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久保田カヨ子の育児法

久保田カヨ子の新旧MIX子育て・脳科学ベースの育児とは

久保田カヨ子、別名「脳科学おばあちゃん」を知っていますか?脳科学と乳幼児教育をMIXさせ、メディアでお馴染みの久保田カヨ子氏の経歴や子育て論をご紹介。賢い子に育てるには0歳から脳に刺激を与えることが重要ですが「テレビは見せてOK」「変な臭いは積極的に嗅がせる」など驚きの方法論も!

脳科学に基づく久保田カヨ子の育児法って、みんな知ってる?

お腹に赤ちゃんがいる妊娠ママも、赤ちゃんが生まれてきて子育て奮闘中ママも、我が子の将来を楽しみにしているのではないでしょうか。ママの中には乳幼児の頃から独自のこだわりを持って子育てされている方も沢山いらっしゃいます。皆さんはどんな子育ての目標やモットーを持っていらっしゃいますか?

子育てママの中でも注目を集める育児法を提唱しているのが「久保田カヨ子」さん。子育てについて色々調べたことのある方なら一度は名前を耳にしたことがあるでしょう。人によってはテレビなどで紹介されているのを見たことがあるかもしれませんね。

彼女が提案する育児法はシンプルなのにママさんたちが納得してしまう分かりやすいものばかり!
ここでは、くぼカヨ流の育児法をご紹介します。

新旧MIX育児法を提案する久保田カヨ子ってどういう人?

帽子と色付き眼鏡がトレードマークの久保田カヨ子さん。名前を知らなくても、お顔を見れば「あ~あのおばあちゃん!」となる方も多いでしょう。1932年生まれで、御年84歳(2016年現在)を超えてもなお、書籍の出版やメディアの出演も多く、精力的に活動されています!

脳科学おばあちゃん久保田カヨ子の経歴とは?

教育評論家であり、二児の母親であり、夫は脳科学の権威である久保田カヨ子氏。そんな彼女の経歴をご紹介!

大阪市出身の教育評論家

久保田カヨ子さんはご高齢ながら今でも活躍されている大阪市出身の教育評論家です。「0歳からの育児法」という教育を提唱したことから、「そんな早い時期から?!」と多くの子供を抱えるお母さんたちをビックリさせました。

自身も2人の子供を育てあげた母親である

久保田カヨ子さんは精力的に独自の幼児の教育法を提案するだけでなく、ご自身も2人のお子さんを立派に育てあげた正真正銘のお母さんであり育児経験者。自らの経験を元に発せられる“くぼカヨ語録”は、育児に悩むママさんにも「なるほど!」と思わずにはいられない力強い言葉が並びます。

脳科学に基づいた育児法を提案

久保田カヨ子さんの育児法の最大の特徴が、「脳科学に基づいて子供の教育を考える」というものです。久保田さんは大脳生理学の権威と言われる久保田競氏とご結婚されてから、二人にしか生み出せない脳科学と幼児教育をMIXさせた育児法を数々発信されてきました。説得力のあるお二人のタッグが、より子育てママたちの関心を引く秘密かもしれません。

幼児教室「くぼたのうけん」を主催

子育て本の出版や講演をされている久保田カヨ子さんですが、実は「くぼたのうけん」という幼児教室を都内近郊に5つ開いています。
久保田式育児法に基づく育脳プログラムを組んでいて、生後1ヶ月から入会が可能(むしろ早いほど歓迎!)というカリキュラム内容。久保田カヨ子さんの育児法をより深く知りたい方、自分だけの実践に難しさを感じている方などが通っています。

脳科学と育児をMIXさせた久保田カヨ子の狙いとは

3歳までが子供の脳の成長期

久保田カヨ子さんが提唱した育児法の中に、「子供の脳は3歳までで決まる!」という一説があります。今までは「赤ちゃん」と「教育」「脳」というものを合わせて考える風潮がなかったため、「3歳までに脳の教育」という新しい考え方は、熱心な教育ママを増やしていくきっかけにもなったのではないでしょうか。

1歳前後に沢山の刺激を与えてあげる

久保田カヨ子さんの育児法は、まだおっぱいを飲んでいる1歳前後の赤ちゃんに沢山の刺激を与えてあげることが、脳を育てるのに非常に有効であると述べています。日々のお世話だけで精一杯な子育てママからすると、「これ以上になにをすれば?!」とプチパニックになってしまいそうに。

しかし、くぼカヨ育児法は普段おむつ替えに「おむつ体操」と呼ばれる運動を取り入れるなど、普段のお世話や赤ちゃんの遊びにプラスアルファの働きかけをするのが基本です。「毎日の親子の触れ合いこそが脳にとって最大の刺激」というのが久保田さんの持論です。

脳科学理論と昔ながらの育児法を合わせ頭のよい子に

久保田カヨ子さんの育児法は「脳科学」という枕詞がついているので「難しそう!」という印象を受けるかもしれません。逆に「脳科学」とついていることで「効果がありそう!」と期待もしますね。

久保田さんの歯切れの良い言動や個性的なキャラクターもあり、くぼカヨ育児法はとってもシンプルでわかりやすいのが特徴。昔ながらの育児法や赤ちゃん遊びを取りいれつつ、それが脳にとってどんな効果があるのか説明してくれます。この「わかりやすさ」もママたちの支持を受ける要因でしょう。

脳科学に基づいた久保田カヨ子の教育理念(※くぼカヨ語録より)

久保田カヨ子さんは「くぼカヨ語録」と呼ばれる、彼女の育児法を表現した言葉を沢山残していらっしゃいます。子育てママがすぐに参考にできるようなものばかりですので、その一部をご紹介します。

1.「いないいないばあは子供が飽きるまでやる」

大人が赤ちゃんにしてあげる「いないいないばあ!」は、赤ちゃんがケラケラと笑って「もうエエわ」と飽きるまでしてあげましょう。「いない」「ばあ!」という2つのアクションを見ていると視覚から脳に刺激が伝わります。

2.「抱っこよりもおんぶをする」

育児ママの中には赤ちゃんとのアイコンタクトを大事にするために「だっこ」を沢山してあげているママは多いですよね?
でも、くぼカヨ育児法では昔ながらのおんぶを推奨しています。おんぶをしてあげると赤ちゃんの視界が開けて、ママの動きと一緒に同じ景色を見て沢山のことに興味を持ちだすとのことです。確かに最近は抱っこ主流ですが、おんぶにはおんぶの良さがありそうですし、ママも家事がしやすいというメリットがありますよね。

3.「赤ちゃん言葉は脳の無駄遣いである」

子供の記憶力は大人の想像を超えるもの。赤ちゃん言葉で話しかけるのも良いですが、きちんとした言葉遣いで話かけていれば赤ちゃんもダイレクトにノーマルな言葉を覚えることができて一石二鳥。大人がわざわざ赤ちゃん言葉で話しかけるのは「脳の無駄遣い」と一刀両断。この歯切れの良さがくぼカヨの特徴です!

4.「道具を触らせる前に、まず見せる」

新しいおもちゃを「はい、どうぞ」と手に取らす前に、「これは何かな?」と視界から入って「なんだろう?」と赤ちゃんが能動的に考える&興味を持つようにします。久保田カヨ子さんが考える頭の良い子とは、問題の解決法を自分で見つけられる人のこと。「これを触ってみたい!」「なにか知りたい!」と赤ちゃん自身の意欲を伸ばすことを大切にしています。

5.「常に二者択一をさせる」

赤ちゃんに考える力や決断力を身に着けさせるには常に二者択一をさせるようにします。親が進んで答えを促すような「これが好き?」「こっちは嫌い?」という質問をするよりも、「どっちが良い?」と聞いて赤ちゃん自身が自らの興味で決めることが脳を鍛えることに繋がります。

6.「ガラガラは振らない」

赤ちゃんの定番おもちゃにガラガラ(ラトル)がありますが、こちらを大人がスピーディーにフリフリしてはダメ。赤ちゃんは早い動きを目で追うことがまだできないので、遠くからゆっくり動かしながら近づいて赤ちゃんの視点が定まってからゆっくり振って音を聞かせてあげます。ひとつの物を集中して見る力を鍛えます。

7.「変なニオイもどんどん嗅がせる」

大人でも昔嗅いだニオイに触れると忘れかけていた記憶が蘇ることがあります。ニオイは感情や記憶をインプットさせるものなので、赤ちゃんの頃から沢山のニオイを嗅がせて脳の機能を活性化させます。

8.「とにかく紙を破らせる」

赤ちゃんの頃から手先の器用さをつけるための遊びとして、紙を小さくちぎる作業がおすすめです。指先を使うことで脳にも刺激が渡り、道具を器用に扱う練習になります。

9.「テレビはどんどん観せてよい」

間違いなく賛否両論ありますが、くぼカヨ育児法ではテレビも立派な教材と考えています。赤ちゃんはテレビに映っている人や流れている歌の真似をすることで学習能力がつき脳細胞ミラーニューロンが活性化されるとのこと。しかし、長時間テレビを見せる、テレビに子守りをさせることは推奨していませんので誤解しないように。「1時間見せたら15分休憩」と時間を決めて見せてあげるのが良いとのことです。

10.「人見知りは無理やり治さなくてよい」

「うちの子…人見知りかも」と感じている子育てママも沢山いらっしゃいます。くぼカヨ流に言えば「人見知りは知恵がついてきた証拠」であり、ちょっぴり困りますが赤ちゃんの意思が出てきた喜ばしい成長でもあるのです。

賛否両論くぼカヨ育児。「良いところだけつまみ食い」もOK?

久保田カヨ子の子育て論に世間の声は?
久保田カヨ子さんの名前はメディアでも大きく取り上げられる存在です。子育てママはもちろん、世間の皆さんはどのような印象を持たれているのでしょうか。

はっきり言って久保田カヨ子さんの育児法・子育て論は賛否両論が激しい印象です。本人が歯に衣着せぬ物言いをすることもあり、反発も大きくなりがち。アレルギーに対する見識や科学的な根拠・医学的な知識が乏しいと批判されることも多くあります。

しかし、久保田カヨ子さんに限らず、「子供の能力を伸ばす」「育てやすい子になる」など、育児にはたくさんの方法論があります。ネットや書籍、講演会など、子育てを題材にした情報は数限りなくありますが、大切なのは情報に振り回されず、自分の頭で考えること。

育児に正解はないので「正しい」「正しくない」と二極化して考えるのではなく、この意見には賛成だから取り入れてみようかなという気楽な気持ちで向き合いましょう。ママが納得できて、赤ちゃんが楽しんで実践できるのなら、くぼカヨ育児式もその他の方法も「あり」でしょう。

「元気であればそれだけ十分!」これがママたちの正直な気持ちであり、「ちょっぴり賢ければなおよし!」が本音なのかもしれません。