怖いママ友と程よい距離をとりながらお付き合いをするコツ
ママ友とのお付き合いが怖い、苦手、と悩んだことはありませんか。実際、そんな人が増えています。子供ができると、それまでの人間関係とはまったく異なる、子どもを通したお付き合いが始まります。
自分は何とも思っていなくても、子ども同士のトラブルが、いつの間にかママ友同士の問題に発展してしまうかも知れません。今回は、怖いママ友と程よい距離をとりながら上手にお付き合いをするコツをご紹介します。
ママ友が怖いと思った体験談
「ママ友って怖い…」と思ったママたちが寄せてくれた体験談を見てみましょう。子ども同士のトラブルはよくあること。できればどっしりと構えたいもの。しかし、そう簡単に事は運びません。
きっかけはささいなことでも、子ども同士のトラブルにとどまらず、ママ友の感情によってどう転ぶのかがわからないのがママ友集団の怖いところです。
ママ友集団にある日突然はぶかれた
ママ友とのお付き合いが密な幼稚園でのこと。毎日のようにランチ会や、親睦会と称するお互いの家の行き来に疲れた私。「今日は予定があるから」「実家にいかなくちゃならないの」など、何度かお付き合いを断ったところ、ある日を境にまったく誘われなくなりました。
しばらくして、知らないうちに私の悪口や言われのない噂を立てられていたことがわかりました。子ども同士も遊べなくなり、こんなことなら卒園するまで無理してでもお付き合いを続けた方が良かったと思いました。(29歳まみ)
そんなことまで聞かないで!
幼稚園の入園で保護者席が隣同士になり、親しくなったCさんとBさん。それほど親しくもないうちから自宅に押しかけられ、夫の学歴や職場、出会いの時期や結婚式場はどこかなどなど、あげく友人にも訊かれないようなプライベートなことまでずけずけと尋ねられてびっくり。
年収や住宅ローンの返済額まで根掘り葉掘り訊かれたりするなど、「親しきなかにも礼儀あり」が通じない相手に不快感を覚えました。以来、できるだけ深入りをしないようにしています。(33歳ゆきまま)
子ども同士のケンカなのに・・・
小学生の子供を持つ私。入学と同時に引っ越してきた地で、それまで経験しなかったことに遭遇してしまいました。親子で仲良くなったEさん親子がいました。子ども同士がけんかをした翌日、登校途中にEさんが待ち伏せをしていて、Dさんの子どもに直接注意をしてきたそうです。Dさんの子どもは突然のことにショックを受けて大泣き。
それがきっかけで、それまで仲良くしていたEさんの態度が豹変し、SNSのグループからはずされ、挨拶しても無視されるように…。Eさんのfacebookで、他のママ友と楽しそうに出かけた様子や飲み会の様子などが投稿されるのを見て、他のママ友からも誘われなかったことにショックを受けるDさん。
後日、そのとき一緒だった仲良しのママ友にさりげなく訊いてみたところ、「誘おうと思ったんだけど、そのときにあなたがいなかったから」とさらりとかわされたとのこと。Dさんはそのような経験を通して、ママ友って怖い、かかわり方の難しさを実感したと言っていました。(37歳めめ)
面倒で怖いママ友の特徴
面倒で怖いママ友とは、どのようなタイプなのでしょうか。できれば深くかかわりを持ちたくない困ったママ友のタイプをご紹介します。ママ友との関係に疑問を抱いているママは要チェックです。
ボス的なタイプ
いわゆる見栄っ張りで子供っぽいのがボスママの特徴です。自分や夫が高学歴や高職歴だったり、実家が裕福な場合、相手を見下す言動が見受けられます。ママ友どうしはもちろんですが、自分の子どもと遊ぶ子どもも選別します。
自分と照らし合わせて、「この場所へはこの人、あそこへはあの人と行く」など、付き合うママ友のレベルを分けたりもします。自分が一番だと思っているので、逆らうと恨まれ、とことん無視するなど嫌がらせをされます。また、そうした自分を支持するママ友を周囲にはべらせ誇示したがるのも、ボスママの特徴のひとつです。
うわさ好きで口が軽いタイプ
相手の家庭事情について、根掘り葉掘り聞いてくるママ友には注意が必要です。うわさ好きで口が軽いママ友に、うっかり口を滑らせていろいろ話してしまうと、自分が知らない間に何倍にも膨らませたその話が、他のママ友たちにあっという間に広がり、事実とは異なることが独り歩きをしてしまうことが少なくありません。
うわさが好きな人は、「私は何でも知っている」「あらゆる情報は私に集まってくる」「知らないことがあったら私に聞いて」「なんでも私が中心よ」と思っているタイプです。また、人の不幸を嗅ぎつける能力にも長けています。
嫉妬深いタイプ
ママ友やその子どもがブランド品を持っていたり、お受験塾や水泳、英会話、ヴァイオリンなどのお金がかかりそうな習い事をしているなど、自分との生活格差を感じると、うらやましいと思う気持ちから理不尽に嫉妬します。
ボスママタイプの反対で、自分が持ち合わせない、高学歴、経済的に豊か、若くて容姿端麗、子どもの成績がいいなどの事柄を許せなく思うのでしょう。嫉妬心から周りのママ友にその人の陰口を言いふらすなどの攻撃をしてくるケースがあるので注意してください。
子ども同士のトラブルに無関心なタイプ
自分の子どもがお友達に意地悪や暴力を振るっても、注意することもなく放置するのに、他の子どもから自分の子どもがされると逆上する、とても迷惑なタイプです。「怒らないのはうちの教育だから」「これの何が悪いの?」など開き直るママ友も、ある意味ではいっちゃったタイプの怖さがあります。
目の前で起こっている事、自分のやっている事が客観的に見られないのが特徴です。面倒なことはしたくないという気持ちから、しつけをする、注意をするなど、自分で行動を起こすことを避けてしまいます。改めてもらうのは難しいので、できるだけ深いかかわりを持たないようにするのが賢明です。
怖いママ友とのトラブルを避けるには?
面倒で怖いママ友でも、子どものお友達のママである以上、まったくお付き合いをしないことは難しいです。予想外に怖いママ友とのトラブルを避けるには、どんなことを日頃から心がけておくといいのでしょうか。程よい距離感で怖いママ友とお付き合いするコツをご紹介します。
ママ友と過ごす時間を重要視しない
子どもが小さいうちは何かとママ友たちと一緒に過ごす時間がありますが、たまには一人の時間や、ママ友以外に気の合う趣味の仲間をつくるなど、ママ友以外の時間に意識を向けることが必要です。
いくら気の合うママ友でも、毎日、毎週会うとなるとさすがに疲れてきます。会うたびにカフェでお茶をしたりランチに行けば、1回あたりは少額でも、積もり積もれば結構な金額になります。
また、一人のママ友と濃いお付き合いをすると、そのママとこじれたときに、より関係が深刻になりやすくなります。他のママ友との距離感ができると、後々お付き合いしにくくなるというデメリットもあります。
ママ友とのお付き合いは、子ども同士のお付き合いが優先と割り切り、誰とでも広く浅いお付き合いを心がけることが、面倒な交際やトラブルを未然に防ぐ策になるでしょう。
根拠のない噂は本気にしない
ママ友から聞いたことが真実であるとは限りません。後から冷静になって考えれば違っていた…なんてことだってありえます。その場で一緒になって騒ぎ立てるよりは、「ふーん、そうなんだ」などと軽く受け流すのがいいでしょう。
気になる話なら、真偽のほどを関係者にさりげなく確認するようにしてください。また、わざわざ噂の種になりそうな話を自分からしないことも重要です。
自分や家族のプライベートは話さない
仲良くなると、ついつい自分や相手のプライベートな話をしがちです。でもちょっと待ってください。ママ友とは、そもそも子どもありきのお付き合いのはず。学生時代とは異なり、生い立ちも個人だけでなく、家族や地域もセットになった社会的な関係性です。
特に面倒なのは、経済状況の違いです。自分では当たり前の経済感覚が、仲良くなったママ友と異なる場合、差があるほど互いにとって無用な嫉妬心を生むことになりかねません。同様に、好奇心から相手の家庭の事情をあれこれと詮索することも控えましょう。知らぬが仏ということです。
子ども同士のトラブルは未然に対応
幼稚園から小学生、中高生と成長するにつれ、子ども同士のトラブルは繊細に、より複雑になっていきます。普段から子どもとのコミュニケーションをとるように心がけてください。おかしなところが見受けられたときには、寄り添ってさりげなく尋ねてみましょう。
「今日は楽しかった?」「どんな遊びをしたの?」ここは日ごろの信頼関係が大切です。深い傷になる前に、解決できればそれにこしたことはないのです。
怖いママ友とトラブルになったときの対策
普段から怖いママ友とトラブルになったときは、日ごろのストレスも相まって、こちらもつい感情的になりやすいものです。どんなに気を付けていても、トラブルになる時はトラブルになります。
冷静になる
まずは冷静になって事態を把握し、突発的な行動に走ることは控えましょう。一人で解決しようとせず、ご主人、担任の先生など、頼りになる第三者に相談することが大切です。
特に子供同士のトラブルは、ママ友同士のこと以上に熱くなってしまいがちです。子どもたちの問題は、年齢にもよりますが、本来なら当事者同士で解決すべきです。必要以上に立ち入らず、まずは子供の話をじっくり聞きましょう。
子ども同士で解決が難しいときには、できれば担任の先生などに間に入ってもらうなど、最終的な親同士のいざこざに発展しないよう、お互いにクールダウンできる状況づくりを心がけてください。
直接会って話す
メールやLINEなどのSNSでは、言葉の行き違いやお互いの解釈の違いによって誤解を生みやすく、事態をますますこじらせてしまいます。できるだけ直接話すか、せめて電話で話すようにしましょう。その際も、証人として第三者にいてもらった方が、お互いに熱くなりすぎず冷静に対処ができます。
怖いママ友と上手にお付き合いをするコツ
ママ友に限らず、人間関係はちょっとした意見の相違や、子供同士のトラブルからこじれるケースが多いです。たいていの場合は、当事者間で話し合うことで解決しますが、なかにはLINEのママ友グループなどで自分が知らないうちに噂が広まるケースもあります。
町内会やマンションの隣同士など、お付き合いが数十年になるケースは、少しの対応の違いがその後何年も深刻な状況が続いてしまう可能性だって考えられます。ママ友によってはトラブルメーカー的な人物もいて、面倒なことに巻き込まれることもあるでしょう。
自分に否があるときには、謝罪と解決までの時間をできるだけ短くするように、迅速に行動することを心がけてください。時間の経過とともに感情論に発展し、こじれることが予想されるからです。
また、収入や経済観念の格差もお付き合いに影響する要因のひとつ。互いの経済状況はくれぐれも話さず、詮索しないことが重要です。もっともはじめは気づかないこともあるでしょうから、当たり障りないお付き合いのなか、見極めていくこともポイントです。
ママ友との付き合いは子供を通じてのものと割り切る
ママ友とは、子どもを通じてのお付き合いであり、もともとの友人関係とは別ものです。むやみと怖がり避けることもありませんが、必要以上に深く立ち入らないことが肝心です。
面倒そうな人とは基本的には関わらず、ほどほどの距離を保ちましょう。万が一トラブルが起きたり巻き込まれたときには、一人で悩まずに、身近な人に必ず相談することをおすすめします。とはいえ、一見怖いと思うママ友も、一人の人間。笑顔で大人の対応を心がけましょう。