赤ちゃんの夜泣きを減らす方法

赤ちゃんの夜泣きを減らしてママが精神的に楽になる方法

赤ちゃんの夜泣きはいつまで続くか不安なママも多いですよね。ママが精神的に楽になるための夜泣き対策や海外では主流な夜泣きを放置する育児、赤ちゃんをグッスリ寝かしつけるための音楽やお昼寝時間の目安を紹介します。パパに赤ちゃんのお世話をお願いするコツもありますよ!

赤ちゃんの夜泣きを減らしてママが精神的に楽になる方法

赤ちゃんの夜泣きとは?ママが精神的に楽になる方法

赤ちゃんの夜泣きにイライラしたり、ご近所さんにも迷惑をかけているのではないかと敏感になってしまうのは無理もありません。「夜泣きさえなければ、育児がもっと楽しくなるのに」と思うママもいるでしょう。

実は夜泣きで1番心配なのが0歳児の育児を担う部分が多い母親の育児ストレスです。夜泣きをすることで赤ちゃんの成長や発達に悪影響はありませんが、夜泣きが原因で育児ノイローゼなどの病気ににかかってしまう可能性は低くないのです。

赤ちゃんの夜泣きをすぐに止める魔法のような方法はありませんが、赤ちゃんの夜泣きのメカニズムや、夜泣きの軽減対策や方法を知ることで、今よりも精神的に楽になれるかもしれません。

夜泣きとは言葉を話せない赤ちゃんの意思表示

夜泣きしないため熟睡の寝起きの良い赤ちゃん

赤ちゃんには、大人のように「言葉で意思や状況を的確に伝える」ことは出来ません。言葉を話し、意思表示が出来るようになるまでの言葉の代わりが泣き声なのです。
赤ちゃんにとって、泣くことは意思を表す自然なことです。昼間に泣くのを「昼泣き」と呼ばないように、時間の感覚が乏しい赤ちゃんにとって夜泣きは特別なことではありません。夜泣きに敏感になるのは、日本特有の住宅環境にも原因があるのかもしれません。

赤ちゃんは、私たちの1年とは違い、たった12ヶ月で、驚くほどの成長をとげます。生まれた時には、わずか50センチほどの小さな身長が1.5倍になり、体重は3倍にまで増えることに加え、おすわりやハイハイもできるようになります。
成長の過程で、感情が芽生え、人の認識もできるようになることなどから、夜泣きの理由は月齢により変化します。

一般的に赤ちゃんの夜泣きは生後6ヶ月頃から始まる

手に靴を履いて機嫌がよくなった赤ちゃん

毎日夜泣きに悩まされているママにとって「この夜泣きはいつになったら終わるの?」と精神的苦痛を感じながら毎日を過ごすのは、とても辛いことだと思います。
夜泣きは育児の中でも短い期間ですが、ママ自身の睡眠時間に影響することもあり、毎日の育児を精一杯頑張っているママにとっては、永遠に続くことのように長く感じられるかもしれません。

夜泣きの時期は、お子さんによって本当に個人差があります。生後3ヶ月ごろから始まるお子さんもいれば、ほとんど夜泣きには悩まされなかったというママもいます。育児のうちのほんの短い期間とはいえ、生後6ヶ月頃は、ママとっても夜泣きに悩む時期といえるかもしれませんね。

赤ちゃんの夜泣きが「いつから始まっていつ終わるのか」はっきりしていれば、ママの精神的・肉体的負担も、とても軽くなるのですが、始まりも終わりも赤ちゃんによって大きく違うために、先の見えない不安に駆られてしまうのは無理もないことです。

遅くても3歳までには夜泣きが終わる

休日はパパとおでかけする赤ちゃん

一般的に、夜泣きは生後6ヶ月ごろから始まり1歳頃には、ずいぶん楽になるといわれています。
生後6ヶ月ごろの赤ちゃんの成長のひとつに歯が生え始めることがあげられます。
歯が生え始めると、むずがゆいなどの不快感も同時に起こるため、夜泣きがひどくなる原因の1つになります。

一歳頃には軽くなるといわれていている夜泣きですが、どの赤ちゃんにも「この期間までに夜泣きが終わる」という線引きはありません。夜泣きがいつ終わるかは、赤ちゃんによって違います。
けれど、どんなに夜泣きが終わるのが遅いお子さんでも3歳を過ぎるまでには終わる子がほとんどです。

新生児は夜泣きをしない?「夜泣き」ではなく、「夜も泣いている」が正解

新生児期は、1日のサイクルが25時間といわれています。昼夜の感覚がつかず、体内時計が正常に機能していないことから、夜に泣くことは特別なことではありません。
新生児期の赤ちゃんは昼夜を問わずに泣くことは当たり前のことであり、夜泣きとは呼びません。

赤ちゃんの夜泣きの原因

車の中で夢をみてポーズをとる赤ちゃん

「赤ちゃんの夜泣きの原因は何?」ママは、とても気になることですよね。大きな理由としてあげられるのは、感情の芽生えと、体の発達過程にあります。

夜泣きは一般的に6ヶ月頃から始まると言われていますが、先にもご説明したように、生後6ヶ月頃の赤ちゃんの成長に歯が生え始めることがあげられます。歯が生え始める時期には「むずがゆい」などの症状が伴い、睡眠時には起きている時に比べて不快感が倍増すると言われています。

感情の発達が夜泣きの原因となることもある

赤ちゃんは、体だけでなく心の成長も目覚ましいものがあります。感情の芽生えで一番わかりやすいのが「人見知り」です。まだ、ママ・お父さんといった呼称は知らないものの、毎日一緒に生活しているご家族の顔は認識出来ているため、たまにしか会わない人には拒絶反応を示して、泣きだすことも珍しくありません。

特に、ママに対しては赤ちゃんの感情も格別です。ママが家事をしている間などの少しの時間、姿が見えないだけで「ママがいない」「どこにいってしまったの?さみしい」と感じる心が赤ちゃんにもあります。

そんな感情の芽生えと、昼間のちょっとした不安が、睡眠時にフラッシュバックしてしまうことで、夜泣きしてしまうこともあります。いわば「感情の芽生えに赤ちゃんの心の成長が追いついていない」状況といえます。赤ちゃんが成長しているからこそ、夜泣きが起こると言えます。

1歳までに赤ちゃんの感情はよりはっきりとしてくる

感情豊かで笑顔が可愛い女の子

体の成長とともに、よりはっきりと発達していく赤ちゃんの感情。もちろん個人差があり赤ちゃんの個性も強くはっきりしてきます。

月齢の経過とともに成長していく赤ちゃんの感情の発達について、一覧にしてみましたので、参考にしてみてくださいね。

月齢別赤ちゃんの感情の発達

赤ちゃんは視力や体の発達とともに、感情も複雑化していきます。1歳までの赤ちゃんの感情の発達をご説明します。

生後3ヶ月から5ヶ月頃に少しずつ不安感が芽生える

目の焦点がはっきりしだし、人の顔の認識がつく時期です。
ママがそばにいないことで泣いたりするなど、不安感情も芽生え始める時期でもあり、早い子になると感情の伴った夜泣きが始まる子もいます。

生後6か月から8ヶ月は、不快・イライラするなどの感情も生まれる

歯が生え始める影響もあり夜泣きが始まる赤ちゃんがいます。
感情面では不快感なども感じ取れる時期に入り、感情の起伏も表面的に表れはじめます。基本的感情が出揃うのは、一般的に6ヶ月頃といわれています。

喜び・悲しみ・嫌悪・怒り・恐れ・驚きの6つの感情は基本感情と呼ばれます。

生後9か月から12ヶ月は「ママがいない!」などよりはっきりした不安が生まれる

人見知りが始まるなど、感情がよりはっきりしてくる頃です。不安感情も著しく成長するため、ママの後を追いかける「後追い」が始まる赤ちゃんも多く、体を使った行動にも変化が見られます。

満1歳以降は「これは嫌!」など自分の欲求を伝えようと努力する

より感情が豊かになっていく時期です。楽しい時には身振り手振りを交えながらも声を出して笑い、逆に嫌なことには全身を使って力いっぱい抵抗し、泣くなどの感情行動がよりはっきりしてきます。
言葉を話す、聞くなどの学習行動も盛んになり、言葉で自分の感情を伝えようとする子もいます。

正しい赤ちゃんの夜泣きの放置

夜泣き寸前の不機嫌な赤ちゃん

深夜の泣き声に敏感になってしまうことで、気持ちが焦り、あやしても泣き止まないことで精神的にもつらくなる日がありますよね。赤ちゃんが夜泣きをしたときに、すぐに抱き上げず、しばらく様子を見ていたことはありますか?特に深夜の泣き声には、周りの反応が気になってしまいますし、つい抱き上げて「一刻も早く泣き止ませなくては」と必死になってしまうのも無理はありません。しかし、掛け寄って抱き上げてしまうことが、赤ちゃんの夜泣きを悪化させることもあります。

では、ここでいう夜泣きの放置とは何を指すのか?答えは見守りです。あえて夜泣きを放置するのは、愛情のこもった見守りとおなじことです。悪いことでもなければ、ママが罪悪感を持つ必要は全くありません。

夜泣きの放置とネグレクトの違い

ママに駆け寄る甘えん坊の赤ちゃん

意図的な夜泣きの放置は、見守りながらの放置です。決して、ネグレクトとは違います。赤ちゃんに変化が見られた時には、すぐに対処出来るのが、意図的な夜泣きの放置です。

誤解しないで頂きたいのは「どんなに泣いていても放置することでしょ?」は間違った認識であるということ。赤ちゃんの夜泣きには、感情の芽生えだけでなく、体調の変化も要因として、十分に考えられます。いつも近くにいて育児を頑張っていらっしゃるママだからこそ「今日の泣き方はいつもと違う。様子がおかしい」など、きめ細やかな変化にも気が付くことも多いのではないかと思います。

「放置することと放棄することは全く違う」を頭において、赤ちゃんの様子を見守ってくださいね。

夜泣きを放置する見守り育児が赤ちゃんの自立睡眠へ繋がることも

先にご説明した通り、夜泣きを放置するのは、育児を放棄することとは違うのです。夜泣きの放置には、赤ちゃん自身が睡眠のタイミングをつかむという目的があります。実際に、赤ちゃんが何度か泣き疲れて眠ってしまううちに、自立睡眠が習慣になってしまう赤ちゃんも少なくはありません。

夜泣き放置と見守り育児の違いは?ノンストレスの夜泣き対策
夜泣き放置と見守り育児の違いは?ノンストレスの夜泣き対策
夜泣き放置と見守り育児の違いを紹介します。月齢別の夜泣きの原因からママがストレスを感じない夜泣きの対策を紹介します。サイレントベビーにならないために放置と見守り育児の違いをしっかり理解しましょう!

海外では意図的な夜泣きの放置は一般的な育児法

海外では一般的な育児方法のひとつとされており、日本の育児を見た海外の人たちは過保護だと感じることもあるようです。住宅などの育児における環境の違いが認識の違いに繋がっていることもあるかもしれません。

夜泣きは日本特有の現象?

夜泣きがあまりない海外の赤ちゃん

「夜泣き」という言葉は、日本では広く知られていますが、海外では、赤ちゃんが夜泣くことを夜泣きとは呼びません。赤ちゃんは泣くのが当たり前のことであり、夜泣くことが特別なことではないと考えられているためです。日本とは育児をしている環境が全く違うことも、考え方の違いにつながっているのかもしれません。

日本の住宅事情と海外の住宅事情とは全く違います。日本の住宅環境は、のびのびと出来るか?といわれると、地域差はもちろんあるものの、都心部など密集した住宅環境にお住いのママが、赤ちゃんの泣き声に敏感になり「夜泣きがひどくて悩んでしまう」のは仕方ありません。

赤ちゃんの泣き声が家中に響き渡る住宅が一般的である日本の家屋では、近所迷惑などに敏感になるなどを気にするあまりに精神的に滅入ってしまい、泣かせたまま放置(見守る)するなんて考えられないと思ってしまうのは無理もありません。

住宅環境の影響も手伝って、赤ちゃんが泣きだすと、すぐに駆け寄って抱き上げ、あやす日本の育児方法が「夜泣きは日本特有の現象」といわれている由縁なのかもしれませんね。

赤ちゃんの夜泣きに薬の投薬は出来る?

赤ちゃんに飲ませてはいけない睡眠導入剤

赤ちゃんの睡眠不足には、成長ホルモンの分泌に影響することもあることはすでにご説明しましたが、赤ちゃんの生活リズムは、まだ作られ始めたばかり。

育児の疲れもあるママにとって、赤ちゃんが眠らないということは、ママ自身も眠れないということに繋がりますよね。ママが眠れないことは相当なストレスと焦りを生み出しやすいもの。「睡眠不足が成長に影響するなら、絶対に寝かせなくてはいけない」などと焦ることもあるかもしれません。

けれど、赤ちゃんは体の発達とともに、体質や生活リズムも変わり、今眠る時間が少ない赤ちゃんでも体を使った遊びが出来るようになる月齢になると睡眠不足が解消されることもあります。
「夜中に赤ちゃんが一人で起きて、真っ暗な中でも怖がらずに一人で遊んでいた」などの場合は、医師に受診の上、相談してみましょう。

くれぐれも、睡眠導入剤のような睡眠薬を独断で投薬し寝かしつけることは絶対にやめてください。

睡眠薬の投薬はなぜダメなの!?

睡眠導入剤を口にした赤ちゃんを診察する医師

睡眠薬は、大人であっても医師の処方がなければ投薬できない劇薬です。
しかも、よほど重度の睡眠障害でない限り、処方されることはありません。それほど副作用の可能性がある薬です。

体が小さい赤ちゃんは、副作用も大人の比ではありません。赤ちゃんに睡眠薬を投薬した場合は、大人のような副作用では済みません。最悪、呼吸が止まってしまうこともあります。考えすぎでも脅しでもありませんので、絶対に独断で投薬しないでください。

癇癪がひどい場合には、かんむし薬が効果を発揮することも

夜泣き、かんむし薬の薬も睡眠薬も同じじゃないの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
結論をいうと全く違うものです。夜泣き・かんむしの薬は主成分が生薬で出来ています。

生薬とは、漢方などに使われている植物などから取れる天然由来成分のこと。副作用が出にくい成分であることは、広く知られています。

疳の虫に効き目のある薬

赤ちゃん用の夜泣き・かんむし薬が市販されています。月齢によって飲めるものが違いますが、あまりに夜泣きがひどく、睡眠がとれない状態が続いているなどの心配がある場合、用法・用量を守ることを前提に服用を考えてみるのも手段のひとつです。

疳の虫薬の投薬は医師への相談のうえで行いましょう

生薬とはいえ、赤ちゃんの薬のアレルギー等は特定することが難しいもの。必ずかかりつけの医師に相談のうえで投薬することを心がけてください。

睡眠薬は絶対に独断で投薬しないで

 繰り返しになってしまいますが、大切なことですのでもう一度言います。最悪赤ちゃんの呼吸が止まってしまう可能性のある入眠導入剤のような睡眠薬は、医師と看護師立ち合いのもとでのみ投薬できるものです。

「あまりにも寝ないから」「たいして副作用もでないはず」などの独断的な考えで、赤ちゃんに睡眠薬を投薬しないでください。

赤ちゃんの夜泣にはパパの協力が不可欠

ママと一緒に夜泣きに付き合うパパ

ママにとって、最大の味方はパパですよね。けれど、「仕事を頑張ってくれているパパに、育児の負担をかけてはいけない」と頑張りすぎていませんか?

一般的にも、育児の主導は、ママであるご家庭が大多数を占めていると思います。しかし、それは「ママ一人が責任を負い、頑張らなくてはいけないこと」とは違いますよね。
ママも人間です。自分で産んだ愛しいわが子といえども、育児にストレスや疲れを感じてしまうこともあるでしょう。

そんな時に、パパであるパパの力を借りたいと思うのは自然なことです。亭主関白なパパもいるかもしれませんが、パパにとっても「愛しいわが子」であることは間違ありません。
ママが夜泣が原因で子育てに辛さを感じてしまう時には、上手に話し合いをすることで「パパの協力がいかに必要なことなのか」を理解してもらいましょう。

週末だけでも協力してもらいましょう

パパに抱かれて笑顔になる男の子

ご家庭によって、環境や生活の時間帯は違い「休みの日くらいゆっくりさせてあげたい」と思うかもしれません。
ママの優しい心遣いや労いは素晴らしいと思います。でも、ご自身が疲れている時には、ほんの数時間だけでも、赤ちゃんのお世話をパパに託すことも大切ではないでしょうか。

休日ならば、パパにもお願いしやすいと思います。ほんの少しの間、赤ちゃんと離れるリラックス時間を持つことで育児を頑張るパワーを回復させられますよ。

パパに夜泣きの育児を上手にお願いするコツ

「コツ」というほどのことではありませんが「お願いする」という謙虚な気持ちと、頼りにしている意思表示はとても大切なことかもしれません。
毎日一緒に生活しているからこそ、お互いに遠慮や気遣いが薄れていくこともあるかもしれません。

育児を通して、夫婦の話し合いの時間が増えることは、とても素晴らしいことだと思います。「あなたは、育児を全然やってくれない」ではなく「あなたにも、育児を一緒にしてもらえたら、本当に心強い」という気持ちで、素直にお願いしてみましょう。

くれぐれも感情的にならず大切な育児を、ご両親二人で頑張っていきたいことをパパに伝えることで、理解してもらえるように話し合いましょうね。

睡眠不足がつらいことを上手に話す

赤ちゃんの夜泣きで睡眠不足になるママ

人間の体と脳を癒すために、睡眠は切っても切り離せないものです。赤ちゃんのお世話は、振り返ってみれば本当にあっという間です。
けれど、不思議なことに「赤ちゃん時代の夜泣きはつらかった」と何年経っても鮮明に覚えていたりするママもたくさんいらっしゃいます。
その原因の第一は睡眠不足によるものではないでしょうか?育児でなくとも、睡眠不足は体にも心にも負担を生んでしまいます。

現在、夜泣きの渦中にあるママにとっては、なおのことだと思いますし、本当に大変で、苦しみすら感じることもあるかもしれません。体と脳を休めるための睡眠がとれない時には、発想もネガティブになってしまいがちです。

「睡眠不足がネガティブな発想を生み出してしまい、育児にストレスを感じてしまう」ことをパパにもわかってもらいましょう。

仕事を頑張っているパパへ感謝の気持ちを添えたうえでお願いする

平日も赤ちゃんの面倒をみるイクメンパパ

パパが、お仕事を頑張ってくれている感謝の気持ちは、持っていても言葉にして伝えることは、なかなか難しいものです。けれど、ママ自身のつらさだけを訴えても、なかなか理解を得ることは難しいこともあるかもしれません。

日ごろの感謝の気持ちを織り交ぜながら、パパが協力しやすいお願いの仕方を考えて、話してみることを心がけるだけで、パパが心よく協力してくれる気持ちが生まれるかもしれません。

夜中がどうしても無理なら、翌日昼間に眠る時間をもらう

夜中の育児をお願いすることが難しいご家庭も多いものです。週末は「ママが眠る時間」を日常生活に取り入れられたら、ママも疲れが取れますよ。

「夜中、疲れているあなたに負担をかけては申し訳ないけれど、昼間なら少し眠る時間をもらってもいい?」と伝えてみましょう。パパも協力しやすいと思いますよ。

上手に出来なくても褒めてあげて

パパ一緒に海におでかけした赤ちゃん

毎日育児をしているママとパパでは、おむつを替えるのも、授乳の仕方も同じようにはいきません。お世話をしている時間が格段に違う以上、それは当たり前のことですよね。
「おむつの替え方が悪くて、横漏れしてしまった」とか「ミルクの温度が高すぎて、全然飲まなかった」など、見ていてイライラしてしまうこともあるかもしれません。

しかし、それがパパにとって現在の精一杯であるということを忘れてはいけません。「最初は誰でも上手に出来なくて当たり前」と、どんと構え不満があったとしても口に出さず「ありがとう、すごく助かるよ。こうすると、もっと簡単にできるよ。良かったら、次は試してみてね。」と言ってみましょう。

快く協力してくれるだけではなく、いつの間にか上手に出来るようになっていたりするものですよ。

赤ちゃんにもリラックスするための音楽を

「好きな音楽や、音色はありますか?」スマートフォンで音楽が聴けるようになり、音楽なしでの生活は考えられないという方も多いかもしれません。
音楽ではなくても、聞くと心が落ちつき、安らぐ音がある方も多いと思います。赤ちゃんの場合は「音楽」という認識は、まだできませんが、それでも大人と同じように、音を聞き分ける耳の発達は目覚ましく、安らぐ音色があるそうです。

赤ちゃんが寝る音楽♪寝かしつけすんなり&スヤスヤ寝る秘密
赤ちゃんが寝る音楽♪寝かしつけすんなり&スヤスヤ寝る秘密
赤ちゃんの寝る音楽はリラックス効果の高い音楽や音を流しましょう!モーツァルトがねんねに効果的と言われる理由、他にも胎内音やママの子守歌など赤ちゃんの安心を誘う音や音楽の秘密とは?入眠儀式にも最適です。

その音色は、入眠時だけでなく赤ちゃんが泣き止むこともあるようです。赤ちゃんの入眠時に小さめの音で聞かせてあげることで、「寝つきが良くなった」と実感されているママも多いそうです。

赤ちゃんの1日のお昼寝時間と時間帯が夜泣き軽減につながることも

敷いた毛布の上で仲良く眠りにつく兄弟

みなさんのお家では、1日のお昼寝時間は決まっていますか?「赤ちゃんが眠りたい時に、眠りたいだけ寝かせている」というお家も少なくないかもしれませんね。

  • お昼寝時間が長すぎる
  • 時間帯が夕方を超えて夜の就寝時との境がない

このような場合は、意識的に時間帯を考えてお昼寝させましょう。月齢別のお昼寝時間の目安と時間帯をまとめたので赤ちゃんのお昼寝の参考にしてみてくださいね。

1日の理想的なお昼寝時間と時間帯

新生児期から生後2ヶ月までは1日を25時間サイクルで過ごすため、お昼寝という特別な区切りは必要ありません。もともと生後2ヶ月までの赤ちゃんは、寝ては起きを繰り返し1日のうちの16~18時間を寝て過ごします。

生後3ヶ月から生後4ヶ月になると、お昼寝の時間帯にリズムの原型が出来てきます。午前中に1時間、午後に1時間、夕方4時前までに1時間の合計3~4時間程度をお昼寝するのが理想的です。

生後6ヶ月から8ヶ月では、午前中に1時間 午後に2時間の合計3時間程度お昼寝します。午後のお昼寝は夜に寝る時間を計算して時間の感覚が狭くならないように注意が必要です。

生後9ヶ月から1歳の赤ちゃんは午後に2時間程度お昼寝します。この時期のお昼寝も夜赤ちゃんが熟睡しやすいように時間帯を調整します。お昼に寝付きの悪い赤ちゃんの場合は午前中に散歩をするとスッと寝てくれますよ。

新生児を過ぎたらお昼寝は3時間ほどに調整しましょう

1日のほとんどを寝て過ごす赤ちゃん

1日のお昼寝時間を3時間に設定することで、夜泣きの軽減と、スムーズな入眠へ繋げ、生活リズムを組み立てる軸に出来ると思うので、意識して取り入れてみましょう。

夜泣きが激しくおさまりそうもない日には、とりあえずリセットしてみましょう

「どんなにあやしても、全然泣き止まない」そんな日もありますよね。不思議なことにママの焦りは赤ちゃんに伝わり余計に泣き止まなくなってしまうこともあります。

赤ちゃんが完全に目を覚ましていない寝ぼけた状態で激しく泣くときは一度優しく目を覚ますように抱っこしてあげるのも良いでしょう。
時間が夜中であることが、昼間より大きな声で泣いているように聞こえるかもしれません。赤ちゃんが完全に目を覚ませば泣き止むことも多いです。

ママも眠い目をこすりながら、赤ちゃんに付き合うのは大変だと思いますが、「焦りながらあやすよりもいい」と捉えて、赤ちゃんと遊んでみましょう。赤ちゃんが自然と眠くなる時間は必ず来ますよ。
暗い部屋で、赤ちゃんの泣き声と格闘するよりも、ママにとっても心が楽になる方法のひとつになります。

子供を思う存分抱っこできる期間は育児のほんの少しの間

赤ちゃんとの思い出を残すためにとられた写真

赤ちゃんの育児は本当に大変なものですよね。「こんなに大変だと思わなかった」と思うのも当然かもしれませんが、長い育児の中では本当にあっという間の今しかない「愛おしい時間」です。

子供はやがて成長し巣立っていきます。赤ちゃんを育てているママにとっては、まだ遠い先の未来に思えることかもしれませんが、子供を思いっきり抱っこできるのもほんの少しの間だけです。

赤ちゃんにとって、ママは「生きていくために、絶対に居てもらわなくては困る人」です。ママがお世話していることで、赤ちゃんは生きていけるといっても過言ではありません。
だからこそ大変な反面、愛しいわが子との思い出は、苦しいことさえもかけがえのない宝物になるはずです。

焦りは必要ありませんし、人と比べる必要もありません。ママが必死で育てている愛情を、赤ちゃんは必ず感じています。
「育児なんてつらいだけ」と思うこともあるでしょう。でもそれは、育児をしていれば、誰もが一度は経験していることであり、不思議なことでも、冷たいことでもありません。
自信をもって、今しかない赤ちゃんとの毎日を大切に過ごしていって下さいね。