離乳食の朝ごはんレシピ
離乳食の朝ごはんは簡単でOK!ご飯・パン・麺派の献立例
離乳食の朝ごはんにおすすめの簡単レシピ、ご飯派・パン派・麺派の献立例を紹介します。朝食作りは「大変」「面倒くさい」というイメージがありますが、コツをつかめば簡単です。時短テクやフリージングは積極的に活用しましょう。3回食になる離乳食後期なら取り分けもOKです!
離乳食の朝ごはんにお悩み中!
生後9ヶ月を過ぎ、離乳食後期になったら1日3回食になります。そんな中、朝ごはんはママやパパが1番大変だと感じる食事です。
しかし、朝ごはんはその日1日を元気に過ごせるエネルギーをくれるもの。生活リズムを身に着けさせるためにも、赤ちゃんもママやパパと一緒に楽しく朝ごはんを食べられるのがベストです。
バタバタした朝は、じっくり献立を考えたり、ゆっくり調理することができないので、時短できる楽チンなメニューで構いません。フリージングや下準備してある食材をフルに活用しながら、簡単に、栄養満点な朝ごはんを作っていきましょう。
離乳食の朝ごはん作りのコツ
朝ごはんは毎日続くものですので、簡単に調理できて、ストレスなく続けていけるような献立にしましょう。「朝ごはんは大切だから!」と意気込んで、昼間に疲れ果てているよりは、赤ちゃんと一緒に楽しく笑顔で食べることの方が大切です。
1.数日分の献立を決めておく
忙しい朝は、何を食べさせようか考えるだけでもストレスになります。朝ごはんに関しては、あらかじめ1週間や3~4日間分のメニューを決めておいた方が楽です。朝の離乳食作りがスムーズになり、負担を大幅に軽減できます。
2.「定番の朝ごはん」をローテーションする
朝ごはんの献立を2~3パターンに絞り、ローテーションで作るのも良い方法です。
月 | 和食 | ご飯・味噌汁・具入り卵焼き |
---|---|---|
火 | 洋食 | サンドイッチ・スープ・フルーツヨーグルト |
水 | 和食 | 納豆ごはん・具沢山の味噌汁 |
木 | 洋食 | フレンチトースト・スープ・フルーツヨーグルト |
金 | 和食 | ご飯・味噌汁・具入りオムレツ |
土 | 洋食 | サンドイッチ・スープ・フルーツヨーグルト |
日 | 自由 | パンケーキorおやき(野菜やしらす入り) ・果物・ヨーグルト |
※朝に果物(フルーツ)を出さない日は、おやつ・補食として果物を用意する
「味噌汁」や「サンドイッチ」と決まっていても、前夜や当日の朝、冷蔵庫にある食材を具材にすれば飽きにくくなります。
余力があれば、休日にはいつもと違うメニューに挑戦するのも良いでしょう。
3つの栄養素を意識できればベスト
離乳食後期の朝ごはんで理想的な献立は、炭水化物、たんぱく質、ビタミンやミネラルの大きく分けて3つの栄養素を取入れたメニューです。
【炭水化物】お米、パン、麺、いも類
【たんぱく質】卵、大豆製品、乳製品、肉や魚
【ビタミン、ミネラル】野菜、果物、海藻類
とはいっても、3回食ですから栄養は1日のトータルで考えても構いません。
朝に炭水化物多め、たんぱく質多めになるようなら、昼・夜でビタミン・ミネラル豊富な食材を使ったメニューにしましょう。菓子パン1個で終わらせるような極端な食事でないのなら、問題はないでしょう。
3.下準備とフリージング活用で時短
朝ごはんに出す献立が決まっていれば、前の日の夜ごはん作りの時点で一緒に準備しておくと楽です。茹で野菜を茹でておいたり、野菜をカットしたり、前もってやれることがあれば少し時間に余裕がある夜のうちにやってしましましょう。
フリージング(冷凍)の食材ストックは離乳食作りでは本当に役立ちますので、作れる時に一気に作っておくことをおすすめします。
小さく切ってある野菜のフリージングを使えば、お鍋に入れて温めれば野菜スープの完成です。炊き込みごはんは1品で栄養満点ですが、冷凍しておけば解凍するだけですぐに出せます。
4.大人も赤ちゃんも食べやすい料理を選ぶ
離乳食後期なら、大人と同じようなメニューが食べられるはずです。お互いが食べられる食材で上手に取り分けできれば、調理がとっても楽になります。
主食
ごはんなら、お粥や軟飯にして、あとは固さと味付けだけ気をつけましょう。パンは、後期・完了期向けに耳を切り落とし、冷凍した状態で保存しておくと便利です。
汁物
お味噌汁やスープであれば、味噌などを溶く前によせるか、お湯を足して薄めます。汁物は、取り分けに持ってこいで、栄養も満点です。
おかず
スクランブルエッグ、オムレツなどの卵料理は、赤ちゃんでも、大人でも食べやすい硬さです。
ひきわり納豆や豆腐もおすすめ。大人と赤ちゃんどちらにも対応でき、朝ごはんとしても胃に重くなく、良いたんぱく源になります。
魚を食べたい場合は、もし大人が塩鮭を食べていたなら、赤ちゃんに合わせて生鮭に切り替え、大人は醤油をかけて食べるということもできます。
そのままでOKなお助け食材を常備
いちご、みかん、バナナなどの果物は、食卓にほとんどそのまま出すことができます。個包装のヨーグルトなども、蓋を開ければ良いだけ。
継続した朝ごはん作りのために、こうした食卓に出すだけで良い食材を常備しておきましょう。
離乳食の朝ごはんの献立例&おすすめレシピ
離乳食後期~完了期でおすすめの朝ごはんの献立&レシピをご紹介します。
簡単スピーディーに作れて栄養満点な朝ごはんで赤ちゃんの成長をサポートしてあげましょう。下準備やフリージング食材を活用し、慣れれば10分程度で食卓に出せるようになります。
ごはん派の朝ごはん献立例
ご飯を主食とする離乳食の朝ご飯は、ごはん・味噌汁・おかずがやはり基本です。炊き込みご飯や具沢山の味噌汁などを用意すると、朝から豊富な栄養を摂取できます。
ひじきの炊き込みご飯
カルシウムが豊富で牛乳の約12倍含まれているというひじきを入れた炊き込みごはんです。人参とツナを入れることで甘味と旨味が出てとても美味しくなります。
前日の夜に炊飯器にスイッチを入れておくか、時間のある時に作り置きしてフリージングしておきます。夜に炊いたら朝に出来上がっていますし、フリージングしていればチンするだけですぐに食卓に出せます。
材料
- お米1合
- ひじき5g
- 人参15g
- ツナ10g
- だし汁
-
人参を細切りにし、ひじきは戻しておき、ツナは水分を切って下さい。
-
お米をといで炊飯器に入れ、5倍粥~軟飯に合わせた量のだし汁と具材を入れ、混ぜ合わせます。
-
通常通り炊飯したら完成です
ひじきは柔らかめに戻し、大きければ刻んで下さい。ツナ缶には色々な種類がありますが、塩分と油分が多いので必ず食塩無添加のノンオイルを使用しましょう。
茹で人参
付け合わせの人参は、お味噌汁を作る時に一緒に茹でてしまいます。人参を茹でながらみそ汁を作り、人参は後で取り出して飾ります。時間がある時に出汁で煮てフリージングしておき、朝にレンジで解凍して出しても良いでしょう。
豆腐とわかめの味噌汁
赤ちゃんが食べやすい豆腐とわかめのお味噌汁です。
乾燥わかめを使う場合は、赤ちゃんでも食べやすいように砕いて、水に戻しても小さめになるようにしておきましょう。上澄みをすくい、ご家庭の味によってそれでも濃い場合は、お湯を足します。
出し巻き卵
だし巻き卵も大人用と一緒に作って、取り分けると楽です。大人は味が薄かったら醤油などをかけて食べます。
パン派の朝ごはんの献立例
パン派の離乳食の朝ごはんとしては、やはり具によっていろいろな味が気軽に楽しめるサンドイッチがおすすめです。野菜や果物などを入れてあげましょう!
かぼちゃのポケットサンド
Bカロテンたっぷりのかぼちゃをペーストにして挟んだポケットサンドです。マッシュしたかぼちゃを厚切りの食パンに挟むだけなのでとっても簡単です。甘味があり、持ちやすいので、手づかみ食べがしたい赤ちゃんも喜んで食べてくれます。
かぼちゃのペーストはスープやサラダにもすぐ使えますのでフリージングがおすすめです!
材料
- 厚切り食パン半分(1/2)
- かぼちゃ20g程度
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茹でたり、電子レンジで温めたかぼちゃをマッシュします(フリージングがあれば解凍します)
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耳を切った食パンの半分を、1/3に均等に切ります。
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真ん中に切り込みを入れて、かぼちゃを挟んだら完成です
野菜たっぷり豆乳スープ
野菜の豆乳スープは、細かく切った野菜のフリージングを使えば、簡単にできます。豆乳と野菜を鍋に入れて温めて、味付けとしてお好みでベビーコンソメなどを入れましょう。赤ちゃんの分だけなら、マグカップやスープ皿でレンジでチンしながら調理することも可能です。
豆乳ではなく、だし汁に変えても美味しいですし、粉チーズや青のりなどを一振りしてもおいしくなります。
大人の分は、普通のコンソメなどを加えれば美味しく頂けます。スープなので、具材が小さくても気になりません。
バナナきなこヨーグルト
市販のプレーンヨーグルトに、食べやすい大きさに切ったバナナをのせ、きなこをかけるだけです。きなこをかける一手間で、大豆製品がプラスされるので、忙しい朝に助かります。
麺派の朝ごはん献立例
時には、ご飯やパン以外の炭水化物を主食してみるのもおすすめです。離乳食だと、じゃがいもやかぼちゃなどの芋類を使ったおやきなども良いでしょう。いつもと違う朝ごはんに赤ちゃんも楽しくなります。
鮭そうめん
ごはんの部分をそうめんにすり替えただけの簡単なメニューです。そうめんは茹で時間が短いのでスピーディーに調理できます。
鮭はお刺身の鮭を使うと塩分も骨もなく安心ですし、簡単に使えます。大人が鮭を食べるなら取り分けして乗せることもできます。その場合は塩のかかっていない鮭を使って下さい。
材料
- そうめん20g
- お刺身用鮭1切れ(7g程度)
- だし汁
- お好みで青のり
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そうめんは茹でる前に3㎝程度に折ります
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少し柔らかめに茹で上がったら良く洗い流し、水を切ります
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鮭に熱湯をかけ火が通ったらほぐします
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お皿にそうめんを盛りつけ、鮭を乗せ、だし汁をかければ完成です
青のりがあればふりかけて下さい
納豆とおくらの奴豆腐
納豆とおくらの奴豆腐は、大人と同じものを食べられます。大人はお醤油、赤ちゃんにも少量のお醤油でも良いですが、だし汁でもおいしくたべてくれるでしょう。おくらの種の部分は、飲み込みづらいので、取り除くようにしてください。
いちご
いちごは食べやすい大きさに切ってあげましょう。いちごなど皮をむく必要のない果物は、朝ごはんに重宝します。
朝ごはんは手抜きでも気にしない!
朝ごはんは、体温を上げ、脳を働かせるブドウ糖を摂取するために、大切な食事です。朝ごはんを食べることによって、体は元気になっていき、活動準備をはじめます。また、生活リズムを身に付けたり、便秘解消にも、朝食は大きな意味を持ちます。
朝は忙しいので、凝った料理を作るのは難しいでしょうし、その必要もありません。冷凍しておいて、電子レンジをフル活用しても構わないのです。
「いつも同じ」だとしても、赤ちゃんが食べてくれるなら、その味が好きなのでしょうから気に病む必要はありません。新メニューには、余裕のある時に改めて挑戦し、家族みんなで楽しく元気に1日を始めましょう!