育児・お世話

赤ちゃんの保湿剤の選び方

赤ちゃんの保湿剤を選び方は?成分チェックのポイント

赤ちゃんの保湿剤は成分からチェックしましょう!赤ちゃんのお肌はとてもデリケートなので専用の保湿剤を使います。その中でも石油から合成された科学成分が入っているような避けたい成分もあります。赤ちゃんのお肌を守る安心の保湿剤を選ぶ時のチェックポイントです!

赤ちゃんのお肌はデリケート!最適な保湿剤の選び方・塗り方

赤ちゃんのお肌の乾燥が気になるママも多いはず。いざ保湿剤を試してみようと思っても様々な赤ちゃん用の保湿剤が売られており選ぶのにも困ってしまいますよね。
赤ちゃんの保湿剤選びのポイントや毎日の塗り方等を詳しく解説していきます。

こんな点に気を付けて赤ちゃんの保湿剤を選ぼう!

赤ちゃんのデリケートな肌に使う保湿剤選びには気を付けたほうがよいポイントがいくつかあります。保湿剤の種類による特徴や使い分け方、赤ちゃんに避けたい成分などをみていきましょう。

保湿剤の種類いろんな保湿剤があるけど何が違うの?

保湿剤には様々な種類がありますが、代表的なのはベビーオイルやベビーローションですよね。同じ保湿剤でも特徴や使用方法は異なります。
どのように使い分ければいいのか、みていきましょう。

天然成分で作られたベビーオイル

ベビーオイルとは、赤ちゃん用の保湿オイルです。赤ちゃんの保湿だけでなく、様々な良い効果をもたらすベビーマッサージやベビーバスの入浴剤代わりにも使用できます。
また、コットンや綿棒にベビーオイルを染み込ませて耳や鼻の汚れ落としにも使える便利なアイテムです。
ベビーオイルを選ぶ際には、天然の植物から作られたホホバオイルやツバキオイル、オリーブオイルなどの肌への負担が少ないものを選びましょう。

さらさらで良く伸びるのが特徴

ベビーローションは伸びがよくさらさらとした使用感が特徴で、赤ちゃんの乾燥を防ぎ毎日の保湿ケアに使えます。
避けたい成分については後ほど詳しく見ていきますが、選ぶ際は天然素材だけで乳化しているものや、2層に分離していて使用時に混ぜるものなどがおすすめです。

赤ちゃんのお肌全体と部分的な個所で使い分ける

赤ちゃんの肌の乾燥を防ぐため、ベビーローションを顔や全身に塗って保湿します。また食事やよだれによる口の周りの汚れをふき取った後、ベビーローションを塗ってあげましょう。
またオムツ替えの後等もベビーローションを塗ってあげましょう。

一方ベビーオイルは、赤ちゃんの耳掃除や鼻掃除をするときに使用できます。乾いた綿棒でのお手入れは赤ちゃんの肌を傷めてしまう可能性があるので、綿棒の先をベビーオイルで湿らせてから掃除してあげましょう。また食事の前などに口周りにあらかじめベビーオイルを薄く塗っておくと、口周りのかぶれを防ぐことができます。

ベビーローションはお肌全体を保湿するお手入れに使用し、ベビーオイルは耳や鼻など部分的に使用するのがおすすめです。上手に使い分けて赤ちゃんのデリケートな肌を守ってあげましょう。

赤ちゃんに避けたい成分が入っていないか防腐剤と保存料を確認

赤ちゃんの肌に直接つける保湿剤は、刺激の少ないものを選びたいですよね。
赤ちゃんの肌に刺激となる成分の一つに防腐剤や保存料があります。スキンケア製品に配合される防腐剤や添加物にはBG、アルコール、エタノールなどがありますが化粧品などを腐敗させない為ある程度の含有は必要という意見もあります。
ただし、比較的安全とされているパラベンでさえ皮膚のアレルギーを発生させることがあります。

また、石油から合成された化学成分は避けましょう。石油系の成分としては洗顔料やクリームに使用される界面活性剤・鉱物油合成香料や着色料、パラフィンなどがあります。
これらはホルモンバランスを崩す可能性があるため、大人でも避けるべき成分といえます。

また赤ちゃんの肌荒れによく使用されるワセリンも石油由来です。ワセリンの中でも白色ワセリンは赤ちゃんに使用することができますが、まれに皮膚に赤みや発疹ができることがあります。
特にアトピー性皮膚炎の赤ちゃんは炎症を起こすケースがあるので注意しましょう。また安息香酸ナトリウムという成分にも注意したいです。

飲料にも多く使用されていますが、目に入ると刺激されるなど赤ちゃんへの危険性が問題視されています。保湿剤を購入する際にはしっかりと成分を確認することも大切ですね。

保湿効果のある成分が入っているか確認

元々赤ちゃんの肌は大人の半分程度の薄さなので保湿力に欠けます。赤ちゃんの肌を乾燥から守るのは皮脂と肌なのです。生後3ヶ月を過ぎると皮脂の分泌が減ってしまうので、この時期のスキンケアの基本は保湿です。
体内の水分の割合が多く肌が潤っているように思われますが、実はとても乾燥しやすいのです。乾燥肌に効果がある成分としてセラミドやヒアルロン酸がよく知られています。

皮膚は表面から順番に表皮、真皮、皮下脂肪に分かれていてセラミドは表皮、ヒアルロン酸は真皮というように存在する場所が異なります。どちらも大切な保湿の役割を持つため必要な成分です。

赤ちゃんの口に入っても無害な成分を選ぶ

赤ちゃんは、大人に比べて肌が薄くデリケートです。だからこそ保湿剤を使うのですが、やはり保湿剤によって成分が違います。中には赤ちゃんが使うとその成分が反応して肌荒れを起こしてしまう場合もあります。

また赤ちゃんの口周りや手を保湿することもありますので、当然口に入ってしまうこともあります。体によくない成分が体内に入ることはよくないので、赤ちゃん用の保湿剤選びにはそういった点も考えて選んであげるといいでしょう。

パッチテストで肌に合っているか確認

赤ちゃんにスキンケアを使用する前には、まず赤ちゃんに合っているかどうか確認することが大切です。判断の手順を紹介します。

スキンケアの試し方

いきなり顔や体に付けるのではなく、首筋の一部分などにつけて1週間ほど試してみます。1週間ほど様子を見て、付けた部分に異常がなければ顔や体全体に使用します。

パッチテストのやり方

保湿剤を1cm四方程度のガーゼやコットンに染み込ませます。そのガーゼを二の腕の内側の皮膚の柔らかいところに紙テープや絆創膏で貼ります。24~72時間ほどそのままにし、かぶれの症状がないかを確認します。

結果的に赤くなったりかゆみなどの症状が出た場合にはその保湿剤の使用は中止しましょう。

ママの使用感も選ぶポイント

赤ちゃんに使うものといっても、塗ってあげるママが使いやすいものがいいですよね。塗り難かったり、持ち運びが不便だと毎日使うのに負担になってしまうかもしれません。
また、赤ちゃん用の保湿剤は肌に優しいので同じ保湿剤を使うママも多いようです。

お手頃価格のものがおすすめ

購入するものですから当然金銭面での問題も出てきますよね。保湿剤も様々な種類があり、価格もそれぞれ違います。
保湿剤1個では平均1~2ヶ月ほどしかもたないので、長く購入することのできる保湿剤を選びましょう。

手作りだから安心!保湿剤づくりにチャレンジ

様々な保湿剤が売られていますが、保存料や添加物が気になるというママも多いのではないでしょうか。手作するならママ好みの保湿剤が作れますよ!

保湿剤を手作りしてみよう!

手作りの保湿剤は価格も抑えられ、さっぱりとした使用感から人気を集めているそうです。余計な添加物を配合していないため、赤ちゃんにもぴったりです。
ここでは1例として手作り化粧水グリセリンの作り方を紹介します。

用意するもの

・グリセリン(小さじ1)
・尿素(小さじ1/2)
・精製水(100ml)

手順

作り方は簡単で、グリセリンと尿素と精製水を混ぜるだけです。これらの材料はすべて薬局等で揃えることができます。

使い方

このローションをスプレーボトルに入れておきます。お風呂上りにタオルで水気をふき取った赤ちゃんの肌に振りかけます。
冬場はお湯につけて温めておくと冷たさにびっくりすることもありません。軽く肌になじませ、乾燥がひどい場合はその上からワセリンを塗りましょう

注意点

化粧水を手作りした場合は、消費期限に気を付けましょう。手作りの化粧水は1ヶ月以内が目安ですが夏場はもっと短くなります。
使用前に少しでも変なにおいがする、肌に違和感を感じたらすぐに使用を中止しましょう。

赤ちゃんの肌を守る毎日のケア~保湿剤の塗り方

赤ちゃんの肌の毎日のケアは大切です。適切な使用量、保湿剤の塗り方を紹介します。

保湿に丁度良い使用量と塗り方

使用量はどれくらいかご存知ですか?保湿剤の種類によっても異なりますが、塗りすぎるとべたべたに、使用量が少ないと適切に保湿できません。
適量は保湿剤が赤ちゃんの肌から滴り落ちない程度だといわれています。多少べたつくだけでも気になるママもいるかもしれませんが、滴り落ちない程度にべたつくぐらいが保湿の観点からはいいそうです。

保湿剤は、手のひらに適量取ったら赤ちゃんの身体にやさしく塗ります。身体の付け根から外側に向けて塗ると血行もよくなります。手の場合は脇から手のひらにかけて優しくゆっくりと保湿剤を馴染ませながら塗っていきましょう。

塗る時間は朝晩の1日2回

赤ちゃんのスキンケアの基本は朝晩の1日2回です。赤ちゃんの肌は自分の汗にも弱い状態です。朝は、寝ている間にかいた汗でべたべたしていることがあると思います。
夜はお風呂の後に身体が清潔になっていいのですが、それと同時に皮脂なども流れ落ちてしまっているのでダメージを受けやすい状態になっています。

もちろん朝晩の2回で完璧というわけではありません。赤ちゃんは新陳代謝が活発で大人の2~3倍程汗をかくといわれています。

汗をかいたら拭き取ってあげ、その都度こまめに保湿してあげることも大切です。また、オムツ替えのときも同様です。
おしりだけでなくオムツのゴムが当たる部分など、蒸れて汗をかきやすいポイントなのであせも対策としても保湿を行うようにしましょう。

乾燥しやすい場所を中心に塗る

赤ちゃんが保湿を必要とするのは乾燥しやすい部分や蒸れやすい場所です。特に肌の露出が多い手足や顔は乾燥しやすいです。またおしりはオムツで蒸れやすいのでかぶれやすく要注意です。
塗っておきたい場所は以下の通りです。

・おしり
優しくなじませるように全体的に塗ってあげましょう。オムツのゴムの部分も要注意です。
・お腹や背中
スキンケアをあいたら、素早く服を着せてあげるのがポイントです。保湿効果が持続しますよ。
・手足
指と指の間まで塗り忘れがないように丁寧になじませてあげましょう。
・顔
赤ちゃん、特に新生児の赤ちゃんは乾燥しやすいのでしっかりと保湿剤を付けてあげましょう。

スキンシップで愛情を伝える

ママが赤ちゃんに微笑みながらスキンシップを行うことは赤ちゃんの心身にもいい影響をもたらします。それはお互いの肌に触れることによって幸福ホルモンの「オキシトシン」が赤ちゃんとママ双方から分泌されるからです。(注1)

このホルモンは心身の成長を促したり満足感を高める効果があると言われています。保湿剤を使ったスキンシップで親子の愛情を育んでくださいね。

生後2ヶ月の遊びはママパパとのスキンシップが中心になります。首すわりや視力の発達など赤ちゃんの成長に合わせた遊びをすることで可愛らしい笑顔がみられますよ!赤ちゃんの成長を促す遊び方を紹介します。

嫌がる赤ちゃんには手で温めてから塗る

赤ちゃんの全身に保湿剤を塗ってあげたいですが、途中で飽きてしまったり嫌がる赤ちゃんもいると思います。
そんなときは赤ちゃんが好きな歌を歌いながら塗ったり、冷たいままの保湿剤を塗るのではなくママの手で温めてから塗るなどの工夫をしてあげましょう。

保湿剤の必要性・保湿剤の効果

赤ちゃんの皮膚はとても薄く大人の半分ほどしかありません。赤ちゃんの肌は新陳代謝が活発で、基本的には潤っています。
しかし最近では冷暖房の使用により新陳代謝が低下して肌の水分が奪われて乾燥した状態の赤ちゃんも増えてきました。

またお風呂で石鹸やボディーソープを使用するため、肌を守っているはずの皮脂まで必要以上に落としてしまうことがあります。
このような状況下で、昔は必要のなかった赤ちゃんの保湿が必要になったと考えられています。

赤ちゃんの保湿はできるだけ早くから始める

生後間もない赤ちゃんはママの黄体ホルモンの影響で皮脂の分泌が盛んですが、生後3ヶ月頃には徐々に皮脂量が減り、大人の3分の1ほどになってしまいます。

皮脂量が少ないということは、肌のバリア機能も十分に働かないのです。生まれてすぐの赤ちゃんもすでに乾燥は始まっています。赤ちゃんのスキンケアはできたら早めに、遅くても生後3ヶ月頃までには始めるようにしましょう。

赤ちゃんの様々な肌トラブルの症状

生まれたばかりの赤ちゃんは皮膚が弱く、様々な肌トラブルに悩まされるママも多いと思います。症状別にみていきましょう。

乳児湿疹

乳児湿疹とは、生後2~3週間から2ヶ月頃の赤ちゃんの顔や体の一部にみられる湿疹の総称です。「乳児脂漏性湿疹」「新生児ニキビ」「あせも」なども乳児湿疹の一種です。症状も様々なので区別しにくい場合があります。

新生児ニキビ・乳児脂漏性湿疹

新生児ニキビ、乳児脂漏性湿疹はどちらも過剰な皮脂分泌によっておこる「乳児湿疹」の代表的な肌トラブルです。赤ちゃんは、ママのお腹の中にいたときにホルモンの影響を受けています。

そのため新生児期から3ヶ月頃までは皮脂の分泌が非常に活発で、皮脂の脂が漏れて湿疹になってしまうのです。
大人でもニキビができやすい人とそうでない人がいるように、赤ちゃんの湿疹の出やすさにも個人差があるようです。軽い症状なら皮膚を清潔にしておけば自然に治ります。
湿疹が膿んだりしたときは、ほかの部分に移ってしまう可能性があるので受診するようにしましょう。

あせも・おむつかぶれ

あせもは、汗を各場所にできやすいものです。赤ちゃんは汗っかきですが、汗が出る腺がとても少なく、まだ十分に開いていない汗腺から汗が出ようとした結果、その中にたまっている水が破れ出て肌にこすれてあせもになります。

生後3ヶ月頃までは首のうしろやおっぱいの上の部分が湿りやすいです。またおむつかぶれはあせもと似たような症状ですが、湿疹ではなく肌と肌が擦れてただれてしまう症状です。
よく乾かすことがおむつかぶれにならないためのポイントです。

アトピー性皮膚炎

アトピーの症状が現れるのはほとんどの場合生後4ヶ月以降です。耳の裏側や耳たぶ、ひじ、ひざなどの関節部分の皮膚が切れてジュクジュクになるのが特徴です。
また季節の特徴としては、夏場は皮膚の化膿や汗、虫刺されによる刺激でジュクジュクしやすくなります。

冬場は空気の乾燥によってカサカサし、かゆみも強くなります。アトピーが冬に悪化することが多いのはこのためです。

アトピー性皮膚炎の疑いがある場合は小児科か皮膚科で血液検査をしてもらいます。肌を清潔に保つことも大切です。
ジュクジュクした湿疹には香料不使用で殺菌力のある石鹸で、乾燥した湿疹には脂分をとりすぎないように洗浄力の弱い石鹸を使用しましょう。やわらかいガーゼや手のひらを使ってやさしく洗い、皮膚の汚れをおとしてあげましょう。

赤ちゃんにもアトピーと診断されることが増えています。アトピーの原因として考えられる事柄と、病院で実施されるアトピーの治療法、家庭でできる対策について説明します。

食物アレルギーによる湿疹

食物アレルギーとはどのような症状をいうのでしょうか。口周りや腕、膝の関節裏、首の後ろ、太もも、手のひら、足などに赤い発疹が出ることが多いようです。

食事をしてから2時間以内に蕁麻疹が出たらアレルギーによる湿疹の可能性があります。蕁麻疹などの皮膚症状は赤ちゃんによって様々です。
ママの自己判断では原因を見つけるのは危険ですので、しっかりと病院を受診するようにしましょう。

正しいケアで赤ちゃんの柔らかお肌を守りましょう!

まだ小さな赤ちゃんは自分の肌の症状を伝えることができません。日ごろからスキンシップをとりながら赤ちゃんの肌の様子を把握して、異変には素早く気づいてあげられるようにしましょう。
赤ちゃんのデリケートな柔らかお肌を適切なケアで守ってあげたいですね。