妊婦の海外旅行

妊婦の海外旅行はいつまで?妊娠中の飛行機は大丈夫?

妊婦が海外旅行に行くなら海外旅行の時期や飛行機の乗り方について前もって知っておきましょう。妊婦が海外旅行に行くことのリスクを知っておくことでより安全に海外旅行を楽しむことができます。

妊婦の海外旅行はいつまで?妊娠中の飛行機は大丈夫?

妊婦だって妊娠中の思い出作りに海外旅行に行きたい

「妊娠中に、夫婦の思い出を作っておきたい」「赤ちゃんが産まれると、海外旅行に行けなくなるから、今のうちに行っておきたい」というお母さん・お父さんも多いでしょう。赤ちゃんが産まれるのも楽しみだけれども、夫婦2人の時間が無くなってしまうのは、すこし寂しい気持ちになります。

最近「マタ旅」というワードが、プレママ向け雑誌に頻繁に登場するようになりました。マタニティ期間に楽しむ旅のことで、国内だけではなく、海外にまで足を伸ばす人も珍しくありません。しかしながら、妊娠中の海外旅行にはリスクがあることも、覚えておく必要があります。

どのような点に気を付けて飛行機に乗れば良いのでしょうか。「妊婦の海外旅行のリスクや注意点」を中心に、ご紹介します。

妊婦の海外旅行。いつから~いつまで行っていいの?

安定期に海外旅行

妊婦さんが海外旅行を計画する際に、一番多い質問は「いつなら、海外旅行に出掛けてもいいの?」です。答えは、妊娠5~7か月の安定期としておきましょう。妊娠初期には切迫流産の可能性がありますし、妊娠後期はいつ陣痛が来てもおかしくないので、とても不安定な時期だと言えます。海外旅行を計画するのなら、一般的に安定期といわれる期間に考えてみましょう。

勘違いしないで!安定期は安全なわけではない

妊婦さんの中には「安定期は安全なんでしょ」「安定期は、トラブルが起きないんでしょう?」と大きな勘違いをされている人も少なくありません。ハッキリと申し上げて、妊娠期間中に安定期なんて、あってないようなものです。つわりが落ち着き、妊婦さんも自分が妊婦であることに慣れてきたというだけで、安定期でも引き続き注意深く過ごしていくことに変わりはないのです。

妊娠初期は、つわりの症状も強くでますし、胎盤が未完成のため、妊婦さんは絶対に無理は禁物です。妊娠中期は切迫早産やお腹の張り、体調がよくなってきて動き回ることにより、人との接触や転倒などのリスクが増します。そして妊娠後期になると、いつ陣痛が起きてもおかしくない状況のため、毎日ドキドキしながら過ごすことになるでしょう。

このように考えると、妊娠中に安定期なんて、あってないようなものです。妊娠中に海外旅行に行きたい妊婦さんは、海外旅行に出かける時期について、かかりつけ医に相談することを忘れないでください。

妊婦の海外旅行。飛行機に乗る時の注意点

「妊娠中に飛行機に乗ってもいいの?」と不安に思う人もいますが、基本的に禁止されているわけではありません。しかしながら、飛行機の中は普段と違う環境なので、妊婦さんは十分に気を付けなければならならないのです。以下に注意点をまとめましたので、参考にしてください。

注意点1.フライト時間は短めに

航空機内のシートに座る妊婦

妊娠中は同じ体勢を長時間とっているのが、つらいはずです。0歳と4歳の現役ママである筆者は、妊娠7か月の時に、30分同じ体勢で座っているだけでも苦痛に感じました。お腹が張る・腰が痛い・足が浮腫むなど症状には個人差がありますが、同じ体勢をし続けているのは、危険です。ただでさえ浮腫みやすい妊婦さんは、エコノミー症候群になってしまうリスクが高いからです。フライト時間は出来るだけ短めの、日本から近い場所を選ぶことをおすすめします。

注意点2.水分補給を忘れずに

機内は、乾燥しています。のどがイガイガしてしまったり、乾燥でウィルスが繁殖しやすい環境になっているので、小まめに水分を補給するようにして下さい。のどが渇きやすくなるので、つい冷たい飲み物ばかりを飲んでしまいがちですが、妊婦さんに冷えは大敵です。できるだけ温かい飲み物で水分補給してください。

注意点3.航空会社の搭乗手続きを確認する

空港ロビー

妊婦さんが飛行機を利用する時には、航空会社の利用規約を確認する必要があります。臨月に搭乗する場合は、医師の診断書が必要な場合もありますので、確認が必要です。早速、大手航空会社の搭乗手続きルールを、確認してみましょう。

JAL

出産予定日から28日以内に搭乗する場合には、搭乗日7日以内に書かれた医師の診断書が必要です。また、予定日から17日以内に搭乗する場合は、産科医の同伴がなければ利用できません。出産予定日がはっきりしていない、双子を宿しているなどの場合は、忘れずに前もって申告してください。

ANA

ANAもJALと同じ条件でした。出産予定日を含めて28日以内の搭乗は、7日以内に明記された診断書を使用するとのことです。予定日を含め7日以内の搭乗の場合は、医師の同伴が必要となります。

妊婦が一人で搭乗する時は、空港でのチェックインカウンターから搭乗ゲートまでスタッフの方が案内してくれるサービスがあります。心細い人は、申し込みをするといいでしょう。

注意点4.小まめにトイレに行く

小まめに水分補給をすると、トイレに行きたくなります。妊婦さんは大きくなった子宮に膀胱が圧迫されて、トイレが近くなります。そこで、我慢せずに小まめにトイレに行くようにして下さい。小まめにトイレに立ちあがることで、エコノミー症候群を予防することもできます。座る座席は、通路側がいいでしょう。

注意点5.大きくなったお腹をぶつけないようにする

機内は狭いので、大きなお腹をぶつけないように気を付けましょう。乗客とすれ違う時や荷物、小さなお子様とすれ違う時には、お腹が当たらないようにして下さい。

妊婦は必見!こんなサービスが受けられます

機内のシートに座りお腹を押さえる妊婦

妊婦さんが航空会社を利用する場合、以下のサービスを受けることができます。今回は大手航空会社である、JALとANAをリサ―チしてみました。

  • 妊婦さんは座席指定が可能
  • 一般の乗客よりも、早めに搭乗できる
  • マタニティータグがもらえる
  • 長距離歩行を控えた方が良い妊婦さんに、電動カートでの移動
  • 機内での荷物の管理

このようなサービスはもちろん、実際に妊娠中に飛行機を利用したお母さんたちからは、以下のような口コミが集まりました。

  • 小まめに飲み物を聞きに来てくれた
  • 「寒くありませんか?」と聞いてくれた
  • 「お腹の赤ちゃんが産まれたら、ぜひ遊んでくださいね」とおもちゃをもらった
  • 「ご気分はいかがですか?」と聞いてくれた
  • 「何かありましたら、お気軽にお声掛けください」と言われて、嬉しかった

日本の航空会社は、妊婦さんにとても丁寧に対応してくれます。ですから、あまり心配することはありません。体調に気遣いながら、空の旅を楽しんでください。

妊婦さんが海外旅行に持っていくべきアイテムは?

大きなキャリーバッグを足で閉める妊婦

妊婦さんが海外に行く時には、もしもの時に備えて、日本からさまざまなアイテムを準備していきましょう。ぜひ、参考にしてください。

  • 母子手帳(妊娠中はいかなる時でも、持ち歩きましょう)
  • サポートベルト(腰・お腹)
  • マスク(機内でも、現地でも使える)
  • 辞書(体調を崩した時に、自分の言葉で伝えられるように)
  • むくみ解消ソックス
  • 羽織れる洋服(寒さ対策は大切)
  • 腰の下にあてる小さなクッション
  • レッグウォーマー
  • ナプキン
  • 便秘薬(産婦人科で処方されるもの)
  • 保湿クリーム

上記を参考にしながら、自分が普段使っている物を加えて、準備してみましょう。

妊婦が海外旅行先を決める時の鉄則!

妊婦と夫が海辺でハグ

妊婦さんが、海外旅行をしてはいけないという決まりはありません。しかしながら、リスクがあるのは事実です。そこで、妊婦さんが海外旅行の行き先を決める時の鉄則を、まとめてみました。

鉄則1.日本人にとっての定番スポット

日本人の定番海外旅行先であるハワイやグアムには、日本語が喋れる現地スタッフも多いですし、日本人観光客のためのサポートサービス施設があります。やはり日本語が通じやすい場所というのは、万が一の時に安心できます。日本人観光客がたくさん訪れる定番の旅行先ですと、妊婦さんも安心して過ごすことができます。

鉄則2.衛生的で、感染症が流行っていない場所

日本は世界の中でも、キレイな国です。当然、海外にはあまり衛生的ではない国もありますし、自然豊かなところが魅力の国も多数あります。妊娠中は通常時よりも免疫力が低下していますので、衛生的で感染症が流行っていない国を選びましょう。

鉄則3.標高が高いところも止めましょう

妊婦さんが海外旅行をする時には、標高も大事なポイントです。高山病の危険性がありますので、標高が高いところは選ばないようにしましょう。

鉄則4.無理のないスケジュールを組める場所に行きましょう

妊娠中の旅行はアクティビティをおこなうというよりも、ゆっくり身体を休めつつ、現地の雰囲気を楽しむスタンスにしましょう。ホテルでのんびり過ごすことができる、ゆっくりと舞台鑑賞ができる、のんびりと海を眺められる場所を選んで、無理なく海外旅行を楽しんでください。

妊婦は海外旅行の前にリスクを考えよう

キャリーバッグを持って笑顔の妊婦

妊婦さんが海外旅行を計画する時には、「リスク」をきちんと知って、理解しておくべきです。美味しいごはん・楽しい時間・見慣れない景色・買い物など、ワクワクすることばかりが思い浮かびますが、リスクがあることを忘れてはいけません。もう一度お伝えしますが、妊娠中の海外旅行はリスクがあります。そのリスクを、しっかりと受け止めましょう。

リスク1.病気の症状が悪化する可能性がある

お腹に赤ちゃんを宿したことをきかっけに、妊婦さんならではの病気を引き起こしてしまう人も少なくありません。切迫流産・切迫早産・妊娠高血圧症候群など、何らかの疾患を抱えている場合は、海外旅行先で、症状が悪化してしまう可能性もあります。

旅行先に行くとテンションが上がって、どうしても無理をしやすくなってしまので、注意が必要です。できれば、切迫流産・切迫早産・妊娠高血圧症候群と、医師から診断されたお母さんたちは、海外旅行は控えた方が賢明でしょう。

リスク2.急な体調不良に見舞われる

いつもと違う気候、環境、食事メニュー、まさに旅行の醍醐味なのですが、日常と異なる時間を過ごすと、身体は自然と疲れてしまいます。行きなれない場所に出向き、気が張ってしまうこともあり、ホテルに戻るとどっと疲れを感じてしまう人も少なくありません。

妊婦さんが国内・海外旅行に出向いた際には、急な体調不良に見舞われる場合があるので、十分に気を付けていきましょう。疲れが溜まってしまう前に、小まめに休憩をする・体調不良が起きた時の対処法を考える・旅行のスケジュールは余裕をもって組むなど、気遣いが必要です。

リスク3.食あたり・水あたり

海外旅行の醍醐味は、異国の地での食事ではないでしょうか。しかしながら、免疫力が低下している妊婦さんは、人一倍の注意が必要です。食べなれないものを口にしてお腹を壊してしまったり、水あたりを起こしてひどい下痢になってしまう場合もあります。

海外では、食中毒を引き起こしやすいサラダや果物、レア状態の肉や魚などは控えるようにして、完全に火が通った食べ物を口にしましょう。お水は、購入したミネラルウォーターのみを飲むようにしてください。

リスク4.感染症

海外旅行に出向いた際に心配なのが「感染症」です。日本では感染リスクの低い感染症が、海外では流行している場合も多く、行き先によっては命を脅かす恐ろしい感染症の場合も否めません。ジカウイルス感染症・赤痢・肝炎・デング熱・鳥インフルエンザ・破傷風など、本当に恐ろしい感染症が世界各国にあります。

最近、いち早く全国各地でインフルエンザによる学級閉鎖が広がっているということですが、これは海外渡航者が、インフルエンザウィルスを国内に持ち込んだという可能性も考えられなくもありません。目に見えないウィルスだからこそ、恐ろしいのです。海外旅行には、恐ろしいウィルスに感染する可能性があるのだと覚えておきましょう。

リスク5.思わぬ事故に巻き込まれる

こればかりは時の運ですから、何とも言えません。しかしながら、普段の生活を送っている時よりも、国内旅行・海外旅行に出向いている時の方が、自然と事故リスクが高くなってしまうのは仕方のないことです。思わぬ事故に巻き込まれた時に、自分だけではなくお腹の赤ちゃんの身の安全も考える必要があります。

妊娠中の海外旅行はリスクあり。無理しないで

今回は、「妊娠中の海外旅行のリスクや注意点」を中心に妊婦さんの海外旅行についてご紹介しました。赤ちゃんが産まれる前に、ご夫婦での楽しい思い出を作りたいという気持ちも分かります。しかしながら、優先すべきは赤ちゃんとお母さんの身の安全です。

いつもと違う環境、いつもと違う生活スケジュールの中で、ついつい旅行先だからと無理をしてしまうこともあるでしょう。お母さんたちは体調に敏感になり、何か起きたらすぐに対処できるようにしてください。海外旅行をするなら、無理をしない・ゆっくりとしたスケジュールで過ごす・リスクを十分に考えるなどを大切にしていきましょう。

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