窒息に関わるヒヤリハット体験談
まさに命に関わる窒息事故。うつぶせ寝や添い乳のリスクは広く知られてきましたが、「紐」や「コード」なども危険です。身の回りに危険なものがないか、改めて確認しましょう。
敷きシーツカバーのゴムに注意
佐々木由美(40代前半)
1歳頃の出来事です。布団に一緒に寝ていたのですが、我が子が大泣きしたので目を覚ますと、敷きシーツのカバーの四隅についているゴムのところに、頭が入り込み、ゴムが首に巻きつく形になっていました。
慌てて、巻きついたゴムを首からほどき、落ち着くまで抱っこしましたが、その状態をみた自分もかなり動揺し、動悸が激しかったです。
その後、敷シーツカバーのゴムを切って使いましたが、ゴムを切るとカバーがずれるので、結局新しい全体を包むシーツカバーを購入し使用しました。
普通に使っていた敷きシーツカバーでしたが、赤ちゃんのいるお家ではおすすめしません。赤ちゃん用の汗とりシーツも同様のタイプだったので、用心してそのシーツも使うのをやめました。
カーテンの紐は手の届かない場所に
佐々木加代(30代前半)
11カ月頃、よちよち歩きをしていた我が子は好奇心旺盛で、どこにでも登りたい時期に投入していました。
我が家のカーテンはすべてロールスクリーンになっていて、横の紐で上下にするタイプのものでした。子供の手では届かない長さには調整してあったのですが、その時たまたまその紐の近くに椅子が置いてあり、ちょっと目を離した好きに、椅子によじ登って紐で遊んでいました。
泣き声がしたので、目をやると紐に首を入れてしまったみたいです。すぐに気づいたので大事には至りませんでしたが、万が一、泣く前に椅子から落下していたらと思うと、心臓が止まりそうです。
それ以来、カーテンレーンの所にS字フックをつけて、そこに紐をくくりつけるようにして、絶対に垂らした状態にはしないようにしました。
ミニトマトは危険!
椎名麻香(29歳)
月齢11ヶ月頃のことです。離乳食で息子が特に好きだったのがトマトです。歯もたくさん生えて来たので、細かく刻んでいたミニトマトを4分の1くらいに切ってあげるようになり、それも上手に噛めていました。
しかし、いつものようにトマトを手づかみで食べてる息子の隣で少し目を離したときです。「カハッ!ング!」と今まで聞いたことのない声がしました。急いで息子を見ると顔を真っ赤にして、泣きたいのに声が出せないといったような苦しそうな顔をしていました。
詰まった!!すぐに分かった私は口に手を突っ込みましたが、取れません。焦った私は息子の背中、肩甲骨の真ん中あたりを数回強めに叩きました。すると、カハッ!という声とともに大きな泣き声が聞こえてきました。
安心したとともに、慣れてきた頃が一番危険とはこの事だなと身をもって感じた瞬間でした。その後は、食事中は子供から目を離さないこと、噛むことが確実にできるようになるまではしばらく小さめに刻むようにしました。
水に関するヒヤリハット体験談
小さな子供は数センチのお湯でも、うつ伏せに転んでしまうと起き上がれずに溺れることがあります。入浴時はもちろん、湯船に水を溜めておく場合は、絶対に乳幼児が入り込めないようにしましょう。水を張ったバケツも、子供の手の届かない場所に置いてください。
頭から浴槽にサブンッ
佐々木夏帆(28歳)
長女4歳、次女1歳過ぎの頃、お風呂に3人で入っていました。次女を先に洗って、湯船の外側に立たせて、その間に長女の頭を洗っていました。
チラチラと次女の様子を気にしながら洗ってはいたのですが、次女は湯船に手を入れて遊んでいました。危ないからやめなさいと注意していたのにも関わらず、遊び続けていました。
長女の頭をちょうどお湯で流していると次女が頭から湯船にダイブ。ザブンッと音がして見たときにはお尻が浮いてました。すぐに抱き上げ、すぐに泣いたので大丈夫でしたが、本当に焦りました。
水の近くにいるときは、絶対に目は離さず、入浴後はすぐに湯船のお湯を抜くことを徹底しています。
骨折・打撲に関わるヒヤリハット体験談
ハイハイやつかまり立ちができるようになった頃に増えるのが、打撲や切り傷、骨折などのケガです。
好奇心旺盛な赤ちゃんは、引き出しを開けたり、見たことのないものはなんでも触ろうとします。引き戸や引き出しにはロックをかけるなどの対策をとりましょう。
車のドアに指を挟みました
松川あやな(24歳)
娘が生後8ヶ月のとき。子供が早く車に乗りたいと急かすため、チャイルドシートは私が乗車してからつけようと思い、先にシートに座らせました。
いつもはチャイルドシートの状態を確認し、子供がドアの近くに居ないかチェックするのですが、この日は「閉めるよー!」と声をかけるだけで、ドアを閉めました。すると娘がギャーと激しく泣きます。娘の小指と中指がドアに挟まっていたのです。娘はドアに手をかけていた模様。それに気づかずにドアを閉めてしまったのです。
すぐドアを開けて手を確認すると、赤く跡がついてはいたものの指はしっかり動いてました。念のため、病院に連れていき、レントゲンを撮りましたが異常なし。打撲と診断されました。
その後は、どんなときもチャイルドシートをしっかり装着し、チェックしてからドアを閉めるようにしています。
育児のヒヤリハット体験は誰にでもある
育児中のヒヤリハットは、誰しもが多かれ、少なかれ体験しているものです。 心臓が止まるような気持ちになったかと思いますが、そのヒヤリハット体験があるからこそ、油断しなくなりますし、今までより危険を予知できるようになります。 自分を責めるのではなく、二度と起こらないように対策を練ることが大切です。ママやパパは、赤ちゃんのまわりに危険がないか改めてチェックしてください!
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