赤ちゃんが寝る音楽の効果と秘密
赤ちゃんが寝る音楽♪寝かしつけすんなり&スヤスヤ寝る秘密
赤ちゃんの寝る音楽はリラックスを促す効果を持つ音楽をセレクトしましょう!リラックス状態にあるとき脳から出されるα波…これを誘うには1/fゆらぎを持つ音楽が良いとされています!その他赤ちゃんが聞きなれた胎内音やママの歌声も効果的。赤ちゃんがスムーズに寝られる入眠儀式にもおすすめ!
赤ちゃんの寝かしつけには音楽が効果的!オススメの寝る音楽をご紹介
赤ちゃんの寝かしつけって、結構難しいと思いませんか?すんなり寝てくれればラッキーなのですが、目が冴えていつまでも遊んでいたり、グズグズ泣いてなかなか寝てくれなかったりする時もありますよね。
寝た!と思ってママが動こうとすると、満面の笑みで振り向いてくる…なんてことも………嗚呼(´д`)…。
かといって、寝なさい!と厳しく怒ってしまっても赤ちゃんには伝わりませんし、結局寝付くまで時間がかかってしまったり…これではママも赤ちゃんも1日の終わりにイヤな気分で眠りにつくことになってしまいます。
1日の終わりの赤ちゃんの寝る時間…「もう少しでゆっくりできる!」と思う反面、その前に待ち構えている「寝かしつけ」は、1日の終わりの仕事としては、結構ウェイトの大きい仕事ですよね。
体どのように工夫すれば、赤ちゃんもママもいい気分で寝かしつけができるのでしょうか?寝かしつけのコツは、すでに先輩ママがたくさん編み出してくれています。その中でも赤ちゃんの寝る時間に音楽を流すママは多くいらっしゃいます。
今回は赤ちゃんのねんねに一役買ってくれる音楽の持つ眠りに誘う効果、ぐずぐず赤ちゃんもスムーズに眠りに誘う音楽の秘密などを見ていきましょう!
音楽をプラスしてすんなり眠りに誘う
音楽には、人を癒すような効果があります。緩やかな音楽を聴くと、なんとなく力が抜けて、リラックスできますよね。
赤ちゃんの寝かしつけにも、積極的に使ってみましょう。
リラックスできる音楽を流そう!アルファ波と1/fゆらぎの関係
大人と同じで、リラックスのできる音楽は赤ちゃんの安眠にも効果的です。α波という言葉は、しばしば耳にしますよね。
α波は脳波でリラックスしている状態、集中している状態に出現します。
α波はリラックス効果だけでなく治癒力を高めるなどの薬理効果も持つと言われています。
そんなα波の効果が期待できるのが「1/fゆらぎ」という周波数や振動をもつ音楽です。
ヒーリングやリラックス効果のあるCDが発売されていますよね。あれは、この1/fゆらぎをもとにして作られているのですよ。川のせせらぎや小鳥の鳴き声、波の音などは言わずもがなそういったCDの代表格ですよね。自然の音というのは、人間をリラックスした状態に導いてくれるのです。
一部の歌手は1/fゆらぎを含む声の持ち主
ドリカムの吉田美和さんや、徳永英明さん、宇多田ヒカルさんなど、ちょっとビブラートがよく効いたような歌い手さんの歌声は、自然の音に近く、1/fゆらぎ効果を持つのだそう。ちなみにナレーターの森本レオさんも1/fゆらぎを持つとされますが、森本レオさんのものまねをしているときのダチョウ倶楽部の肥後さんの声でもその効果を持つのだそうで…。
ママが好きな歌い手さんなら、この人たちの歌をかけるのもナイスな方法かもしれませんよ。
寝る音楽の代表格「モーツアルト」の秘密
クラシック音楽は、概してリラックス効果がうたわれていますが、モーツァルトは特に盛んに言われていますよね。実はこれには特別な理由があって、先ほどの1/fゆらぎを最も含む音楽なのだそう。
1/fゆらぎは、規則的で単調なだけの音、反対に不規則なだけの音には出ないと言われています。不規則な音と不規則な音の割合が半々の時に出やすいのです。電車のガタンゴトンという振動に、つい居眠りをしてしまった経験がある方もいるでしょう。単調なようで不規則な電車の揺れ…あれはまさに、1/fゆらぎがリラックス状態を呼んだ結果なのです。
モーツァルトの音楽は、ちょうどこの規則的な音と、不規則な音とがうまい具合に混ざりあって進行しているので、1/fゆらぎが出やすい曲が多いというわけなのです。
1/fゆらぎ+高周波で高いリラックス効果がある
また、モーツァルトの音楽には、高周波の音がふんだんに使われています。実はこの高周波の音、副交感神経を優位にする働きがあるそうなのです。この意味でも、モーツァルトの音楽は、リラックス効果が高いと言えるのですね。
モーツアルトの楽曲は赤ちゃんのねんねCDとしても、昔からいろいろなものが出ていますし、胎教のために妊娠中からモーツァルトを聴くママもいます。科学的にも認められているモーツァルトの音楽なら、なかなかねんねしてくれない赤ちゃんでも、すっと寝落ちしてくれるかもしれません。
意外とうるさいのがお好き?胎内音の効果
産まれて日の浅い赤ちゃんが、一番安心する音とはなんでしょうか?それは、ママのおなかの中にいたときに聞こえていた胎内音なのかもしれません。
ママは赤ちゃんのために、とても静かな環境をセッティングしているにもかかわらず、短時間で目を覚ましてしまったり、少しの音で泣き叫んだりということはありませんか?逆に、とてもうるさいショッピングセンターで、すやすや何時間もベビーカーの中で寝ている光景を目にしたことがあるかもしれません。
静かすぎるのも落ち着かない理由
ちょっと意外ですが、赤ちゃんは静か過ぎるところより、多少騒音が聞こえるところの方がよく寝てくれるそうです。それは、赤ちゃんがおなかにいる時の環境が、意外とうるさかったからと考えられているんですよ。おなかの中は静かだというのは私たちの勝手な想像に過ぎず、実はおなかの中は、ママの声やママの心音、循環の音、消化の音などで、私たちが思うよりも騒々しいらしいのです。赤ちゃんにとってはシーンと静まり返った環境より、むしろ、少々うるさい方が落ち着くのかもしれません。
ですので、赤ちゃんの寝ている部屋を絶対に静かにしなくては!と無理をする必要はありません。昼夜の区別をつけてもらうためにも、夜間は静かにすべきですが、日中はむしろ生活音のあるところで育てた方が、赤ちゃんが安心して眠られるのかもしれません。
モーツァルトにも勝る?!ママの子守唄が持つねんねパワー
何か音楽をかけなくては!と意気込む必要はありません。ママの子守唄でも十分なのですよ。
赤ちゃんはママの声が大好きです。おなかの中でも、一番にたくさん聞こえてきた声ですから、とても馴染みがあって安心できる音なのです。
ママの声で、何か穏やかな歌を歌ってあげましょう。童謡にこだわらなくてもママが好きな曲や、カラオケでよく歌う曲でもOKですが、選曲は優しめのメロディーを持つ音楽にしておきましょう。問題点はママが先に寝てしまうと子守唄も止まってしまうことです。
音楽の効果を発揮!「入眠儀式」と気持ちいいねんねの「条件」
音楽が人をリラックス状態にさせてくれることは、これまでご説明してきた通りです。興奮状態では、人はうまく眠りにつけないので心地よい音楽が安眠を誘ってくれることは、実体験からも納得のいくことですよね。
でも、赤ちゃんの寝かしつけの時に音楽をかけてあげるのには、もう一つ大事な理由があるのです。
それは、眠りの習慣づけと関係があります。
寝かしつけの習慣と音楽をかける効果
赤ちゃんは基本的に、寝るのが下手です。そして、まだ時間感覚もありませんよね。そんな赤ちゃんにとっては、規則正しく寝るという概念がありません。
しかし、健康な体を維持したり、健やかに成長したりしていくためには、赤ちゃんの頃でも規則正しい生活をすることが大切です。特に午後10時から翌2時までの間は、ゴールデンタイムと言われていますから、夜更かしするのはあまり良いことではありません。この辺のコントロールはママがサポートしてあげる必要があるのです。
規則正しい生活リズムを身につけていくために、生後3〜4ヶ月頃からは、寝かしつけの習慣を始めた方が良いとされています。その頃になると、ほとんどの子が昼夜の区別がわかり、夜もある程度まとめて寝るようになってきますので、生活リズムもつけやすくなるというわけです。
毎日の繰り返しでスムーズに「入眠」をさそう
寝かしつけの習慣は、どのようにしてつけていけば良いのでしょうか?
その近道は、毎日同じことを繰り返すことです。「入眠の儀式」ともよく言われますね。これをしたらねんねの時間だということを、赤ちゃんに覚えてもらうのです。
絵本を読んであげるも良いですし、ママと一緒になって、横でトントンしてもらうというのでも構いません。お風呂に入り歯磨きをして(歯が生えていたら)、部屋の明かりを暗くしそして寝る体制に入る…。この毎日の繰り返しこそが入眠の儀式で、生活リズムをつけるのに大切なことなのです。
寝かしつけに音楽をかけてあげるというのも、この入眠の儀式の一環。最初は心地よい音楽で眠りについていた赤ちゃんも、次第に「この曲がかかったからもうねんねだな」と学習していきます。これが、もう一つの大きな効果なのです。
赤ちゃんが気持ちよく眠れる「条件」を揃えておきましょう!
赤ちゃんが気持ちよく眠るためには、生理的な欲求がきちんと満たされている必要があります。
せっかく音楽や子守歌でリラクゼーションを促しても、その他の不快要素で泣かれてしまっては元も子もありませんからね!寝かしつけの音楽をかける前に、次の点を注意して、十分に満たされているか確認しておきましょう。
おなかいっぱい
赤ちゃんはまだ消化機能が十分ではないので、細切れにミルクやおっぱいを飲んでいます。これらは消化がはやいので、赤ちゃんは大人よりもすぐにおなかがすいてしまうのですね。おなかがすいた状態ですと、不快感で眠りにつきにくいですし、もし眠れたとしても、すぐに目を覚まして泣くことになります。
ですので、夜寝る前はおなかを満たしてから寝かしつけに入りましょう。おなかがいっぱいになると、ここちよくなって眠りにつきやすくなりますよ。
オムツが濡れていない
最近のオムツは非常に良くなっているので、少々濡れたぐらいでは、気持ち悪さを感じないくらいです。おしっこで濡れているだけなら、オムツはかなりサラサラの状態のままです。
でも、おしっこでオムツが濡れたままではどうしても湿気がこもりがちに…、やっぱり不快にもなってきます。夜の睡眠時間は長いので、夜中に一度取り替えるとしても、寝かしつけの直前には新しいものに替えておきましょう。お尻がサラサラだと、赤ちゃんも快適な気持ちになるので、より入眠しやすくなります。
気温がぴったり
気温の調節は、赤ちゃんがいるご家庭ではマメにやられていることだと思います。夜間は寝るのに適した温度に設定してあげましょう。暑くても、おなかだけは冷えてしまわないように、ブランケットなどをかけておきましょう。
セロトニンと睡眠の関係
人の体内では、セロトニンという神経伝達物質が働いています。セロトニンは、心を元気にする役割を持ち、体内時計の調整にも一役をかっています。
また、セロトニンは、睡眠とも深い関係を持っています。別名睡眠ホルモンとも呼ばれるメラトニンというホルモンがあるのですが、セロトニンは、このメラトニンを生成する役割を持っているのです。メラトニンが夕方以降にうまく分泌されれば、夜間深い眠りにつくことができるのです。
ということは、セロトニンがうまく働かなければ、寝つきが悪く、浅い眠りになってしまうのです。セロトニンを上手に働かせるコツは、日中、十分に太陽に浴びること。睡眠ホルモンメラトニンは、朝起きた時の日光で刺激を受けて、その14時間後にはじめて分泌され始めるという仕組みを持っているのです。ですから、このような体内リズムを整えるためには、早起きが大切ですよね。赤ちゃんに、朝起きたらカーテンを開けて日の光を浴びさせようと言われるのは、そのためなのです。
安眠のためには、朝からの準備も必要なのですね。
youtubeで話題!赤ちゃんの寝かしつけにオススメ音楽
さて、寝る準備が整ったら、実際に音楽をかけてみましょう。CDを用意するのももちろんOKですし、最初は手軽にyoutubeで試してみるのも良いですね。
優しいオルゴールの音と柔らかな息の音が重なって、なんとも眠くなりそうな曲です。ゆりかごの歌は、日本の童謡として昔から多くの人に親しまれています。おばあちゃんが昔に歌ってくれたという方もいるのでは?
そんな懐かしい童謡に時折はさまれる可愛い寝息の音が、さらにリラックス効果を高めています。
約30分間の収録なので、ママもどれくらい時間が経ったのかがわかりやすいですね。
寝かしつけに効果のあるモーツァルトの曲集です。赤ちゃんの寝かしつけのために、柔らかめで静かな曲調の曲目がセレクトされています。ピアノ協奏曲やオーケストラの曲が中心ですので、その重層感が心地よい眠気を誘ってくれます。高い音から低い音まで、様々な楽器の音が聞こえてきますので、胎教や赤ちゃんの情操面への働きかけとしても使えそうです。
私たち大人には、どうも雑音に聞こえてしまう胎内音ですが、本当に効果的だと定評があります。ゴーッというママの循環の音と、ドクン、ドクンというゆっくりとした心音が聞こえてきます。胎内音は、低月齢であればあるほど、効果を発揮すると言われていますので、新生児育児をがんばっているママにオススメですね。4時間半も収録されているので、途中で再生しなおす手間もかかりません。
心地よい音楽や音で、すやすや安眠を誘おう。入眠の習慣づけとしても効果的。
寝かしつけでの悩みと聞けば、「寝付くまでに時間がかかる」「寝たと思ってもすぐに起きてしまう」という声が上がってきます。もともと、赤ちゃんは寝ることが上手ではありませんから、そんな赤ちゃんを深い眠りに誘うことは、実は大変苦労のいることなのです。
様々な寝かし方がありますが、音楽や音をかけて環境を整えてあげることは、授乳中・卒乳後にかかわらず、ずっと使える方法ですよね。低月齢の頃は、抱っこや添い乳でも良いかもしれませんが、成長するに従って、そう簡単にはいかなくなっていきます。
心地よい音楽は、リラックス効果で眠りを誘いやすくなるだけではなく、一つの入眠の儀式としても使える、一石二鳥の方法です。ママと赤ちゃんの好きな音楽を探して、夜寝る前にかけてみてはいかがでしょうか?