赤ちゃんの遊び飲みの原因と対策
赤ちゃんの遊び飲みにイライラ!母乳・ミルクの対策方法
赤ちゃんの遊び飲み、いつからいつまで続く?母乳やミルクを飲みながら、キョロキョロしたり、すぐに飲むのをやめたり、時には乳首を噛むこともある遊び飲み。授乳に時間がかかってイライラ、体重が減るのでは?と心配にもなりますよね。遊び飲みの原因と対策を母乳・ミルク別にまとめました。
イライラする赤ちゃんの遊び飲み。どうして飲んでくれないの?
赤ちゃんはおっぱいやミルクが大好き!…のはずなのに、どうして飲んでくれないの?
新生児の頃は慣れない授乳でみなさん苦労しますよね。でも、たくさん試行錯誤して、一生懸命、母乳やミルクを飲み、大きくなった赤ちゃん。これで一安心のはずが、なぜか赤ちゃんが集中して母乳やミルクを飲まなくなることがあります。
授乳間隔はこれでいいはずなのに、おなかは空いているはずなのにいったいどうして?
飲んで欲しいのに赤ちゃんは遊んでばかりで、授乳にも時間がかかるのでイライラ。また、このままでは体重が増えないかもしれない…と心配にもなりますよね。
ママを悩ます赤ちゃんの遊び飲み、原因と対策を母乳・ミルク別にご紹介します。
「遊び飲み」ってなに?具体的な行動例
「遊び飲み」は、赤ちゃんによって行動はさまざまですが、授乳時の赤ちゃんの以下のような態度に悩んでいる方が多いようです。
- まわりをキョロキョロと見渡し、集中してくれない。
- 飲んだと思うとすぐにやめてしまう
- おっぱいや哺乳瓶を嫌がってのけぞる
- 乳首噛む
集中してくれないのはともかく、乳首をかまれると、よほどご機嫌が悪いのかと思いますよね。でも、いざ顔を覗きこむとニコッと笑い返してきたりして、「なにがしたいの?」と不思議な気持ちになります。
実は機嫌が悪くて噛む子もいますが、乳首を噛むのは赤ちゃんにとって一種の遊びのようです。ただし、悪気がないと言っても噛まれると相当痛いので、習慣化する前にやめさせましょう。
遊び飲みはいつから、いつまで続く?
遊び飲みは、生後2~3ヶ月頃からはじまります。だいたい6ヶ月くらいで治まりますが、いつまで続くかは個人差があり卒乳まで続くケースもあります。
当然個人差がありますので、遊び飲みをせずに断乳・卒乳する赤ちゃんもいます。
赤ちゃんの遊び飲み3つの原因
遊び飲みの原因は大きく3つあります。
まわりに興味が沸く時期
できれば避けたいのは間違いありませんが、遊び飲みは赤ちゃんの心が新生児の頃にくらべて成長したから起こる行動の一つです。遊び飲みが始まるのは生後2~3か月ですが、この時期の赤ちゃんはまわりのことが少しずつ気になってきます。テレビの音や話し声、外の音にも敏感になって色々なことに興味が沸き、大好きなママのおっぱいも集中できません。
赤ちゃんは常に成長していくのでずっとこのまま遊び飲みが続くわけではありません。本当におなかが空いたら飲むので体重が増えているようなら心配しなくて大丈夫です。一過性の行動だと見守りましょう。
授乳する側が集中していない
授乳にも慣れてくると、ついつい携帯電話を触ったり、TVを見たり音楽を聴きながら授乳してしまうこともあります。赤ちゃんは「自分だけをみつめてほしい」とサインをおくっているのです。
母乳やミルクを与えるときは、目を合わせて優しく声をかけることで赤ちゃんは心が安定し、食欲が出るともいわれています。赤ちゃんや母乳やミルクのみで栄養を摂るのはごく限られた期間です。赤ちゃんと触れ合える時間を大切にしましょう。
母乳の出が悪い・赤ちゃんが母乳を飲みづらい
生後2~3か月は、母乳育児が軌道に乗り始める頃ではありますが、中には体質的に母乳が出にくい人や乳首が飲みづらい形の人もいます。また、赤ちゃん自身がおっぱいを吸うのが下手だったり、体力がなかったりして、授乳が億劫になってしまっているケースもあります。
遊び飲みがあまりにも激しく、赤ちゃんの体重減少が起こっているようなら、1度哺乳瓶でミルクを飲ませて様子をみてみましょう。母乳外来等でおっぱいの状態をチェックしてもらうのもおすすめです。
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母乳の出が悪いのは食べ物のせい?
「油分や糖分が多いものを食べると母乳がドロドロして出が悪くなる」など、母乳育児中の人は聞いたことがあるかもしれませんね。ただ、実際に油分や糖分を摂取したことで母乳の質が変化するかというと、科学的根拠としては怪しい部分もあります。
「ケーキや天ぷらを食べたら乳腺炎になった」という体験者も多くいるので、一概に関係がないともいえませんが、母乳の出が悪いのは単なる体質というケースも多いのが現実です。
赤ちゃんと産後のママの体のためにも健康的な食生活や水分補給が大切なのは間違いありませんが、「自分の母乳に問題がある」と思う必要はありません。できるだけ体を休めて、食事作りが負担にならない範囲で良質な栄養を摂りましょう。
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赤ちゃんの遊び飲み対策~母乳編~
母乳育児で赤ちゃんがおっぱいを遊び飲みする時の対処法をまとめました。母乳育児での遊び飲みは母乳の質や出方に問題がある可能性もありますが、気に病む必要はありません。
赤ちゃんの機嫌がよく、普段通りに過ごせているなら問題はないので、できる範囲で改善していきましょう。
授乳に集中しやすい環境を整える
すぐにできる対策として、赤ちゃんが集中できるよう静かな環境を整えることが挙げられます。体勢が安定するように授乳クッションを使う、授乳用ケープは包まれる安心感のためか授乳に集中しやすくなるともいわれています。お持ちの方は外出時以外でもケープを使ってみましょう。
また、乳首を噛んだり、キョロキョロと周囲を見回すタイプの遊び飲みをする子は、眠くなると大人しく飲んでくれることが多いのでウトウトしてきたタイミングを見計らって母乳を与えてみましょう。少し体を動かして、おなかを空くようにしてあげるのも効果的です。
なかなか飲んでくれないとついイライラしますが、イライラしている気分が赤ちゃんに伝わると余計飲まなくなってしまいます。「飲まなくても機嫌が良いから大丈夫」と気持ちを切り替えましょう。
授乳時間には個人差があるので、例え時間がかかっても赤ちゃんのペースで飲ませてあげましょう。
母乳の分泌をよくする方法
体質的な問題やおっぱいトラブルにより母乳の分泌が悪くなることはありえます。遊び飲みが激しく、赤ちゃんの体重が減っているようなら、哺乳瓶でミルクを飲ませて様子を見たり、母乳外来等でおっぱいの状態をチェックしてもらってくださいね。
お風呂上りやいつもの授乳前に乳房のマッサージをして乳腺を開いてあげるのも効果があります。
また、母乳が出ないことに罪悪感を持ってしまうとそれがストレスになってしまいます。簡単に家事を済ませる日をつくったり、ゆったりとした気持ちになれる時間を作ることも必要です。この時期の育児は大変でストレスが溜まったり、寝不足になりがちなので赤ちゃんと一緒にお昼寝して睡眠をしっかりとりましょう。
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母乳育児中のおすすめの食材
母乳は血液でつくられています。そのため、母乳が出るようにするには血流をよくすることが不可欠なので、体をあたためる食べ物を摂りましょう。一般に冬が旬の野菜や地面の下にできる野菜は体をあたため、夏が旬の野菜は体を冷やすといわれています。たとえば、にんじん、ねぎ、かぼちゃ、しょうが、ごぼう、大根は体をあたためますが、きゅうり、レタス、トマトなどは体を冷やすので食べ過ぎには注意してください。
赤ちゃんの遊び飲み対策~ミルク編~
今まで飲んでいたミルクをあまり飲まなくなった、遊んでばかりいるのはなにか理由があるのかもしれません。
母乳と違い、ミルクならママ以外の人の授乳が可能です。飲まないことにイライラしてしまうより、家族の誰かに代わりに飲ませてもらうのもおすすめです。
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ミルクのメーカーや温度を変えてみる
ミルクのメーカーによって、成分や味(甘さやコク、まろやかさ)が違います。赤ちゃんはずっと同じミルクを飲んでいて、味に飽きたのかもしれませんし、もしかしたらもともと好みの味ではなかったのかもしれません。一度他メーカーのミルクも試してみましょう。
ミルクの温度に問題がある可能性もあります。ミルクの最適温度は40度とされていますが、季節によって、熱く感じたり、冷たく感じるのは自然なことです。
哺乳瓶の乳首を変えてみる
哺乳瓶の乳首は、月齢によって違いがあります。月齢や飲む力に適したものを使用しているか、一度確認しましょう。
メーカーによって乳首の素材や形、サイズにも差があります。新生児用は哺乳瓶を傾けるだけでミルクが出るようになっていますが、穴から出るミルクの量が決まっているため、月齢の進んだ赤ちゃんにはかえって飲み難かったり、吸う必要がないので退屈していることも考えられます。乳首は哺乳瓶との相性もあるので、できるだけ同じメーカーのものを使用しましょう。
赤ちゃんの月齢によっては、少し体を起こして縦抱っこにすると飲みやすくなることもあります。
ベビーマグやストローマグ、コップ飲みをさせる
3ヶ月くらいの赤ちゃんは哺乳瓶以外に、乳首を装着するベビーマグでミルクを飲むことが可能です。ハンドルつきカップだと赤ちゃんが持ちやすいようにつくられているので自分で飲む楽しさを知ることができます
ただし、慣れてくるとマグカップでも遊び飲みがはじまってしまうこともあります。
中には生後6か月を過ぎて、離乳食が開始しているにもかかわらず、遊び飲みをやめない子もいます。
赤ちゃんによっては食べることに興味が出てきてミルクを飲みたくないのかもしれません。同じ味のミルクよりも色々な食材の味が美味しくて食べたいと思っているのでしょう。ミルクスープやシチュー風にして、離乳食として食べさせてしまうという方法もあります。
哺乳瓶ではなく、ストローマグやコップ飲みの練習をさせつつ、フォローアップミルクに切り替えていきましょう。
赤ちゃんの目を見て「美味しいね」と話しかけましょう
赤ちゃんの遊び飲みは一時的なもので、成長している証拠です。焦らずおおらかな気持ちで受けとめましょう。授乳タイムは赤ちゃんの目を見て「美味しいね」「たくさん飲んでね」など話しかけると赤ちゃんも集中しやすいようです。限られた授乳期間を工夫して楽しく過ごしましょう。