赤ちゃんの身長の伸び
赤ちゃんの身長の平均は?測り方はどうすればいい?
赤ちゃんの身長は1年でどのくらい伸びるのでしょうか?答えは1,5倍!出生後から生後1ヶ月までにはなんと平均5㎝も伸びるんです。月齢ごとの身長の伸び方を見ていき、平均より低い・高い場合は問題なのか、身長を伸ばす方法や伸びない原因、体重・体型との関わりを解説。自宅での身長の測り方も紹介!
赤ちゃんの身長って1年間でどれくらい大きくなるの?
産まれてから、1年間で赤ちゃんは急激に成長します。
産まれて間もないころは、寝ているだけだったのに、寝返りをうって、おすわりをして、ハイハイ、つかまり立ち、よちよち歩きとみるみるうちに出来ることが増えていきます。それと同時に、「あれ、もうこの服入らなくなった」「あれ、いつの間にここにも手が届くようになった」と1年間で身長もどんどん伸びていきます。
うちの子は、同じくらいの赤ちゃんに比べるとやけに身長が低いかも、逆にずいぶん大きいような気がする、洋服は何センチを買ったらいいのだろうと身長のことが気になるママもいると思います。
赤ちゃんの身長の測り方や身長に関する心配事について紹介・解説します。
赤ちゃんの身長の伸びの平均は成長曲線でわかる
母子手帳などに載っている赤ちゃんの身長の成長曲線はパーセンタイルという統計方法を使って出されています。
パーセンタイルとは、計測値の統計分布の上で小さい方から数えて何%目の値がどれくらいかという見方で、成長曲線の場合は3%から97%の値がとられています。つまり、100人の赤ちゃんを測定した場合小さい方から4番目の赤ちゃんと大きい方から4番目の赤ちゃんの数値をつないだものです。
多少、この数値からはみ出していても、成長曲線に沿って上向きに成長していればあまり心配しなくても大丈夫です。大きく外れている場合は、成長不良やホルモンの分泌異常などの可能性があるので小児科を受診して相談してみることをおすすめします。
成長曲線内に数値が当てはまる赤ちゃんは、全体の94%。成長曲線を下回ったり、上回ったりするケースは6%となります。この場合は、要経過観察・要検査です。
- 赤ちゃんの成長曲線、男の子・女の子それぞれ身長・体重・頭囲のグラフの見方や捉え方について説明します。下回る場合と上回る場合の、原因と対策、気をつけたい病気についても解説します。
出生時の赤ちゃんの身長
産まれたばかりの赤ちゃんは、出産予定日近くに産まれた場合、だいたい50㎝前後で産まれます。もちろん、予定日よりも早く生まれたり、遅く生まれたりしますし、個人差もあります。
ベビー服を用意したり、プレゼントしたりする場合は、㎝を用意してあげると良いと思います。60㎝なら生後3ヶ月くらいまで使えるでしょう。
ママもまだお着替えになれていない時期でおむつ替えも頻繁な時期なので、前開きタイプの足部分が閉じていないものがおすすめです。
出生時の成長曲線身長の数値
男の子 44~52.6㎝
女の子 44~52㎝
生後1ヶ月の赤ちゃんの身長
驚くべきことに赤ちゃんは産まれてから1ヶ月でだいたい5㎝くらい身長が伸びます。それほど伸びていなくても、母乳やミルクをしっかり飲んで、便や尿がしっかり出ていて機嫌が良いなら大丈夫でしょう。
生後1ヶ月になると自治体によって、医療機関で1ヶ月健診を受けられるので、心配なことがあれば、相談してみると良いでしょう。
慣れるまでは、母乳やミルクをどれくらい何時に飲んで、便や尿を何時ごろにしたかを記録しておくと相談するときに適切なアドバイスをしてもらえるので、安心です。
生後1ヶ月・成長曲線の身長の数値
男の子 50.9~59.6㎝
女の子 50~58.4㎝
生後2ヶ月の赤ちゃんの身長
産まれてから2ヵ月くらいになると成長にも個人差が見られてきます。ふっくら、ぽっちゃりしてくる印象を受ける子も多くなってきますので、体重は増えているのに身長が伸びていないからと心配することはありません。成長曲線に沿って、ゆるやかにでも上向きであれば大丈夫でしょう。
生後2ヶ月・成長曲線の身長の数値
男の子 54.5㎝~63.2㎝
女の子 53.3~61.7㎝
生後3ヶ月の赤ちゃんの身長
そろそろ首がしっかりしてくるころです。睡眠時間も長くなって、表情も豊かになって笑ったりするようになります。自治体によって、3ヶ月健診があるので心配事があれば相談するようにしましょう。
そろそろ、少し大きいサイズの洋服を用意してあげるころです。
6ヶ月くらいまでは60~70㎝サイズが目安となります。身長が70㎝なくてもぽっちゃりしている子だと70㎝くらいでちょうど良い場合もあります。
動きが大きくなってきて、手足をばたばたさせたりするので、ドレスタイプだとはだけてしまいます。股下にスナップボタンがついているカバーオールなどがおすすめです。
生後3ヶ月・成長曲線の身長の数値
男の子 57.5~66.1㎝
女の子 56~64.5㎝
生後4ヶ月の赤ちゃんの身長
4ヶ月くらいになると身長にも個人差が大きく出てきます。遺伝もありますし、よく動く、のんびりしているなどの性格もあります。
母乳やミルクが大好きでたっぷり飲む子もいれば、飲む量が減る子もいます。これは、赤ちゃんが自分でコントロールが出来るようになってきているためで、飲む量が減ったからと言ってもそれほど心配することはありません。
このころからは、身長と体重のバランスを見るようにしていきましょう。
生後4ヶ月・成長曲線の身長の数値
男の子 59.9~68.5㎝
女の子 58.2~66.8㎝
生後5ヶ月の赤ちゃんの身長
5ヶ月になると、早い子は寝返りがうてるようになります。身長、体重の増加は緩やかになってくる子が多いでしょう。
また、消化吸収機能が発達してきて、口のまわりも発達して物を飲み込むことが出来るようになってきます。大人が食べているものに興味を持ちだしたら離乳食を始めるタイミングです。
生後5ヶ月・成長曲線の身長の数値
男の子 61.9~70.4㎝
女の子 60.1~68.7㎝
生後6ヶ月の赤ちゃんの身長
6ヶ月になると寝返りをうって、好きな姿勢で遊ぶようになります。
成長曲線の身長、体重の増加は緩やかですが、それでも1ヶ月に1㎝くらいは伸びていきます。
そろそろ、少し大きいサイズの服を用意する時期かもしれません。
6ヶ月から1歳頃にかけては、70~80㎝サイズが目安です。身長が80㎝なくても、ふっくらしている子は80サイズを選んであげても良い場合もあります。
うつぶせ姿勢やずりばいなどの動きが活発になってきたら、ボタンや飾りのでっぱりが少ないものを選んであげると良いでしょう・
生後6ヶ月・成長曲線の身長の数値
男の子 63.6~72.1㎝
女の子 61.7~70.4㎝
生後7ヶ月の赤ちゃんの身長
7ヶ月になるとお座りして、一人で遊べるようになってきます。
身長も体重も増加は緩やかですが、体重増が落ち着いてスマートな体系になってくる子も多い時期です。身長はほんの少しでも伸びているようなら心配はないでしょう。
生後7ヶ月・成長曲線の身長の数値
男の子 65~73.6㎝
女の子 63.1~71.9㎝
生後8ヶ月の赤ちゃんの身長
この時期になると、赤ちゃんによって小柄タイプ、ぽっちゃりタイプ、すらっとタイプなど体型の特徴がはっきり出てきます。
発達にも大きく差が出て、お座りが出来る子、ハイハイが出来る子、伝い歩きをする子など様々ですが、順調に大きくなっていれば、周りのこと比べて発達が遅いからと心配しなくても大丈夫です。
身長が低い、高いと個人差はあると思いますが、身長と体重のバランスが大きくずれていなければ、問題はないでしょう。
8ヶ月を過ぎると、伝い歩きが出来る子も出てくるのでファーストシューズを用意してあげても良いでしょう。赤ちゃん用のシューズはつま先に5m~10㎜の余裕のあるものを選びます。
ファーストシューズは、赤ちゃんの足のサイズをきちんと測ってくれるお店でフィッティングしてから購入するのがおすすめです。
靴によって歩きやすさも変わるので、赤ちゃんが上手に歩けるようになるためにもジャストフィットの靴を用意してあげましょう。赤ちゃんの靴は、平均で3ヶ月に1度くらいのペースでサイズアップをしていきます。
生後8ヶ月・成長曲線の身長の数値
男の子 66.3~75㎝
女の子 64.4~73.2㎝
生後9ヶ月の赤ちゃんの身長
9ヶ月になると離乳食も3回食になり、手づかみ食べブームがくる子も多いでしょう。
身長、体重ともに緩やかに増えていきます。
好奇心旺盛で興味のあるものには何でも近づいていくので、ママも赤ちゃんから目が離せなくなる時期です。
生後9ヶ月・成長曲線の身長の数値
男の子 67.4~76.2㎝
女の子 65.5~74.5㎝
生後10ヶ月の赤ちゃんの身長
丸々とした赤ちゃん体型から少しずつ幼児体型に変わっていく頃です。
たっちが出来るようになった赤ちゃんは、日に日に手が届く場所が増えてくるので、成長を感じられるでしょう。テーブルの上や棚の上などに、触ると危ないものは置かないように気を付けましょう。発達には個人差があるので、まだたっちが出来なくても心配しなくて大丈夫です。
生後10ヶ月・成長曲線の身長の数値
男の子 68.4~77.4㎝
女の子 66.5~75.6㎝
生後11ヶ月の赤ちゃんの身長
体型の個人差がはっきりしてきますが、一般的には幼児体型に近くなってきます。
生後11ヶ月・成長曲線の身長の数値
男の子 69.4~78.5㎝
女の子 67.4~76.7㎝
生後12ヶ月の赤ちゃんの身長
1歳になると身長は産まれたときの約1.5倍になります。
1歳を過ぎると、身長の増加はそれまでよりも緩やかになり、活発に動くようになるため、スリムな幼児体型になる子多くなってきます。
服のサイズは、80~90㎝サイズが目安です。立ったり、歩いたりと動きが活発になって、じっとしていないのでセパレートタイプの服を着せるのがおむつ替えやお着替えに便利です。
生後12ヶ月・成長曲線の身長の数値
男の子 70.3~79.6㎝
女の子 68.3~77.8㎝
赤ちゃんの身長を測ってみよう!外出先や自宅での測り方
定期的に身長を測って記録しておけば、ちょっとした変化にも気づけますし、何といっても後で良い思い出になります。ぜひ、赤ちゃんの成長記録を残してあげて下さい。
外出先では赤ちゃん用測定器で測る
自治体の定期健診や病院で身長を測ったことのある方はご存知だと思いますが、2歳以下の子供の身長は寝かせて測ります。母子手帳の発育曲線も寝かせて測ったものです。
赤ちゃん用の身長測定器は、小児科や保健センター、児童館、ベビー用品店のベビー休憩室などに置いてあることが多いので使ってみましょう。
測る時は、まず足板を下げます。そして、赤ちゃんの頭を固定板にくっつけて寝かせます。両膝を軽く押さえて足をのばします。足板を動かし、足の裏にあて、測ります。二人で測ると測りやすいです。
赤ちゃんは慣れない場所に寝かされるのを嫌がり暴れたりもします。また、寝ている時は足を曲げた状態なので、少々誤差が出てしまいますがこのへんはもう仕方ないですね。割り切って記録しておきましょう。
自宅ならメジャーで簡単に測れる
出かけて測るのは面倒、たいへんというママは、自宅でも簡単に測れます。自宅で測る方法をマスターしておけば、赤ちゃんが寝ている時や機嫌が良い時にさっと測れるので、楽ですね。
まずは、本などで頭のてっぺんの位置を確認し、目印になるものを置きます。次に、両足を軽く引っ張って伸ばします。かかとの位置を、また本など目印になるものを置き、目印の間をメジャーで測りましょう。
赤ちゃんは慣れない場所に寝かされる訳ではないので暴れません。赤ちゃんの足さえちゃんと伸ばせれば自宅での測定の方が案外正確に測れるかも?
赤ちゃんの身長が「低い」「高い」「体重とのバランスが悪い」と心配になったら…
赤ちゃんの身長が低い、高いと悩んでいるママもいるかと思いますが、赤ちゃんの成長は個人差が大きいので、あまり神経質にならずに見守ってあげましょう。
赤ちゃんのうちは身長が低くても、小学生、中学生になってから急激に身長が伸びるということはよくあることです。成長曲線に比べて、低くすぎたり、高すぎたりしても、少しずつ成長してカーブを描けるなら、問題ないことがほとんどです。それでも、心配な場合は、健診の時などに遠慮なく医師や保健師さんに相談してみましょう。
赤ちゃんの身長が低くても心配しなくていい
赤ちゃんの身長が低いのは、遺伝的な要因も大きく影響してくると言われています。その他にも、その子の体質による場合も多いので、緩やかにでも伸びていればあまり心配の必要はありません。
ただし、身長が極端に低いのは、栄養不良、生活環境によるストレス、ホルモンの分泌異常、内臓疾患、骨・軟骨の異常、染色体の異常などの問題の可能性もあります。心配な場合は早めに健診の時に相談したり、小児科を受診してみると良いでしょう。
赤ちゃんは身長が高すぎるのも良くない!?
身長が低くて悩んでいるママは多いと思いますが、高くて心配というママはあまりいないのではないでしょうか。身長は遺伝の影響も大きいので、両親や祖父母の身長が高い場合はそれほど心配することはないでしょう。
あまりにも、成長曲線から外れてしまっている場合は、問題がある可能性もあるので、注意しておきましょう。
赤ちゃんの身長と体重のバランスが悪いときは?
赤ちゃんの体重が増えたけど、身長が伸びない。身長はどんどん伸びているけど体重が増えてこないなど、身長と体重のバランスの悪さが気になっているママは、体重と身長のバランスをみるための指数があるので計算してみましょう。
バランスが悪い時は、栄養不足や栄養過多の可能性があるので、保健師さんや栄養士さんに相談して、指導を受けると安心できます。母乳だけで育てているママで、母乳の出が良くないなと感じたら、産婦人科の母乳外来を受診して相談してみるのも良いでしょう。
ただ赤ちゃんや乳幼児の身長や体重は、バランスよく発達するとは限りません。最初に体重が増えて、その後身長が伸びる。逆に、身長がぐっと伸びて、体重が徐々に追い付いてくるなど、その子なりの成長の仕方があります。特別偏食でもなく、普通に生活できているなら問題ないことがほとんどです。
赤ちゃんの身長と体重のバランスをみるカウプ指数
カウプ指数は、赤ちゃんの肥満、痩身度などを判断する指標です。3ヶ月から5歳までの乳幼児に使われています。
計算方法は、体重(g)÷(身長(㎝)の2乗)×100
判定方法は、乳児(3ヶ月~1歳)でこのようになっています。
14.5未満・・・やせすぎ
14.5~16未満・・・やせ気味
16~18未満・・・ふつう
18~20未満・・・太り気味
20以上・・・太り過ぎ
赤ちゃんの身長はどうやったら伸ばせるの?
なるべくなら、身長は低いより、高い方が良いと考える方も多いですよね。身長が伸びるメカニズムを知って、生活に取り入れてみましょう。
身長を伸ばすにはたんぱく質が必要不可欠!
背を伸ばすためには、カルシウムというイメージを持っている方も多いと思いますが、実はたんぱく質も背を伸ばすためには重要です。赤ちゃんの身長を伸ばしたいと思っているママは、離乳食に肉、魚、卵、豆類、乳製品などのたんぱく質をしっかり取り入れてあげましょう。
もちろん、栄養のバランスをとることも大切です。たんぱく質の取りすぎは、分解が追い付かず、消化吸収できなかったものがアレルゲンの原因物質となったり、腎機能に負担をかけたりと肥満につながったりもするので、取りすぎも良くありません。
寝る子は育つ
寝る子は育つという言葉がありますが、成長ホルモンは、午後10時から午前2時の間に一番多く分泌すると言われています。赤ちゃんのうちは10 時間以上寝るのが身長を伸ばすためには良いと言われています。
成長ホルモンは血糖値が高い時は分泌されないので寝る前、2時間くらいは夜食を控えて、また、強い光は睡眠の長さや深さに影響を与えるため、寝るときは部屋を暗くして静かな環境を作ってあげましょう。
赤ちゃんが夜たっぷり寝るためには、日中にしっかり体を動かしておくこともポイントです。
赤ちゃんの身長は神経質にならず伸びるのを待ってあげましょう
赤ちゃんの成長はとっても早いので、ちょっとしたことでも大丈夫かな?と心配になるママも多いと思います。でも、赤ちゃんの成長は個人差が大きいので、毎日機嫌が良く、便や尿で健康が確認できているようだったら、それがその子のペースなのだとあまり神経質にならずに、見守ってあげると良いでしょう。
それでも、心配な場合は近くの保健センターなどで相談して、適切なアドバイスをもらえると安心ですね。親身になって、聞いてもらえるだけで、不安も解消できるので、心配なことがある場合は、一人で悩まず、遠慮なく相談に行くのがおすすめです。