ベビーセンサー・無呼吸アラーム比較
ベビーセンサーは必要?国内・海外のおすすめ無呼吸アラーム
ベビーセンサー・無呼吸アラームは必要か、日本生産品と海外並行輸入品・正規輸入品との価格や性能面の違いを理解し、購入とレンタルどちらがお得か比較してみましょう。ベビーセンサーは1歳頃まで使用しますが、寝返りがはじまると使いにくい商品や誤作動が起こる可能性もあります。
ベビーセンサーとは、病院でも使用される赤ちゃんの睡眠時の見守り役
ベビーセンサーとは、睡眠中の赤ちゃんの呼吸数や体の動きを見守ってくれる育児グッズを指し、「無呼吸アラーム」とも呼ばれます。
赤ちゃんの呼吸や体の動きを一定時間認識できなくなると、アラーム(警告音)で異常を知らせてくれます。産院の新生児のベッドにも取り付けられている場合があり、欧米などではお馴染みの育児グッズとして、子育て世帯に広く愛用されています。
ベビーセンサーとベビーモニターの違い
ベビーセンサーと同じように赤ちゃんの様子を見守る育児グッズとして、「ベビーモニター」があります。ベビーセンサーとベビーモニターは似ていますが、機能面には違いがあります。
ベビーモニターはビデオカメラに近い
ベビーモニターは、赤ちゃんの様子を映像で確認できるものであり、いわゆるビデオカメラのようなものです。ママが側に居なくても、赤ちゃんの動きにあわせて自動でカメラが動いてくれる商品もあります。
撮影された赤ちゃんの映像を付属のモニターで確認するのですが、商品によってはスマホと接続してスマホ画面で映像を確認できるタイプもあります。また、暗い部屋のなかでも様子がわかるように暗視機能がついているものもあります。
ベビーセンサー最大の特徴は「呼吸や体の動きの感知」ができること
ベビーセンサーとベビーモニターの最大の違いは、赤ちゃんの呼吸や体の動きを感知できるかどうかです。
ベビーモニターは、睡眠中に赤ちゃんが目を覚まさないか、うつ伏せになっていないかなどの様子を映し出すものであり、呼吸や体の動きを感知する機能はついていません。
ベビーセンサーはより睡眠中の見守りに特化した育児グッズであり、赤ちゃんの呼吸を含む動きをセンサーで感知し、異常がある場合は警告音を発します。
ベビーセンサーは必要?乳幼児突然死症候群(SIDS)対策になるのか?
ベビーセンサー(乳児用無呼吸アラーム)に興味を持たれた方は、やはり「乳幼児突然死症候群(SIDS)の対策をしたい」という方がほとんどでしょう。もちろんベビーセンサーを予防に役立てることはできますが、「ベビーセンサーがあれば安心」「無呼吸アラームがあれば大丈夫」という考え方には危険も伴います。
ベビーセンサー(無呼吸アラーム)の問題点
実はSIDSの原因ははっきりと解明されておらず、ベビーセンサー(無呼吸アラーム)の効果については断言できないのが現状です。
「家庭用」ベビーセンサーは商品によって感知レベルが違う
まず、産院などで使用されている無呼吸アラームは、高度管理医療機器として厚生労働省なによって認証されているものだけです。
現代、日本で一般人が購入できる「家庭用」のベビーセンサーは輸入品が多いのですが、実際に病院で使用されているものと性能面での違いは否めません。またこうした医療機器には本来は点検・修理・適切な使用管理が原則ですので、やはり不安が残ります。
無呼吸とSIDSとの因果関係は不明点も多い
赤ちゃんは呼吸器が未発達のため、寝ている時に呼吸が数秒間停止してしまう場合があります。そうした赤ちゃんの睡眠特性がSIDSと関係しているのではないかとはよく指摘されます。
しかし、SIDSについてはまだまだ謎が多く、原因は解明されていません。ベビーセンサーがもっとも普及しているはずのアメリカでもSIDSの発症率が下がったといった報告もないため、予防機器としての効果には疑問の声もあります。
ベビーセンサーに頼りすぎない!目視による赤ちゃんの見守りも必須
ベビーセンサーは、赤ちゃんの動きや呼吸の異常を感知してくれますが、SIDS対策として万全なものではありません。
日本国内のベビーセンサーメーカーであるIBUKIも以下のように述べています。
「IBUKIは呼吸を感知し、危険と判断した際、警報で知らせ、SIDS予防の助けとなる機械です。
そのため、お客様の補助にはなりますが、SIDS防止を保証する事はできかねます。引用元:IBUKIホームページ
あくまで睡眠中の見守りをサポ―トするグッズのひとつとして認識したうえで、赤ちゃんが寝ている時にはできるだけ赤ちゃんの様子を大人が確認することを忘れないようにしましょう。
厚生労働省が提唱するSIDSの予防方法
- 1歳になるまでは仰向けで寝かせ、うつ伏せは避ける
- できるだけ母乳育児が望ましい
- たばごはやめること
ベビーセンサー(無呼吸アラーム)の国内・海外商品をご紹介!
日本で購入可能なベビーセンサー・無呼吸アラームをご紹介します。国内生産品と海外並行輸入品では価格が随分異なりますので、より品質に信頼のおける商品を選ぶのか、コスパを優先するのか検討してください。
個人で購入できる国内生産品|価格は高いが性能が良く、購入後も安心感がある
国内生産品のベビーセンサーは、故障時にも対応してくれますし、商品に不具合や疑問点が起こっても日本語でサポートを受けられるというメリットがあります。最大のネックは、輸入品に比べて価格が跳ね上がっているという点です。
家庭用呼吸見守りセンサーIBUKI/IBUKIー
本体価格88,000円(税別)
職人の手により丁寧に手作りされている国内生産品。他のベビーセンサーは赤ちゃんの動きを感知しているのですが、IBUKIは呼吸そのものを感知できるのが最大の特徴です。
計測した呼吸の記録ができるので、何秒間呼吸が止まっていたかがわかります。性能面に関しては、他の海外製品に比べて群を抜いているといってもよいでしょう。
また、iphoneの専用アプリをダウンロードすると、赤ちゃんの様子がiphoneで確認できます。体重3,000gから90キロまでの使用が可能なので大人も利用できます。
並行輸入品|価格は安価だが、アフターフォローは期待できない
並行輸入品とは、簡単にいうと海外メーカーやブランドの正規ルート以外で輸入・流通している商品を指します。
海外製のベビーセンサーは日本に正規の代理店(小売店や販売店)がないことも多いので、メーカーとは直接かかわりのない企業や個人によって輸入され、ネット通販などで販売されていることが多いです。
輸入ルートが違うたけで商品そのものは本物であるのが一般的ですが、中には悪質な業者が粗悪品を販売しているケースもあります。また、日本語訳付きの説明書がなかったり、不良品や故障時には英語でカスタマーセンターに問い合わせなければならないこともあります。
angelcare ac401 エンジェルケア ベビーモニター 並行輸入品/ANGELCARE
本体価格19,890円(税別)※楽天価格
布団の下にセンサーパットを敷く無呼吸アラームです。赤ちゃんの動きが20秒間感知できないときに、アラームが鳴ります。パットの感度は5段階の調節が可能ですから、お使いのベビーマットレスなどに合わせて最適な感度を探しましょう。
子機がついており、赤ちゃんと離れた場所にいても子機からも警告音は発せられます。室温のチェックもしてくれるので、就寝中の温度管理対策としても有効です。
Babysense 7 ベビーセンス 乳幼児用モニター /ハイセンス社
26,980円(税込)※楽天価格
センサーパットにより赤ちゃんの動きを感知し、20秒間動きを感知できないとアラーム音が鳴り、ランプが光ります。センサーパットはマットレスの下に敷くので不快感がなく、広範囲をカバーできるので、赤ちゃんの寝相がよほど悪くない限りは寝返りしてからも使えます。
Babysense ベビーセンスプチクリップ 乳幼児用クリップ型動作モニター /ハイセンス社
12,980円(税込)※楽天価格
マットではなくおむつなどにクリップでつけて、赤ちゃんの動きを感知します。15秒以上反応がない場合は、振動により赤ちゃんを刺激し、それでも反応がない場合に限りアラーム音が鳴ります。
正規輸入品|価格・安心ともに両立しているが、取り扱いの種類が少ない
海外メーカーが日本の正規代理店を通して、販売しているのが正規輸入品です。ベビーセンサーに関していうなら、並行輸入品と比べても、価格が高額という訳でもなく、価格・安心面どちらも両立できます。
ただし、海外のメーカーで、日本に正規代理店があるメーカーは少数なので、商品の選択肢は限られてしまいます。
SNUZA HERO(スヌーザヒーロー) / SNUZA
13,500円(税込)
Amazonで正規品を購入でき、日本語取り扱い説明書も付属されます。ベビー布団などに感知版を装着するのではなく、赤ちゃんのお腹(オムツがつけやすい)に器具をつけて、体の動きを感知するベビーセンサーです。寝返りをするようになると、ずれたりはずれたりして誤作動もするので、使用期間は短めという声もあります。
ベビーセンサーは購入orレンタルのどちらがお得が比較しよう!
ベビーセンサーは、長くても1年間ぐらいしか使用しないものです。ベビーセンサーを使用したい場合、購入以外に、レンタルという選択肢もあります。ベビーセンサーを購入した時の代金とレンタル代金を比較してみましょう。
ベビーセンサー・無呼吸アラームの購入代金の相場
ベビーセンサーを購入する場合は、国内生産品にするか海外の並行輸入品にするか選ぶことになります。国内生産品と海外の並行輸入品では、値段が随分異なります。
国内生産品はIBUKIのみ!価格は10万弱
現在、ベビーセンサーの国内生産品で一般家庭向けに販売されているのは、「IBUKIの家庭用呼吸見守りセンサー」だけになります。IBUKIのオンラインショップで購入でき、価格は88,000円(税別)になります。
1年間しか使わないとするとかなり高額な印象ですが、二人目、三人目を考えているのなら使う機会は多いはずです。また、大人用としても使用できるので、介護に役立てたり、いびきなど睡眠時の呼吸に不安を抱えている方が使ってみてもいいでしょう。
海外並行輸入品・正規輸入品は平均2~3万円
インターネットの通販サイトでは、海外の並行輸入品のベビーセンサーが販売されています。価格は、20,000~30,000円程度と国内生産品の半額以下で購入できます。ただし、為替などの影響も受けるため、今後価格が変化する可能性もあります。
安価な正規輸入品も同額程度ですが、ご説明したとおり商品の種類が非常に限られます。
ベビーセンサー・無呼吸アラームのレンタル料金の相場
ベビーセンサーのレンタル料金も国内正規品と並行輸入品では差があります。また、レンタルの場合、レンタルしたい時にレンタル会社の在庫が切れているというリスクがあることも頭に入れておきましょう。
国内正規代理店でのレンタルは3カ月で1万円
ベビーセンサーを個人でレンタルする場合、JCRファーマの子会社「株式会社ファミリーヘルスレンタル」が取り扱う会社の「ベビーセンス」という商品が有力です。ファミリーヘルスレンタルは、イスラエルのハイセンス社の正規代理店です。
ファミリーレンタルヘルスがレンタルするベビーセンスは、厚生労働省より承認を受けた医療機器であり、医療機関や保育施設などでも使われている商品です。
ベビーセンスのレンタル料金(税抜き、2018年6月現在)
- 3ヶ月:10,000円
- 6ヶ月:20,000円
- 9ヶ月:25,000円
- 12ヶ月:30,000円
※2018年6月25日、株式会社ファミリーヘルスレンタルが取り扱うベビーセンスが自主回収される事態となりました。健康被害はでていませんが、「部品の故障によりアラームが正常に作動しないという不具合が起きた」ためということです。
参考:無呼吸アラーム「ベビーセンスTM」の自主回収のお知らせ
海外並行輸入品のレンタルは1カ月3000円程度
ベビー用品のレンタル・販売会社である「株式会社愛育ベビー」(注3)では、並行輸入品のベビーセンサー「エンジェルケアモニター」のレンタルを行っています。正規品でないため、メーカー作成の取扱説明書は英文になりますが、取扱説明書の日本語訳も付いています。
エンジェルケアモニターのレンタル料金
- 15日まで:2,600円
- 1ヶ月:3,140円
- 2ヶ月:3,900円
- 3ヶ月:4,570円
- 6ヶ月:6,950円
※延期料:960円/月
(価格はすべて税別・2018年6月現在)
株式会社愛育ベビー
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