スタイを手作りしよう!スタイ3種の作り方
ミルクや離乳食の赤ちゃんはもちろん、ある程度大きくなってからもよだれが多い子では、洋服を汚れから守ってくれるスタイは必需品です。1日に何枚も変えることもありますが、かわいいスタイを揃えようと思うとお値段がばかにならないし、ちょっともったいない気も…。
しかし、赤ちゃんが身につけるものは清潔に保ってあげたいものです。スタイがたくさん必要な赤ちゃんには、スタイを手作りしてあげましょう。
材料をおうちにあるもので賄えばとことん経済的にもできますし、生地や糸などの材料に一つ一つこだわることもできます。さらには子供の体型や成長に合わせてカスタマイズすることも可能ですね!
ここでは手縫いで簡単に作ることができる「卵型スタイ」「バンダナスタイ」「ハンドタオルスタイ」の材料や作り方を解説します。うちわを利用した型の取り方や、おすすめの留め部分の比較など、スタイ作りのアイディアもご紹介しますのでスタイ作りに役立ててみてください。
オーソドックスな卵型スタイの作り方
まずは「卵型スタイ」の作り方をご紹介します。お店でよく売られている定番でシンプルな形の卵型スタイは、使いやすく人気。
受け手の幅が広く飽きのこない形は、ミルクの吐き戻しがある新生児の時期から、よだれの多い時期、スタイを卒業する2歳頃まで対応します。
ですが、ハンドメイド初心者には卵型スタイの作り方はスタイの中でもちょっとハードルが高い…?
今回、ご紹介するのはうちわを活用し型紙を用意する必要のない卵型スタイの作り方。
赤ちゃんの成長に合わせ、首回りの大きさに合わせてスタイの幅を簡単に調整しながら挑戦してみましょう。
材料と手順(卵型スタイ)
- 30cm x 30cmの布2枚
ガーゼ生地やコットン生地など赤ちゃんの肌にやさしい素材がおすすめ。
もちろん柄や色は赤ちゃんに似合いそうな生地を選びましょう。
- 糸
生地の色に合わせた糸と、ステッチ用の糸を生地の色に合わせ用意しましょう。(どちらも同じ糸でもOK)。
- 留め具
マジックテープやひも、スナップボタンから、ママと赤ちゃんが使いやすいものを選びましょう。
留め具の比較について詳しい説明は後ほどご紹介します★
1.型をとります
- 用意した2枚の生地の表面を内側にして重ね、縫っているときにずれないように待ち針で仮止めしましょう。
事前に生地にアイロンをかけておくと作業がスムーズです!
型紙はインターネットからダウンロードしたり、キットを購入しても良いですが、うちわを使って型を取ると経済的(型の取り方は後ほどご紹介)。
これにマジックテープやスナップボタンを取り付ける場合は、うちわ型に裁断する前にどのように取り付けるかを考えましょう。
2.裁断します
- 布をひっくり返すときに手を入れる「返し口」を5cm程度あけ、うちわで型取りした線に沿って生地の色に合わせた糸を使って縫っていきます。
- 「返し口」は首回りのカーブ部分に入る手前に設定すると良いでしょう。
ミシンがあれば手早く縫うことができますが、スタイサイズなら手縫いでも比較的早く終えられます。縫い終わったら、縫い目から1cm程度残して外側を裁断してください。
3.切り込みを入れます
- 生地をひっくりかえした時によれるのを防ぐために、カーブの部分に1cm間隔で切り込みを入れていきましょう。 ハサミでちょきちょき切るだけでOK!
4.ひっくり返して返し口を縫います
- 「返し口」に手を入れ、生地をひっくり返します。
- 先ほど縫っていなかった返し口の箇所を、縫い目が見えないように縫い上げます。
- ひっくり返した後にアイロンをかけるときれいな仕上がりになります。
5.ステッチをかけます
- ステッチ用に用意した糸を使って、内側5mm程度の位置をふちに沿ってにステッチをかけます。
縁を縫っておくと、洗濯のほつれやズレを防ぐ効果があります。あえて生地の色と糸の色を変えるとおしゃれなワンポイントになります。
6.留め具をつけます
- 先端の部分にマジックテープやスナップボタンなどの留め具を縫いつけて完成!
バンダナスタイの作り方・男の子も女の子もおしゃれは譲れない!
バンダナをつけたような形の「バンダナスタイ」は、何はともあれオシャレ!つけるだけでコーディネートのワンポイントになります。
卵型スタイに続き難易度の高そうなバンダナスタイですが、今回ご紹介する作り方では、スタイを広げると正方形になるタイプで、卵型スタイのように型紙を用意する必要がなく直線縫いで仕上げるため作り方はとても簡単!
なのに、生地の素材や柄の組み合わせで、何通りものデザインが楽しいつわものなんですよ!
材料と手順(バンダナスタイ)
- 30cm x 30cmの布2枚
用意する2枚は柄を変えるとオシャレ!伸びないガーゼ生地が作りやすいですよ!
この他に三角に折りたたんだときに、ちらっと見えるレイヤー用の布を用意するとデザイン性の高いスタイに仕上がります。
- 糸
生地の色に合わせた糸と、ステッチ用の糸を用意しましょう (どちらも同じ糸でもOKです)。
- 留め具
このタイプのバンダナスタイはスナップボタンがおすすめ。
ボタン穴をあけるタイプの普通のボタンでもOK!
1.布を重ねます
- 表面が内側にくるようにして布を 2枚重ね、縫いやすいように待ち針で固定しましょう。
この作業の前に生地にはあらかじめアイロンがけをしておくとスムーズに進みますし、仕上がりもキレイになりやすいです。。
2.布の周辺を縫います
- 布をひっくり返すときに手を入れる「返し口」を5cm程度残し、布のふちから5mm~1cmくらいの距離をぐるっと直線縫いで縫い合わせていきましょう。
- 「返し口」はボタンを取り付ける側(重ねたときに下にくる側)の角1cmの部分からとるのがおすすめ。
ミシンがあれば手早く縫うことができますが、手縫いでも簡単にできますので、裁縫初心者さんも難しく考えずに大丈夫です!
3.角を切り落とします
- 縫いあげたら角を5mm程度切り落とします。
ハサミで角を切っておくと、ひっくり返したときに生地がもたつかずスッキリします。仕上がりのキレイさに影響しますので忘れず行いましょう。
4.ひっくり返して返し口を縫います
- 返し口に手を入れてひっくり返します。
- 角は竹ぐしや先端の細い編み棒などで中から押し出し、きっちりきれいに返しましょう。
- 縫わずに残しておいた「返し口」の箇所を縫い目が見えないように縫い上げます。
ひっくり返したあと返し口を縫う前にアイロンがけをすると、おくときれいな仕上がりになります。
5.ステッチをかけます
- 内側5mm程度の位置をふちに沿ってステッチをかけます。
シンプルな生地を選んでいる場合は、糸の色を変えるとステッチがおしゃれなワンポイントになります。直線縫いだからこそ、ここはゆっくり慎重に!
6.留め具をつけます
- 対角の先端に、角から5cmのところにスナップボタンなど留め具をつけて完成!普通のボタンでももちろんOKです。
超絶簡単!実用派のハンドタオルスタイ
ハンドタオルをそのまま活用するハンドタオルスタイは、タオルハンカチにひもをつけるだけでささっと作れてしまう手軽さが何よりの魅力!子供が寝ている間に短時間で仕上げることができます。
タオル生地なのでよだれ耐久性も高く、デイリーユーズに強いため、お家用に何枚か用意しておきたいタイプのスタイ。留め部分はゴムや紐を使いますが、赤ちゃんの首回りに合わせてひもの長さを調整でき、見た目も手作りのあたたかみがありますね。
材料と手順(ハンドタオルスタイ)
- ハンドタオル
用途に合わせたサイズのハンドタオルをチョイス!
使わずにしまってあったタオルなどでOKですが、かわいい柄を選べばおしゃれなスタイに早変わり!
- ゴム・ひも
1cm程度の幅のものがおすすめ。ハンドタオルに合わせて好きな色を選択してください。
1.首まわりを縫います
- スタイの首まわりにあたるハンドタオルの上部を2〜3cm程度折り返します。
- 折った箇所、ゴムや紐を通す部分を縫っていきます。
ミシンで縫うとしっかりとした仕上がりになりますが、手縫いでも十分簡単に縫うことができます。
2.ゴムを通します
- 縫い返した部分にゴムやひもを通します。
- ゴムを使うときは、お子様の首のサイズに合わせてゴムの長さを調整し、縫い合わせて完成です!
ゴムが伸びてきたり汚れてきたりしたときもゴム交換は楽ちん!お洗濯に強いので清潔さも保てますね!
スタイ作りの画期的アイディア
スタイを手作りするときに必要な型紙と留め具。
ここではちょっとしたアイディアで、スタイ作りをより簡単にする型取りのアイディアや、留め具の選び方のポイントをご紹介します。
オーソドックスタイプ型紙はうちわがぴったり
スタイの型紙も、インターネットからダウンロードしたり、キットを購入したりと用意する方法は様々ですが、実はどこにでもある自宅の「うちわ」を型紙代わりに使う方法も。
うちわならしっかりと厚みがあるので縁をなぞるのも楽々ですし、大きくしたい、小さくしたいときも中心から少しずらせば好みのスタイの幅に簡単に調整することができますよ!
準備するもの
- うちわ
- チャコペン(生地に線を書くことができる油性ペンなどでも可能です)
1.うちわの縁を線どり
- 手作りスタイ用の生地を返してうちわを置き、チャコペンや油性ペンで縁どりをしていきましょう。
- 小さな赤ちゃんやおしゃれ用などうちわの幅が大きすぎる場合は、ネックのポイントを固定して左右同じ幅ずつずらしてひとまわり小さい型を取ることもできます。
2.うちわの紙が貼っていない部分を線どり
- 先うちわの紙が貼られていない、骨が出ている部分を内側に沿って縁取りします。ここがネックのポイントになります。
3.生地をカット
- 縁取りした線に沿ってハサミでカットして出来上がり!
スタイの留め部分のおすすめ!ベスト3
スタイの留め部分はいくつかの種類があります。月齢や用途に合わせて留め具を選んであげると赤ちゃんにぴったりのスタイを作ることができるのも手作りスタイの良いところです。
スナップボタン
スタイに縫い付けて固定するスナップボタンは、使い方簡単でハンドメイド初心者のお母さんにもおすすめ!スナップボタンの受け手を2か所くらい作っておけば、子供の成長に合わせて首回りのサイズが大きくなっても長くスタイを使うことができます。
糸でしっかり縫い付ける金具タイプ、ホチキスのような器具を使って取り付けるプラスチックタイプがあります。
プラスチックタイプはやかわいい色のものも多いですし、糸で縫い付けるタイプのスナップボタンもシルバーだけにとどまらずアンティーク調があったり、さりげなくオシャレ度がUPします。
メリット・デメリット
デメリットは、パチンと音がするので子供が寝た後に慎重にスタイをとる必要があること。
メリットはマジックテープのようにゴミが付いて使えなくなることもないので、気を使うことなく洗濯機でじゃぶじゃぶ洗えちゃいますね!
マジックテープ
マジックテープにはスタイに縫い付けて固定するタイプ、アイロンで接着し固定するタイプがあります。スナップボタン同様つけ外しが簡単で、よだれが多い子供など1日に何度もスタイを交換する場合には便利ですね!
メリット・デメリット
子供の成長に合わせてマジックテープをとめる位置を調整すれば、長くつかうことができますが、マジックテープを留めずに洗濯してしまうと他の洗濯物にくっついてマジックテープがダメになったり、ほかの洗濯物を傷めたりしてしまいます。
マジックテープの突起部分が固すぎる種類を選んでしまうと、中には肌に当たりかぶれてしまう子もいるので気をつけましょう。
ひも
ひもで止めるタイプのスタイは、リボンやバイアステープを結んで使います。ボタンやマジックテープに比べると取付が簡単ですが、着脱時間に差が出てきますね。
ですが、紐を結んで使うスタイは、子供の成長に合わせてひもを結ぶ位置を変えるだけでサイズの調整が可能なので、子供が大きくなっても長く使うことができます。
ひもをゴムに変え、かぶって使うタイプのスタイにすると着脱がすぐにできて簡単です。
メリット・デメリット
スナップボタンが取れたり、マジックテープが他のものにくっついたりという心配がないので、気軽に洗濯ができますが、紐がほかの洗濯物に絡まります。就寝時などにひもが首に巻きついてしまう心配があるので、月齢の小さい赤ちゃんや就寝時の使用は避けましょう。あくまで離乳食時の「お食事エプロン」としてお使いください。
スタイの手作りに挑戦!みんなの作品をご紹介
みんなの手作りスタイ…手作りとは思えないほど完成度が高く驚き!
手作りスキルもプロの域に達してくると、だんだんセンスも磨かれてくるのでしょうか?みんなのアイディアは参考になりますね!
スタイづくりはプロの域
北欧柄がかわいいスタイです。縫い目も丁寧でまるで売り物のようです。手作りの醍醐味はやはり自分が好きな布やテイストで作れることなので、お気に入りの布地を見つけてください!
100均手ぬぐいやタオルを使って
100円均一の手ぬぐいで作ったそう!カッコいいですね!魚河岸の子、すし屋の子、江戸っ子はコレです!
これも100円均一の手ぬぐい。しぶカワです★
100均のハンドタオルを材料に作った卵型スタイ。リスの刺繍部分でポケットを作っておしゃれです!
ママの古着をリメイク
着なくなったママの古着や使わない布で作った手作りスタイ3種。
柔らかい質感が赤ちゃんの肌にやさしくデイリー使いにお勧めです。
本格派バンダナスタイ
本格バンダナスタイ!やっぱりペイズリー柄はカッコいいですね♪
今回本コラムでご紹介したバンダナスタイは型紙要らずなので、皆さん挑戦してみてね!
赤ちゃんの肌にもお財布にも優しいスタイに挑戦しよう
手作りに慣れていないお母さんでも、スタイならサイズ的にも挑戦しやすいジャンル。
手作りであたたかみのあるスタイを身につけると、赤ちゃんにもお母さんの愛情がたっぷり伝わるかもしれませんね♥
今回は「卵型スタイ」、「バンダナスタイ」、「ハンドタオルスタイ」の3種類をより簡単に挑戦できるレシピを解説してみましたが、いかがでしょう?!
誰ともかぶることのないオリジナルスタイは、デザインや素材に妥協したくないお母さんにもおすすめ!生地のデザインや素材、糸の色などを一つ一つ選べるので、慣れてきたらいろいろなバージョンにチャレンジして、世界に一つだけのオリジナルに仕上げてみましょう!