育児・お世話

離乳食の小松菜レシピ!

離乳食の小松菜・栄養満点レシピ!葉と茎の使い方をマスター

離乳食での小松菜の使い方をマスターしよう!葉は初期から使えるけれど、茎はいつから?茹でるのが面倒なら電子レンジでもOK!鉄分やカルシウムなど栄養価の高い小松菜を上手に離乳食に取り入れる方法を紹介します。初期・中期・後期の簡単レシピや調理方法、食材や調味料の相性もお伝えします!

小松菜で離乳食を彩り豊かに!アクは少ないのに栄養満点

離乳食に小松菜は使いやすいですし、ビタミンやミネラルをたくさん含んでいる美容と健康に良い緑黄色野菜です。見た目はほうれん草に似ていますが、スムージーに使われるように生で食べられるほどアクが少ないことも嬉しいポイント。

成育期間が短く1カ月程度で収穫できるという特徴から、1年を通して日本各地で栽培され、手に入りやすく価格も手ごろ。まさに離乳食にはうってつけの野菜です!

小松菜のアクが少ない利点を活用し、レンジを使った簡単な下ごしらえ方法や冷凍保存方法を解説し、初期・中期・後期のレシピもご紹介します!

小松菜はいつから食べられる?葉と茎の使い方

離乳食の本などでは、小松菜は生後5ヶ月・6ヶ月、離乳食初期から食べさせることができる食材として掲載されています。確かにアレルギー等のリスクは低いのですが、小松菜には「葉」と「茎」があります。赤ちゃんの発達にあわせて、食べさせる部位、食材のかたさや大きさには注意してあげましょう。

小松菜の「葉」は初期(5か月・6ヶ月)からOK!よく洗ってレンジ加熱が簡単

小松菜の葉は柔らかいので、離乳食初期から食べさせることができます。消化機能が未熟な初期から中期にかけては下ごしらえとして必ず加熱処理しましょう。加熱はアクが少ないので電子レンジで簡単に行えます。

小松菜を洗う時は、泥が残っている根本を中心に洗いますが、赤ちゃんに食べさせるときはいつも以上に葉もしっかり洗ってください!

  1. 小松菜の根元に切り込みを入れ、流水でしっかり洗います。

  2. 葉と茎に切り分け, 葉をラップに包み1株分であれば電子レンジ600Wで30秒加熱します。

  3. 2を冷水に浸し、水気をしっかり切ります。

大量に作って冷凍保存するのならほうれん草同様ブレンダーが便利

初期(5か月・6ヶ月)や中期(7ヶ月・8カ月)に大量に小松菜のブレンダーを作りたいのなら、鍋で葉先の部分をまとめて茹でて、少し水に晒してからミキサーやブレンダーで適量の水とともに攪拌すると小松菜ペーストが完成します。

ほうれん草など葉物野菜は同様の方法でミキサー・ブレンダーを使えば簡単に大量のペーストができますので、冷凍ストックをまとめて作りたい人は購入を検討しても良いでしょう。

小松菜の「茎」は細かく刻めば離乳食後期(9カ月)からOK

小松菜の「茎」は、「葉」よりもクセが少ないので、味としては食べやすいのですが、やや固く、繊維質のため赤ちゃんの歯茎だけではなかなか噛み切れません。

加熱すると少し柔らかくなるので、歯茎がしっかりし始める後期以降から刻んで使うことができます。
茎の加熱方法は葉先と同様です。

小松菜を離乳食用に冷凍保存・フリージングする方法

小松菜は生のまま冷凍しても良いですし、加熱後に細かく刻んだり、ペーストにして冷凍することも可能です。

小松菜は生のまま冷凍すれば、凍ったまますり下ろすことも可能

アクが少ないのでよく洗って水気をしっかり切ったものを3~5cmの長さ切り、小分けしてラップに包んで冷凍保存できます。解凍する際はこのままレンジで加熱しても良いですが、凍ったまますり下ろし、ペーストにすることもできます。また、茎も同じように冷凍保存できます。2週間を目安に使いましょう。

小松菜は加熱後に冷凍する場合は、細かく刻むか葉先を裏ごしする

加熱したものはしっかりと水気を切って小分けして冷凍できます。
葉先をすりつぶしたり、裏ごししたものはジップ付きの保存袋に薄くのばして入れて冷凍します。

使う時は必要分を割って電子レンジで再加熱し、加熱済みの場合も2週間程度で使い切るようにします。

赤ちゃんにもママにも嬉しい小松菜の栄養素

小松菜には、赤ちゃんにもママにも嬉しい栄養素がいっぱいです。彩りも良いので、初期から積極的に使いましょう。

牛乳に匹敵!骨のもとになるカルシウム

小松菜には赤ちゃんの骨や歯の成長に欠かせない栄養素であるカルシウムがたくさん含まれています。その量は、100gの小松菜(生・約2株分)で牛乳コップ3/4杯(150cc)と同じ170mg。また、ほうれん草と比較すると、約3倍になります(注1,2)。

ほうれん草より豊富!貧血を予防する鉄分

小松菜は牛乳には含まれていない鉄分を多く含んでいるのも特徴です。鉄分といえば「ほうれん草」というイメージもありますが、実は小松菜の鉄分含有量は、ほうれん草を上回っているんです!(注1,注3)

生後9ヶ月を過ぎ、離乳食後期になると、赤ちゃんは鉄欠乏性貧血の心配がでてきます。貧血予防のために、離乳食では積極的に鉄分を補給してあげましょう。

ウイルス対策に!皮膚を丈夫にするβカロテン

緑黄色野菜に分類される小松菜には、βカロテンが豊富に含まれています。βカロテンは体内でビタミンAに変わり、目や皮膚、粘膜を健やかに保つ効果がある栄養素です。

ビタミンAが不足すると、皮膚や粘膜が乾燥して細菌やウィルスに対する抵抗力が弱まってしまう恐れがあります。赤ちゃんを元気に成長させるために常に補給しておきたい栄養素です。

風邪予防にも!免疫力を高めるビタミンC

免疫力を高め鉄分の吸収を促進するビタミンCも小松菜には多く含まれています。植物に含まれる鉄分は動物性の鉄分に比べて体内吸収率が低いのですが、ビタミンCを一緒に摂取することで吸収力を高めることができます。

生後6ヶ月を過ぎると赤ちゃんはママからもらった免疫が減り始め、体調を崩しやすくなります。ビタミンCを補い、赤ちゃん自身の免疫力を高めてあげましょう。

離乳食初期(生後5ヶ月・6ヶ月)の小松菜レシピ

離乳食初期は、柔らかい葉先だけを使ったペーストにします。
使う小松菜によっては青臭ささが残り赤ちゃんが嫌がることがあります。そのようなときは、お湯の代わりに昆布だしや調乳済みミルクを使って臭みを軽減させましょう。

出汁やミルクでのばせば完成!小松菜ペースト

材料:加熱した小松菜 5g お湯 小さじ1

  1. 小松菜は細かく刻みます。

  2. すり鉢に1を入れ、すりつぶしながらお湯でのばします。

小松菜ペーストはおかゆやバナナと混ぜてもおいしい!

出汁や粉ミルクで伸ばした小松菜ペーストは、おかゆに混ぜて「和風小松菜がゆ」「ミルク風小松菜がゆ」にしてもOK。玉ねぎやじゃがいもなど、初期から使える他の野菜と混ぜても問題ありません。

小松菜ペーストとバナナを混ぜると、甘味があり、赤ちゃんもきっと喜んでくれます。栄養価も高いので初期から使って小松菜の味に慣れさせておきましょう。

離乳食中期(生後7ヶ月・8カ月)の小松菜レシピ

生後7ヶ月・8カ月の離乳食中期も、初期に引き続き、葉先を加熱したものを使います。
小松菜はすりつぶしたものから、徐々に細かく刻んだものにしていき、他の食材と組み合わせます。赤ちゃんがやや飲み込みづらそうにしているときは、水溶き片栗粉でとろみをつけてあげても良いでしょう。

離乳食中期(7ヶ月・8カ月)のかたさ目安

豆腐でたんぱく質をプラス!小松菜の白和え

材料:小松菜 10g・絹ごし豆腐30g(1/10丁)

  1. 小松菜は加熱して刻みます。
  2. 耐熱容器に絹ごし豆腐を入れ、ふんわりとラップをかけて電子レンジ600Wで20秒加熱します。
  3. 1と2を混ぜ合せます。

中期は消化に良いたんぱく質食材と組み合わせるのがオススメ

小松菜にあまり含まれていないたんぱく質の食材と組み合わせるのがおすすめです。

離乳食中期は味付けの必要はない

中期は調味料を使わず、小松菜の味やたんぱく質食材の旨味を活かして赤ちゃんの味覚を育ててあげましょう。

離乳食後期(生後9ヶ月~11ヶ月)の小松菜レシピ

後期になると小松菜の茎の部分も細かく刻んで使うことができます。また、アクが少ない小松菜はそのまま刻んで加熱調理することもできます。

離乳食後期(9カ月以降)の「葉」のかたさ目安

離乳食後期(9カ月以降)の「茎」のかたさ目安

ご紹介する、「うどんおやき」は糖質・たんぱく質・ビタミン・ミネラルを含むので栄養価の高い一品です。つかみ食べの練習や、持ち歩きの軽食にもピッタリですし、うどんをおかゆに変えてもOKです。

つかみ食べにちょうどいい!小松菜のうどんおやき

材料:小松菜20g・うどん1/4玉(50g)・全卵 1/2個・サラダ油少々

  1. 小松菜は細かく刻みます。

  2. うどんは熱湯をかけて塩分を落とし小さく刻みます。

  3. ボウルに小松菜、うどん、卵をいれて混ぜ合わせます。

  4. テフロン加工したフライパンに薄くサラダ油を敷き、3を赤ちゃんの一口大に流し入れ、弱火で両面をしっかり焼きます。

卵アレルギーに注意!全卵は「黄身→白身」をクリアしてから使うこと

卵アレルギーは、乳幼児期の子供の食物アレルギーのなかで、最も発症しやすいものです。食物アレルギーを持つ0歳児の6割、1歳児の4割以上が卵アレルギーという調査もあります。

卵そのものは、アレルギー体質でないのなら離乳食を開始して1~2ヶ月経過した生後7ヶ月、8か月ごろ、心配な場合は9ヶ月からでもよく、焦る必要はありません。

はじめて使用する際には、まずは卵を固ゆでし、黄身の部分を少量与えます。徐々に量を増やし、卵黄にアレルギーがないことが確認できてから、固ゆでした少量の卵白を与えます。問題のないようなら最後にしっかりと火が通った全卵を再び少しずつ与えください。

後期は鉄分豊富なたんぱく質食材と組み合わせるのがオススメ

後期になるとたんぱく質食材として、

などが使えるようなります。これらの食材には鉄分が多く含まれるので、特に後期になると不足してくる鉄分補給につながります。

後期におすすめの小松菜の味付け・取り分けのコツ

小松菜に含まれるビタミンAは油脂によって体内への吸収力が高まります。後期からは油脂も少量使えるようになるので、サラダ油などを少量使った炒め料理もお勧めです。

また、大人のおひたしから取り分けをして、細かく切り、しょうゆを少しつけて赤ちゃん用のおひたしにすることができます。同じ料理を赤ちゃんとママが一緒に食べることは食育の一つになります。

おいしい小松菜の選び方

スーパーで1年中、購入可能な小松菜。おいしく、新鮮な小松菜を選ぶポイントをご紹介します。

小松菜の旬は冬から早春にかけて

旬は冬から春先にかけてです。寒さに耐えるために、葉に厚みがあり、甘みが増してます。しかし、ハウス栽培も盛んなので、年中手に入れることが可能です。

葉に厚みがあり、ピンと伸びているものが新鮮

葉が緑色で厚みがあり、ピンとしているものは新鮮で甘みが強い証拠です。また、茎が太くしっかりとしていて、長すぎず白っぽくないものを選びましょう。

冷蔵庫で保存する場合は、根本を下にして立てる

小松菜はいたみやすく1~2日程度でしなびていきます。冷蔵庫に入れる場合は根元を下にして立てて、早めに使いましょう。

離乳食はもちろん、小松菜は家族みんなに嬉しい効果あり!

小松菜は手に入りやすく、栄養豊富で下ごしらえがとても簡単な食材です。ちょっと緑色が足りないなという時にいろんな料理に加えれば、彩りだけでなく栄養バランスUPにも役立ちます。

小松菜は産後のママにとって必要な鉄分、骨粗しょう症予防のためのカルシウム、高血圧を予防するカリウムも含まれます。また、βカロテンには生活習慣病を予防する効果が期待できるとされています。

離乳食だけでなく、日々の食卓にも小松菜を使い、赤ちゃんと一緒に家族みんなの健康につなげていきましょう。