赤ちゃんのファーストシューズ

赤ちゃんのファーストシューズはいつから?初めての靴の選び方

赤ちゃんのファーストシューズは不安定なよちよちあんよを支え赤ちゃんの足の裏の発育を妨げない靴を選びましょう!赤ちゃんの足の特徴を知って安全と運動能力を支える赤ちゃんのファーストシューズ選びのポイント、靴選びのときに気を付けたいNGチョイスを知って赤ちゃんのあんよを支える1足を!

赤ちゃんのファーストシューズはいつから?初めての靴の選び方

赤ちゃんのあんよを促すファーストシューズを選ぼう

日々目覚ましい成長を遂げる赤ちゃん。はいはいからつかまり立ちを経て、筋肉を成長させながら一人歩きができるようになっていくのですが、つかまり立ち、伝い歩きが始まればあんよももう目の前!初めてのあんよは、家族みんなが感動する瞬間です。

赤ちゃんがよちよち歩きに挑戦しだしたら、「立ちたい!」「歩きたい!」という気持ちを大切にしながら、あんよを促すファーストシューズを選んであげましょう。

ファーストシューズを履いて歩くようになるのはいつから?

赤ちゃんを抱っこして旅行するママパパ

赤ちゃんの歩き始める平均的な時期は、1歳前後です。赤ちゃんの成長によって個人差はありますが、一歳半頃までにはほとんどの赤ちゃんが歩けるようになります。

10歩歩けるようになったら赤ちゃんにファーストシューズを履かせましょう

つかまり立ちまではするのに、なかなか歩かなくて不安になったり、周りの同年代の赤ちゃんの歩く姿を見て焦りを感じたり…赤ちゃんの成長には個人差があるために周りや平均と比べられない分、赤ちゃんがつかまり立ちをして、歩く素振りを見せると「歩く日もそろそろ近いかな?」とワクワクもひとしお。

ファーストシューズは、赤ちゃんが10歩程度歩けるようになったら準備してあげるようにしましょう。
ここまで来たら、お外で一緒にお散歩できるようになる日はあっという間にやってくるはず!

購入する前に知っておきたい「足の裏の成長」

お気に入りのファーストシューズでおでかけする女の子

赤ちゃんの足の裏の発育を知ることはあんよを促す靴選びのヒントにもなります。ファーストシューズを購入する前には、赤ちゃんの足の形や土踏まずの成長について知っておきましょう。

赤ちゃんの足ってどんな形?

骨格強度はまだない

生まれて間もない赤ちゃんの足は、まだ骨格の配列ができている状態に等しく、強度もないので自分の体を支えることはできません。ここからどんどん成長し、骨の周りには筋肉がつき、骨自体にもカルシウムが蓄積されてしっかりとした強度を持つ足へと成長していきます。

土踏まずがないプニプニした足の裏

赤ちゃんの足裏の形は、かかとを中心に外に広がる扇形をしていて、ぷにぷにと柔らかい脂肪で覆われています。このため土踏まずがない偏平足でバランス感覚はまだまだ発展途上。

ですが、赤ちゃんの足裏をみたとき親指と小指までの長さが身長との比率から見ると大きく、大人と比べて幅広のバランスをとりやすい形と言えます。柔らかく土踏まずのない足裏で、全身の体重を支えられるのはこのためです。

「土踏まず」っていつできるの?

赤ちゃんの足裏を見てみると、ほとんどの赤ちゃんが土踏まずのない偏平足で脂肪に覆われぷにぷにしています。土踏まずは、歩き始めてから足裏の筋肉が発達することによって徐々にできるもので、一般的に土踏まずができる年齢は3歳前後と言われています。

3歳くらいから歩き方も上手になり、それに伴い土踏まずができますが、土踏まずの形成には個人差があり、中には小学生・中学生になる頃に土踏まずができる子もいます。

「土踏まず」ができないと、こんなことに!

ときどき、大人になっても土踏まずが出来ず、偏平足の人もいます。偏平足だと、長時間足が疲れやすかったり、長時間にわたって歩く、立つことで腰に負担がかかったりします。

大人の偏平足は、運動不足による筋力低下や合わない靴を履き続ける…など生活習慣によるものが9割とされています。また、足の裏は運動で形成され、特にはだしの状態で足の裏に刺激を与えると土踏まずの形成に効果的と言われます。
赤ちゃんの発達に合わせて屋内外で運動をさせてあげて、土踏まずをしっかりと作ってあげたいですね。

赤ちゃんのファーストシューズを買いに行こう!はじめての靴選び

赤ちゃんの足の特徴を抑えたら、赤ちゃんのファーストシューズ選びを開始!
赤ちゃんの足の特徴と形やサイズに合わせてファーストシューズを選んでいきましょう。さっそくファーストシューズを選ぶときのポイントを紹介していきます。

あんよがまだまだ下手くそなよちよち歩きの赤ちゃん、これからめきめきと成長する運動能力を支えるには、発育に合わせた靴選びがまず重視すべきポイントですよ!

ファーストシューズを選ぶときのポイントは3つ

初めての雪遊びを楽しむ男の子

よちよち歩きでも障害物に強い形であること

ファーストシューズを選ぶときには、まずは靴の形を見ることが大切です。
ファーストシューズは、つま先部分が6~7mm程度そり上がったものを選ぶとよいでしょう。

歩きはじめの赤ちゃんの歩き方は、ぺたぺたよちよちペンギン歩き。大人のようにかかとからつま先に向けて足裏で重心をうまく移動できません。足裏全体に重心を置いたり、一部分に重心を置いたりと歩き方は不安定で定まらないから。

また、足元に注意を払えない赤ちゃんは段差や石ころなどの障害物によくつまづき、加えて歩くときには足の指から歩くため転んでしまいやすくもあるため、ある程度は赤ちゃんの歩き方を重視した靴の形であんよをフォローしてあげましょう。

素足で歩く感覚を意識した素材

靴の形と同じくらい大切になってくる赤ちゃんの靴選びのポイントは、素足の感覚に近く足の動きを妨げないような柔らかい素材であること。これは土踏まずの形成を助け、バランス感覚を養うためです。

靴底は滑り止めのついたものを選ぶ

ファーストシューズが嬉しくて外におでかけする男の子

靴には地面の危険なものから足を守るための役割がありますが、無駄に厚底になりすぎると、本来は足裏で感じるべき接地感覚や足指の動きを妨げてしまいます。
また、外歩きにはスリッパのような滑りやすい底の靴ではなく、滑り止めのついたゴムソールで、暑すぎず薄すぎない靴を選ぶことも大切です。

靴のデザインより伸縮性と柔軟性を重視

赤ちゃん用にもおしゃれなデザインの靴があって、とてもかわいいですよね!中にはハイカットの靴が売られていることも。ですが、歩きはじめの赤ちゃんがいきなり足首の曲げにくいハイカットシューズを履いてしまうと、不自然な力や動きを必要とし、歩行のしにくさからけがなどを引き起こす原因となります。基本的には、足首の動きを妨げないような靴選びをするといいでしょう。

ファーストシューズの素材は柔らかくて軽く、接地したときや浮かせたときの形の変化をフォローしてくれるような伸縮性、柔軟性があるものが理想的です。

あんよにしっかりフィットするサイズを

あんよしたての赤ちゃんの歩行は、歩きやすいサイズの靴を選んでサポートしてあげます。靴がきつかったり大きすぎると歩きにくくなり、けがの原因となりますのでサイズには十分に配慮してあげるようにしましょう。

足の甲の部分をしっかりフィットさせ、足が靴の中で前後左右に滑らない状態にしてあげるのが正しい靴の履き方です。幅広のつま先だけ靴の中で動かせるよう5~6mm程度の空間を作ってあげましょう。履いたときに靴の上から指で押すなどして確認してあげてくだいさいね。

赤ちゃんの足のサイズの測り方

庭でボール遊びをする男の子

はじめての赤ちゃんのファーストシューズ購入時にはまず、赤ちゃんの足のサイズを知っておくことが大切です。どのようにサイズを測ればよいのか、2つの方法を紹介します。

まずは自宅で測る方法です。B5くらいの紙の真ん中くらいの位置にスタート地点を描き、赤ちゃんのかかとを合わせ、つま先の位置に印をつけて長さを測ります。自宅でこまめに計測してあげると足の成長をその都度確認できますよね。
計測用のシートがダウンロードできるサイトもありますので、プリントアウトし赤ちゃんの足を合わせるだけですが、印をつけて測る方法もたいして手間ではありません。

2つ目はお店で測ってもらう方法です。
「かかとを合わせるって言っても、かかとは丸いしどの部分をあわせたら…」など家庭での計測に不安が生じるなら、お店でプロに測ってもらうと安心です。靴専門のお店で計測するとそのまま足に合った靴を選ぶ相談もできていいと思います。足の計測会のイベントを行っている店舗もありますので、利用してみましょう。

参考までに赤ちゃんの足のサイズの目安を紹介します。

・新生児…8~11cm
・6ヶ月…9~12cm
・1歳…11~13cm
・2歳…12~14cm
・3歳…13~15cm

赤ちゃんによって足のサイズは異なります。正しく測って足に合った靴を履かせてあげたいですね。

ファーストシューズのあとは…発達にも合わせてチョイス

姉に連れられ一緒におでかけする女の子

よちよち歩き時期は…

赤ちゃんの歩きはじめ…つまり、よちよち歩き時期に履かせる最初の靴、赤ちゃんのファーストシューズは、素材が柔らかく赤ちゃんの足になじむものを選んであげましょう。立ち姿勢で足にフィットするものがベストです。

ペタペタ歩き時期は…

ファーストシューズ時期を過ぎ、ペタペタ歩きで行動範囲を広げる2歳ぐらいまでの時期には、運動量も増え、汗をかきやすくなります。通気性・吸湿性のいい素材を選んで快適に歩けるようにしてあげたいですね。

走り出したら…

2~3歳を過ぎると、活発に走り回ってみたりピョンピョン跳んでみたりと【二足歩行で立って歩く】に様々な動きが加わってきます。「自分で履きたい!」という意思も出てくるこの時期には赤ちゃんが自分で着脱しやすい靴を選んであげましょう。子どもの好みに合った色やデザインのものを一緒に選ぶのもいいかもしれませんね。

赤ちゃんのファーストシューズこんな選び方はちょっと待った!

そろそろファーストシューズを履く時期の赤ちゃん

大人が靴を選ぶときは、サイズと同じくらいに靴の色やデザインに目が行きますよね。
赤ちゃんにも「かわいい靴をはかせたい!」という気持ちは生じますが、赤ちゃんの靴は大人と同じようには選べません。

成長を始めた段階の大切な時期だからこそ、成長を阻害しない靴選びをしていきたいものです。特に赤ちゃんのファーストシューズ選びで気を付けるべきNGな選び方は以下。

デザイン重視

店舗で買うにしても、ネット通販を利用するにしても、デザインだけを重視して靴を購入してしまうと失敗は多くなります。

詳しくサイズが記載されてあると安心のような気もしますが、それぞれのメーカーや靴の構造によっても多少靴のサイズは変わってきますし、靴底の柔軟さや履きやすさも実際に手に取って自分でチェックをしてみないとわからないことです。

店舗でもネット通販でも試着をさせてみることは重要。デザイン重視で選ぶのではなく、赤ちゃんが歩きやすそうな靴を最優先してあげましょう。

フィッティングなし

基本的に靴を選ぶときには、やはり試着してフィットするものを購入するのがベスト。赤ちゃんのファーストシューズは特にサイズがぴったりであること、赤ちゃん自身が歩きやすい靴であることが最優先事項です。そしてそれらは実際にフィッティングをしてみないとわかりませんよね。

これは、特にネット通販を利用するときには気を付けたいポイント。赤ちゃんの足の健康と安全のためにも、返品が可能かだけでなく届いてからの試し履きが何回出来るかなどを確認し、フィッティングができるショップで購入するべきです。
店舗で購入する際にも、「サイズが合っているからこれにしよう」とフィッティングなしで購入してしまわないようにしましょう。

多少面倒ですが、特に子供の靴を購入するときには『サイズはメーカーや靴のデザインにより多少誤差が生じる』ことを常に念頭に置き、サイズ表記の確認だけでなく実際にフィッティングをしてから購入をするように!

「長く使えるから…」大きめの靴を購入

赤ちゃんの靴を選ぶとき、「どうせすぐ大きくなるし…」「すぐ履けなくなるからもったいない」と大きめの靴を検討していませんか?

あんよがヘタな赤ちゃんには大きめの靴はけがのリスクを高くしてしまいます。幼稚園や小学生でも運動靴はピッタリのものを選んであげたいくらい。【少し大きめの靴】は、せめてしっかりと足が作られてから選ぶようにしましょう。

赤ちゃんの足の成長のスピードはとても速く、3ヶ月で0.5~1cmほど大きくなります。できれば3ヶ月に1回は足のサイズを測定し、その時期の発達具合と足の大きさにあった靴を選んであげましょう。

赤ちゃんとファーストシューズのQ&A

赤ちゃんを連れておでかけするパパ

赤ちゃんにファーストシューズを買うとき、履かせるとき…ふと生まれる疑問。
これから土踏まずを形成する赤ちゃんの足のための靴となると、大人なら気にもならない些細な問題も気になってくるものです。

靴に慣れさせるための室内用シューズは必要かしら?赤ちゃんが靴を履くときは靴下が必要なのかな?夏はサンダルでも大丈夫かしら?「買い替えはいつ?」といった疑問ひとつひとつを解説していきます。

Q.靴下は履かせたほうがいいの?

暑がりの赤ちゃん…夏の暑い時期には特に赤ちゃんに靴下を履かせると暑くないか心配ですが、靴下の役割は、蒸れたり汗をかいたりしたときに汗を吸い取ってくれたり靴擦れ防止にもなるので、赤ちゃんが嫌がらなければなるべく靴の前に靴下を履かせてあげましょう。

Q.素足のサンダルでもいい?

赤ちゃんにも夏らしいかわいいサンダルが売られていますし、夏の暑い時期には赤ちゃんの足元も涼しくしてあげたい、「ファーストシューズにサンダルを履かせてあげたいな…」と思うこともありますが、歩きはじめの赤ちゃんにはしっかりとした靴を履かせてあげましょう。

歩きはじめの赤ちゃんはまだ歩行がうまくできないので、素足にサンダル履きでは何かにぶつかったりして怪我をしてしまうことも。ある程度あんよが上手になるまでのファーストシューズには、素足に履くサンダルではなくフィット性がよくかかとがしっかりしていて足全体を覆う【靴】を選んであげるのがベストです。

ですが、ベビーカーでのお出かけなど歩くタイミングが少ないときには、通気性の良いサンダルを選んであげるほうが、赤ちゃんも気持ちよく過ごせます。長時間のお散歩のときにはサンダルではなくきちんとした靴を履かせるなど、場面によって使い分けてもいいかもしれませんね。

ですが、ビーチサンダルのように指をひっかけるタイプだと危険です。通常の靴選びと同様にかかとがしっかり安定するデザインのサンダルを選んであげましょう。

Q.練習用の室内ファーストシューズは必要?

保育園に通う赤ちゃん

靴屋さんに行くと、外用のファーストシューズと室内用のファーストシューズが売られているのを見たことがありませんか?室内用ファーストシューズは日本では【練習用】として使う人がいますが、多くは「練習用の靴っているのかな?」と感じることでしょう。

そもそもファーストシューズは欧米から日本に入ってきた文化。日本では100%玄関で靴を脱ぐ生活をしていますが、必ずしも玄関で靴を脱ぐとは限らない海外では、まずは『室内用』としてファーストシューズを履かせることが多いそうです。
ですので、日本の家庭からみると室内用ファーストシューズはそもそも必要性のないもの。実際、筆者には日本で生まれた3人子どもがいますが室内用の靴を購入したことはありません。

しかし中には、「初めて歩いた記念に」「外で転んだときが心配なので軽い室内用から」と購入される方もいます。また、靴底や全体的な作りがしっかりしている外用の靴は、今まで裸足で生活していた赤ちゃんにとって、いきなりの靴はハードルが高かったりも…。

そんなときには柔らかく薄い生地でできた室内用シューズが一役買ってくれることはあるようです。
室内でのあんよに慣れてからなら、外でのお散歩もスムーズにいくかもしれませんね。

Q.買い替えのタイミングは?いつまで履けるの?

おうちの中で一人遊びをする赤ちゃん

赤ちゃんのファーストシューズ、ワンサイズをいつまで履けるかは赤ちゃんの足の成長によって違うので判断が難しいところですが、足の成長の平均から見ると、だいたい3ヶ月経った頃が買い替えどき

赤ちゃんの足の成長はとても速いので、靴のサイズがあっているかどうかは常に気を配っていてあげましょう。窮屈な靴は足の傷みや転倒の原因にも!!3ヶ月に1度は足のサイズを測定し、そのときにピッタリの靴を選んであげるようにします。
赤ちゃんの成長や歩き方の変化によっても、ピッタリの靴を選んであげるようにしましょう。

大切な赤ちゃんのあんよを守るファーストシューズ選びを!

これまで赤ちゃんの様々な靴について書いていきましたが、筆者自身我が子の靴選びに対して反省するべき点が沢山あるのにも気が付きました。
ファーストシューズ選びも大切ですが、赤ちゃんの足の成長にはファーストシューズ以降の靴選びも重要でこまめに靴が合っているかみてあげていたかと問われると、そんなにはできていなかったと思います。

靴1足でもそんなに安価なものではないため、安いものを…と思っていましたが、やはり金額以上に足の成長を妨げない、その子自身に合った靴選びをすることが重要なのですね。一生付き合っていく自らの足だからこそ、子ども自身にも大切にしてほしいです。
赤ちゃんが快適に歩けるよう、素敵な靴を選んであげたいですね。