ピーマンの離乳食レシピ

離乳食のピーマンはレンジで皮むき!苦味を抑える調理のコツ

離乳食にピーマンは栄養たっぷりなのでぜひ使いたい野菜ですが、苦味のため食べない赤ちゃんも多いのが悩み。皮の下処理はいつまですればいいの?と正直面倒に感じる方もいるでしょう。ピーマンの薄皮をレンジで剥く方法、苦味を抑える調理のコツ、中期・後期・完了期のおすすめレシピを紹介します。

離乳食のピーマンはレンジで皮むき!苦味を抑える調理のコツ

ピーマンに含まれる栄養素は?濃い緑色は栄養豊富な証!

ピーマンは緑色の鮮やかさが目印であるように栄養価の高い緑黄色野菜の一つです。赤ちゃんに必要な栄養素だけでなく、青臭さの元となる成分であるピラジンには血液の老廃物を取り除いてくれる効果や、微量に含まれる辛味成分カプサイシンには新陳代謝を高めてくれるといった効果が期待できます。

ピーマンに含まれる栄養素

風邪などに対する抵抗力UPさせるβカロテンとビタミンE

βカロテンやビタミンEにはそれぞれに抗酸化作用があり、皮膚などの粘膜を保護し風邪などのウイルスへの抵抗力を高める効果が期待できます。ピーマンにはどちらも含まれるので同時に摂取することが可能です。

離乳食では難しいですが、βカロテンやビタミンEといった栄養素は脂溶性ビタミンと呼ばれ、油脂と一緒に摂取すると体内への吸収率がUPする栄養素です。チンジャオロースなどピーマンを油で炒める料理方法は苦味を抑えるだけでなく、栄養価の面でも理にかなっています。

ピーマン1個で赤ちゃんの1日分の推奨量を満たせるビタミンC

ピーマンにはビタミンCがたっぷり含まれていて、その量はピーマン1個(約50g)で1歳頃の幼児に摂取が推奨されている量より少し多い38㎎です。

ビタミンCにはβカロテンやビタミンEと同様に免疫力をアップさせる抗酸化作用、鉄分の吸収率を高めてくれるといった赤ちゃんの成長に欠かせない栄養素です。

赤血球を作って貧血を予防する葉酸

ピーマンには赤血球の生成を助けることで悪性貧血を予防する働きが期待できる葉酸も含まれています。その量はピーマン1個で約14μgで、これは1歳頃の赤ちゃんに摂取が推奨されている量の約15%に相当します。

ピーマン・カラーピーマン・パプリカはどんな違いがあるの?

ピーマンと言えば緑色のものをイメージしますが、他にもカラーピーマンやパプリカという色鮮やかなものがあります。どんな違いがあるのか、文部科学省が策定している「日本食品標準成分表」を参考にしつつ、ご紹介します。

ピーマン…「青ピーマン」を指すことが多く、未完熟状態で収穫したもの

青ピーマン

単にピーマンという場合は緑色の「青ピーマン」を指すのが一般的です。学術的にはナス科トウガラシ属に位置し、中南米原産のとうがらしの一種で、とうがらしよりは大型の果実をつけるものの総称が「ピーマン」です。市場に出回っているピーマンは未完熟状態で収穫されたものなので、完熟するとその多くは赤色になります。

カラーピーマン…ピーマンが完熟して甘味が増し、赤や黄色になったもの

カラーピーマン

カラーピーマンには、ピーマンと同様の大きさもしくはそれよりも大型のピーマンがあり、食品成分表では完熟すると赤いもの黄色いものをそれぞれを「赤ピーマン」「黄ピーマン」として掲載しています。

ビッグピーマン、ジャンボピーマン、パプリカと呼ばれることもありますが本来のパプリカとは異なるとされています。カラーピーマンは完熟したピーマンの1種であり、青ピーマンに比べて甘みが強いのが特徴です。

パプリカ…大型で肉厚のカラーピーマンの中で特に甘い品種の俗称

食品成分表にはパプリカは香辛料で使われるものしか取り扱われていません。
では、スーパーでも手軽に購入できるようになったパプリカとはどのようなものかと調べてみると、日本ではベルのような形をしたカラーピーマンの中でも、肉厚の甘い品種がパプリカと呼ばれているようです。

また、日本では赤、黄色、橙色のものを見かけますが、オランダやハンガリーといったパプリカの原産地ではピーマンと同様に緑色をしたものやナスのような紫色のものもあります。

離乳食ではピーマンによる口腔アレルギーに注意しよう

口腔アレルギーに注意

口腔アレルギーとは、新鮮な果物や野菜を摂取した後に口の中やのどの粘膜にかゆみや腫れといった症状を引き起こす疾患です。

特に花粉症と深い関連があり、花粉のアレルゲンと似た構造を持っている野菜や果物を摂取した時に起こることが多いとされています。

加熱をすると反応しにくくなると言われており、花粉症との関連が強いため離乳食期の赤ちゃんが発症するのは稀かもしれませんが、もしピーマンを食べていつもと違う様子があった場合は医療機関に受診するようにしましょう。

離乳食でアレルギーに要注意な食材リスト・リスクを軽減する進め方
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