育児・お世話

離乳食がマンネリ化したときの対策

離乳食がマンネリ!ワンパターン献立から抜け出すには?

離乳食のマンネリから脱却する方法をご紹介。3回食になる生後9ヶ月・10ヶ月の離乳食後期~完了期にかけては、メニューや献立がワンパターンになり、赤ちゃんが食べてくれない、離乳食作りが苦痛と壁にぶつかりやすい時期。味付けを変える、手づかみ食べをさせる、ベビーフードも活用しましょう!

離乳食のマンネリにお悩み中!

最初は「食べてくれるかな」とドキドキし、「次はこの食材を試してみよう」とワクワクした離乳食作り。赤ちゃんも、はじめてのご飯に戸惑ったり、喜んだりして、その反応が可愛かったものです。

しかし、離乳食が進み食べられる食材が増えてくると、楽になる一方でメニューや献立、使う食材がワンパターンになりがち。いわゆるマンネリ化です!

離乳食がマンネリしやすい時期

離乳食がマンネリ化しやすいのは、生後9ヶ月を過ぎた頃、離乳食後期が多いです。

離乳食は、初期・中期・後期と食べられる食材が増えていきます。離乳食の進みが順調な子ほど、後期に入り1ヶ月を過ぎた月齢10ヶ月頃になると、離乳食で与えられる食材はあらかた試し終わってしまいます。

また、後期になると1日3回食になります。栄養バランスをとれた献立を考えるのは一苦労。忙しい育児中のママの献立がワンパターンになるのも無理のないことです。

マンネリ離乳食から抜け出す10の方法

離乳食のマンネリ解消術を紹介します。先輩ママの体験も参考にしてください。

離乳食がマンネリ化したために、赤ちゃんの食事への興味や関心が薄くなってしまうのは避けたい事態です。また、「面白くない・楽しくない」と思いながら離乳食の準備をするのは、作り手にとっても辛いものです。

1.盛り付けや食器など見た目を変える

離乳食期の赤ちゃんは「意外に見た目にこだわる」という意見はよく見かけます。マンネリ脱却の第一歩として、まずは食器や離乳食の見た目を変えてみましょう。

野菜をハートに型抜きしてみたり、人参やほうれん草のお粥を層にしてカラフルにしたりなど、できることからチャレンジしてみましょう。

見た目で心機一転!

椎名奏(20代後半)


10~11ヶ月ごろ、離乳食を残したり、口に入れても吐き出したりと言うことが増えました。

なんとかならないかと必死になってたころ、1歳の誕生日がやってきました。食べないだろうなと思いつつも、可愛いバースデープレートを作ってあげたくて、アンパンマンのバースデープレートを作りました。

すると、最近嫌がっていたものまですべて完食できました。それ以来、進みが悪くなるたびに、型抜きをしたり、可愛いふりかけを使ってみたりすると、よく食べるようになりました。

味を変えることばかりに気を取られていましたが、見た目も大事みたいですよ!

2.定期的に新しい食材を試す

離乳食は、赤ちゃんに色々な食べ物の味を感じてもらうことが大切です。離乳食が進むにつれて、食べたことのない食材・食品は減っていきますが、それでも無理のない範囲で、新しいものを取り入れていきましょう。

毎週2品、新しい食材を買う

坂本明子(30歳)


1回食から2回食に進んだ月齢7ヶ月頃、離乳食のマンネリ化を感じ始めました。主食のお粥、野菜類としてほうれん草やかぼちゃ、タンパク質としてしらすや白身魚といった具合で、なかなか新しい食材に手が伸びて行かなかったのがマンネリ化の原因でした。

当時は食料品の買出しは週末まとめて1回で済ませていたのですが、そのときに新しい食材を必ず2品買って試してみるようにしました。そうすると、好き嫌いはあったものの、食べてくれる食材が少しずつ増え、マンネリ化を打開することができました。

離乳食だけでなく、普段の食事作りのレパートリーも広がりました。普段食べなかった野菜も、「意外に良いかも!」と我が家の常備野菜になることもありました。

旬の野菜はどんどん離乳食に取り入れて!

現代では一般的な野菜のほとんどが1年中手に入りますが、旬の野菜は栄養価が高く、味も濃厚なので離乳食にオススメです。メニューがマンネリ化していても、食材が良ければおいしく食べられることも多いでしょう。

また、離乳食によく使う野菜は裏ごししやすいものに定番化しがちですが、ちんげんさいやカリフラワーなども初期から食べられます。

中期以降は、以下のような野菜にもチャレンジしてみても良いでしょう。はじめは小さじ1から、少しずつ量を増やして与えてください。

中期からOK:里芋、グリンピース、アスパラガス、いんげん、ズッキーニ、ピーマン、パプリカ、春菊

後期からOK:もやし、山芋、アボカド、ニラ、レンコン、長ネギ

3.食材の組み合わせを変えてみる

食材の組み合わせパターンは、無数にあります。
お粥に混ぜたり、スープを作りたいときも、組み合わせる野菜によって味や食感はまったく違ったものになります。定番はほほうれん草と人参のおかゆが多いけれど、今日はかぶと白菜のおかゆにしてみるなど、日々ちょっとだけ変化を加えていきましょう。

日本人ならおにぎり作戦

鈴木愛理(30代前半)


子供が9ヶ月過ぎていくと、かなりマンネリ化しました。作る内容も同じパターンが多くなって来てしまい、作るのも正直面倒に‥‥。

そこで、思いついたのが「なんでもおにぎり作戦」。ちっちゃい一口位のおにぎりを何個も作る。それに野菜や小魚などを混ぜ込んだり、可愛く刻んだのりをつけます。子供は手で食べたがるから、喜んで食べてくれました。

おにぎりとかお味噌汁って大人もあまり飽きませんよね。レシピのマンネリは避けられないと思うので、「メニューは定番なんだけど、具材はいつも違う」みたいなのが結局いいのかな思います。

4.味付けをする・調味料を使用する

離乳食中期、生後7・8カ月以降は、離乳食にも味付けをしましょう。調味料を使うことに抵抗のある方もいますが、マンネリ化して赤ちゃんの食の進み悪いのは、味が薄すぎるのが原因かもしれません。

月齢が進むにつれて、出汁や野菜スープのみでは物足りないと感じる子も珍しくありません。
離乳食は薄味が基本ではありますが、「味付け=悪」ではありません。月齢や子供の様子にあわせてバター(中期)やしょうゆ(後期)などを取り入れていくことも大切です。

5.食材のかたさ・調理方法を変えてみる

赤ちゃんのお口は少しずつ成長しています。様子を見ながら、少しずつかたく歯ごたえのあるものなどにチャレンジさせてみましょう。

中期以降は「茹でる」以外に「蒸す」「炒める」「焼く」も!

マンネリ脱却・予防のためには、調理方法も重要です。調理方法が変われば、食感や味の感じ方も変わってきます。

離乳食初期は、食材を茹でてやわらくすることがほとんどですが、中期以降は電子レンジや炊飯器などで蒸したり、後期になればフライパンで炒めたり、焼くことも可能です。鮭などの魚をホイル焼きにする、うどんは焼うどんにするなど、色々と試してみてください。

6.取り分け離乳食を開始し、大人メニューに近づける

離乳食作りがマンネリ化しているなら、赤ちゃんのご飯を大人メニューに近づけてしまいましょう。豆腐ハンバーグやオムレツなど、定番のメニューでも調理可能です。          

大人の食事を作りながら、赤ちゃんの離乳食を作る「取り分け離乳食」は、食事作りの時間短縮になりますし、赤ちゃんも大人と似たようなメニューを食べられるので、きっと喜んでくれるでしょう。

7.手づかみ食べをさせ、「自分で食べる」経験を積ませる

離乳食後期、生後9カ月以降は、赤ちゃんもある程度の硬さのものが食べられるようになります。野菜スティックやおやきなど、自分の手で持って食べられる離乳食を用意してあげましょう。

手づかみ食べは、赤ちゃんの食べる意欲を引き出してくれます。マンネリ化して赤ちゃんが離乳食に興味を失っているときこそ、自分の手で食べる喜びを体験させてあげましょう。