マタニティウエディングのポイント
マタニティウエディングに適した時期&気を付けること
マタニティウエディングをするためには、どんなことを決めたらいいの?気を付けることはある?初めての妊娠で分からないことだらけの上、結婚式のことを決めなくてはいけない。マタニティウエディングをする上で重要な準備のポイントについてご紹介します。
妊娠中でも結婚式がしたい!マタニティウエディングとは
マタニティウエディングとは、新婦さんが妊娠中に挙げる結婚式のことをいいます。その為、新婦さんの体調面を第一に考え、結婚式を挙げる時期や、プランを決めていく必要があります。
最近では、「授かり婚」や「マタニティ婚」、「おめでた婚」とも呼ばれており、結婚式を挙げる方の約30%がマタニティウエディングと言われています。それに伴い、マタニティウエディングに対応できる式場の数が増えており、また、ドレスの種類も豊富になってきています。
結婚式の一つの形として定着してきたマタニティウエディングは、どのような点を考慮して、決めていけばよいのでしょうか。今回は、ウエディングドレス選びや当日注意すべき点をご紹介します。
マタニティウエディングをする上で気を付ける5つのポイント
結婚式を挙げる際、よい日取りを選んだり、自分たちの記念日に式を挙げたい!などと考えていると、多くの式場では予約が1年後よりもさらに後になってしまいます。赤ちゃんが生まれる前に結婚式を挙げたいと考えている場合は、それでは間に合いません。
マタニティプランを設けている式場であれば、最短で1ヵ月後から結婚式を挙げられるところがあります。体に負担をかけることなく結婚式の準備を進めるため、マタニティウエディングをする上での注意点をご紹介します。
1.マタニティウエディングを挙げる時期
妊娠中に結婚式を挙げようとする場合、季節や時期を考慮する必要があります。妊娠中の体調は人それぞれですが、決して無理をせず、マタニティウエディングを成功させるためには、妊娠期間中の体の変化について前もって知っておきましょう。
妊娠中の体の変化
- 2~4か月:妊娠が分かり、多くの方がつわりを経験する時期です。
- 5~7か月:安定期に入ります。つわりが収まり、母子ともに安定する時期です。
- 8~9か月:お腹が大きくなってくる時期で、腰痛が出てくる人がいます。
人によってはつわりの期間が長かったり、全くつわりがなかったりと様々です。一番安定していて妊婦さんに負担のかかりにくい5~7か月頃が、マタニティウエディングを挙げるベストな時期と言えるでしょう。
2.マタニティウエディングの準備を始める時期
マタニティウエディングを挙げる時期から逆算すると、結婚式の準備を始める時期は早ければ早いほど良いとなります。人によっては「妊娠超初期」に妊娠に気付く人もいれば、もともと生理周期が不順のため、妊娠4ヶ月に気付くという方もいます。
結婚式の準備は式場選びから始まりますが、式まであまり日がない場合だと、式場と日取りが決まってから、毎週のように式場に足を運び、打ち合わせをしなくてはなりません。
妊娠していない時と比べ、妊娠中の体調の変化は予測ができないので、なるべく余裕がもてるよう、できるだけ早めに準備を始めた方がよいでしょう。そのため、遅くても妊娠4ヶ月頃までには準備を始めるようにしてください。
また、妊婦健診にはしっかり通い、母子ともに万全な状態を保つことと、産院の医師にもマタニティウエディングをすることを相談するようお勧めします。
3.マタニティウエディングの式場選びの注意点
マタニティウエディングを挙げる上で一番気にしなければならないのは、新婦の体調です。最近では、マタニティ限定プランを掲げている式場もあります。まずは結婚式を挙げようと検討している式場が、マタニティウエディングに対応しているかや、マタニティ限定のプランがあるかをチェックしてみましょう。
情報誌やインターネットで式場の情報を集め、実際にウエディングフェアなどに足を運んでみることで、細かな部分の確認や、実際の式場の様子を確認することができます。実際に式場に行って、「自分のマタニティウエディングをする」という視点で、チェックすべきポイントについてご紹介します。
会場内の移動距離
妊娠中は想像以上に疲れやすく、疲れから体調不良になってしまう可能性が高まります。その為、会場内の移動距離が少なく済んだ方が、疲れにくくなります。マタニティウエディングをする上での重要なポイントの一つと捉えてください。
結婚式場の下見に行った場合は、控室からチャペルまでの距離や、控室から披露宴会場の距離などについてもしっかり確認しておきましょう。
いざという時に休める場所があるか
どんなに準備万端であっても、当日の体調は誰にも予測が出来ません。普段と違う環境で緊張してしまったり、慣れないウエディングドレスで疲れてしまったりすることで、体調が悪くなってしまうことが考えられます。また、披露宴会場は、さまざまな料理の臭い、出席者の化粧品や整髪料、香水などの匂いなどで気持ち悪くなってしまう方がいます。
そんな時は、新婦さんが休むためのスペースが確保できるかが式場選びの重要なポイントになってきます。いざという時に、別室でゆっくり休めるスペースが確保できるかを確認してみましょう。具合が悪くなってしまった時にすぐにサポートしてもらえるよう、近くにスタッフを配置してもらえるかについても確認してみましょう。
バリアフリーになっているか
バリアフリーというと、車いすや障害をお持ちの方のための設備と捉えがちですが、実は身重な妊婦さんにとっても重要な設備です。お腹が大きくなっていくと、少しの段差でつまづいてしまう事もありますので、なるべく段差が少なく、階段が少ない会場を選びましょう。
ウエディングドレスは意外に重かったり、動きにくかったりしますので、バリアフリーになっているかについてもしっかり確認してください。
4.マタニティウエディングドレス選びの注意点
妊娠中は、素材に対して敏感になったり、臭いに対して敏感になる方がいます。その為、ドレスや下着、小物選びをする際も、より優しい素材でできているものを選んだり、臭いや刺激の少ない生花を選ぶなどの配慮が必要です。
また、ドレスのデザインは、お腹を締め付けないものを前提として、サイズ調整が可能なもの、体を冷やさないよう、袖がついているものなどを選ぶことも大切です。ファーの羽織物を羽織るという方法を選択するのもいいでしょう。
お腹が大きくなってくると、体の重心が変わり、転びやすくなってしまいます。安全面を考慮して、ドレスの裾はあまり長すぎるものは選ばない方がよいでしょう。
マタニティウエディングは、今や当たり前となってきています。レンタルでもかわいいドレスがたくさんありますので、自分に合った一着を探してみてください。
5.マタニティウエディングの演出を決める際の注意点
シャンパンタワーは、アルコールが充満してしまう可能性があるので、控えた方がよいでしょう。キャンドルサービスを行う際も、高砂のメインキャンドルが大きな場合、手を伸ばさないとキャンドルに火を灯せないケースがあります。
あまり無理な姿勢を取ると、体調不良や転倒に繋がる場合があります。無理のない姿勢で火を灯せる高さのキャンドルを選んだり、各テーブルを回らずとも楽しめる演出を意識してみるのがいいでしょう。
マタニティウエディング前日・当日に気を付けること
結婚式の前までは、式の準備に赤ちゃんの準備に忙しいと思いますが、疲れがたまってせっかくの結婚式に体調不良になっては意味がありません。結婚式の前日はしっかり休養を取って、体を休めましょう。
結婚式当日は、慣れないドレスを着ているだけでも緊張して疲れてしまいます。少しでも体調が思わしくないと感じたら、すぐに新郎さんや会場のスタッフに声をかけ、体を休めてください。体がつらいと感じるのは、お腹の赤ちゃんからの「休んでね」のサインです。遠慮せずに、周りを頼りましょう。
妊娠中でも無理なくできる!フォトウエディングとは?
体調面からあまり無理が出来ない場合や、気づいたら妊娠7か月に入っていて、これからマタニティウエディングの準備は難しい…という場合は、新しい結婚式の形である、「フォトウエディング」を選ぶという方法があります。
フォトウエディングとは、挙式や披露宴をしない代わりに写真を残すことを言い、「写真だけの結婚式」とも呼ばれています。
出産前に結婚式で大きなお金を使うのが心配…という方も、フォトウエディングであれば、体調面でも金銭面でも無理のないプランを選ぶことができます。
妊娠中は、想像以上に疲れやすくなっているので、写真で残す方法もあることを頭に入れておいてもよいでしょう。
しっかり準備をして満足のいくマタニティウエディングを!
マタニティウエディングは気を付ける点も多く、体調と相談しながら進めるため、大変なことが多いです。しっかり準備をしておくことで、マタニティウエディングの成功率が上がります。前もって、妊娠中の体の変化や、急なトラブルが発生した場合にどう対処したらよいかなどの知識を身につけておきましょう。
そのためには、ちゃんと妊婦健診に通い、自分の身体の状況を把握しておくことが大切です。たくさんの方に自分たちをお披露目する場なので、「このくらい大丈夫かな?」と無理をしがちになりますが、安静を余儀なくされては意味がありません。
ママがつわりで辛いときや、体調がすぐれないときは、パパが主導になって準備を進めるよう、協力を求めてください。マタニティウエディングは、ママ・パパ・赤ちゃんと一緒に結婚式を挙げられる、素敵なイベントです。ママと赤ちゃんの体調を第一に考え、しっかり準備をし、一生の思い出に残る式にしましょう。