱げ対策
お靴デビューをするときには必要となる赤ちゃんの靴下。どのような点に注意をして選べばいいのでしょうか?ツルッと脱げやすい赤ちゃんの足の特徴も考慮してピッタリサイズをチェック!
赤ちゃんに履かせる靴下・月齢に合わせたサイズの選び方
靴を履かせるとき
靴を履かせる際の靴下選び、これはかなり重要です。足を守るだけでなくケガをさせないためにもピッタリなサイズを履かせてあげることが大切。サイズの合わないブカブカな靴下では靴の中で寄れてしまうので、あんよや遊びの最中にどうしても気になってしまいます。
靴を履かせないでつかうとき
お家で履かせる靴下は、室内での過ごしかたの特徴に合わせて選んであげましょう。
長時間履かせるのであれば、赤ちゃんの柔らかい足首を締め過ぎない程度のゴム部分であったり、お部屋で遊んでも滑りにくい足裏に滑り止めがついたタイプもおすすめです。足裏滑り止めタイプは、お部屋で使うときに特に重宝しますが、ムダにブレーキがきくためタッチやヨチヨチ期の赤ちゃんの足にしっかりとフィットしていなければ危険かも。
また、やはりサイズの合わない大きめの靴下は、フローリングなどで滑ったり、足を絡ませてコケてしまう原因になるので避けたいところ!
赤ちゃんの靴下サイズ・早見表
・新生児:7cm~9cm
・0~3ヶ月:8cm~11cm
・3~6ヶ月:9cm~12cm
・6~1歳頃:12cm~13cm
赤ちゃんの靴下がすぐ脱げてしまう!みんなはどんな対策をしている?
赤ちゃんの足はまん丸でぷっくり、したがって靴下を履かせても引っかかりがないのですぐに脱げてしまいます。何度履かせても気付いたら脱げ、なくなってしまいやすい赤ちゃんの靴下。
皆さんはどのような対策をしているのでしょうか?
レッグウォーマーで留めてみよう
ツルツル脱げてしまう靴下をレッグウォーマーで挟んで留める方法はいかが?ただしこちらは肌寒い冬に向いているかもしれません。
赤ちゃんの靴下を履かすベストなタイミングはお靴デビューから!
お靴デビューまでは基本的に靴下いらずな赤ちゃん。「寒そう!」「守ってあげたい!」と思っても意外にも温かい赤ちゃんの体。親心が逆に赤ちゃんの体調を悪くしてしまうこともあるので、正しい知識を持って靴下を履かせてあげてくださいね。