離乳食の鶏ひき肉レシピ
離乳食に鶏ひき肉はいつから?そぼろ丼や団子のレシピ6選
離乳食に鶏ひき肉(むね・もも)はいつから使えるのか、1回に与える量やかたさの目安を解説。そぼろ丼やあんかけ、鶏団子など、中期・後期・完了期におすすめな離乳食レシピをご紹介します。むね肉やもも肉を包丁やフッドプロセッサーでミンチにして、鶏ひき肉を手作りしてもOKです!
離乳食に鶏ひき肉はいつから?むね・ももの使用時期
離乳食で鶏ひき肉はいつから料理に使ってもよいのかでしょうか?赤ちゃんにお肉を与える際には、脂肪分に注意する必要があり、基本的には、脂の少ない「鶏肉→牛肉→豚肉」と進めていきます。鶏肉では、ひき肉の前に最初は鶏ささみなどを与えるのが基本です。
ささみなどに比べるとやや脂肪分が多くみえる鶏ひき肉ですが、いつから使用できるのでしょうか?
鶏ひき肉を使っても良い時期と、使う際の注意点を解説します。
むねの鶏ひき肉なら離乳食中期(7ヶ月・8カ月)からOK
鶏ひき肉は、脂肪分の少ない「鶏むねひき肉」であれば、中期頃(7ヶ月・8カ月)から使用可能です。
ただし、たんぱく質が多く、赤ちゃんの胃腸に負担をかけることもあるため、豆腐やタラなどの白身魚に慣れた後から少しずつ使うようにしましょう。
市販の鶏ひき肉は、むね肉であっても皮も一緒にミンチになっていることがあります。皮を一緒にミンチにしたひき肉は間違いなく脂肪やカロリーが増量されていますので、そのままだと赤ちゃんには不向きです。脂身が気になるときは、中期は一度茹でこぼし(お肉を水から煮て、お湯を捨てる)を行ってから調理すると良いでしょう。
鶏むね肉からひき肉(ミンチ)を手作りしてみよう
ひき肉より安価な鶏むね肉を、自宅で簡単にミンチにすることも可能です。肉類は空気に触れたところから劣化が始まりますので、ミンチにしたての手作りひき肉は、フレッシュでとてもおいしく感じます。
- 【包丁使用】鶏むね肉を包丁で細かく切った後に、ねっとりと柔らかくなるまで叩く。
- 【フードプロセッサー使用】皮をはぎ、適当な大きなに鶏むね肉をカットし、フードプロセッサーに入れて、10秒ほど攪拌させる。
このような方法で、鶏むね100%のひき肉を手作りできます。
鶏むね肉は、低カロリーで高たんぱくな食材として、最近ではダイエットやトレーニングに関心のある人たちにも人気です。ひき肉なら鶏特有のパサパサした食感に悩まないで済みますので、離乳食だけでなく、普段の食事作りにも活躍させられます。
ももの鶏ひき肉は離乳食後期(9ヶ月~)からOK
鶏もも肉はむね肉に比べると脂質が多いという特徴があります。
消化の負担となりやすいため、もも肉を含む鶏ひき肉は、離乳食後期(9カ月~11ヶ月)ごろからが与えた方がよいでしょう。
「鶏肉」は肉のなかでもアレルギーが起こりやすい
鶏肉はアレルギーの症例が多いため、消費者庁が食品加工時に表示を推奨している特定原材料27品目の1つです。
アレルギー症状としては、皮膚が腫れる、かゆくなるとった目に見える変化や、吐き気などがあり、重篤な場合は呼吸困難になることもあります。
初めて鶏ひき肉を与える際は、赤ちゃんの様子に変わったところがないか十分に注意し、小さじ1さじ程度の少量にしましょう。
また、赤ちゃんにアレルギーが疑われる場合は、医療機関に受診し、適切な指導を受けましょう。
離乳食での食中毒に注意!鶏肉はしっかり加熱が原則
鶏肉には、食中毒の原因となるカンピロバクターが潜んでいることがあります。
消化機能が未熟な赤ちゃんは、大人よりも食中毒に注意しなければなりません。衛生管理はしっかり行う必要があります。
カンピロバクターによる食中毒の予防には、加熱調理が効果的です。
カンピロバクターは熱に弱く、食中毒予防のためには中心部を75度以上で1分以上でしっかり加熱することが推奨されています。
また、生の鶏ひき肉を触れた手はしっかり洗い、使った調理器具もしっかり熱湯消毒し、二次汚染を予防する対策も忘れないようにしましょう。
離乳食の鶏ひき肉レシピ
鶏ひき肉は離乳食でどのように、どれだけ使ったらよいのかの目安と、赤ちゃんが食べやすくて栄養面も考慮した離乳食レシピをご紹介します。
1回に与える量とかたさの目安
離乳食中期(7~8ヶ月) | |
---|---|
5~10g(小さじ1程度) むねの鶏ひき肉を一旦ゆでてすりつぶし、飲み込みやすくなるようにとろみをつけます。 |
|
離乳食後期(9~11ヶ月) | |
10~15g(小さじ1山盛り) むねもしくはももの鶏ひき肉を十分に加熱し、水分やとろみを補います。豆腐、うどん、卵など柔らかい食材にまぜて成型してもOK。 |
|
離乳食後期(1歳~1歳半) | |
20g程度(大さじ1山盛り) 十分に加熱すれば基本的にそのままでOK。 モソモソする食感を嫌がる場合は、とろみをつけてあげましょう。 |
中期(7カ月・8カ月)の鶏ひき肉レシピ~野菜と煮込んであんかけ風など!
離乳食中期では、鶏ひき肉は小鍋で煮込んで調理するのがオススメです。トマトと煮込んでトマト煮込みにしたり、出し汁で野菜と一緒に煮込んでも美味しくいただけます。飲み込みづらそうなときは、水溶き片栗粉をまぜてとろみをつけて、あんかけ風にして食べさせてあげましょう。
鶏ひき肉とキャベツのあんかけ風
材料
- 鶏ひき肉(むね) 小さじ1
- キャベツ 10g
- だし汁 大さじ2
- 片栗粉 小さじ1/4
- 水 小さじ1/2
-
鶏ひき肉は茹でてすりつぶし、キャベツはみじん切りにします。
-
小鍋にだし汁、鶏ひき肉、キャベツを入れて火にかけ、沸騰したら水溶き片栗粉でとろみをつけます。
鶏ひき肉のトマト煮
材料
- トマト 30g
- 鶏ひき肉(むね) 小さじ1
-
トマトは湯むきして種を取り除き、鶏ひき肉は茹でて水気を切ってすりつぶします。
-
耐熱皿にトマトと鶏ひき肉を入れて、ラップをかけずに電子レンジ600Wで3秒加熱します。
後期(9カ月~11ヶ月)の鶏ひき肉レシピ~そぼろにして軟飯にかけるだけ美味しい!
後期はフライパンで少量の油やバターなどと炒めてもよく、おすすめは鶏ひき肉のそぼろ丼です。生後9ヶ月なら全卵も使えるので良質なたんぱく質を一度に摂れ、冷凍済みの人参やほうれん草のみじん切りを添えるだけで彩りもとても食欲をそそるものになるでしょう。
3色そぼろ丼
材料
- 卵 1/3個
- 冷凍ほうれん草 10g
- 鶏ひき肉(むね) 小さじ2
- しょうゆ 少々
- 砂糖 少々
- サラダ油 少々
- 軟飯 80g
-
卵は割りほぐし、ほうれん草は細かく刻みます。
-
フライパンを熱し、サラダ油を薄く敷いて卵をそぼろ状に炒めて取り出します。
-
鶏ひき肉とほうれん草を炒め、しょうゆと砂糖で味付けし、卵のそぼろと一緒にご飯に乗せます・。
豆腐入り鶏団子(離乳食10回分)
材料
- 絹ごし豆腐 1/3丁
- 鶏ひき肉(ももでもむねでもOK) 100g
- にんじん 1/4本
- 玉ねぎ 1/4個
- 醤油 少々
- 青のり 小さじ1
- 片栗粉 大さじ1と1/2
-
にんじんと玉ねぎはすりおろします。
-
ポリ袋に片栗粉以外の材料をすべて入れてもみ、片栗粉を加えてさらにもみます。
-
鍋に湯を沸かし、ポリ袋の口を大きく開いてスプーン2本で団子を成型して熱湯に入れ、団子が浮いて来たら取り出します。
-
出来上がったものはラップに包んで小分けにして冷凍保存もできます。冷凍した場合は2週間で使い切るようにしましょう。
1 2