授乳ケープは必要?購入するベストのタイミング
授乳中の胸元を隠す「授乳ケープ」。その名の通り、基本的には授乳期間中だけ使用するもので、他の使い道はほぼありません。母乳育児を目指す女性なら、出産準備品として購入しようかどうか悩むところなのではないでしょうか。
授乳ケープの購入を悩んでいる方に向けて、授乳ケープは買う必要があるものなのか、買うとするならばいつ買えば良いのか、授乳ケープを着用できる場面を想定しつつ、疑問にお答えします!
授乳ケープが必要かは赤ちゃんが生まれてから考えよう
授乳ケープが必要かどうかは、「外や人前で授乳する機会がどのぐらいあるのか」によって異なります。そのため、赤ちゃんが生まれる前は、本当に授乳ケープが必要かどうかは分かりません。
また、赤ちゃんが生まれてすぐの頃は、お出かけする機会もそれほど多くはありません。生まれてから1ヶ月ほどは購入を吟味する時間があるので、出産前に焦って買う必要はないのです。
出産祝いでもらうこともある
出産祝いで授乳ケープをもらうこともあります。2つ以上あっても使い道がありませんので、やはり出産後の購入が望ましいでしょう。
バスタオルや大きめのカーディガンで代用できる
授乳ケープを購入するまでの間は、バスタオルや大きめのカーディガンを授乳ケープの代わりにできます。使い勝手に問題がなければ、そのまま授乳ケープの必要性を感じなくなる方もいるでしょう。
インターネット通販でもすぐに入手可能!
赤ちゃんが生まれてから授乳ケープの必要性を感じたら、授乳ケープを購入しましょう。ただし、赤ちゃん用品専門店で購入することはあまりおすすめできません。
実際に手にとって選ぶことができるというのはメリットなのですが、意外と赤ちゃん用品専門店では授乳ケープの種類が少なく、「これが欲しかったのよね!」と納得できるような一品に会えない可能性も高いのです。
その点、インターネット通販ならさまざまな店舗の商品を検索できますので、好みのデザインや機能のものを見つけやすいです。時間をかけずに入手できることも、インターネット通販のメリットと言えるでしょう。
授乳ケープが必要なくなる理由
次のようなときには、授乳ケープを購入する必要はなくなります。やはり産後にならないとわからない点が多いので、購入は焦らない方がよいでしょう。
母乳の出が悪い・ミルク育児をする
母乳育児をするつもりだったけれど、残念ながら母乳の出が悪いということはあり得ます。また、その他の事情で、ミルク育児や混合育児をする可能性もあります。
お出かけ先に授乳室が完備されている
おでかけの際に授乳をする機会がある人も、かならずしも授乳ケープが必要というわけではありません。例えば、よく出かける場所に授乳室が完備されているのなら、授乳ケープは必要ないでしょう。
マナー違反にならずに授乳ケープを使える場所は?
授乳ケープがあれば、どこでも授乳して良いというわけではありません。マナーの問題なので、個人の感じ方の違いもありますが、どのような場所や場面ならセーフと感じる方が多いのか、目安を紹介します。
公共の場所はマナー違反
駅やバスターミナルなどの公共交通機関、コンサートホールなどに設置された椅子に腰かけながら、授乳ケープを使って母乳を飲ませることは、不特定多数の人が見ることになりますのでマナー違反と考える方が多いでしょう。
授乳ケープを使うと授乳中のお母さんの胸元は見えにくくなりますが、赤ちゃんを抱き替えるときに、お母さんの腹部や胸元が横から見えてしまうこともあるのです。
また、お母さんの素肌が見えないように配慮しても、授乳ケープを使うと言うこと自体、周囲に「赤ちゃんにおっぱいを飲ませています」と知らせる行為でもあります。そのため、不快に感じたり、気まずさを覚える人も出てくるでしょう。
個室以外のレストランはNG
授乳ケープを使えば、授乳中も周囲の人にお母さんの胸元は見えません。しかし、授乳をしていることは周囲に分かりますので、レストランやカフェなどの不特定多数の人が食事をしている場所においては、授乳ケープの使用は控える方が良いでしょう。
ただし、家族や気心の知れた友人とレストランの個室で食事をしているときなら、「ちょっと失礼しますね」と声をかけてから、授乳ケープをさっと巻いて赤ちゃんにおっぱいを飲ませることはできそうです。
車の中などの半個室はセーフ
自家用車に乗ってお出かけするときも、車に乗っているメンバーが、パパや両親、上の子ども、親しい友人などの気心の知れた人々なら、授乳ケープを使って赤ちゃんにおっぱいを飲ませることができます。ただし、できるだけ人気のない場所にとめた方がベターです。
中には、「自家用車の中では、授乳ケープは使わずにそのまま授乳する」という方もいます。しかし、外からは見えにくいように処理をした窓ガラスであっても、フロントガラスからは中が丸見えですし、サイドミラーに授乳している姿がくっきりと写っていることもあります。
自家用車の中であっても授乳ケープを使った方が覗き見を防止するうえでも望ましいでしょう。
ママ友や義父母の家はOK
ママ友の家や義父母の家などでは、授乳ケープを使って母乳を飲ませることが可能です。ただし、みんながくつろいでいる場所でいきなり授乳ケープを使うのは、あまり行儀のよいこととは言えません。
「お部屋を貸してもらって良いですか?」とママ友や義父母にお願いし、別室に案内してもらってから、授乳ケープを使っておっぱいを飲ませるようにしましょう。
別室で授乳ケープを使うなら、いきなり誰かが部屋を開けたときも、お互い気まずくなりにくいです。
女性用の休憩室はOK
デパートなどの中には、女性用トイレの入り口の手前、あるいは入ってすぐの場所に、ソファーやついたてなどを設置した女性専用の休憩室を設けているところがあります。外から見えないような構造になっているなら、授乳ケープを使っておっぱいを飲ませることもできるでしょう。
ただし、女性専用の休憩室とは別に授乳室が設けられているときは、かならず授乳室でおっぱいを飲ませるようにしてください。授乳室が設けられているにも関わらず休憩室でおっぱいを飲ませていると、他のお客さんから迷惑だと思われる可能性があります。
授乳室以外でおっぱいを飲ませるときは、かならず他に適した場所がないのか検討してからにしましょう。
二人目のときは授乳ケープの出番が増える!?
一人目の赤ちゃんのときは授乳ケープを使う機会がなかったのに、二人目や三人目の赤ちゃんのときは授乳ケープを使う機会が急に増えたというお母さんは少なくありません。二人目以降のときに授乳ケープの機会が増える理由として、次の2つを挙げられます。
ママ友活動が盛んになるから
一人目のときは、あまり周囲に知り合いがいなかったお母さんも、二人目となると知り合いや友人も増え、ママ友同士の交流が盛んになることもあります。ママ友同士で集まるときや子どもも交えて集まる機会も増えますので、自然とお出かけ先で授乳する機会も増えるでしょう。
もちろん、いくら気心の知れたママ友といっても、目の前でおっぱいを飲ませるのはNGです。「おっぱい飲ませるね」と断ってから、授乳ケープを使って赤ちゃんにおっぱいを飲ませましょう。
上の子を連れて遊びに行く機会が多いから
上の子が幼児期・学童期のときは、子連れでおでかけする機会も多くなります。赤ちゃんも当然一緒にお出かけすることになりますので、外出先でおっぱいを飲ませる機会も増えるでしょう。
授乳ケープにはどんなタイプがある?
授乳ケープと一口に言っても、その形状やデザイン、機能はさまざまです。インターネットの通販などで購入できる授乳ケープの中で、最近人気を集めている種類を紹介します。
ママコートとして使えるタイプ
秋冬に限定されますが、ママコートとしても利用できるタイプの授乳ケープがあります。赤ちゃんを抱っこする位置を下にずらすだけで授乳ケープとしても利用できますので、授乳室などのスペースが寒いときでも、お母さんは肌をはだけずにおっぱいを飲ませられます。
もちろん、ママコートですから、背中の部分にも余裕があるデザインになっています。赤ちゃんを前抱っこすることもできますが、おんぶするときにも使用可能です。
「赤ちゃんをママコートの中で動かしているときに、コートのボタンが外れてしまうのでは?」と気になる方は、前ボタンがスナップボタンではなくホール式のものを選ぶようにしましょう。
スヌードとカーディガン、授乳ケープの3ウェイ
袖を入れれば「カーディガン」、細く丸めるなら「スヌード」(首に巻く布)、袖を通さずに前ボタンだけを止めたら「授乳ケープ」と、3ウェイで利用できる授乳ケープが人気を集めています。
くるくると丸めればカバンの中でもかさばらない程度の薄手の素材ですので、春から秋にかけての季節に向くでしょう。UVカット加工のものも多いですので、紫外線除けとして使用することもできます。
ただし、薄手の素材ではありますが、授乳ケープとして使うときに中が透けて見えないように濃いめの色のものが多いです。
クリップがついているタイプ
ケープと言っても身体に巻くのではなく、前掛けのように身体の前面にクリップで留めるタイプのものもあります。季節に関わらず使用できますので、一年中使える授乳ケープを探している方にとっては使い勝手が良い商品です。
ただし、カーディガンタイプやママコートタイプの授乳ケープに比べると、使っているときに「今、授乳しています」ということが分かりやすいという特徴があります。
ワイヤー入りのエプロンタイプ
エプロンタイプの授乳ケープは、クリップがついているタイプの授乳ケープと同様、お母さんの身体の前面に取り付けるものです。クリップタイプとは異なり、肩ひもがついていますので、授乳ケープというよりはエプロンに見えるという特徴があります。
エプロンタイプの授乳ケープの中には、胸周りにワイヤーが入っているものもあります。ワイヤーで適度な空間を確保すれば、赤ちゃんがおっぱいを飲んでいるときも布で顔が圧迫されにくくなります。
ポンチョタイプ
ポンチョタイプの授乳ケープも人気です。おでかけの際にオシャレなアウターとして被れますので、赤ちゃんにおっぱいを飲ませる予定がないときも普段着として着用できます。
また、軽い防水素材になっているものもありますので、レインコート代わりに使うこともできます。
ブランケットタイプ
一見、普通のブランケット。ボタンを止めれば授乳ケープとして使用できるタイプもあります。ボタンが外れにくいようにホールボタンやファスナーになっていることも多く、「肩からブランケットを巻くだけでは、見えそうで不安」という女性も安心して使用できます。
ポケットやお母さんの手を出すホールがついているタイプなど、ブランケットタイプの授乳ケープは種類が豊富ですので、ニーズに合わせて好みのものを選んで下さい。
授乳ケープは赤ちゃんが生まれる前に用意しなくても大丈夫
授乳ケープは赤ちゃんが生まれる前に購入する必要はありません。赤ちゃんが生まれてから、「おんぶすることが多そうだから、ママコート型が良いかな」「夏が近づいてきたからUVカット加工のものが良い」と検討し、理想に合う授乳ケープを選ぶようにしてください。