離乳食におすすめ!梨の冷凍保存の方法
梨は加熱して劣化のもととなる酵素の働きを抑えれば冷凍保存が可能です。
加熱後に果汁を絞る、ペーストにする、細かく刻むといった使いやすい状態にしたものを1回で使い切れるサイズにわけて製氷器で凍らせましょう。
果汁以外はジップ付きの冷凍保存パックに入れて冷凍もでき、2種間程度の保存が可能です。
離乳食で梨を美味しく食べやすく下ごしらえするためのポイント!
梨は旬の時期にしか出回らない果物です。梨を選ぶ際と下ごしらえする際には、仕上がりに影響するポイントがあるのでご紹介します。
和梨は追熟しないので、選ぶ時に食べ頃のものを選ぼう!
二十世紀や幸水などの和梨と、ラフランスに代表される西洋梨はどちらも旬の時期は晩夏~秋頃ですが選ぶ際にチェックするポイントは異なります。
和梨(二十世紀・幸水)のおいしい見分けポイント
和梨はりんごと同様にバラ科の果物ですが、りんごと違い収穫後に糖度が増して甘くなる(追熟)ことはないので、購入時に美味しいものであるかどうかを必ずチェックする必要があります。
- 軸がしっかりしていて実の形が横に広がっているか
- 手にしたときにどっしりと重みを感じるか
- 「幸水」「豊水」といった赤梨の場合は赤身が強くなっているか
- 「二十世紀」などの青梨の場合は黄緑色の中に黄色が混じり虎柄のようにまだらになっているか
西洋梨の選び方・おすすめの保管方法
西洋梨はりんごと同様に、収穫後に追熟して食べるのが一般的です。
西洋梨の中でもよく見かけるラフランスやルレクチェといった品種を購入する際は、表面に傷がなく、部分的に柔らかくなっていないものを選びましょう。
また、買ってきたときに固いものは紙袋などに入れて乾燥を防いで20℃前後の室内に置いて追熟させましょう。芳醇な匂いがして、軸のあたりが柔らかくなるのが食べ頃のサインです。
梨は88%が水分!離乳食で摂りたい栄養素は?
梨は水分がほとんどですが、アスパラギン酸やクエン酸、リンゴ酸といった疲労回復効果の期待できる成分を含み、赤ちゃんの健康にも欠かせない次のような栄養素も含んでいます。
水分と食物繊維+αで便秘を予防!
梨には水分を吸って膨らむことで腸の活動を活性化させる効果が期待できる不溶性の食物繊維が多く含まれています。
不溶性食物繊維とたっぷりの水分だけでも便秘予防効果が期待できるのですが、梨には甘み成分であるソルビトールによる腸内環境を整える効果も期待できます。便秘がちな赤ちゃんにはおすすめの果物です。
細胞の機能を正常に働かせるために欠かせない!カリウム
カリウムはナトリウムとバランスを保って細胞の機能を支える栄養素です。
カリウムの最も知られている効果はナトリウムを排泄して高血圧を予防する効果です。赤ちゃんにとっては細胞の機能を正常に保つことで神経伝達や筋肉の動きをサポートするために欠かせない栄養素です。
離乳食の梨はおいしいけれど食べ過ぎ注意!果物も適量を守ろう!
果物は市販のお菓子に比べるとビタミン類などがふくまれるので健康的な印象がありますが、赤ちゃんが欲しがる分だけ与えてしまいのはNG。梨に限らず旬の果物は甘くて食べやすいので、赤ちゃんがたくさん欲しがることもありますが、健康のためにも適量を守ることを心がけましょう。
果物は、食べ過ぎると糖類によるカロリーオーバーになりやすく、消化機能が機能が未熟な離乳食期には水分の摂りすぎでお腹が緩くなり下痢になることもあります。
厚生労働省が策定した「授乳・離乳の支援ガイド」によると、1歳の果物の摂取量の目安は大人の1/2程度とされているので、重量で表すと100g程度、梨であれば1/3玉程度です。0歳の赤ちゃんの場合はもっと少ない摂取量が望ましいはずですので、あくまで楽しみのひとつとしてください。
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