赤ちゃんの鼻づまりを解消したい
赤ちゃんの鼻づまり解消法!眠れないときの対処法は?
赤ちゃんの鼻づまりを解消してあげたい!赤ちゃんは母乳やミルクを飲む時も、鼻から呼吸しています。鼻が詰まってしまうと苦しくて不機嫌になり、食欲が落ちることもよくあります。赤ちゃんの鼻はどうして詰まりやすいのか、原因への対処法、応急処置法、鼻づまりで眠れない時の対処法を紹介します。
赤ちゃんの鼻づまり!解消させずに放っておくのはこんなに危険
赤ちゃんはちょっとしたことで鼻水が出てしまいます。あまりにもよく鼻づまりが起こるため、赤ちゃんの鼻がつまった状態が当たり前になってしまい、「そういうものなのかな?」と鼻がつまっていても特に気にしなくなる方もいます。
ですが、放っておくのはあまりオススメできることではありません。赤ちゃんの鼻づまりを放っておくと、どんな好ましくない状態になる恐れがあるでしょうか。
鼻づまり放置で感染症にかかりやすくなる
大人もそうですが、鼻の穴より口の方が大きいので、口から呼吸をするようになると、ウイルス等が体内に入りやすくなってしまいます。つまり、次のような流れが発生してしまうのです。
鼻づまりで感染症にかかりやすくなる流れ
1.赤ちゃんが鼻づまりになる
2.口から呼吸をするようになる
3.口呼吸を通してウイルス等が体内に入る
いつでも、赤ちゃんが鼻で呼吸できるように、鼻づまりを解消しておきたいですね。
鼻づまり放置で母乳やミルクが飲みにくくなる
赤ちゃんは、息継ぎをしないで母乳やミルクを飲みますよね。数分以上ずっと吸っているなんて、大人では無理だと感心してしまうのではないでしょうか。これは、赤ちゃんの呼吸がほとんど鼻だけに頼っているためにできるのです。つまり、鼻が詰まってしまうと、赤ちゃんも大人と同じように(あるいはそれ以上頻繁に)息継ぎをしなくては、母乳やミルクが飲めなくなってしまいます。
鼻が詰まることでいつもと同じ調子でミルクが飲めなくて、赤ちゃんの食欲が落ちたり、赤ちゃんの機嫌が悪くなってしまいます。
鼻づまり放置で赤ちゃんの機嫌が悪くなる
母乳やミルクがスムーズに飲めなくなると、赤ちゃんは機嫌が悪くなってしまいます。もちろん、ミルクタイム以外でも、鼻が詰まった不快な状態ですので、赤ちゃんの機嫌は悪くなり、集中して遊ぶのが難しくなります。いつでもぐずぐず泣いたりすると、お母さんやお父さんも悲しくなってしまいますよね。
鼻づまり放置で発熱することも
いつも鼻が詰まっているために、イライラしてしまう赤ちゃん。鼻づまりのために、余計な力を入れて呼吸をするために、いきんでしまう赤ちゃん。赤ちゃんは、自分の鼻が詰まっているために不快な症状を感じていることには気付きませんので、全身を使って何とか克服しようとします。
そのため、呼吸や動作に力を入れ過ぎて体温が上がってしまうこともあります。起きている時はもちろん、寝ている時すら知らず知らずのうちに疲労を溜めてしまうのです。
鼻づまり放置で気管支炎になることも
鼻づまりの期間が長く続くと、当然口で呼吸する期間も長くなります。赤ちゃんにとって口で呼吸することは、慣れない作業で、喉や気管支に負担をかけ、炎症が起こってしまう恐れがあります。
鼻づまり放置で口周りがかぶれる
鼻づまりになると、口で呼吸するようになります。口で呼吸をするのは赤ちゃんにとっては自然な動作ではありませんので、どうしても体力を消耗し、よだれの量なども増えてしまいます。よだれも鼻水と同じく感染症から体を守るために分泌されるものですが、あまりにも量が増えると、口周りの薄い皮膚がかぶれてしまい、かゆみや痛みを感じるほどに悪化してします。
かゆみや痛みから守ってあげるためにも、赤ちゃんが鼻づまりを起こしているときは、こまめに手入れをするようにしましょう。
赤ちゃんはどうして鼻がつまるの?考えられる5つの理由
赤ちゃんの鼻詰まりは、百害あって一利なしです。なるべく早急に取り除いてあげることで、赤ちゃんの気持ちも体も楽になります。とはいうものの、赤ちゃんは本当によく鼻を詰まらせますよね。なぜ、こんなに鼻が詰まりやすいのでしょうか。
鼻の穴が小さいから鼻が詰まる
赤ちゃんの鼻の穴は、大人の数分の一の大きさしかありません。そのため、ちょっとの鼻水の量でも、赤ちゃんにとっては鼻の穴を全てふさいでしまう大惨事となってしまいます。つまり、大人にとっては鼻の穴のごく一部のゴミや汚れであっても、赤ちゃんにとっては鼻づまり、呼吸を遮る不快な症状となるのです。
鼻水の量が多いから鼻が詰まる
鼻水は外に排出されていなくても、毎日作り出されています。通常の一日における赤ちゃんの鼻水の量と大人の鼻水の量は、ほぼ同じです。また、風邪をひいたときなどの緊急事態における鼻水の量も、赤ちゃんと大人では大差がありません。鼻の穴は小さいのに大量の鼻水が出ますので、赤ちゃんは大人よりも鼻が詰まりやすいのです。
いつでも上向きだから鼻が詰まる
風邪をひいて鼻が詰まって苦しいとき、横になって眠ると、余計に鼻が詰まって苦しくなりますよね。鼻水も重力には逆らえませんので、鼻の穴が上を向いているときは、逆流して詰まってしまうのです。
月齢の低い赤ちゃんは、体を自分で起こして、楽な体勢に調整することができません。いつでも上を向いて寝ている状態ですので、常に鼻水が逆流し、鼻の穴を詰まらせてしまうのです。寝返りを打つことができるようになっても同じです。横向きに寝たとしても、大人のように立ったり座ったりして常に鼻の穴が下を向くような体勢を取れませんから、鼻水が逆流し、鼻づまりになってしまうのです。
ウイルスの侵入から守るために鼻が詰まる
お母さんから免疫をもらっているとは言え、赤ちゃんは大人に比べると体が弱く、様々な状況の変化に柔軟に対応することができません。そのため、鼻水やくしゃみなどの反応が過敏に出ることで、赤ちゃんの体を外気の変化やウイルス感染から守っているのです。
部屋の温度が少し下がっただけでも鼻水が出て、周囲が乾燥しただけでもくしゃみが出て、鼻水も出ます。また、ウイルスや菌に対しても同様です。少量のウイルス等が侵入しただけでも、大量の鼻水が出て、赤ちゃんの体内に入ることを防ぐのです。
- 赤ちゃんが出していることが多い透明の鼻水。この透明の鼻水はどんなときに出るのでしょう。また、放置しても問題はないものなのか、気付いたときには何をすればよいのかについて説明します。
鼻で呼吸しているから鼻が詰まる
赤ちゃんは、呼吸のほとんどを鼻でしていますので、必然的に鼻から侵入するウイルスや菌の量も増えます。そのため、それらの侵入物に対する防御反応として鼻水も増えてしまうのです。
小さい鼻の穴で呼吸するのは、大きい口で呼吸するよりも体外の異物から体を守れる呼吸法なのは確かです。ただ一方で、「詰まりやすい」という問題も切り離せません。
赤ちゃんの鼻づまりを解消させる方法
軽く見過ごすことはできない、赤ちゃんの鼻づまり。鼻づまりを解消するためには、何ができるでしょうか。
鼻づまりの原因にアプローチ
鼻づまりを解消するためには、まず鼻づまりの原因となるモノを取り除いてあげましょう。鼻づまりの原因が解消されれば、自然と鼻づまりを起こす回数も減り、赤ちゃんが楽に呼吸や食事を楽しむことができるだけでなく、お母さんやお父さんの心配事や手間も減っていくでしょう。
快適な温度と湿度を保つ
赤ちゃんの鼻水が出にくいように、部屋を快適な温度と湿度で保ちましょう。エアコンで長時間室温調整をすると、部屋が極度に乾燥した状態になってしまいますので、エアコンをつけるときは加湿器を併用するか、こまめに換気すると乾燥状態を防げます。
また、加湿器の内部をこまめに掃除することも重要です。加湿器は水を温めて蒸気を出す仕組みのものが多く、内部に雑菌が繁殖しやすい構造になっています。そのため、内部を掃除しないでスイッチをつけると、繁殖した雑菌をまき散らすことにもなりかねません。
温度と湿度を快適に保つことで、鼻水を防ぐだけでなく、風邪などの感染症からも赤ちゃんを守れます。赤ちゃんが快適に過ごせるように、お部屋の環境には気をつけていきたいですね。
- 赤ちゃんの部屋にエアコンをつけるとなると夏は冷え、冬は乾燥が気になりますね。一年を通して冷暖房として使用するエアコンですが赤ちゃんが快適に過ごすためには設定温度はもちろんお部屋の空気管理が大切です。
アレルギーテストを行う
赤ちゃんが常に透明の鼻水を出している場合は、何らかのアレルギー症状が出ているのかもしれません。赤ちゃんにどんなアレルギーがあるかは、アレルギーテストで調べることができます。赤ちゃんは皮下脂肪が厚いので採血が難しく、アレルギー科でテストしたくても、採血によるアレルギーテストは1歳を超えてからとしている病院も少なくありません。
あまりにも鼻水やくしゃみがひどいときは、アレルギーの原因となる成分を肌の一部に当てて症状の変化を観察する『パッチテスト』や、血が出ない程度に肌をひっかいて、アレルギーの原因となる成分をひっかいた部分に触れさせる『スクラッチテスト』で、原因を調べられます。『パッチテスト』も『スクラッチテスト』も生後4か月から実施することができますので、小児科やアレルギー科に相談しましょう。
鼻づまりの応急措置
赤ちゃんの周りの環境を整え、アレルギー源を突き止めて取り除いたとしても、赤ちゃんは風邪をひいたり、何かの拍子で鼻水を出し、鼻づまりを起こしてしまいます。鼻が詰まってしまったときは、なるべく早くに取り除いてあげるのが鉄則です。鼻づまりの応急措置をいくつかご紹介します。
綿棒で取り除く
赤ちゃん用の細めの綿棒で、鼻づまりを直接取り除きます。片側が耳かき状になっている綿棒もありますが、コットンで巻いていない棒を使用すると、赤ちゃんが急に動いたときやくしゃみをしたときに、赤ちゃんの鼻の粘膜を傷つけてしまいますので、使用しないようにしてください。
濡らしたタオルやウェットティッシュで取り除く
鼻水が鼻くそとして硬く固まっているときに、強引に綿棒を使うと、鼻周りや鼻内部を傷つけかねないので、濡らしてから硬く絞ったタオルやウェットティッシュで固まった部分を柔らかくしてから取り除くようにしましょう。
固まった鼻水を早く柔らかくするために、電子レンジなどで蒸したタオルを使うよう勧めているサイトなどもあります。しかし、タオルの外側が適温になっても、内側が高温になることもありますので、上手に冷まさないと赤ちゃんにやけどさせてしまいます。蒸したタオルを使わなくても、濡らして絞ったタオルでも充分に固まった鼻水は柔らかくなります。
お風呂に入れてからケアをする
お風呂に入れると、頑固に固まった鼻水も柔らかくなって取りやすくなります。キレイに取り除いたら、鼻水吸引機や綿棒等を使って、鼻腔内にある残りの鼻水もとっておきましょう。
赤ちゃんが楽に眠れるように試してみたいこと
赤ちゃんが鼻づまりを起こすと、呼吸がスムーズにできなくなり、睡眠が浅くなり、夜泣きやぐずりの原因にも繋がります。赤ちゃんの健やかな睡眠のために、どんなことができるでしょうか。
上半身の下にタオルを敷く
上半身の下に3重か4重に重ねたバスタオルを敷き、頭が上になるように体に傾斜をつけると、赤ちゃんの呼吸を楽にしてあげられます。頭の下だけに重ねたタオルを置くと気道を圧迫してしまい、逆に眠りや呼吸を妨げますので、必ず上半身の下全体にバスタオルを置くようにしましょう。
加湿に気をつける
部屋全体がしっかり加湿されていると、赤ちゃんの鼻水も固まりにくくなります。加湿器や濡れタオルを使って、適度な湿度を保ちましょう。また、風邪などで体温が高くなっているときは、赤ちゃんの喉や鼻腔が乾燥しないよう、こまめに薄めた麦茶や湯ざましを与えましょう。
鼻づまりへはできる限りの解消法を試して対抗!
赤ちゃんの鼻づまり、本当に厄介ですよね。でも、そもそも鼻水が出るのは冷たい外気やウイルス、ほこりなどから赤ちゃんを守るための正常な防衛反応です。
赤ちゃんや乳幼児は鼻のトラブルが多いのは仕方のないこと。成長とともにウイルスや細菌への免疫力がつき、アレルギーへの対処法も分かってくれば少しずつ良くなるはずです。
鼻詰まりは赤ちゃんの食欲や集中力に影響します。今はできるだけの解消法を試して赤ちゃんを少しでも楽にしてあげましょう。