赤ちゃんはいつからコップで飲めるようになる?練習するべき?
1歳未満の赤ちゃんの成長は日々私たちを驚かしてくれる驚きでいっぱいですよね。おっぱいから離乳食が始まると、手でスプーンを持ったりマグを支えたり…今まではできなかったことにもチャンレジするタイミングです。
大人が何をするのも手助けしていた月齢前期でしたが、徐々に赤ちゃん自身で物を持ったり食べたりすることができるようになるのが月齢後期。
特に水分補給やごはんの度に登場するコップも、赤ちゃんにとっては初めての試み。親御さんはいつからコップを使い始めたり、赤ちゃんにコップを自分で持って飲ませる練習をすればいいのでしょうか?
このタイミングが正解!赤ちゃんがコップの練習を始める時期
赤ちゃんにコップで飲み物を飲ませる練習はいつからが適当なタイミングなのでしょうか。子供一人一人の成長やペース・好みによって若干の違いがありますが、コップの練習をさせるのに適した時期がこちら!
赤ちゃんがコップを使うのに適した時期
1.離乳食を食べ始める6ヶ月頃から
おっぱいやミルクから離乳食に以降する5~6ヶ月頃は、赤ちゃんにコップを使って麦茶や白湯を飲ませることもできます。大人がコップを支えてあげてゆっくりと飲み物をコップから口に流してあげると、案外スムーズに飲めちゃう赤ちゃんもいるのです。
赤ちゃんによってはストローマグなどを使わない子も
コップを使うまでに「乳首」「スパウト」「ストローマグ」と段階を踏んでコップ飲みに挑戦する赤ちゃんもいますが、たまにストローが苦手でいきなりコップから飲み始める子供もいるので、赤ちゃんの好みに合わせてあげるのが正解。
2.モグモグし始める8~7ヶ月頃から
離乳食が始まってしばらくすると、赤ちゃん自身で食べ物をモグモグするようになります。それが大体生後8~7ヶ月頃と言われています。
唇の感覚や力がついてくるとコップの練習をしやすい
自分自身で口をモグモグすることで唇の感覚や力が強くなるので、コップを唇に当てて飲む練習も始めやすい時期と言えるでしょう。
3.唇や口の中でカミカミし始める9~11ヶ月から
赤ちゃんは1歳を迎える頃には大人と同じものが食べれるようになります。そんな離乳食後期である9~11ヶ月には、しっかりと食べ物をカミカミして飲み込むことに慣れてくる時期です。
食べ物を飲み込むことにも慣れてきている
したがっておっぱいや哺乳瓶とは違うコップを使って飲むことも、口の中や喉の使い方に慣れてきているので自分の力で飲み物を飲めるようになっていきます。
赤ちゃんの初めてのゴックン!コップを使う前のプレトレーニング
赤ちゃんにコップを使っての練習を始める前には、できるだけスムーズにコップで飲み物を飲むことに慣れてもらうためにプレトレーニングをしてみましょう。
大人からしたらシンプルで簡単なことであっても赤ちゃんにとっては初体験で慣れないこと。何をするときにも小さな段階を踏んであげると、大きな違和感を感じることなくコップの練習に入れるのです。
いきなりコップよりもスプーンを使って慣れさせる
「水分をこぼさずに飲む」という意識をもつ練習になる
コップを使って飲み物を飲む練習をさせる前にスプーンを使ったプレトレーニングをしてみましょう。乳首や哺乳瓶で「吸う」のとは違う「飲む」感覚を知ってもらうためです。
コップの前段階としてスプーンを使うときのコツ
水分を飲ませることを目的にスプーンを使う場合、スプーンの選び方や使い方には少し注意が必要です。
大きめのスプーンが便利
プレトレーニングで使うスプーンは大きめの物でOKです。小さい赤ちゃん用のスプーンでは「飲む練習」に適した十分な量の飲み物を入れることができません。
大きめのスプーンであれば赤ちゃん自身も飲み物の感覚を掴みやすくなります。
スプーンの側面から飲ませる
離乳食を赤ちゃんにスプーンで食べさせる際には、スプーンの正面を赤ちゃんの口元に持ってきてあげている人が多いはず。
しかし、飲み物を飲ませるトレーニングではスプーンの側面を使いましょう。そうすることで赤ちゃんの口に入るまで飲み物がこぼれにくくなります。
赤ちゃん自身で飲めるように!傾け過ぎないこと
赤ちゃんに飲み物を飲んでもらおうとスプーンを傾け過ぎると、飲み物が急に口や顔にかかる感覚やスプーンの圧力で赤ちゃんが嫌がってしまうことがあります。
あくまでも赤ちゃん自身でスプーンの飲み物を「ピチャピチャ」唇を動かして飲もうとする自発性を促しましょう。
いよいよコップにチャレンジ!どんな種類の物を使うべき?
スプーンを使ってのプレトレーニングが終わったらいよいよコップを使っての練習です。しかし、練習に使うコップも大人と同じものでは赤ちゃんも大変。
練習に適したタイプのコップでストレスゼロなコップトレーニングを行いましょう。
浅くて口が広がっているタイプのもの
赤ちゃんは唇を変形させてコップの厚みや幅に合わせることはまだ難しくてできません。したがってそんな赤ちゃんの唇でも受け入れやすい、浅めのコップでふちが広がっているものを使います。お猪口のような浅さ・サイズのコップがあれば◎
プラスチック製で軽い
赤ちゃんは自分がストレスを感じるとそのこと自体を嫌がって猛烈に反発することがあります。コップの練習の際にもドッシリと重くて赤ちゃんが疲れてしまうようなものではなく、負担が少ない軽めのプラスチック製コップが理想です。大人が支えてあげていると言えどやはり自分の口にかかるコップの重さは気になるもの。
赤ちゃんが自分で持てるような取っ手付きも◎
最初は大人がコップを支えてあげながらの飲む練習も、次第に赤ちゃん自身の手がコップを支えるように出てきます。そんなときに赤ちゃんの小さな手が掴みやすい取っ手がコップに付いていると自分の手で持って飲む練習にも繋がります。
赤ちゃんの目・鼻が隠れないサイズのものを
コップの深さ・大きさが赤ちゃんの口に持ってきたときに、鼻や目が隠れてしまうものは注意が必要。赤ちゃんは視界が妨げられると怖くなってしまったり、鼻がコップに隠れて水分が顔にかかってしまうことも嫌がります。
最初は大人がサポートしよう!コップの練習3ステップ
コップを使って飲み物を飲む練習をする際には以下のようなステップを踏んでみましょう。あくまでも「赤ちゃんにとっては慣れないこと」と思って焦らずに繰り返すことが大切です。
1.コップを大人が持ちコップのふちを赤ちゃんの下唇に当てる
赤ちゃんに負担がかからないコップに少量の飲み物を入れて、大人がコップを支えながら赤ちゃんの下唇に当ててあげます。
そのときにコップを赤ちゃんの顔に押し付けてしまっているときもあるので、あくまでもそっと添えるような感じです。
2.赤ちゃんのポジションはアゴを引いて下向きに
赤ちゃんに上を向かせて飲み物を口の中に入れるのは、飲み物が鼻や口にダイレクトに入ってきて失敗する可能性大。
赤ちゃんの唇にコップを当てたアゴを引いた姿勢でそのままコップを傾けて飲ませるようにして、赤ちゃん自身で飲み物が口の中に入ってくることを調節できるようにします。
3.コップを傾けて赤ちゃんの口の中へ流す
最初は大人がコップを傾けて口の中に飲み物を流してあげます。最初は赤ちゃんも慣れないので口を十分に開けずにこぼしてしまいます。
少量を一回ずつゆったりとしたペースで行うことが、赤ちゃんが嫌がらずにコップの練習を続けられるポイントです。
初めてコップを使う際の注意点
- 赤ちゃんはコップからの「ゴックン」ができないので少量ずつゆっくりなペースで
- 上を向いた姿勢で飲ませると、飲み物が顔にこぼれたり鼻や目に入って怖がるので注意
- 飲み物をこぼしても「あ~!(怒)」とプレッシャーを与えない
(※「コップで飲むこと=怒られる」と思ってイヤイヤが始まることも)
焦っちゃダメ!赤ちゃんがコップから飲めないときの対処法
赤ちゃんがコップから上手に飲めない…親御さんは「なんで?」なんてイライラしてしまうかもしれません。そんなときには趣向を変えた練習方法に切り替えてみて!
ヤクルトなどの小さなくちの物を試してみる
赤ちゃんによっては練習に適していると言われるふちの開いたコップよりも、小さめの飲み口の物の方が安心して飲める子もいます。
ヤクルトのような赤ちゃんの口サイズの飲み口のものにもトライしてみましょう。
大人が目の前でコップを使いそのマネをし出すのを待つ
月齢後期くらいになると赤ちゃんは大人の動きを見ています。赤ちゃんの目の前で大人がコップを使って飲み物を飲んでいると、次第に赤ちゃん自身もマネをしてコップを自分から持ち出すようになります。少々とき間がかかりますが自発的に始めてくれるのを待つ心の余裕も大切です。
こぼれても気にならないお風呂場などで練習をする
大人も赤ちゃんも飲み物がこぼれてしまうと練習自体が嫌になってしまいますよね?そんなときにはこぼれても気にならないお風呂に入るときに練習することをおすすめします。
赤ちゃんが大好きな飲み物をコップに入れてみる
いまいちコップの練習自体に意欲的になってくれないときには、赤ちゃんが大好きな飲み物をコップに入れてやる気を出してもらいましょう。「飲みたい!」と思ってもらうことも重要。
保育園に通い出したら自然と使えるようにも
1歳前後で保育園に通い出す赤ちゃんもいますが、他の子供たちと生活をしていると家ではできなかったことがいつのまにかできていることが多々あります。
無理にストレスを与えて嫌なことを増やしてしまうよりも、赤ちゃんが生活の中で自然と身に着けていくことに期待してもOK!
赤ちゃんの好みやペースに合わせてコップの練習をしてあげよう
赤ちゃんが初めてのことにトライするときには、できなくて当たり前。赤ちゃんの成長や性格によって新しいことができる時期やタイミングも違うので、親御さんは焦らずにゆっくりと見守ってあげることも大切です。
コップの練習をする際にも赤ちゃんがワクワクするような楽しい雰囲気を作って行ってみてくださいね!